天使の羽がもがれた日






体内で蠢く支配物に、好き放題に躯を苛まれて。
絶頂を迎えては気を失い、ふとした時に意識を取り戻しては、無慈悲な玩具に弄ばれる。

無様と判っていても何度も助けを求めて叫んでいた喉は、引き連れて、擦れた音しか出なくなった。
達磨のように転がされた身をどうにか動かしても、精々芋虫に進化できる程度で、何一つ現状は変わらない。
現状を変えるどころか、最早下半身には碌な力が入らず、背中に拘束された腕は血流が悪くなったか、じんじんと麻痺しているような気がした。


意識を落としたまま、二度と目覚めなかったら良いのに。

何度そう思ったか判らない。
それが死と同義語でも良かった。
この地獄が終わってくれるのなら、それで。




「はッ…はひッ…ひッ…!はぁあああああ……!」




何処か知れない、ラブホテルの一室。
少女が此処に取り残されてから、どれ程の時間が経ったのか。



清らかであった筈の秘口には、卑猥な玩具が幾つも挿入され、機械音を鳴らして少女を攻め立てる。
本来排泄口である筈の後孔にも同様のものが突き刺さり、見えない奥でもまた、羽音を鳴らす玩具がある。
たわわに育った乳房の先端にも同じものが取り付けられていた。

膝裏にパイプを通され、固定された状態で、少女は秘部を晒し出している。
衣服は身に着けられているのだが、乳房と股間を覆う布はなく、其処だけが綺麗に切り取られて穴が空いていた。


ビクン、ビクンと身を跳ねさせる少女は、目が見えない。
盲目なのではなく、なんの変哲もないヘアバンドで目元を覆われている所為だ。


部屋には彼女しかいない。
彼女をこの部屋に引きずり込んだロクデナシ達は、彼女をこの状態にして、放置した。
それから少女がどんなに泣いて、喘いで、叫んでも、誰もこの部屋には戻って来ない。

見えていないだけで、ひょっとしたらいるのかも知れない。
そう思った事もあったが、なけなしの気力を振り絞って人の気配を探れば、やはり其処は無人のまま。
このまま快楽地獄の中で、全てに忘れ去られて死ぬのかと、そう思いもした。




「やぁ、やら、やら、はぁああああん!イク、イクイクイクぅうう!また…またイクのぉおおお!!」




恐怖と不安に襲われる度、それを塗り潰す快感に飲み込まれる。


幼い頃から培ってきたプライドも、信じていた筈の自分自身の強さも。
何もかもがどうでも良くなる程の享楽の只中で、融解していく思考回路。

拙い自慰をしていた時に感じていた快楽など、ままごと程度のものだと、初めて知った。
強制される絶頂が、その度に来る過剰な程の白熱が、こんなにも苦しくて甘くてとてつもないものだと、初めて感じた。



犬のように舌を伸ばして息を荒げながら、また何度目か知れない絶頂を迎える。




「ああッ、あーッ!あ、んぁ、あひぃいいい!おまんこイっちゃうよぉおお!!」




ハスキーではあったが、通りの良い声だった。
それが今は、掠れてノイズがかかったような声だけ。




「も、もうやぁ…やなのぉおお…!れか、だれかぁ……だれかとめてよぉおお……」




誰もいないと判っていても、そう望まずにはいられなかった。
いや、誰もいないからこそなのか。

彼女の生来のプライドを思えば、誰かに助けを求めるなど、言語道断だ。
それが本心からであれ、自尊心による意地であれ。


だが、今の彼女は一人だ。
世界から忘れ去られたように、一人、この部屋に閉じ込められている。
視界も奪われ、四肢の自由もなく、ただ時間が流れていくのを、快楽の監獄の中で待つしかない。

