海水浴にご用心



 泳ぎには自信がある。

 今日も日差しがまぶしい。水の中にいる事が何よりも大好きなので、有給を纏めて取った夏は、必ず近くの海に泳ぎに行く。もう大分日に焼けて、この体は黒さを増している。よくボディビルをやっているのかと聞かれるが、泳いでいるだけだ。

 海岸では、水着姿の若い男女が値踏みし合っている。声をかけてはバカにされて、悪態をついてからもまだ同じ事を続ける浅ましい海パンどもを尻目に、また自分では声をかける事なく待つだけの癖にいざ声をかけられると「ロクなのがいない」と嘲笑するビキニどもも尻目にして、せっかくの有給をムダにすまいとサッサと海に入って行った。

 もう数日になる。遠くまで泳ぎに行ったり、ボンベを付けて深くまで潜ったりした。水の中にいると、日常を忘れる事ができる。海の中は人間の世界とはまったく別世界だ。この美しさはオフィスにはない。だから海が好きだ。

 さて、今日はどこまで泳ぎに行こうか。遠泳も昨日やったし、今日はちょっと冒険をしてみようかな。

 そう思い、昨日のコースとは別の進路を取った。深く潜っては水面に短時間顔だけを出し、ちょっと呼吸してまた潜る。人に逆らって波に逆らわない。泳ぎを楽しむ為の鉄則だ。

 浅い所では魚もいない。少し泳いで行くと植物が見えて来る。海の中は変化に満ちている。

 この変化を楽しみながら泳ぎ、大分遠くまで来た所で、浮かんで小休止。日差しが暑い。無音。流されるままに。そしてまた泳ぎ始める。

 と、前方に何かが浮いているのを見つけた。ゴミか。こんな所まで流れて来ているのか。

 ゴミではなかった。近づいてみると、岩の頭が突き出ているのだった。危ない。岩の近くは海流が複雑で、ヘタをすると飲み込まれて溺れてしまう。針路変更だ。

 だが、どういう訳かどんどん岩の方向へと引き込まれて行く。流れは完全に岩の方向に向かっている。不覚だった。このパターンはヤバイ。このままだと急流に飲み込まれてしまう。

 仕方ない、流れに身を任せる事にしよう。こんな時あわててあがいても疲労するだけで、却って危険だ。岩の方向に身を任せ、飲み込まれる前に別の流れに乗るしかない。海岸以外に流れの終着点はない。流れが緩くなった時に一気に脱出するしかなさそうだ。落ち着いて対処する事。

 グボッ。深く暗い所に沈んで行く。直前にたっぷり空気を取り込んで置いた。落ち着いて岩を蹴飛ばし、外へ脱出する。「わき道」にそれた体は自由が利くようになった。そのまま水面に浮き上がる。脱出成功だ。

 …。もう出発点の海岸、若い男女でひしめき合っている海岸は見えない。その代わりに、前方に人気のない海岸らしきものが見えた。どこまで来てしまったのだろう。急流の岩を背後にすると、もう流れは岩の方向へ向かってはいなかった。逆に人のいない海岸の方へと押されているような感じ。

 一旦上がって置くか。海岸に向かって泳ぎ始める。と、海岸から後一キロ位の遠さと思われる地点で、急に浅くなった。立てる位だ。まさかこのまま海岸まで浅いなんて事はないだろう。果たして海面はデコボコしていた。深い所、浅い所が続いている。

 あの海岸に人がいない理由が分かった。海水浴場には適さない場所だ。こんな複雑な地形では流れも読めない。さて、困ったな。

 とにかく陸に上がろう。浅瀬を伝って海岸を目指した。流れに足を取られないように気を付けながら。

 ぐいっ!言ってるそばから足を掬われた!深い所に引っ張られる。

 「!」

 引っ張られているのには変わらない。だが、「流れ」に引き込まれているのではない。足首に冷たい感触。まさか。この感じは、足首を「掴まれた」感じだ。

 足をばたつかせると手の感触が消えた。流れはいたって穏やかだ。かなり浅い所を見つけて立ち上がった。足を見てみる。ワカメか昆布でも絡み付いたのか?

