「ふう・・・・」
天王寺が南の中から抜き出すと同時に大きく息をつき、ぐったりと仰向けのままの南を
見おろして残酷な言葉を投げかける。
「良かったぜえ、南ちゃんよお。先輩様にも全然負けてねえぜ」
南は力を振り絞ってうつ伏せになり、そのままドアの方向へ這うようにして向かった。
だが、その前に立ちはだかる都島と住吉。
「どこいくつもりだい? 次は俺達の番なんだよ」
都島が南の白い身体に手をかけた。
「ほら、南ちゃんよお、犬みたいに四つん這いになるんだ」
思いきり平手で尻タブをひっぱたかれて南は悲鳴を上げた。
「さあさあ」
胴体を抱き起された南は、なすがままにみじめな犬のような四つん這いの格好を強制された。
それを見た阿倍野が揶揄した。
「なんだ、またドッグスタイルで犯るのか? この前の時もその格好一本やりじゃなかったか?
馬鹿の一つ覚えじゃあるまいし、たまには違う格好で犯ってみたらどうなんだよ」
「いいんだよ、俺はこれで犯るのが好きなんだ。それにこの格好は女が一番感じやすいんだぜ」
「そんなもんかねえ」
「そうさ。どうせ犯るならなら南ちゃんにも楽しんでもらわないとな」
そんな残酷な軽口の応酬をしながら、都島は下半身を露わにし、すでに怒張しきって
まるで高射砲のように天を衝いている肉刃を露わにした。
「さてと、そんじゃいただきますか」
都島は南の腰を両手で抱くと、その肉の凶器を阿倍野と天王寺の精液を滴らせた媚肉の合わせ目に
あてがい、そのままずぶりと沈めていった。
「あがっ!」
悲鳴とともに南の背がそる。
「どうだい、ずいぶん感じが違うだろう?」
都島は南の髪を片手で鷲掴むとそれを手綱のようにぐいと引き絞る。
南の顔がひっぱり上げられ、その凄惨美ともいえる美しい顔と、それとは正反対の
みじめなドッグスタイルの交接シーンを旭が前に回って狙い撃ちする。
「いいっ!いいっすよっ、先輩。その格好最高っす! こりゃあ本当にいい画像(え)が
撮れてますっ!」
南が力なく首を振った。
「もう・・・・ だめっ・・・・ こんな姿を・・・・ 撮らないで・・・・」
旭はけらけらと笑った。
「だめだめ。浅倉南の生レイプなんて最高の被写体はめったにないんだ。
これを撮らなきゃいったい何を撮るっていうんだよ。それにデータ容量もバッテリーも十分だし、
今晩一晩中だって撮影し放題さ」
「一晩中・・・・ って・・・・ そ、そんな」
そこで旭を押しのけるようにして住吉が南の前に立ち、下卑た口調で言った。
すでに下半身を露出し、漲り立った怒張が下腹を叩いている。
「そんじゃあ、余った方の口で俺の前戯でもしてもらおうか」
住吉は南の前に立ちはだかると膝をついて腰を落とし、怒張を右手で持って南の唇に押し付けた。
「ひっ!」
思わず顔を背ける南。
「わかるだろ? フェラチオだよ。フェ・ラ・チ・オ。その可愛いお口でご奉仕してくれよ」
フェラチオ――男の性器を自ら口に咥える行為。
もちろん南も性技の中にそういうものがあるということは知っていた。だが、それは彼女にとって
想像するだにおぞましい不潔な行為にしか思えなかった。たとえもし相手が愛する達也だったと
しても今の南は断固として拒絶しただろう。
そんなおぞましい行為を目の前の男は要求しているのだ。そんなこと受け入れられるわけがない。
南は首を激しく振って拒絶した。次の瞬間、南は恐ろしい力で頭を掴まれ,グイッと顔を
持ち上げられた。住吉は口調は穏やかだが、残酷な言葉を突きつけた。
「わかってないねえ、南ちゃん。オマエに拒否する権利はないんだよ。俺達がやれって言うことを
素直にやればいいんだ。だいたい2度も犯された女が今更フェラチオを拒否してどうなるってんだ」
『2度も犯された女』――その冷徹な事実が南を打ちのめした。
そうだ、自分はもう大切なものを失ったのだ。それは単純に純潔を散らされたというだけではない。
将来紡ぐはずだった達也との明るい未来も同時に失ったのだ。
絶望に打ちひしがれた南だが、それでも唇をぎゅっと閉じ、拒絶の意志を示した。
それほどまでにフェラチオには嫌悪感があったのだ。