──────これで気が触れたとて、誰が彼女を責められるだろうか。
未だ彼女が、人間としての意識を保ち続けている事すら、奇跡と言えるかも知れない。




……そんな彼女の──────京子の地獄は、ドアが開く音で終わりを告げた。




「あー、疲れた疲れた」
「マジねーわ、あの女。大してイイ躯もしてねェのによ」




ぞろぞろと複数人の足音がして、口々に愚痴を零しながら、部屋に入ってくる。




「あのおっさんもよォ、しつこく追っかけて来やがって」
「いいコトなかったなー、本当」
「まぁまぁ。そーいう事なら尚更、こっちでお楽しみと行こうや」




下衆いた会話が京子の耳に入ってくる。
五人か、もっといるのか、とにかく沢山の男の声だった。

それが救済の来訪のように思えたのは、京子の精神的な疲弊が起こした、まやかしだったのは間違いない。



無造作に肩を掴まれて、ベッドに押さえつけられる。
背中をベッドに沈まされた後で、あらぬ場所に視線が突き刺さるのを京子は感じた。




「ひ、あひッ…あ、あッ、ああああ……!」
「おっほ、ドロドロじゃん。何回イったんだよ、オイ」
「ふぁ、んぁあああ!」




ずるり、と膣に埋められていたバイブが引き抜かれていく。
二個のローターが引っ掛かって先端に、ゴリゴリとぶつかり合いながら肉壁を擦り上げた。

ビクッビクッと京子の躯が痙攣し、潮を吹く。




「何、京子ちゃん、ションベン漏らしちゃったの?恥っずかし〜」
「いやッ、いやぁ!ひッ、ん、んひぅううううう!!」




実際には潮は尿とも蜜液とも違う。
しかし、融解した思考でそれを理解するには至らず、京子は顔を真っ赤にして頭を振った。
恥ずかしい、と耳元で何度も囁かれて、言いようのない程の羞恥心に襲われる。


子供のようにいやいやをする京子に、男達は哂う。
その顔は目隠しされた京子には見えない。

見えない、動けない事を良いことに、男達は益々助長して京子を弄ぶ。
濡れそぼった秘孔に息が吹きかかるほどに顔を近付け、ラビアを指でなぞり、押し広げる。




「ああッ…あッ、んぁッ、はッ、はひぃい……ッ」




見られていると判る感覚に、京子の背をぞくぞくとしたものが奔って行く。

押し広げられた秘裂の奥には、バイブが抜かれてもまだローターが残っている。
ぶつかり合って耳障りな羽音を立てるそれが肉壁の隙間から覗いていた。




「さーて、京子ちゃん。ちゃあんとお勉強は出来たかな?」
「どうしたら良いか判ってる〜?」




くに、くに、と京子の膣の口を弄りながら、男達が哂う。
その気配は見えなくても判っているけれど、京子はもうそれに逆らうような余力は残っていなかった。

見えない視界を暗闇の中で彷徨わせ、京子は体を震わせて懇願する。




「も、もぅ、ひゃめへぇえ……あ、んぁッ、ひッひぃッ、はぁああん!」




ぐちゅうううう、と秘裂を掻い潜って、細長いものが京子の体内を犯す。
京子はビクッ、ビクッ、と肢体を跳ねさせた。

潜り込んだそれは誰かの指で、根元まで行き着くと、肉壁の天井を撫でるように擦り始めた。
電流のような快感が京子の体に奔って、京子ははくはくと魚のように口を開閉させた。




「はッ、あッ、あんッ、ああッ!らめ、ひゃめ、いや、あッあッ、あくぅん!」
「ほらほら、言ってみ?京子ちゃんはどうすればいいんだっけ?」
「ひッ、ひぃッ!んぁ、あう、あんッあはあぁああッ!やめ、やめてぇえ…!」
「ちゃんと言えたら止めてやるって」




ぐちゅぐちゅと敏感な部分を攻め立てられて、京子の思考は蕩け切っていた。

長く視界を遮られ、闇の中に閉じ込められている所為で、此処が何処であるのかも忘れてしまった。
今こうして自分を組み敷き、好きに扱う男達に、そもそも何をされたのかも。
嫌悪も憎悪も、強過ぎる快感の前では無意味なものでしかなく、今の京子が望むのは復讐の類ではない。
この地獄とも思える長い長い陵辱からの解放だけ。


先程まで突き立てられていたバイブは、京子の膣内だけでなく、密やかな淫豆をも苛めていた。
男の一人が悪戯に其処を覗けば、それを隠す筈の包皮を剥がれ、剥き出しのクリトリスがツンと膨らんでいる。

