性霊の棲家8

 

 「うふふ、こっちも…。」

 他のドリアード達もコートを脱ぎ始めた。コートの下は、裸の者、下着姿の者、セーラー服の者、さまざまだった。ミニスカートを自分でめくって見せて、スケスケパンティを見せる者もあった。またある者は上半身だけ裸になり、柔らかそうなおっぱいをもみしだいて見せた。両手を頭の後ろで組み、きれいな脇の下を見せる者、スベスベした平らなおなかを見せてくる者、細い足をちらつかせる者、恥じらいながら背中を見せる者、地べたに座ってオンナを指で広げて見せる者、お尻の穴を広げて見せる者、自分のお尻をやわらかそうに揉んでいる者、フェラチオの真似事をする者、色々な格好としぐさで、僕を誘って来た!

 しまった、視覚作戦か!彼女達の歌も武器にはならず、直接僕に触る事はできないが、彼女達の言葉を聴く事と彼女達を見る事はできてしまう。彼女達はそこに付け込んで来たのだ。数十人はいるであろうドリアード達のビジュアルに訴えた誘惑が、淫らに僕に迫ってくる!

 その内オナニーを見せる者、こちらを見据えながらレズごっこをする者達のあえぎ声が、僕をくすぐり始めた。僕はあっという間に勃起してしまった。

 「さあ、勇気をお出しになって。そのお守りを捨てて下されば、私達の宴にあなたも加わる事ができますよ。」「うふふふ…我慢なさらないでいいのですよ?」「さあ、私たちに触って下さい…」「あなたのおちんちんを受け入れる準備も、見ての通りできていますわよ?」

 うあああ、強烈過ぎる!僕も参加したい、という欲望を必死で抑えた。

 「どうして我慢なさるの?」「ほら、見て、私の指、細くて綺麗で柔らかそうでしょう?」「私の指もよ。これでいっぱいいっぱいシゴいてあげる。」「お尻の穴もコチョコチョしてあげます。」

 囁くような誘惑の声と、あえぎ声、そして夕闇にうごめく妖しい肉の宴が、どんどん僕の理性を奪ってゆく。ついに僕は自分の股間を自分でまさぐり始めた。

 「ほらぁ。自分でやるなんてもったいないですわ。」「私達に任せて下されば、もっともっと気持ちいいのに。」

 だ、だめだ!お守りだけは捨てられない!でも女達の誘惑にも堪える限界だ!僕は恥も何も関係なくなり、ライダースーツを脱ぎ、ズボンを下ろしてしまった。我慢汁がにじみ出たペニスがビクビクと脈打っている。何も考えずに、僕は自分のペニスをしごき始めた。あえぎ声に合わせて僕の性感もどんどん高まってゆく!

 「いいわ、そのまま出して下さい!」「その代わりあなたのオナニーで出してしまったら、そのお守りの効果も半減しますわよ?」

 「エッ!!!」ギクリ!それは知らなかった!しまった、オナニーを誘う事も計算済みだったのか!た、たしかに僕がしごいていると見る見る内にお守りの炎も小さくなってゆく!僕は思わず手を止めた!オナニーさせられる事もまた、彼女達の軍門に下るという事だ。そうすればお守りの効果もほとんどなくなる。だめだ、オナニーしちゃだめ、射精したら負けだ!

 「あら、自慰もおやめになったのですか?でも、もうほとんど射精寸前ですね。」「もう我慢できないのではなくって?」「さあ、我慢なさらないで、私達の為に精液を出して下さい…」

 僕は必死で腰を悶えさせ、自分でも触らないように我慢し続けた。だが一度触ってしまい、射精寸前まで高められてからの寸止め状態では耐えるにも限界があった。

 「あら、結構頑張るのですね。」「そういう人、好きよ。」「でもどこまで我慢できるかしらね。」

 「ううぅ…」お尻にくすぐったいような感覚が付きまとうようになった。もう発射寸前状態だ。これで少しでもペニスに触れようものならたちまち射精してしまうだろう。

 「じゃあ、トドメね。これを見て…。」

 そう言うと、目の前の女が自分のオンナを指で開いて見せた。「私達、ココを自在に動かせるんですよ?ほら…」

 オンナの中が、ウネウネと蠢き、収縮している。潤滑液がどんどん溢れている。

 「ココに入れたら、さぞかし気持ちいいでしょうねえ。」「うふふ…クスクス…」

 「あああ! もう限界だ!」僕はついに堪えきれずに、自分のペニスを握り締めてしまった。その瞬間ものすごい勢いで精液が四方に飛び散った!