住吉は一瞬苛立ったような表情を見せたが、何かを思いついたようにぞっとするような残忍な
笑みを浮かべた。
「分かった。そんなに嫌なら、フェラチオはあきらめてやってもいい。その代わり・・・・
奴が済んだら、ケツの穴をいただくことにする。わかるよなアヌスだよアヌス」
改めて南の身体に戦慄が走った。
アヌス・・・・ そこは本来性行為に使う場所ではない。そこまで犯されるということは
女としてだけでなく人間としての尊厳すら失われてしまう。
その恐怖は、南を従順な性奴隷へと堕とすのに十分すぎた。
「やっ、やめてっ・・・・」
「ふうん、じゃあ、フェラしてくれるんだな」
南のつぶらな瞳から零れる涙。肛門を犯されるくらいならまだしも・・・・
小さくうなずく南。
「ようし、いい子だ。それならまずペニスの先端にキスをしな」
住吉の肉棒は長さ12~13センチ程度とほぼ標準サイズ。張り出し自体は小さく先端に向かって
すぼまっている、フェラチオしやすい肉棒であった。
だが、今の南にそんなことは一切無意味であり、目の前に突き出されたのはただただグロテスクな
肉の凶器に過ぎない。
「(こんなものにキスしろなんて・・・・)」
突きつけられた亀頭の先端はすでにカウパーでてらてらと光り、不気味でおぞましい。
その異形の姿におじけ、ためらう南。住吉が苛立ったように命じた。
「何をしてる、早くしろっ! けつを犯られたくなかったらな」
その脅迫に屈し、南はおそるおそる亀頭の先端に唇を近づけ、キスをした。
「うおっ!」
住吉が思わず呻く。
「ようし、キスはなかなかうまいぞ。今度は口に咥え込んでしゃぶるんだ」
南はその花のような唇を僅かに開くと目をつぶって男の肉茎に唇を押し被せていった。
喉仏まで男の先端がもぐりこむ苦しさに吐き気を覚える南。さらに男の剛毛が目蓋に
突き刺さりチクチクと痛い。
住吉は己の怒張が根元まで南の口中に飲みこまれたことを確認すると、旭を振り返った。
「ちゃんと撮っておけよ。インハイチャンピオン・浅倉南のおしゃぶりプレイだ」
「分かってますって」
旭がカメラのレンズを南の顔に向け、ファインダーを覗き込んだ。
四角い画面の中で南の顔がアップになる。諦めと絶望の感情がないまぜになった表情は
ゾクッとするほど美しかった。
「いいよ、いいよ、その表情っ、もう最高っ」
「そうら、舌を使うんだよ。ぺろぺろと舐めまくるんだ」
繰り出される次の命令。もはや南に拒絶の意思はなく、言われた通りにおずおずと肉幹を
舌で舐め始めた。
「おおっ、いいぞ、いいぞ、はじめてにしちゃ上出来だ。うっ!」
南の舌に愛撫された住吉の肉刃が一段と滾って膨張したくましさを増す。
住吉が次の段階へ進もうとした時、そこで声がかかった。
「おーい、こっちも始めていいか」
南の中に突き込んだままの都島がけらけらと笑った。住吉のフェラチオ指導に思わず見とれて
腰を止めて待っていたのだ。
「おおっ、悪かったな。始めちゃってくれ」
「そんじゃ、始めまーす」
都島はおどけた調子で言うと激しく腰を突き込み始めた。
尻タブにぴたぴたと音を立てて太腿を打ち付けるたびに南が苦悶の表情を浮かべるが、
住吉の肉刃に占拠された口内からは荒い息が漏れてくるだけだ。
「ほらほら、お口の方がおろそかになってるぜ。もっと下品に、もっとエロチックに舐めるんだ。
全部を口に入れて舌を絡ませて吸い上げろ。頭を振って出し入れしながら、唇を突き出して
チンポを舐めまくるんだよっ! 俺達を満足させればそれだけ早く終わるんだからよ」
もはや言いなりの南は住吉に言われるがままに唇を突き出して肉刃を締め付け、
口内に含んで舌を這わせて舐め回す。もちろんテクニック的には稚拙としか言いようのない
しろものであったが、逆にその素人くささが住吉を歓喜させる。
「いいぞっ、いいぞっ、そうだ、それでいいっ!」
一方都島は容赦なくバンバンと腰を打ち付け、南を抉り貫く。
「あがっ!」
その瞬間、あまりの衝撃に思わず口内の肉刃に歯を立てる南。
「いっ、痛えっ!」
住吉が吠え、南の頬と強烈に張った。
「噛むんじゃねえっ! 今度噛んだらぶち殺すぞっ!」