にやりと笑った男が人差し指と親指でクリトリスを摘む。
途端、ビクン!と京子の背が仰け反り、豊かな乳房が跳ねる。




「あぁッあああんッ!!」
「ほれほれ。言わなきゃ終わんないぞ〜」
「ひッ、ひいッ!いや、いや、やぁああ!それ、そこぉッ、そこいじっちゃ…ああ、あ、あ、あ!」




通されたパイプの所為で動かない足をばたつかせる京子。
しかし男達の手が足首を掴むと、そんな哀れな抵抗さえも奪われてしまった。

それだけではなく、男達は京子の肩を、腹を、太腿を抑え付け、一切の身動ぎを封じる。
身動ぎ一つ自由に出来なくなった京子は、押し付けられる快感をやり過ごす術もなくなってしまった。
全てを享受するには未発達な躯で、それは酷く残酷な行為と言える。




「はな、ひて、離してぇええんッ!んぁッ、ひ、ひぃッ!あひッはひぃッ!らめ、らめなのにぃいい!!」




がくがくと全身を痙攣させながら、京子は絶頂した。
淫裂から潮が噴き出し、ドロドロになっていたシーツを更に汚して滲みを作っていく。

それでも尚、男達の指と無機物な羽音は京子の躯を攻め続ける。




「ひぁ、ひぁあああ!やぁあ!も、もうゆるひて、ゆるひてぇ!言うこと聞くッ、聞くからッ!やからぁああああ……!!」




激しい快感に頭を振って身悶えて、京子は叫ぶ。
それが自分の全てを壊してしまうと判っていながら。



その言葉を合図にしたように、躯を押さえつけていた男達の手が離れる。
秘部を苛めていた指が一気に引き抜かれ、京子は喉を鳴らして躯を強張らせる。
前後の内部を攻め続けた、煩かった羽音がぱたりと止まり、京子を苛んでいた快楽が一気に遠退いて行った。


突然訪れた体内の静寂に、京子の躯が弛緩した。
反らせていた背が撓んでシーツに沈む。

くったりとベッドに身を委ねる京子の頭に、手が伸びる気配。
暗闇に覆われて視界が一転し、世界が眩しくなると同時に、眼球に響くような痛みがあった。
目隠ししていたヘアバンドが取り払われたのだと気付くまで、数秒。



暗闇以外のものを見たのが数日振りのように思えて、京子は痛む眼を細める。
くすんだ色の天井をぼんやりと眺めていると、影が差し込む。




「やっと判ったみたいだな」
「そんじゃ、取り合えず玩具は撤収してやろうぜ」




言って、ピアス男の手が京子の股間へと伸ばされる。
虚ろな目でそれを追っていけば、京子は自分の秘部から細いコードが延びている事に気付いた。

ピアス男がコードを掴み、くん、と引く。
それと同時に、京子は己の体内で引き攣る異物を感じた。




「んぁッ……!」




ヒクンと躯を震わせた京子の反応に、ピアス男は意地の悪い笑みを浮かべる。
小刻みにコードを引っ張ってやれば、京子の濡れそぼった蜜壷がヒクリと疼く。




「あッ、んぁッ…は…や、あッ…んあッ…!」
「まんこ気持ちいい?」
「ふぁ、っは…あ、や、やぁッ…あぁん…ふ…、う…」




見下ろしていた金髪の男の言葉に、京子はゆるゆると首を横に振った。

直後、ずるぅッ!と二つのローターが一気に引き抜かれる。




「ああッ、あひぃいいッ!」
「ウソばっか。ほらコレ、すっげーぐちょぐちょじゃん」




全身を痙攣させて虚ろに瞳を彷徨わせる京子に、ピアス男はローターを見せ付ける。
それは直径五センチ程度の卵型の小さな物で、ピンク色の表面に白濁の蜜液が纏わりついている。

埋められていた無機物から解放された秘部。
それで良かった筈なのに、京子は初めて間近で目の当たりにした淫具に、身を震わせた。
咥える物を失った膣が切なげに伸縮し、ヒクヒクと覗き込む男達の目を楽しませる。