 「まだ!まだ出るぅぅぅ!!!」ビュビュビュビュビュビュ…

 とめどなく射精をし、女達にも届く勢いで僕はイッてしまった。精液の一部はお守りにかかり、ジュゥ〜という音を立てて、炎が消えてしまった。

 「はあ、はあ、はあ…」僕に戦慄が走った。ドリアード達が勝ち誇った表情で僕を見据えている。これから起こるであろう天国、いや地獄が、容易に想像できた。

 ジリジリと女達が迫って来る。もうお守りの結界は彼女達に通用しなかった。僕はとっさにお守りを握り締めた。効果がほとんどなくなったとはいえ、頼れるのはこれだけだ。

 「ふふ、無駄な足掻きね。」「そうそう、こうして触れるもんね。」

 一斉に女達が僕に手を伸ばして来た。も、もうだめか!

 「熱っ!」「キャッ!」

 女達の手が僕から離れた。お守りの効果がまだ残っていたのだ!かなり近づけるようになったとはいえ、彼女達にとってまだまだ僕の体は『熱い』らしい。

 「仕方ないわね。」

 やった、このまま開放か?

 「…歌ってあげる。」

 「しっずかな湖畔の森の影から…」

 ああ、あの美しい歌声が、また僕の脳裏にこだまする!彼女達の魅力が僕に再び襲い掛かって来た。しかも今度は、お守りの効果がほとんどない。先ほどはメロメロになる程度で済んだが、今度はもっと強烈だった。頭がボーっとして来る。これが彼女達の魔力の本領という訳か。

 「さあ、そのお守りを捨てなさい…。」「捨てるのです、早く…」まるで催眠術に掛かったかのように、僕の体から力が抜けてゆく。左手に握り締めたお守りが、指の間からするりと抜け落ちた。「そのまま土に埋めてしまうのです。」

 僕は言われた通りに足先でお守りを踏みつけ、土に埋めてしまった。「さあ、今度は、もっとこっちへ歩み寄るのです。」

 言われるままに、僕は3メートル程歩いた。お守りの守備範囲から完全に外れてしまった。だがもはや僕は彼女達の言う事を聞く他はなかった。何も考えられなかった。

 いや、心のどこかで警鐘が鳴っていた。いけない、という思いがまだ残っていた。だがもはや体は言う事を聞かない。彼女達の言われるままに、その胸に抱かれるべく、彼女達に歩み寄ってゆく。

 「ふふ、まだ心のどこかで抵抗なさっていますね。」「さあ、私達に抱かれなさい。そうしたら、そんな抵抗感も吹き飛びますわよ?」

 ついに僕は、一人のドリアードの胸に顔をうずめた。ドリアードは僕の首に腕を回し、そのまま僕の顔を自分のおっぱいに押し付けた。その瞬間理性が完全に吹き飛んだ。

 彼女の乳首に舌を這わせ、その柔肌を満喫する。僕の下半身に潜り込んだ別の性霊が、僕のペニスを柔らかい指でこすり上げる。そしてそのまま口の中で舐めあげる!

 「むふあああ!!」

 絶妙な舌使いが、あっという間に僕を高めてゆく。僕はそのまま押し倒された。土の上に寝転ぶのって久しぶりだ。

 「さあ、先程の魔性の性器を、たっぷり味わって下さいませ。」

 僕を抱きしめていた性霊が女性上位で僕と結合した。その瞬間、オンナがウネウネと蠢いた!そして激しく収縮した!想像していた通り、いや想像以上の快感が、僕に襲い掛かった!もう、我慢とかそういう意識は完全に吹き飛んでいた。

 僕のお尻の穴と玉袋をまさぐっていた指が、アナルに入りこんで来た!その瞬間、ドリアードの中に射精してしまった!

 「まだまだこれからですわよ。」「50人分の精液をたっぷり出すまで、帰しませんわよ?」「そうそう、全員を相手にしなくては不平等ですわ。」

 ご、50回だと?死ぬ!助けて!

 「心配なさらなくても、蘇生術は心得ておりますわ。死ぬ事も、衰退する事もありません。只快楽だけがあなたのものです。そして只精液だけが、私たちのものです。」

 「さあ、次は私を貫いて下さい。」そう言うと、別の性霊がお尻を突き出して来た。僕は何も考えられずに、バックで挿入した。

 ヌチッヌチッと、出し入れする度に淫靡な音がこだまする。頭のてっぺんから踵に至るまで他の性霊達のサポートも強烈だった。指、舌、おっぱい、太もも等が、僕の全身を這い回っている!そしてバックで挿入した女性が、前後左右に妖しく腰を動かして来る!あっという間に、また射精させられてしまった。

