『マルチテクニックでプログラムされている。様々な種類の…
喜びを与えてあげられる』byデータ(#1『未知からの誘惑』より)
いやー、このマルチテクプログラムって一体何なんでしょうね。性的機能らしいんですが、いったいどんなプログラムなのやら。というわけで、「俺設定炸裂」の説明開始。あくまで「エピQ個人がそう思いこんでる」だけですのでお叱りはどうかご容赦を。
◎制作にあたってのスン博士の功労
断言して申し訳ないのですが、プログラム自体はスン博士が作ったものではないと思います。ていうか、彼にはそんなプログラムを作れる(えっちテク)スキルがあったとは思えません。なんというか、博士本人はとてもヘタクソそうな気がする(勝手に人のテクを判断してスミマセン。でもこれは譲れない)。セオリー通りのシステマティック(?)な性生活を営んでそうだし。
よって、私の中では「このプログラムは外注」などという俺設定が出来上がっています。
もちろん運用にあたっての細かい調整とかはしたと思いますがスン博士自身はあくまでも「プログラムを上手く運用できるようなハード作り」だけやってたんじゃないかと考えています。
◎なんでこのプログラムは作成されたの?
たぶんスン博士に何らかのコンプレックスがあったんじゃないかと思うのです。
自分と同じ顔の男性型アンドロイドが行う行為が(性的機能に限らず)「下手」あるいは「出来ない」というのは彼にとって耐え難い状況だったと思われます。
人間そっくりに作り上げた作品には人間と全く同じ、あるいはそれ以上の機能を与えたかったのでしょう。
その証拠に、スン型アンドロイドは強靱な肉体と頭脳を持つ、ヒト以上の能力を持った存在です。
「人間と全く同じ」でかまわないならそこまで機能を向上させたりしないはず。
もちろんスン博士が「人間そのもの」のアンドロイドを作ることが出来なかったわけでないのはジュリアナの存在が証明しています。
そう、ヒトまんまのアンドロイドを作れるくせに、この男は敢えてそうしなかったのです。
「スン博士のコンプレックスと矜持」これが全ての原因かと。
◎データ以外のアンドロイドには組み込まれてるの?
ほとんど機能はデータと同じであるローアには間違いなく組み込んであると思います。しかし機能的に完成されていないB−4以前の試作品たちに関しては、かなり判断が微妙です。
データが自分の作成した娘「ラルちゃん」にそれを組み込んだかどうかはもっと微妙です。
◎マルチテクニックプログラム、その内容は?
「文献・レポートその他に存在する限りのバラエティに富んだ「テクニック」の選択及び実行」がその主な機能。
しかし「大変上手にコトを致す」だけでは話になりません。相手の心理も考慮して、如何にそれらしい状態に見せるか、という行動その他も組み込んでいるはずです。
つまりこのプログラムを運用することで、データは汗をかいたり呼吸数が上がったり心拍数が上がったり…という変化を見せることができるのです。データ役者やのう(感心してる場合か私)。
もちろん各器官への刺激その他は彼らに電気信号として受け取られ、ポジトロニックブレインで総合的に判断されます。でもこの部分は「マルチテクプログラム」じゃなくて、単なる「一般的機能」の一環になるかと。
◎ぶっちゃけ、彼らは行為で快感を感じたり出来るの?
スン博士は「出来るとも!」と言いたいところでしょうが、彼ら自身が「感じる」かどうかは判断しがたいです。物理的刺激その他を認識・感知はしていても、それらを総合して快感と認識できるかどうかはポジトロニックブレインを持たない我々には伺い知ることは出来ないのですから。
「Aの頭痛の痛みをBが正確に認識できない」のと同じです。
もし仮にAとBの精神が入れ替わったとしても、その痛みを認識するBがAと同じレベルで痛みを感じられるかと言えばその答えはノーです。だってAとBは痛みに対する認識レベルが同じじゃないから。頭痛を感じてるA本人は「これくらいたいしたことないや」という程度かもしれないけど(Aの肉体に仮に精神だけ入り込んだ)Bにとってはその痛みが耐え難いほどの苦痛かもしれない。
判りにくい説明でスミマセン。つまり「感覚に於ける判断基準」が全く同じ他者はいない、ってことです。
(データとローアも、同じつくりとはいえパーソナリティは別。だから同じ事をしても感じ方はそれぞれ違うと思うのです)
でも「もしかすると陽電子渦巻く彼らの脳内で実はもんのすごいことが起こってるかもしれないなぁ」ぐらいに考えてはいます。「ボーグクイーンに0.86秒惹かれた」なんてデータがコメントしてたから。

夢も希望もなくてごめんなさい。でも「俺設定」なので許して下さい。