こっちも、と言って茶髪の男が京子の胸に手を伸ばす。
たわわな乳房の頂には、テープで固定された、同じくピンク色のローターがあった。

男は殊更ゆっくりとした所作で、テープを剥がして行く。
ピリピリとした小さな痛みに、京子は息を飲んで口を噤んでいた。
けれども、微かな痛みは容易く快感に摩り替わり、喉奥からくぐもった音が零れる。




「ん、ん…んんッ…う…くぅんッ…」
「はーい、取れたぜェ」




左右それぞれの乳首のローターを取り、ピアス男同様に京子の眼前に晒す。

目の前で揺れるそれは、まだ一つ、京子の体内に残っていた。
京子は動かない下肢を捩り、振動がなくなった今も異物感の残る其処を男達へと晒す。




「お、ねが、い……おしり…も、ッ…とって…ェ……」




弱々しい声で願う少女の言葉に、男達はまた意地の悪い笑みを浮かべた。




「なーに?ケツ穴イヤ?」
「や……だから、おねが……んんッ!」




言葉が終わるよりも先に、ピアス男の手が京子の秘孔に埋められたアナルスティックを掴んだ。
その瞬間の僅かな刺激に、京子は身を震わせる。
それから京子の呼吸が落ち着くのを待たずに、男はスティックを引き抜いていく。




「あはッ、あッ、あぁくぅううんッ!!」




アナルスティックは、小さな球が連結したような形状をしていた。
その凹凸が連続して肉壁を擦る感覚に、京子はビクッビクッと躯を痙攣させて悲鳴を上げる。
ぬちゅりと嫌な音を立てて引き抜かれた棒を、男は後ろへと放った。

だが、これでもまだ京子の躯は解放された訳ではない。
アナルスティックによって直腸の奥へと埋められたローターは、まだ其処で京子の体内を苛んでいた。
コードの延びた尻を、京子はもぞもぞと揺らして男達に訴える。


涙で濡れ、熱の篭った瞳の京子は、あどけなさの残る面立ちとミスマッチした艶やかさを滲ませている。
そんな彼女が秘部を晒し、あまつさえ自ら下肢を曝け出す様は、男に餓えた堕ちた娼婦のようにも見えた。

しかし、彼女にとっては悲しいかな、自らがそんな痴態で男を誘っているとは気付きもせず。



ピアス男がローターのコードを摘むと、京子は潤んだ瞳でその男を見詰める。
瞳に浮かんだ期待の色は、解放を望んでのものであるが────欲望に食われた男達には、真逆のものにしか見えない。


にたりとピアス男の口元が歪み、京子の躯の上へと跨る。




「取ってやってもいいけどさ。その前に、」




京子の乳房を括っていたロープと、膝とパイプを固定していたロープ。
それぞれが解かれたが、長い間固定されていた後遺症か、京子の足は麻痺したように感覚が鈍っていた。


解放されたにも関わらず、恥部を晒す格好のままで固まっている京子の両脇から、腕が伸びてくる。
ロープの所為で鬱血の浮いた膝を外側へと押され、京子は股間の一切を曝け出す格好となった。
恥ずかしさと屈辱で涙が滲んで来るが、腕は未だに後ろ手に縛られていて、拭う事も出来ない。

カチャカチャと金属音がして、見ればピアス男がGパンの前を緩めていた。
下着ごと落とせば、ぶるんとあの凶器が現れる。




「や……!」




昨日の出来事と、伴う痛みを思い出して、京子は身を固くした。

怪我も痛みも、それこそ内臓が潰れるんじゃないかと言う辛さも、十分知っている。
けれども、昨日のあの痛みは、それらとはもっと別の次元の痛みで、京子にトラウマを植え付けるには十分であった。