南の大きな瞳から涙がこぼれカーペットを濡らした。
「(どうして・・・・ どうして・・・・ 私がこんな・・・・)」
相次いで2人に犯され、さらに犬のようなみじめな格好で背後から犯されながら口内奉仕を
強制されている。自分が今その身に受けている理不尽な仕打ちが信じられなかった。
南にとって初めての相手は上杉達也であるはずだった。それは達也も望んでいることではあるし、
南自身も穢れなき自分の身体を初めて許すのは達也以外に考えられなかった。
だから佐知子がレイプされたかもしれないと聞き、文子から警告された時も身に迫った
問題としては受け止められなかった。しかし・・・・
文子の言葉が脳裏にフラッシュバックした。
――西尾先輩は自殺を図った前日の夜にレイプされたらしい。
その佐知子を蹂躙凌辱し、自殺未遂にまで追い込んだその男達に自分自身が新たな標的とされ、
今こうして彼らの欲望の赴くままにその身を弄ばれ、蹂躙され、犯され続けている。
この恥辱・屈辱・絶望・・・・ 佐知子が自殺を図った気持ちは今ならわかる。
「(タッっちゃん・・・・ 私・・・・)」
愛しい幼馴染の笑顔が脳裏に浮かび、すぐ消えた。南の心の崩壊はもう間近に迫っていた。
住吉と都島は南の前後の口を軽快に犯し続けていた。
片方が突けば片方が引き、逆もまたしかり。まるで図ったようにリズミカルに出し入れを
繰り返す2人。
「うおっ! うおっ! うおっ!」
都島の雄叫びの間隔が短く切迫したものになってきた。明らかに限界が迫っているのだ。
それはフェラチオから強制イラマチオに移行していた住吉も同様だった。
2人の目があい、互いのそれを察知した。
「よっしゃ、いくぜ、南ちゃんよぉ!」
2人が同時にラストスパートをかけ、南の前後の穴を蹂躙する。そして・・・・
「うおぉぉぉぉぉっ!」
ケダモノの咆哮とともにまず都島が樹液を一気に迸らせれば、
「ううっ!」
そのショックでまたもや住吉の肉刃に歯を立てる南。その刺激を受けて爆発する寸前、
住吉は己の肉刃を引き抜き、そのまま南の顔面に向けて発射した。
ぴゅるるるっ!
勢いよく飛び散った白濁の液体が、南の顔面をたちまち白く染めていく。
「いやぁぁぁっぁ!」
恥辱の顔面シャワーを浴びせられ、南は絶叫とともにそのまま倒れ伏して気を失ってしまった。
新体操界期待の新星・浅倉南が四つん這いというみじめな姿で上下の口を同時に犯されている。
旭はその様子を撮影しながら、身体中の血が逆流するほどの興奮を感じていた。
2人が済ませたら次は自分の番だ。前回の女子大生の時は、あまりの興奮から正常位で挿入した
途端に放出してしまい、天王寺たちに嘲笑されて悔しい思いをした。今度はそんな恥を
かくわけにはいかない。
それに何と言ってもあの浅倉南を犯れるのだ。いったいどんな格好で犯ってやろうか。
そんな思案にくれながら撮影していると、2人がほぼ同時に頂点に達し、住吉の顔面シャワーを
浴びた南が絶叫とともに床へと倒れ伏した。
「(ようし、俺の番だな)」
レンズから目を離し、旭は阿倍野にカメラを渡した。
「先輩、次は俺の番なのでこれをお願いします。撮影方法は分かりますよね?」
阿倍野がにやりと笑った。
「ああ、それはかまわねえが、この前みたいな赤っ恥はかくなよ」
嫌な顔をしながらも旭が南のもとへと歩みを進めようとした時、思わぬ邪魔が入った。
「あ・・・・ あの・・・・」
阿倍野に声をかけた男。それは5人がその存在すら忘れかけていた敏和だった。
「お・・・・ 俺にもあ、浅倉を犯させてくれるって・・・・ 言ってたよね」
5人が一斉に驚愕の表情を浮かべて顔を見合わせた。まさか敏和の口からそんな言葉が
発せられるとは思っていなかったのだ。いや、敏和本人が一番驚いていたのかもしれない。
最初は無理やり連れてこられた敏和だったが、この淫惨極まる凌辱劇を目の当たりにして、
――南をあの男達のように犯してみたい。
そんな「雄」としてのどす黒い欲望に突き上げられ、良心とのはざまで葛藤していた。
だが・・・・ 心の中の悪魔のささやきが次第に大きくなり、
――もうお前は共犯なんだ。だったら犯らなきゃ損だろ?