 驚愕した。そんなバカな。足首には海藻の跡もなく、代わりに甲の側に四本、後ろに太く一本、赤みがかった跡が付いていた。どう見ても「手」の跡だ。強く掴まれた跡だ。

 体が冷たい。水温のせいではなく、恐怖の為だ。ありえない。きっと何かの間違いだ。足が地に付かないような不気味な感覚。幽霊?そんな疑惑を必死で自己否定していた。

 きっと海藻だったんだ。たまたま不気味な形にからみ付いただけなんだ。そう言い聞かせて、先を急ぐ事にした。なんか今日はイヤな日だ。泳ぐのは中止。早く陸に上がろう。

 「うわあっ!」

 今度は海パンに奇妙な感覚。競泳用のピッチリした海パンに絡みつく"海藻"の感触。股間の周りからお尻にかけてさわさわとまさぐっている。まるで意志があるかのように。

 必死で水を掻き、海パンの周りにまとわりついている"海藻"を振りほどいた。海藻はまるで「手」のような肉感を伴っている。そんなバカな。

 この目に映るのは海藻ではなかった。明らかに人間の手だ。肌色…灰色がかった肌色の手。

 「ひゃああああ!!!!」

 恐怖で気が動転する。「落ち着いて対処する事」という鉄則は頭から消えていた。必死で水を掻いてその場を離れようとしたが、恐怖で引きつった体はもう思うようには動かなかった。

 数メートル泳ぐと、もう疲労が限界に来てしまう。こんな泳ぎ方をしたら当然なのだが、それさえ考えられない位怯えていた。

 また浅瀬。ここからしばらく浅瀬が続いているみたいだ。周りを見てみる。もう白い手はなかった。

 多少落ち着きを取り戻した。日中だと言うのに薄ら寒い。まるで夕方の海に入っているみたいだ。さっきよりも水温がずっと冷たくなっているし、訳の分からない恐怖感が寒さを倍増させてもいる。とにかくここから歩いてでも陸に上がってしまおう。考えるのはそれからでもいい。

 「…!」

 今度は手があらわれただけでは済まなかった。

 頭。肩。手。水着。浅瀬なのに、まるで深い所からあらわれたように、ゆっくりと浮上して来る「物体」。

 恐怖のあまり声さえも出なかった。前方に四体、左右に七体、後方にも。「それ」は立ち上がって来た。まるで浅瀬の底に寝そべっていた体が立ち上がったみたいに、水面に次々と出て来る。

 「それ」は人間だった。いや、人間ではない。想像力を働かせて、この状況を一番納得の行く形で説明すると、「それ」は人間"だった"。多分、こいつらは水死体…?

 違う!そんな非現実的な事、ある筈がないのだ。何を考えている?気が動転してまともな事を考えられていないのか?

 まともに考えられる筈もない。現実に、たしかに、「それ」が自分を取り囲んでいるのだ。外観は人間。でも生気がなく、唇は紫に変色し、血の通っていない肌が真っ白になり、それなのに動いている。

 「き、君たち大丈夫かい?早く陸に上がった方がいいよ?ね?ね?」

 何とか現実的に考えようとしている。きっと長い事海に入って、すっかり体が冷えてしまった「生きた人間」に違いない。きっとそうだ。

 そうやって安心しようとしたが、ムダだった。「それ」は生気のない目でこちらを見つめている。ひっきりなしに口から水を垂らしている。溺れたという証拠が他にもあった。

 非現実的だが、もう認めるしかない。幽霊、または水死体に囲まれている。背の低い、紺色のスクール水着を着たモノから、ビキニを身にまとったモノまで、大小さまざまの物体に囲まれている。全員女性だった。