血の気の引いた京子をにやにやとした目で見下ろしながら、ピアス男は陰茎を京子の陰部へと宛がう。




「や…い、や、やだ……!」
「ほらほら、さっき自分で言っただろ?言う事聞くってさ」
「う、や…いやぁ……ッ!」




快楽地獄から開放されたくて、無我夢中で口走った事を、今になって後悔する。
言ってしまえばこうなってしまう事位、容易に想像出来ていた筈なのに。


頭を振って涙を滲ませて訴える京子に、ピアス男は益々意地の悪い笑みを深め、




「おら、よっと!」
「ひッ、やぁあああああああッッ!!!」




ぐぢゅん!と貫かれた痛みに、京子が悲痛な叫びを上げた。

緊張と拒絶感で肉壁が閉じようとし、ペニスをぎゅうぎゅうと締め付ける。
その癖、散々攻められ続けていた所為で、其処は既にドロドロに濡れそぼっている。
ピアス男は蜜液を潤滑油代わりにして、直ぐに腰を打ち付け始めた。




「ああッ、あッ、んぁッ、あひッ、はひッ、ひぃッ、やッあぁんッ!」
「すげぇ、全然緩んでねェ」
「ま、まだ二回目だしな〜」
「ひんッひんッ、ひぃッ、ひぃいッ…!」




パンッパンッと皮膚がぶつかり合う音がして、その度に京子の躯が跳ね上がった。


大きな乳房がたぷたぷと踊り、男達の目を楽しませる。
ピアス男の手が伸びて乳房を覆い、強弱をつけて揉みしだく。
弾力のある柔らかな肉の塊に指が沈み、歪な形に歪んでは戻るを繰り返す。

つい数分前までローターに攻められていた乳首は、プクンと膨らんだまま、固く尖っている。
ピアス男の後ろで眺めていた取り巻きの一人が動き出し、京子の乳首を摘み上げた。




「あッ、ああッ!」
「やっぱ乳首弱いんだなァ。マンコ締まったぜ」
「あ、んぁッ、ひッ、ひぃん!らめ、やッ、あッ、あぁッ、そこぉ…!」




ピアス男はにやついた笑みを据えたまま、肉壁の天井を繰り返し突き上げる。
ビクン、ビクンと京子の脚が痙攣した。

蕩けた表情で視線を彷徨わせ、快感に従事する京子を眺めて、取り巻きの一人がピアス男の背を蹴った。
ぐりゅぅッ!と膣内でペニスが角度を変えて突き上げ、京子の躯が跳ねる。




「んぁあッ!」
「ってェなあ、なんだよ?」
「高橋ばっか遊んでねェで、代われって言ってんだよ」
「待てって、イッたら変わってやっから」
「あうッ、あひッ、んッ、あん!は、や、やあ、いやぁあ!」




急かす仲間を雑に宥めて、ピアス男は腰の律動を早めていく。
早いピッチに京子の息が途切れがちになり、開きっ放しの口端から唾液が漏れる。
銀糸を垂らして喘ぐ京子の様は、酷く淫靡に見えた。




「んあッあッはッあはッ、はんッ、はッあッ、ああッ、あああッ!」
「おッ、ほッ、ほッ。出すぜッ」
「はうッ、あッんぁッあッ、はッ、はぁああああん!」




びゅるぅううッ!と熱い迸りが京子の膣内へと注がれる。
無機質なバイブやローターとは違う熱に、京子は身を震わせて悶え喘いだ。


二度目だ。
秘部を貫かれたのも、女の内側を汚されたのも。

酷く悔しくて腹が立っていた筈なのに、もうそんな事を考える余力も残っていない。
吐き出される男の欲望をあらん限り受け止める事を強制されて、自身も快楽の頂点へと上り詰める。
快感と連動して膣内の肉壁が強く締まり、体内の雄を締め付け、ありったけの精液を搾り出す。




「んぁ、あつ、熱いぃい……!なか、までぇ…ああぁ…!」
「よ…っと」
「んふぅうッ……!」




未だ快楽の名残から抜け出せない京子に構わず、ピアス男は京子の膣から男根を抜いた。
ずりゅう、とペニスが肉壁を擦る感覚に、京子はヒクヒクと脚を震わせる。

全ての肉が抜き去られ、京子は詰めていた息を吐いた。
しかしピアス男が退いた所に、直ぐに別の男が圧し掛かってくる。
何が、と現状を再確認する暇もなく、またあの圧迫感に襲われた。