 「ふふ、このペースなら、今日中には帰れますわね。」「後48人。」「頑張って下さいね。」「大丈夫ですわ、すぐに出させてあげますから!」「一人平均2分って所ですね。」「じゃあ後2時間も掛かりませんわね。」

 松葉崩しで挿入して来る女性、正常位を要求する女性、なんだかよく分からないアクロバットに至るまで、それぞれの女性がまったく違う体位で僕を射精させようと動いて来た。誰かが言ったように、一人当たり2分と掛からなかった。そして不思議と全然疲れなかった。疲れを見せ始めると、誰かがディープキスをして来る。その時に流される液体が僕を奮起させていた。

 長いようで短い饗宴も、いよいよ最後の一人を迎えた。

 「それでは、お願いします。」「はい…」「よく50人全員に精液を提供して下さいました。感謝いたします。」「お礼にわたしは、とっておきの技でフィナーレを飾らせて頂きますわ。秘技、肉体融合!」

 立位で彼女に挿入したかと思うと、これまでにないとろけるような感覚が僕を襲った。い、いや、実際にとろけている?!彼女の体が僕の体に密着し、押し付けられ、ズブズブとめり込んでゆく!

 「体のすべての性感帯を刺激させて頂きます。」

 ついに彼女の体が僕の体の中にすっぽりと納まってしまった。ペニスはもちろんの事、玉袋も、お尻の穴も、足の裏に至るまで、体中の快感神経がくすぐられている!

 「うひああああああああああ!!!!!!!」

 たまらずに射精してしまったが、射精感がまったく収まらない!

 「ふふふ、折角最後ですから、出し切ってしまいなさい。」「そうだ、私たちも融合して差し上げましょう!快感が二倍になりますわ!」「いっそ全員入り込みましょう。快感は50倍!私達は小さくなれるから、何人入り込んでもいいわ。」

 ドリアード達はどんどん僕の体に入って来て、全細胞をくすぐった!それも50人が寄ってたかって!僕の体の全細胞を一人のドリアードが愛撫する。それが50人分あるのだ!

 僕の体は完全にドリアード達に乗っ取られ、全身を外側と内側からくまなく愛撫されている。快感を感じるすべての細胞が壊れそうな程刺激され、融合している性霊達に徹底的に絞られ続ける!

 特にペニス周りは丹念に揉みしだかれ、内側外側両方からグネグネと蠢き、蠕動し、電流のようにピリピリくすぐっている。玉袋の精液は急ピッチで生産されてはすぐに外に押し出され続けている。その奥のスポットは射精寸前に強烈な快感を感じる箇所だけど、その部分もひっきりなしに刺激され、イク快感が休む事無く持続している!

 立っていられない僕の体は女の子達に支えられ、僕は彼女達に体を預けたまま自分が自分でなくなってゆくのを実感した。恐怖よりも快感が勝っている。

 どんどん精液がペニスからあふれてゆく!が、精液は飛び散るのではなく、流れるように僕の体に戻ってゆく!彼女達が僕の精液を食べているのだ!疲労はない。融合した僕の体の隅々まで、彼女達の体液が充満しててそれが僕を回復させ続けてるからだ。

 「気が変わったわ。一晩中、このままかわいがってあげます。」ドリアード達のうねりが収まる事はなかった。

 頭が変になりそうだった。このままイキ狂ってしまうのだろうか!も、もうだめだ、このまま殺される!

 と、前方、埋めた筈のお守りの一部が露出しているのが見えた。3メートル以上先にあるのだが、薄暗い森の中でもそれが見えたのは、それが僅かに光り輝いているからだ。最後の理性がお守りを完全に埋めるのをやめさせたのだった!

 僕は快感に震え、脱力してゆくのをこらえながら必死で歩き始めた。壊れて行く自分を押し留める最後の抵抗だった。あるいはもしかしたら、お守りの力が僕を歩かせているのかも知れない。

 ゆっくりと、お守りに近づいてゆく。そして、最後の力を振り絞って、お守りにダイビングジャンプをした。見事にお守りの上に落ちる事ができた。その瞬間、再び青白い炎が沸きあがり、僕の全身を包み込んだ!だが全然熱くはなかった。

 「ぎゃあああああ」「熱いぃぃぃぃぃ!」「死ぬ〜〜!!!!!」

 性霊達は熱さにもだえ苦しみ、どんどん僕の体から逃げ出したが、炎は性霊を捕らえて離さず、一体一体確実に焼き払ってゆく!そうか、この炎は、霊体だけを焼くものだったんだ!あの時びっくりして落としてしまったけどあのまま握り締めていても熱くなかったんだ!ああ、それに気づいていればこんな事にはならなかったのに。

