今回は「カーデシア人とベイジョー人の間に産まれた子供一般」について、インチキ生物学を一席ぶってみるという企画です。
高校生物程度の知識しかない管理人のトンデモ論ですが、最初っから「インチキ」と銘打ってますので、専門知識のある方は苦笑いしつつご覧下さいませ
(そしてできればツッコミを入れていただけると大変有り難いです)
※色々な意味でデリケートな内容故に、ちょっと人道的道徳的に問題のある表現が多数あります。読んだあと非常にブルーになるかもしれません。スミマセン
- 【彼らの生まれた事情について】
- ベイジョーは40年間カーデシアによって占領統治されていました。そんな中、カーデシア高官がかこっていたベイジョー人女性との間にもうけたというケースが多いらしいです。しかし占領下ってこともありますので、兵士たちが不始末をしでかしてることも想像されます。また「ロミオとジュリエット」ばりに本当に恋に落ちた二人が居たのかというと、それはまずありえない状況だと思います。ちなみに「父親ベイジョー人、母親カーデシア人」の子供は(私が見た限りでは)本編には登場していません。当時の社会情勢を考えれば確かにそのケースは発生しようがなさそうです。
- 【社会的な立場について】
- 本編での描写を見る限り、カーデシアでもベイジョーでもその存在は辛いもののようでした。上記の事情を考えれば、それはちょっとあんまりじゃないかと思うんですが…選民思想のあるカーデシア人は彼らのことを「半分は下等なベイジョー人」あるいは「私生児」という点で見下します。また、ベイジョー人は占領統治下でカーデシア人に対する憎しみはもはや生理的な物になっていますから、カーデシア的な特徴が目立つ風貌は嫌悪の対象だったのでは…とはいえマイノリティとしてベイジョーの方にコミュニティの一つや二つできていても良さそうなものですが、本編で私が確認できたのはジヤルともう一人だけ。やはり40年の占領統治時代があってさえ、二種間の子供ができることは非常に珍しいようです。
- 【その結果として考えられること】
- 良くも悪くも彼らの存在は稀少ですから、医師や研究者たちが寄ってたかってモルモットにした可能性も考えられます。しかしその可能性について考え始めた途端に「地球人ならともかくカーデシア人が興味だけで研究なんかするのか?(自分たちに)役立つ技術しか研究しないのでは?ていうかカーデシア人ってマイノリティにひどく冷たい社会じゃなかったっけ?」と思って、しかも納得してしまいました(←アホ)。なにしろ当のカーデシア高官にさえ「かこったベイジョー人はあくまで現地妻であり任期が終われば見捨てて当然」という風潮が一般的、「父親」は子供の存在を認めようともしない。ベイジョー人はどちらかといえば科学より宗教の種族。
- ……等々の理由により、研究対象にはなっていなかったと思います。となると、彼らのための医療技術はほとんど研究されていないことになり、事故にあったり病気になった場合も効果的な治療は望めないであろう可能性が大……
うわあ。書けば書くほど暗澹としてきた…
じゃあその「研究されなかった彼ら」を勝手に考察してみる。
- 【見た目がカーデシア的隆起+ベイジョー的鼻皺になるのはなぜか?】
- カーデシア人もベイジョー人もそれぞれの母星で数百万年かかって進化・適応してきた種であるが故に、頭一つに腕二本足二本…などの基本構造を除けばかなり異なった種族です。にもかかわらず交配は可能。そして産まれた子供の多くはカーデシア的隆起とベイジョー的鼻皺を受け継いでいるらしい。
- 「どうしてそうなるのか?」これは非常に単純な話で、「そういう特徴を持つ子供しか育たない」から。それ以外の特徴を持つ予定の遺伝子の組み合わせは致死だったり何だったりでほとんどが発生の過程まで辿り着かずに流産、あるいは死産、出産までこぎつけられたとしても循環器・内分泌・代謝系の異常及び不整合があれば、上記で述べたように医療的研究が遅れているが故に手術なども受けらない。その結果として必然的に生存に問題が少ないであろう特徴が表れた子供のみが生き残る(……はず)。
- 以上の数々のハードルを乗り越えなくてはならないため、子供ができること自体がかなり希だと考えられます。
- 【生理的特徴は?】
- ステーションにおいてジヤルが「カーデシアのサウナプログラム」を利用していることから、かなりカーデシア寄りの体質が受け継がれていると考えられます。実際「ちょっと寒い」とか言ってたし。しかし一方で、彼女は結構首の開いた服も普通に着ていたので、もしかするとガラックが楽しめるサウナはちょっと彼女にとっては暑すぎたかも…?(いや、カーデシア人は寒がりのくせにかなり首まわりのあいたデザインを好んでる気がするからこれはただのファッション?)
更に勝手に暴走する考察
ところでカーデシア人とベイジョー人は、かなり(見た目だけでなく)特徴が違います。ていうか違うはず。適温が違うくらいだからな。上で散々説明したように、発生段階で相当が淘汰されるし生理機能もかなりギリギリのはず。
そういうわけで、以下地球上の異種間交配をモデルケースに勝手な決めつけ列挙。
- 【一代雑種の例】
- 地球において有名な異種間雑種としては「ラバ(ロバの雄とウマの雌が親)」が挙げられます。ラバの雄はほぼ例外なく生殖能力を持たないそうですが、雌はごくまれに繁殖可能なこともあるらしいです。ただこの場合、相手がウマだった場合はウマが、ロバだった場合はラバが産まれる。つまり繁殖可能な雌のラバはウマとしての遺伝情報を受け継いだもの。
- ちなみにウマとロバは遺伝子の数も違うほど離れてる種なのですが、両者の間に子ができるので‘亜種’という定義になるんだそうです(←この辺の理屈は私にとっては非常に曖昧)。それから一代雑種の生物は「雑種強制」という力が働きやすいらしく、両親のいいとこどりで産まれてくることが多いそうな。この辺の理屈は植物の品種改良の研究をしてる人が詳しいかも。
- 【以上のケースを元にジヤルちゃんについて考えてみる】
- ここから先は本当にただの想像です。彼女はカーデシア人の写真記憶を持ちつつベイジョー人譲りで耳が良く、好奇心も旺盛で性格は穏和かつ頑固。しかし不妊である可能性はかなり高い。おそらくステーションに滞在することになってから「自分のことをきちんと知りたい」とドクターベシアに頼んで調べて貰ったはず(そしてベシアも好奇心や探求心が強いので熱心に彼女の希望に応えたはず)。
- そしてここで(生殖関係だけでなく)生理上の何らかの問題が間違いなく判明するはず。もちろんそれを医療技術で乗り越えようとするベシアの努力も(ドミニオン戦争で継続不可能になったとはいえ半年ほどは)あったはず。しかしその努力が実を結んだかどうかと言うのはまた別の話で…(T.T)
- ただそれで彼女が「身体的問題をクリアできたから臆することなくガラックにたいして積極的になる」のか「不安な点を理解しつつも精一杯一瞬一瞬を大切に生きようとする」のかは想像にお任せします(もちろんこの二例以外にも色々な生き方の選択はあり得ます)。
……とかなんとか散々言ってますが、ST世界ではTNG『命のメッセージ』において
「ヒューマノイド型宇宙人のルーツは全て同じ」ってことになってるので
わりとあっさり異種間交配は成立しちゃうし身体的にもOK!
ということになってるのかもしれん…
(そうは言っても実際は数百万年前に分岐した種ですら交配不可がほとんどだけど)
それに24世紀だし、医療技術に関しては大概のことはクリアできるようになってたりな。