「はッ、あうぅうううッ!」
「おお、スゲ〜!」




額にガーゼをした男が、膣に己の欲望を埋め込んでいた。

何が起きたのか、判りたくなくても判る。
だがそれを確かめる間もなく、また律動が始まった。




「あッ、あひッ、あんッ!は、う、あん、あくぅッ!」
「こりゃ病み付きになりそうだな」
「その前に、京子ちゃんが病み付きになるんじゃね?」
「や、いやぁ……あぁんッ!」




手首にリストバンドをした男の言葉に、京子はゆるゆると弱々しく首を横に振る。
ガーゼ男はそれを否定するように、京子の内部を強く突き上げる。
ビクン、と京子は背がしなり、白い喉が反り返って露になる。

ぐちゅッ、ずちゅッ、ずりゅッ!と卑猥な淫音が安っぽい部屋の壁に反響して響く。
ガーゼ男は京子の足を抱え、細い腰を掴んで引き寄せる。




「あふぅうんッ!!」
「やっべ、もう出そう」
「んぁッ、あッあッ、はぁあ…!あ、いや、いやぁあ…!」




早漏、などと誰かがガーゼ男を揶揄う声があった。
溜まってたんだと言いながら、ガーゼ男は京子の腰を固定して、ずぐん!と肉壁を抉った。




「や、あぁッ!んあ、あん、あん、らめ、ひゃめ、らめええええ…!!」




びゅくッ、どぷッ!

子宮へと叩きつけるように吐き出された白濁に、京子はビクッビクッと身を震わせた。
締め付ける膣壁に促されるように、ガーゼ男はくぐもった息を漏らしながら精液を搾り出す。


熱い名残のある内部の締め付けを堪能するガーゼ男を、リストバンドの男が急かす。




「ほら、変われよ。後つかえてんだから」
「ンだよ、もうちょっといいじゃんか。俺久しぶりなんだよ」
「俺だってそうだ」
「…ん、あ…ッ、あ、あうッ……!」




リストバンドの男が、ガーゼ男を押し退ける。
ぬるぅ、と秘孔からペニスが抜け落ちる感覚に、京子は腰を戦慄かせた。

邪魔者を退かせて、待ってましたとばかりにリストバンド男が京子の上に重なった。




「じゃあ行くぜェ、京子ちゃん」




サディスティックな笑みを浮かべた男に、京子は初めて“恐怖”に身を震わせた。
濡れそぼり、ヒクヒクと伸縮する膣口に宛がわれたペニスは、黒ずんでグロテスクな形をしていた。
今までの男達よりも凶悪に見えるのは、これまでの陰惨な攻めで京子の気持ちが完全に折れている証拠でもあった。

動かない躯で逃げを打とうとする京子を、沢山の腕がベッドへと縫い付ける。
見下ろす何対もの眼は狂気を孕み、まるでハイエナのように骨までしゃぶられそうな気がした。


救いを求めて解放を訴える京子の表情は、確かに痛々しさがある。
平静であれば良心が傷むであろうとも思えた。

しかし、リストバンド男は蛇のように舌なめずりすると、一息に京子を貫いた。




「ああッ、あぁあぁあああああ……!!」




血管が浮き出るほどに膨張したペニスの侵入に、京子は瞳を彷徨わせて喘ぐ。
その声が響き終わるのを待たずに、リストバンド男は激しく腰を打ち始める。




「ああッ、あんッは、はげ、し…ひぃいッ!」
「俺は、鍛えてる、からなッ。そう簡単にゃ、満足、しねえ、ぞッ」
「ひッ、ひッ、あんッ、あんッ、あうッ、ああん!や、あ、あ、あん、あん、あああッ!」




ぐちゅッぐちゅッ、パン、パン、ぐちゅッ、パンッ、ずちゅッ、ぱちゅッ!
にゅぼ、ずちゅッ、ぬぼぉッ、ぐちゅッ、パンッ、ずちゅッパンッ、ぐりゅッ!