――それにどうせ浅倉はあれだけ輪姦されたんだ。今更お前が犯ろうが犯るまいが
大差はないさ。浅倉とやりたいんだろ? 犯してみたいんだろう? 素直になれよ。
──それに今なら浅倉は気を失ってるしわかりゃあしねえよ。こんなチャンスもう一生ねえよ。
そしてついに敏和はその悪魔のささやきに屈し、自らの良心に蓋をしたのだ。
敏和が今まで南に顔を見られることを恐れて外していなかった目出し帽を脱いでいることに
気づいた阿倍野がからかうような口調で言った。
「へえ・・・・ 顔まで出して犯る気満々じゃん」
「い・・・・ 今なら・・・・ 浅倉にもき、気づかれないし・・・・」
敏和が南に目をやる。依然として南は意識を失ったままだ。今度は天王寺が言った。
「なるほどな。さすが頭のいい奴は小狡いぜ。わかった、いいぜ、あの女が気付かないうちに
犯っちまい・・・・」
だがその言葉を旭が遮った。
「それはないっしょ、天王寺さん。こんな野郎より俺が先に決まってるじゃないですかっ!」
そして敏和を睨み付けた。ここまでは先輩達に順番を譲り、ずっと撮影係を務めてきたのだ。
やっと回ってきた順番をこんな野郎に奪われるのは我慢できない。思わず声を荒げた。
「てめえは俺の後だっ! 犯らせてもらえるだけで十分だろうがっ! 贅沢言ってんじゃねえよっ!」
だがそれを阿倍野がなだめる。
「まあまあ我慢しろよ。オマエにも後でたっぷりと時間をやるからよ」
旭はなおも天王寺に助けを求めるように目をやったが、天王寺は黙ってうなずくだけだ。
しぶしぶ旭はうなずき、それを見て阿倍野が敏和を促した。
「そんじゃあさっさと愛しの南ちゃんを犯ってこいよ」
「う、うん・・・・」
敏和はおもむろにうつ伏せの南に近づき見下ろした。
何度も頭の中で思い描いた南の裸身が今現実に目の前にある。
もどかしげにスラックスとトランクスを同時に脱いで下半身を露わにした。
すると興味津々といった感じで注視していた男達からどよめきが起こった。
「おいおい、ありゃあ・・・・」
すでに青筋を立てて反りかえり、下腹に張り付いているそのシンボルのサイズは
長さ20センチ近いだろう。たっぷりとグランスも張り切って太さにして5センチ近くは
ありそうだ。
「へえ・・・・ ちびのデカマラとはよく言ったもんだ。あんな根性なしが馬並みかよっ」
都島が明らかに羨望の混じった声を上げ、さらに続けた。
「あんなもんを突き込まれたら、あの女のお〇〇こが裂けちまうかもしれねえな。
先に犯っといてよかったぜ」
住吉が旭を振り返り、揶揄した。
「残念だったな、旭。お前が犯る時にはもう使い物にならないかもしれないぜ」
旭が小さく舌打ちしたが、今更どうにもならない。そこで天王寺が野次を飛ばした。
「ほらほら、愛しの女の尻にいつまでも見惚れてないでさっさと犯っちまいなっ!」
その言葉に弾かれたように敏和は南の身体を仰向けにひっくり返したが、南は意識を
取り戻さない。
乳房の周辺には無数の歯形がつけられ、散々揉みしだかれたせいで幾分腫れぼったくは
なってはいたが、まだまだその美しい半円形のフォルムに崩れはない。一片のぜい肉もない
