くちゅん、と指を入れた所が音を鳴らす。すごく可愛い音だ。もっと聞きたくて指を抜き差しすると、蒼葉さんが身体を捩じらせた。

「ふ……う、ん、クリア」

 感じてる蒼葉さんの顔は、頬が赤くて、目が潤んで、とってもいやらしい。笑っている顔も好きだけど、蒼葉さんのこういう顔も好きだ。これからもたくさん見せてほしい。
 指を出し入れしているそこが、次第に緩んできた。もう一本増やしても大丈夫そうだ。次は人差し指も一緒に入れてみると、きゅっと中が締まる。これは無意識?意図的?どっちにしても、なんだかぐっときた。蒼葉さんのアナルが、僕の指をしゃぶってるんだ。くちゅって咥えて、離したくないって言うみたいに。

「く、クリア!やぁっ」
「嘘つき」

 こんなに締め付けてくるくせに。そう言うと、蒼葉さんが顔を歪める。今のはちょっと意地悪だっただろうか。でも、貴方だから言いたいんです。気持ちよくしてあげるから許してください。蒼葉さんの良いところ、触ってあげますから。
 二本の指で少し奥を探れば、触れるそこ。爪先で引っ掻くみたいにすると、蒼葉さんの腰が跳ねる。ここがいいんですよね、知ってます。しつこくそこだけを触ると、蒼葉さんの身体がぶるぶる震える。

「あ、ぅっ……あ」

指を態と開けば、そこがくぱっと口を開く。すごく柔らかく、熱くなってきてる。ここに僕のを押し込んで、気持ちよくなりたいな。でもまだだめ。もう少し、この状態の蒼葉さんを堪能してからだ。ぎりぎりまで指を抜いてみると、蒼葉さんが弱く僕の服を引っ張った。

「どうしたんですか?」
「クリア……きて」

……おねだりなんて、した事なかったのに。やっぱり貴方には敵わないです。
僕の性器はもう硬く上を向いてて、自分で笑いそうになりながらアナルに埋めていく。中はみっちりと僕を導いて、絡み付いて受け入れてくれる。収めるだけで、息が上がってしまうほどに気持ちが良い。

「う、あ……っ」
「クリアぁっ……」

 蒼葉さんの目からぽろっと涙がこぼれたから、それを掬うみたいに舐め取って、唇を合わせる。蒼葉さんの唇は、ずっとキスしていなかったせいか、唾液が乾いてちょっと冷たい。
 僕があっためてあげます。蒼葉さんを気持ちよくするのも、可愛くするのも、あっためるのも、僕の仕事です。他の誰にもさせません。気持ち良い、気持ち良い、すごくいいです、貴方が好きです。可愛い、可愛い、可愛い僕の蒼葉さん。
 蒼葉さんの中に性器を埋めたまま、射精する。どくどくと吐き出したものが溢れないように、更に奥に埋め込む。中がまたきゅんきゅん締め付けるから、一滴残らず搾り取られたような感じだ。僕を欲しがる蒼葉さんも、好きだ。

「は、あ、あっ……」
「蒼葉さん……ありがとう、好きです」
「お……俺も、好き」

素直な唇にまた、燃え上がるようなキスを。




20121218

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