石像2−2
 

 石像のオンナの攻撃と指先攻撃が続いた。僕は腰をくねらせながら、どうにか耐えていた。

 「10分経過。まずまず順調だな。」

 精力値は3分の2になっている。たしかにこのまま行けば、勝てるかも知れない。僕は想像力を駆使して、心頭滅却した。ペニスの感覚が鈍る。耐久力が上がった。

 「ふむ…」

 石像は僕のお尻の穴をさらにまさぐった。そして…

 「!!!」石像の指先が、僕のお尻の穴に入り込んで来た!第一関節まで入っている感覚!そしてバイブ攻撃!玉袋の裏側から刺激されているようなくすぐったい感覚が、僕の全身を走った!

 「言って置くが、20分経過したら第二関節まで、25分で第三関節まで入れる。覚悟して置くがよい。」「そ、そんな…」

 だが、泣き言を言っても始まらない。僕はさらに耐える為に、一度かき乱された精神を統一し、再び心頭滅却モードに入った。これは滅却している間一定の体力(MP)を消費するテクニックだ。体力がゼロになったら使えない。

 心頭滅却のお陰で耐久力が増し、お尻攻撃にも何とか耐えられるようになった。心頭滅却のメリットがもう一つある。時間の感覚が鈍る事だ。長い時間でも短く感じる。

 「20分経過した。まだお前の精力は半分程残っているようだな。」

 あ、もう20分経ったのか。…という事は…

 「!」お尻からの快感が一層強くなった。第二関節まで入って来たのだ。踏ん張って精力を消費しないように、できるだけ感じないようにしながら、精神をよそへやって、石像の攻撃に耐える事にした。

 このまま行けば、余裕で石像に勝てるんじゃないか。「心頭滅却」のテクニックさえあれば、ダメージは10分の1程度に抑えられる。もし第三関節まで指を入れられたとしても、この調子で行けば耐え切れるだろう。

 だが、僕の目論見は少し甘かったようだ。心頭滅却はたしかに便利だが、体力の消耗も激しい。もうほとんど体力が残っていない事に、暫く気付かなかった。

 段々想像が鈍って来る。ちょっとした事で心がかき乱され始めた。石像の指先が曲げられただけで、精神統一ができなくなる。

 しまった、体力がゼロになってしまった!

 「25分経過。どうした?仕上げに参るぞ。」

 ズブブブ…バイブする指先が僕のお尻を直撃した!体力がゼロになったと同時に、25分経過した為、第三関節まで入って来たのだ!これまでダメージが10分の1に抑えられていたのが、一気に10倍の快感として押し寄せて来る。いや、仕上げなのだから10倍以上だ!

 「はぎゃあああ!!!!」僕は激しく腰をくねらせた。強烈な快感と鈍い痛みが、僕の全身を貫いた!精力を急激に消耗させられた。石像を打ち破るには、もう少し体力が必要だったんだ!

 僕は上半身を起こし、左右させ、何とか逃れようともがいたが、石像の手と腰が、僕にぴったりくっついていて離れない!下半身は完全に固定されている!

 「あと1分だ。がんばれ。」

 「ああああああ!!!!!」ぴゅーーーーーっ!!!!ドクドクドクドク!!!

 ああ、後残り一分だったというのに、僕は耐え切れずに射精してしまった!

 「…惜しかったな。後少しだったのだが。」「…」「だが、負けは負けだ。男なら潔く観念するがよい。」

 そうだな。体力が足りないとか泣き言言っても始まらない。結果は出ちまったんだ。後は、欲望に任せてこの塔を彷徨うだけだ。

###ゲームオーバー###

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