引き締まったウエストからほれぼれするような長い美脚が伸びている。そして半開きになった
脚の付け根の叢の奥にほの見える淫裂・・・・
「(これが浅倉の・・・・)」
これが幾度となく淫らな妄想で思い描き、刺し貫いた浅倉南の裸身。
4人の男に蹂躙しつくされ、相次いで刺し貫かれたとはいえ、それは自分の妄想をはるかに
超える美しさと淫猥さを保っていた。
敏和は阿倍野と同じく南を背後から抱え起こし、腋の下から回した両手で乳房をぐっと鷲掴む。
しっとりと掌に吸い付く柔肌の瑞々しい感触が何とも心地よい。
「(これが浅倉のオッパイか・・・・ 何ていい触り心地なんだ)」
敏和はぎこちない手つきで双乳を揉みだした。
揉みこめば揉みこむほど絶妙の堅さで己の指をゴムまりのように弾き返してくる抵抗感に狂喜し、
陶酔する。さらに目前の白いうなじに吸い付くと、南がわずかに声を上げた。
「ううっ!」
一瞬、意識を取り戻したのかと両手の動きを止めたが、すぐに南はがっくりと頭を垂れた。
再び、南の乳房を弄び始めた敏和は掌で揉みこみながら指先て乳首を摘み、捏ねる。
「(ああ・・・・)」
ちょうど南の尾骶から背中に押し付けられた敏和のペニスは、自分の身体と南の背中に
挟みこすり付けられる形になってさらに滾りを増していき、それが敏和をより陶酔させていく。
だが、それを旭の怒声が打ち破った。
「そんな前戯はいいから、さっさと犯っちまえよ! 俺だって早く犯りてぇんだっ!」
旭にしてみればしぶしぶ先を譲ったのだ。さっさと犯ることだけやって自分に順番を
回してほしい。
「そうだな。さっさと犯っちまいな」
天王寺もそれに加勢した。敏和は南の身体からいったん離れ、前方に回った。
そして性急に彼女の身体に覆いかぶさり、滾り昂る己の肉刃を南の花園へとあてがおうとするが、
何しろ初めてのことであり、なかなか挿入できずに何度か失敗を繰り返す。
「おいおい、チェリー君は情けないなあ」
「そのデカマラは見かけ倒しかよ」
そんな失態をからかう卑猥なヤジにますます焦る敏和。そうこうしているうちに、
「ううんっ・・・・ 」
南が意識を取り戻し、今自分の身体に覆いかぶさっている人物を目にして思わず叫んだ。
「と・・・・ ひ、平野君っ!」
一瞬、敏和の動きが止まった。だがここまできて今さらやめられるわけがない。
「浅倉っ! 好きだっ! お前が好きなんだっ!」
南を押さえ付け、何とか挿入を図ろうとする敏和。
「いやっ! やめてっ!」
疲れ切った身体にムチ打ち、あらんかぎりの力で身をよじり、両手を突き出して抵抗する南。
もうこうなっては敏和一人ではインサートは不可能だった。
「なんじゃありゃ、みっともねえな。ちょっと手伝ってやんな」
醜態をさらす敏和を見かね、天王寺が都島と住吉の2人に目で合図した。
「いやっ、いやっ、いやぁっぁぁぁ!」
必死に抵抗する南の手を都島と住吉が掴んで左右に大きく広げて押さえつけた。
「しかたねえから手伝ってやるよ。ほら、さっさと犯っちまいな、デカマラの童貞君」
だが、そんな言葉にも焦ってしまった敏和がまたもや挿入に失敗した時、限界に達していた
彼の肉刃が突然爆ぜた。
ドピュッ、ドピュッ、ドピュドピュドピュッ!