 まるで御伽噺だ。このまま水死体に足を引っ張られ、溺れさせられてしまう。そんな怪談も聞いた事がある。

 ぐにっ。

 「ぅわ!や、やめろぉぉ!!」

 また海パンをまさぐられた。後ろに浮上して来たハイレグの女に股間を触られた。恐怖で狂いそうになりながら、思い切りその手を振り解いた。

 立ち上がって来る女達の数は次第に増えて行く。どんどん逃げ場がなくなって行ったが、足がすくんでその場から逃げられなかった。

 異様な光景。白く透き通った美しい女性ばかり、自分の周りに出現し、取り囲んでいるのだ。

 水死体?いや、幽霊という事にして置こう。溺死したにはキレイ過ぎる。顔の歪みの跡もかすかに認められるが、ほとんど修復されている感じだ。それに水死体なら腐敗している筈だ。だが腐臭ではなく、男を誘うような甘い香りが潮の香りに混ざって漂っている。

 女霊の一人がゴボゴボと水を吐き、その後しゃべり出した。低い、それでいて透き通った声。

 「ねえ。あたし達と遊びましょう?さみしいの…」

 その声は、物体から発せられたものではなく、どちらかと言うと頭の中に直接響いたような感じだ。甘い歌声のように脳天を痺れさせる。

 ジリジリと女達が近づいて来る。

 「く、来るなぁ!来るなぁ!!」

 大声を張り上げて、その場から逃げようとした。最後の抵抗だ。だが、逃げようとするその先にも、十数人の女達が待ち構えている。数え切れない位の水着姿の女性に囲まれ、もう逃げる事はできなかった。

 波の流れが変わった。水位が段々下がって行く。短期間で水位が急に変わる事なんてありえないのだが、この非現実的な状態を前にすれば、そんな現象も不思議にならなくなる。肩の辺りまでだった水位が、腰まで下がった。

 気が動転していた。この水位をチャンスだと思った。肩まで水に浸かっているよりも、腰までの方が歩きやすい。つまり逃げやすい。このままこの女達に水の奥に引き込まれるのだけは避けたい。まだ死にたくない。

 意を決して、全身の筋肉をフル稼働させ、全力で走り出した。女達を突き飛ばしながら。

 「ぐっ。」

 そのまま前につんのめって倒れこんだ。足首をがっちり掴まれ、転んでしまった。立ち上がろうとしたが、腰が抜けたらしく、体の自由が利かない。

 腰を下ろした所は椅子のようになっており、足先を深い所に投げ出せるようになっていた。恐怖に震えたまま、その場に腰掛ける格好になった。

 「楽しい事しましょう。」「いい気持ちよ?」「男の人がいないと、寂しいの。この気持ち分かって?」

 女達がさらに間合いを詰める。動けない。絶体絶命だ。

 一人のスクール水着を着た女の子が目の前に立ちはだかった。目の前には彼女の小さめの胸のふくらみ。深い所なのに、この幽霊は浮いているのか。

 「ウワッ!」

 両手で女の子を突き飛ばす。学生なのか、左右のミツアミがかわいらしい。

 「どうして抵抗するの?」「エッチな事してあげるってのに。」

 いやだ。死にたくない。幽霊なんかとセックスなんて真っ平だ。

 「しょうがないわね。」「ほら、見て…」

 女達は水着を乱れさせ始めた。スクール水着をお腹の辺りまで脱ぎ、小さなおっぱいを露出する女学生風の霊。ハイレグをずらし、白く透き通ったオンナを見せる霊。お尻の所の水着をずらしてTバックのようにして来る霊。ガードの固そうな水着をずらして肩を露出する霊。横を向いて胸チラをさせて来る霊。