 僕の体から離れて逃げ惑うドリアード達。しかし僕の体全体が除霊の炎に包まれていて、そこから飛び出すのだから炎も一緒に付きまとう事になる。彼女達に逃げ場はなかった。

 こうして50体の幽霊はすべて焼き尽くされた。焼き尽くすとお守りから炎が消えた。それを確認した後、僕はそのまま気を失ってしまった。疲れが一気に押し寄せたためだ。

 気がついた頃には、あたりは真っ暗になっていた。時計を見ると、午後9時46分。上体を起こす。う、体が重い…。50回も射精されられたんだから、それも当然か。死ななかっただけでも有り難いと思わなくちゃ。この程度で済んだのも、このお守りのヒーリングの力が作用したからかも知れない。

 僕は重い体を引きずるようにしてアパートに帰って来た。そしてそのままシャワーも浴びずに寝込んでしまった。

 …。

 「…。」

 「…なさい。」

 …。

 「お帰りなさい!」

 「おいおい。俺達同棲してる訳じゃないんだから、お帰りなさいはないだろう。」

 「いいじゃん、同棲してるも一緒でしょ。」

 「頼むよ。キョウコが卒業するまで秘密なんだから。」

 「うふふ…。」

 「何だその笑いは。まさかバレてはいないだろうな。」

 「もうわたしの友達はみんな知ってるわよ。」

 「えっ!」

 「大丈夫よ。佐藤センセの事、学校にはばれてないから。」

 「いや、だけど…。ばらすなって言っただろ!」

 「なによ恐い顔して。ばらした訳じゃないよ。自然に分かっちゃったの!」

 「そんな…。」

 「そんなに心配なの?私達の事が公になるのが。」

 「だって、俺は講師、キョウコは教え子。いくら何でもマズイよ。ばれたら俺は破滅だ。」

 「心配しないで。みんな口が堅いから。…あーあ、なんかつまんないな。悪いけど今日は帰って。センセが保身の為に怒ってると分かったから、今日はエッチしたくないの。」

 「勝手な事言うなよ。それじゃ何の為にここに来たのか分かんないだろ!」

 「いーから帰って!」

 「わ、分かったよ。でも絶対、上にばれないようにしろよ!」

 バタン!

 「…。…あーあ。」

 せつない。それでもセンセが好きだから。

 …。

 …。

 ビクッ!

 急に高い所から落ちる感覚がして、目が覚めた。何か、悲しいような、切ないような夢を見ていた気がする。よくは覚えていない。時計を見てみる。まだ夜中の2時だ。体がだるい。僕がもう一度寝る事にした。

 …。

 …。

 「…いま、何て言ったの?」

 「もう、俺の事は忘れて欲しいんだ。」

 「わ、別れる、…ってコト?」体がガクガクと震える。何が起こったかも分からないまま。

 「ああ。」

 「だって。だって、もう2年以上もセンセはココに通ってるじゃない!何で今更!」

 「…俺さ、結婚する事にしたんだ。」

 「え…」

 「だからもう、キョウコとは遊べない。」

 「遊びって何よ!私とは遊びだったの!?どういう事よ!信じらんない!」

 「あぁそうさ。君とは只の遊びさ。俺は早く教授になりたいんだ。君だって分かってるだろう?恋愛は遊び。結婚とは別だ。」

 「ウワサは、…本当だったの?鳥川先生の娘とお見合いしたっていう…」

 「…。」

 「ひどいよ!!!!!鳥川が教授だからって、その娘と結婚して近づくなんて!政略結婚じゃない!」

 「君はまだまだ子供だったんだね。結婚なんて社会的ステータスの一つだ。」

 「最低!最低だよ!」

 「ダメなのは君の方さ。いいかい、今、鳥川教授の機嫌を損ねたら、それこそ一生出世から遠のいちまう。教授の娘さんが僕に惚れたんだったら、俺は教授の意見に従うだけさ。学者なんてそういうもんだよ。分かってないのは君の方さ。ま、そういう事だから、これまでの事は『なかったこと』にしてくれたまえよ。」

 「ふふふ…」

 「?」

 「それはできないよセンセ…。ふふ、だって、だって、私のおなかには、子供がいるんだモン。センセと、私の…」

 「お、おい、まさか!本当かよ!ちゃんとコンドームつけていたじゃ…」

 「だけど、妊娠は本当だモン。…ね、私を捨てたりしないよね?」

 「…いくら欲しいんだ?子供を堕ろして、慰謝料も出すし口止め料も払う。だから頼むから俺の邪魔をしないでくれ…」

 「…。ふふ…」

 「な、ナメやがって!」
 

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