「らめ、らめ、あ、あ、あうッあんッ、ああん!」




リストバンド男は腰を打ち付けるのを止めないまま、京子の胸に手を伸ばした。
たわわに膨らんだそれに指が沈み、歪に歪んだ乳房の頂を摘む。
京子の躯が一つ大きく跳ね上がり、膣壁が綴じてペニスを締め付ける。

きつい締め付けを潜って繰り返される突き上げに、京子は唯一自由な首を振り、限界を訴えた。




「あ、あ、イク、イク、イクぅううッ!またイク、イクのぉおお!」
「いいぜ、ほら、ほら、ほらッ!」
「んあッあひッひぃッ、ひぃッ、い、あ、イク、イ、ああぁあああ!!」




ビクン、ビクン!と京子の太腿が跳ね、爪先が強く丸められる。
ペニスと膣口の隙間から潮が吹き、京子の下肢をドロドロに濡らしていく。

それでも尚、リストバンドの男は腰を止めない。


繰り返された絶頂で敏感になった内部を攻められ、京子は舌を伸ばして喘いだ。




「あひ、は、らめ、らめえぇ!イっちゃ、また、またイっちゃうぅ…!」
「へへ、何回でもイかせてやるぜ」
「い、や、あ、あッ!あん、は、はひッ、ひぃん!あうッ、あッあッ、」




意地の悪い笑みを浮かべて、男は京子を攻め立てる。
その傍らで、ピアス男が喉で笑っていた。




「あーあ、スイッチ入っちゃったな。終わりゃねえぞ、こりゃあ」
「後つかえてんだってェ、おい」
「しょうがねえなァ」




カチャカチャと男達が自身の下肢を寛げる。
飛び出したペニスはどれも膨張し、その熱を吐き出す瞬間を待ち侘びている。

男達は虚ろな眼で宙を仰ぐ京子の眼前に、それらを突き出した。




「はッ、あ…ひッ!な、に……んむぅッ!?」




目を白黒させる京子に構わず、ペニスの一つが京子の咥内へと押し付けられた。
鼻腔をつく据えた匂いに、京子は苦しさもあって眉根を寄せる。

背中に回されてロープで括られていた腕が解放され、手首を掴まれて導かれる。
両手にそれぞれペニスを握らされ、京子は手を引っ込めようとするが、掴む力に許されなかった。
男の手で無理やり手を動かされて、陰茎を扱かされる。


ぐぽッぐぽッ、口に含まされたペニスが音を立てる。
嫌悪感から口を閉じたくても、其処にあるものに歯を立てる事の方が怖くて、京子はされるがままになるしかない。




「んぐッ、ふッ、うッほッんむッ」
「京子ちゃん、舌動かして、舌。舐めてくれよ」
「んむぅッ!ん、ふ、ふぐッ、ふぅ、ふぅうッ!」
「手も動かして。ほら、こーやって」
「いいねえ、京子ちゃんも気持ちいいだろ。マンコすげェ締め付けてるぜ」
「んんん────ッ!!」




リストバンドの男の言葉を否定したくても、口にはあらぬ物が咥えさせられている。
手に握らされた二本のペニスの他、余ったそれらも好きに京子の躯に擦り付けられた。




「んッ、んあッ、ふぐッ、んむ、ん、ふぅんッ!んくッ、う、う、ふッ、あふッ、んふぅッ!」




京子の足裏にペニスを押し付け、ぐりぐりと先端を擦る男。
脇にペニスを挟み、腰を振っている男。
顔、胸、腕、腹、足─────京子の体中に、男達の醜い欲望が押し当てられた。

咥内と膣内を抉るのはペニスで、後ろの秘孔には未だ震えるローターが埋められている。
最早、京子の躯に穢されていない場所など存在していないも同然だった。


涙を滲ませて男達に奉仕する少女。
プライドも意地も何もかも挫かれた彼女に出来るのは、いつ来るとも知れない、この延年とした地獄の終わりを願う事だけだった。








とにかく男性向けを目指した結果。
こんな感じでひたすら京ちゃんイジメをするので、モブとか輪姦とか、女性が酷い目に遭っているのが嫌いな人は読まないで下さい。今後、もっと酷くなりますので。