 くっ。こんな誘惑になんか負けるものか。きっとこの女達とコトに及んだら、最高の快感と引き換えに殺されてしまうに違いない。

 まだ手をブンブン振り回し、女達が近づくのを許さない。抵抗が続いていた。

 女達は自分の胸を揉みしだき、自分のオンナをまさぐり始めた。また女同士で触り合ってもいる。数十人はいるであろう、水着の乱れたさまざまな年代の若い女性達が乱舞するエロチックな光景。

 ペニスはもうギンギンに勃起し、小さなビキニをはちきれさせる勢いになっている。それでも死の恐怖から最後の抵抗が続けられる。

 始めの内は必死になっていて、自分の周りの水の異変に気づく余裕がなかった。水温が上昇し、水質も海のものではなくなって行った。色は薄いピンク色。潮の香りは消え、脳をしびれさせるような甘い香りに変わって行った。そして水はサラサラ感を失い、ローションのようにぬるつくようになって行った。抵抗して暴れると、催淫液と化した水が容赦なくこの体をくすぐって来る。女達の汗、その体から滴る水、そして大量に分泌される愛液が、この10メートル一帯の水を変質させていたのだ。凪いでいて分散もしなかった。

 気が付いたら、海の中にはいなかった。ローションのようにまとわりつき、体に触れれば触れるほど男を感じさせる特殊な液体の中にいた。完全に蟻地獄の中に捉えられ、抵抗できなくなった感じだ。

 ペニスと性欲も限界に来ていた。これ以上我慢できない。抜いてしまいたい。思わず自分のペニスをまさぐった。

 「ダメよ。もったいない。」「今出させてあげる。」

 ひんやり。数本の冷たい手が、ペニスを掴もうとしていた両手を取り上げ、その腕に抱きかかえた。その力は強く、両手の自由は利かなくなった。

 ビキニのブラを取り去った女性が目の前に立ち塞がった。そのまま頬擦りをするように首に手を回し、この体を強く抱きしめた。冷たい!氷のような感触に、ペニスが一瞬萎えた。

 女の体は柔らかく、スベスベしているだけでなく、愛液の水のおかげでスムーズに首周りを滑っている。キスをされた。冷たい舌が入って来る。興奮は再び最高潮に達し、何もかもどうでもよくなった。

 もう抵抗する気にはなれなかった。セックスの事しか頭になくなった。

 さわさわさわ…

 獲物が観念するのを待ちわびていたように、両腕を固定していた女達が手を離し、ビキニの上からペニスをまさぐった。

 冷たくて柔らかい感触が、水着の上で、亀頭、裏筋から根元、玉袋に至るまで這い回っている。それだけでたまらなくなって、一回目の射精をしてしまった。

 「あらあら。」「水着のまま出しちゃったの?」

 ペニスは全然衰えなかった。さっきのキスが、何か催淫効果を持っているのだろう。興奮も収まらず、快感も衰えない。

 「さ。もうそんな小さい入れ物じゃ苦しいでしょう?」「全部脱いじゃえ。」

 女達のされるままになっていた。ビキニは下ろされ、ペニスが愛液の中にむき出しになっていた。すかさず数本の手がペニスにまとわり付く。扱きたてられ、亀頭を人差し指でカリカリされ、玉袋を揉みしだかれる。さらに奥深く手を突っ込んで、玉袋の裏、お尻の穴の前のわずかな筋を中指の腹でぐいぐい押している。後ろから手が入れられ、お尻の穴もまさぐられている。お腹、乳首、脇の下も何本もの手がさすっている。首筋は横から柔らかい二の腕に抱きかかえられ、口の中に指が入ったり舌が入ったりしている。

 腰から下はローション地獄だ。またたまらなくなって来た。両足が段々大きく開かれて来る。

 「ローションがヌルヌルして気持ちいいでしょう?」「普通ローションって掛けるだけだけど、あなたはローションに"浸かって"愛撫されてるんだから、たまらないわよねえ。」「また出そうですか?どんどん出して下さいね。」

