オマケ





寝台に腰掛けて、ヒュンケルは苦笑を浮かべながら眠ってしまったポップを眺めていた。
さっきまで自分を翻弄していたとは思えないほど、幼い寝顔だ。

「まったく・・・。」

どうしてくれるんだ、と愚痴りたい気持ちになる。
あんな真摯な瞳で誘って、熱くて柔らかくて、でもキツイ場所に誘い込んで、泣きながら抱きついてきて。

溺れてしまったら、どうしてくれる。

こうなることがわかっていた。
だから逃げていたのだ。
なのに。

「ん・・・にゅ・・・、」

うにゃうにゃと言葉にならない声をあげながらポップが何かを探すように腕を上げる。
起きているのかと思えば、そうではなく。
するりと横に滑り込んで抱きしめれば、嬉しそうにあがる口角。
ここが自分の眠る場所だと言わんばかりに胸に擦り寄ってくる。


ああもう降参だ。
溺れたら、だなんて。
もう充分溺れきってる。


髪を梳くと表れる丸い額に口付ける。
幼い寝顔。


「責任は取ってもらうからな。」












END













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ポップに溺れる兄が好き。








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