亀頭の先端から噴出された信じられないほど大量の白濁液が南の下腹部にまき散らされる。
「きゃああっ!」
南の絶叫が轟き、男達は嘲笑した。
「おいおい犯る前に出しちまうとは、鳥以下だな。これだから童貞野郎はだめだっつうの」
「明青のおぼっちゃんは頭はいいかもしれねえが、こっちの偏差値は最低の早漏野郎だ」
「ホント、そのデカマラは見かけ倒しだったな」
次々と罵声を浴びせられる敏和はがっくりとうなだれ、しりもちをついた。
「ほら、そこをどけよっ、見かけ倒しの早漏野郎っ! 俺が犯り方を見せてやるっ!」
旭が敏和を足蹴にしてその場を奪うや、もどかしげにズボンとトランクスを同時にずりおろし、
漲り立った怒張を露わにする。
「手伝ってやろうか? オマエもこの前はひどかったからなあ」
都島が揶揄するとプライドを傷つけられた旭は強い口調でそれをはねつけた。
「いらないっ! 一人で犯れるっすよ! そんな野郎と一緒にしないでくださいっ!」
仰向けに組み敷いた南の下半身に旭がのしかかってくる。
「いやぁぁっぁ!」
南は腹這いになって我が身を守ろうと、わずかに残された力の消耗を続けたが、
旭の体重がそれを妨げた。
旭は南の両脚を割り裂いてその空間に身を躍らせ、その手で容赦なく南の股間をまさぐった。
そしてお目当てのものを探り当てると、素早く中腰になって熱く滾った怒張をあてがい、
放心状態の敏和を振り返って起こったように叫んだ。
「こう犯るんだよっ!」
旭はそう言い放つとぐいぐいと腰を進めて、南の中へとその凶悪な肉の凶器を埋め込んでいった。
そしてそのまま南の両脚を担ぐようにして、二つ折りにした女体に下腹部をぶつけている。
これまた性急に過ぎた、ただただ己の欲望を満たすためだけのアタックを掛ける旭。
「あああっ!」
硬直した全身がまるで自分のものではないようだ。だが打ち込まれるたびに自らの身を貫く
凄まじい量感、深奥部を突き破るような衝撃は正しく現実のもの、犯され穢されている
紛れもない証。
「うおぉぉぉぉっ!」
余裕のないアタックはすぐに旭に限界をもたらし、3分もしないうちに感極まったように
旭が咆哮した。
その瞬間、南の中で硬度を増した鉄柱が、より熱くなって脈打ち躍り、瞬く間に下腹部に
広がる生温かい感覚。
「いやぁぁぁぁっ!」
無駄だと分かっていても泣き叫ばずにはいられない南。
旭が上体を南の上に重ねると、漲り立っていた肉刃が急速に柔らかくしぼんで、南の中から
逃げるように去っていった。
「ふう・・・・」
息も絶え絶えの南を見おろし引き抜いたばかりの旭が満足げに笑った。
「いやあ・・・・ さすがインハイチャンピオン。こっちもチャンピオン級のお〇〇こですね。
犯し甲斐がありますよ」
「おいおい、それはさっき俺が言ったセリフじゃねえか。それにそんな早く出しちまたくせに
よく『犯し甲斐があった』とか言えるよな」
阿倍野の揶揄に悔しそうな表情を見せる旭。そこで阿倍野が天王寺を振り返った。
「これでとりあえず一回りすんだわけですけど、当然まだまだ犯りたりないっすよね」
「当たり前だろ。これからが本番さ」
「そんじゃあ2巡目と行きますか」
当然2巡目もトップを切るつもりの阿倍野が立ち上がったが、そこで天王寺が遮った。
「まあ待て。今度は場所替えして違うところで犯ろうぜ」
「えっ?」
「この部屋で犯るってのはいいアイデアだったし十分楽しめた。だけどやっぱりこのまま
ここで犯り続けるのはちょっと危険かもしんねえ。この前の場所なら絶対人は来ねえし、
色々道具もある。もっとじっくりと時間をかけてこの女をいたぶるにはもってこいだろう。
そのほうが絶対楽しいじゃねえか」
それには阿倍野も異存はない。大きくうなずき、住吉を振り返った。
「さっきの袋の中にスタンガンが入っている。持ってきてくれ」
住吉は持ってきた袋の中からスタンガンを取り出すと阿倍野に放り投げ、阿倍野はそれを
南の首筋に当てた。
「しばらくお寝んねしてるんだな、南ちゃん。起きたらもっと楽しいことが待ってるからな」
バチバチという音とともに青白い閃光が煌めき、南は一瞬低い呻き声を上げてそのまま意識を
失った。
「ようしずらかるぞ。女はこのまま連れて行く。これが本当のお持ち帰りってやつだな」
天王寺の下劣なジョークに卑猥な笑みを浮かべる男達。
南の凌辱地獄はまだまだ終わらない。
戻る 作品トップへ 第六章 第八章へ