 「あーッ!また…!」

 白い液体が水の中で花を咲かせる。それでもまだ、ペニスは衰えなかった。

 「じゃ、今度はいっぱい舐めてあげます。」

 女達は手を離し、代わりに顔を近づけて来た。キスをされる度に興奮が高まる。首筋、耳の裏、脇の下、乳首、ヘソ、背中、足の指や足の裏、膝の表裏、太ももの内側に至るまで、体中を冷たくて柔らかい舌がコチョコチョと愛撫して来る。

 「うぐわ!」

 ペニスが何かに包み込まれた。冷たい感触が全体に行き渡る。そしてあちこちが小さな柔らかい舌で舐められている!さっき突き飛ばしたスクール水着の子がペニスに吸い付いていた。ぷにぷにした肉感のある唇が、ペニスをゆっくり扱いている。手とは違う吸引力が感度を高めて行く。

 顔面が次第に早く上下して行く。亀頭と裏筋を中心に口の中で素早く動く舌が、唇扱きのオプションのようにひっきりなしに快感を与えて来る。どんどん早く、そしてリズミカルに、吸引力のある唇が動きを激しくして行った。

 体中を舐められながら、気の遠くなるような快感の中で三回目をスクール水着の子の口の中に射精。彼女は嬉しそうに全部飲み込んで、満足の笑みを浮かべた。ローションの海の中でのフェラチオだったけど、彼女は息継ぎもまったくなく搾精したのだった。

 それでもペニスは衰えない。腰から下の愛液と、絶えず口の中に流し込まれる女達の唾液が脳を麻痺させ、痛みとか飽きとかを掻き消し、代わりに興奮と性欲増進を与えているのに違いない。

 次に、胸をはだけさせ、10センチ位のスカートのついた水着を着けた女性がペニスに顔をうずめた。整った顔立ちが大人っぽく、水着の幼さとのアンバランスが却って魅力的な女性だった。

 ギンギンのペニスを口に含み、上目使いに得意げな表情を見せると、さっきの直球的なフェラチオとは違った、大人のテクニックを見せ付けて来た。

 裏筋にキスをしたかと思うと、ボコボコと水の中で息を吐いて来た。これが微妙な振動になって、まるでバイブをあてがわれたかのような感触を引き起こす。次に舌を尖らせ、亀頭、裏筋をツンツンとつついて来た。さらに玉袋を掬い上げるように上下させる。

 その絶妙な舌使いにガクガクと震える!性感がどんどん高められて行った。さらに彼女は、ペニスの半分まで口の中に含み、右手で根元を摘んだ。そのままぐいっと彼女の左頬に押し付ける。飴を舐めているように左の頬が出っ張る。そしてゆっくりと力強く頭を上下させた。頬の内側に亀頭が押し付けられ、こすり付けられる。ヌメヌメした感触と柔らかさが亀頭に集中する!

 「あぁ…」

 たった数回頬擦りされただけで射精してしまった。次はビキニのブラを両脇にずらして大きな胸を露にした女性の番だ。彼女はペニスをその巨乳で包み込み、ぐにゅぐにゅと押し付けて来た。ペニス全体がおっぱいに飲み込まれている。

 おっぱい攻撃が始まると、周りの女達も胸を駆使した愛撫に切り替えた。胸だけでなく、スベスベした柔らかい臀部を押し付けて来る女の子もいる。

 数人が交代でパイズリしていると、程なくして射精感が込み上げて来た。体全体がおっぱいやお尻の渦に飲み込まれた状態で、カラフルな競泳用の水着を着て、お尻の所をTバック状態にずらした女性が、そのお尻の間にペニスを挟み込み思い切り力を入れた。その柔らかい肉の万力のような締め付けによってまたイカされてしまう。

 「…そろそろ私達も楽しませてよ。」「結構楽しんでるけどね。」「でもぉ。まだ足りないですぅ。」

 女達はあられもない姿で、本番を要求して来た。もう抵抗できない。何度射精させられても、一向に性欲が鎮まる事が無い。それ所かますますやりたくなり、ますます限界に近い状態に追いやられるのだった。

 「ふふ、今までの愛撫なんか比べ物にならない位イイわよ?」「いっぱい中に出してね♪」

 スクール水着のオンナの所をずらしていたショートカットの美少女が両脇に跨った。おへそが紺色の水着の奥でくぼんでいてかわいらしい。彼女はそのまま腰を下ろした。スムーズにペニスはオンナの中に包み込まれる。

 き、キツイ…。彼女の中はあいかわらず冷たかったが、ペニスの熱がそれを掻き消して行った。彼女は座位のまま腰を前後させて来た。誰かの手が玉袋とお尻の穴に添えられる。後ろから誰かが二人の体を支えていたので、背中をやわらかい胸の感触に寄りかからせて楽だった。

 前後させたり上下させたりして、ペニスがオンナに翻弄されている。たまらなくなってそのまま彼女の中に出してしまった。

 ずれたひもパンとひもブラという大胆な格好の女性が次の相手だ。ブラはすでに外していて乳房が揺れている。彼女は後ろ向きになり、前かがみで股の間を覗き込みながらゆっくりと腰を下ろして行った。ぷちゅっ。またもやすっぽりとオンナに包み込まれる。同じ方向を向いた座位、どちらかと言うと女性主導になりやすい「乱れ牡丹」での攻撃だ。

 両腕で彼女のお腹と胸をしっかりと抱え込む。そうすると彼女は動きやすくなった。激しく腰を上下させ、また左右にくねくねと動かし、さらに小刻みにグラインドしたりして来た。背中のスベスベした感覚が上半身の筋肉をくすぐっている。

 どの位時間が経っただろう。辺りは薄暗くなっていた。遠くに見える海岸は夕焼けで赤く染まっている。冷たい風が吹いているが、もう冷たさの感覚はなくなっていた。

 何度出しただろう。出しても出してもまったく衰える事なく、女性の水死体(幽霊)達との水の中での饗宴が、体力と体温を奪って行った。それでも興奮が収まる事は無かった。彼女達の罠にかかったが最後、もう抜ける事はできなかったんだ。

 まるで射精する度に、生命力が少しずつ削り取られて行ってるみたいだった。それも強烈な快感によって、疲労や痛み、恐怖、死に一歩一歩近づいているという意識、が鈍っていた。出しても出しても、いや射精すればする程、快感はさらに増し、その上次々と迫って来る高度なテクニックと上質な感触が、果ての無いこの欲望に答えてくれるのだった。

 全員と満遍なくエッチしたと言うだけでない。全員と何回もコトに及んだ。こちらの性感が強い為すぐに射精してしまうから、一人につき何発も出してあげないといけなかった。それでも全然つらくなかった。

 普通ならとっくに死んでいるだろう。体温は多分冷たい水温と同じか、それ以下に下がっている。このまま精気を搾りつくされて死ぬ事になるのか。それもいいかもしれない。

 「ねえ。こっちに来ない?」「私達の世界に来て。」「そしたらずっと、永遠に気持ちよくなれるよ。」「それとも溺れてあそこの海岸に水死体として上がった方がいい?」

 女達が囁いている。どっちを選択するかなんて考えるまでも無かった。水位が変わっていて、あの急流の岩の所まで歩いて行く事ができた。彼女達に導かれるまま、岩の所に歩いて行った。岩の下の方に穴が開いている。

 迷う事なく、その穴に下半身を沈めた。穴の中は急流となっており、あっという間に水の中に引き込まれた。全然苦しくなかった。それ所か、水の流れがまるで女の肉でできているかのような弾力を持って迎えてくれた。体中が優しい感触に包み込まれる。水に流されながら、何度か射精していた。

 …。

 「また新しい男の方が来て下さったわ。」

 高らかな声に気が付くと、そこに水はなかった。西洋風の宮殿の中に、裸のまま投げ出されていた。柔らかい上質の赤い絨毯が心地よい。「お立ち下さい。」側にいたメイド服を着た可憐な女性が話し掛けて来た。言われるままに立ち上がる。あれ程冷たい感触に晒され、セックスの饗宴に晒されたのに、体力が漲っていて軽やかに動く事ができる。もう、死んでいるのか…

 「さあ、こちらへ。」

 大広間に通されると、その光景に圧倒された。数百人、いや数千人の若い女達が、巨大な空間でひしめいている。ある女性は水着、ある女性は服を着て、またある女性は裸。それがいくつもの塊になって、淫らに蠢いていた。

 「驚かれましたか?」

 「これは一体?」

 「この海には、昔から女神がいて、この海と人間の安産を守って来ました。」

 そうだ、この近くに神社があって、安産祈願で有名だったっけ。そして…

 「でもここ何百年かで、この海は自殺の名所となってしまいました。それも若い乙女達ばかりが。」

 そう。この地域のどこかに自殺の名所があって、立ち入り禁止になっていた筈。道は閉鎖され、辿り着こうとしてもなかなか行かれない様に工夫されてた筈だ。それ以来自殺の話は聞かなかったので、すっかり忘れていた。まさかあの海岸がそうだったと言うのか。

 「最近は減りましたけど、それでもやっぱり年に十数人はいましたのよ。最近は男性もチラホラ。」

 …。

 「女神は元々安産を司る海の神でした。それなのに、その管轄で、子を産み育てる年代の男女が死んで行くのは不憫でした。もちろん不慮の事故で死んだ乙女も。だから女神は、死んで行った乙女達を悦ばせ、愛の喜びを味わわせる為に、そして彼女達を死に追いやるような男達を懲らしめる為に、この宮殿を海の底に作り、彼女達を住まわせました。」

 「まさか!」

 「いいえ、あなたが捨てた女性は死んでいません。でも死ぬ程の苦痛を味わった筈よ。だから女神は、あなたを呼び寄せたの。」

 そうだ。数ヶ月前に、恋人と別れた。結婚を迫られてうざったくなったからだ。自由にまだまだ泳いでいたかった。

 「あなたみたいな方は、彼女達の為に奉仕して頂きます。」

 「…。これから罰が待っていると言うのか。」

 「いいえ。罰はもう済みました。あなたはもう生きてはいないのですから。それより、よく見て下さい。」

 大広間で蠢いている女達。その中心には裸の男性がいた。女の人だかりがあちこちにできていると言うのは、その真ん中に男がいたからだった。大体男一人あたり三十人以上の女性が群がっている。体中を愛撫され、代わる代わる挿入されて犯されている。

 「女だけで4000人はいるかしら。それに比べて男性はまだまだ少なくて。さ、あなたもあの饗宴に加わって頂きます。」

 十分に罰だ。殺されてしまった挙句、これから永遠にセックスさせられるのか。

 「ふふ。心配なさらなくても結構ですわ。女神は罰を与えましたけど、その後の慈悲もあります。あなたは上で体験したように何度射精しても疲れる事はありません。快感が衰える事もありません。もちろん生身の人間のように飽きるという事もありません。これから数千人の美女達と天国を味わって行くのです。永遠に。」

 「き、君はまさか…」

 「そう。安産の女神はわたしです。命を頂いた代わりに、これからずっと楽しんで行って下さいね。」

 旅館で出されるような浴衣を来た若い女性の一団が、遠くから、饗宴の塊の間を縫うようにして、生足をちらつかせながら歩いて来た。妖しい笑みを浮かべながら。何人かは帯もせず、乳房やアンダーヘアを露にしていた。ああ、これから永遠に、衰える事の無い快感の宴に飲み込まれて行くんだ。水に泳ぐ事はできなくなったけど、女肉に泳ぐ事ができるんだ。悪くないかな。

 こちらも女性の一団に向かって歩いて行った。


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