イヤイヤと暴れる子供を手篭めにするなど、大人である八剣には容易い事だ。
まだ未成熟な、二次性徴を迎え始めたばかりの少女。
毎日剣術の稽古で無駄な贅肉を削ぎ落としているとは言え、やはりまだ体付きは子供らしく柔らかい。
力に置いて言えば大人に敵う筈もなく、如何に剣術に置いて年齢以上の能力を発揮するとしても、身体的なパーソナリティは大人に比べて遥かに劣るのだ。
小さな体を抱え上げて、亀を引っくり返すように仰向けに寝かせれば、京子はもう抗えなかった。
「やだ、やだ離せェッ!」
常の強気な表情を崩し、逃れようと涙を浮かべて喚く京子。
八剣はそれを見下ろしながら、うっそりと浮かぶ笑みを誤魔化す事が出来ない。
膝上に少女の体を乗せ、右手で彼女の足を持って支え、左腕は京子の左足の膝下を潜らせる。
いやいやと頭を振る少女に構わず、八剣は彼女の足を左右へと大きく開かせた。
秘所を露にされて、京子は真っ赤になって現実から逃れるように固く目を瞑る。
その目尻に浮かんだ涙を舌で舐め取ると、ビクッと小さな体が大仰に跳ねた。
その様がまた、八剣の興奮を煽る。
「怖くないよ」
「………ッッ……!」
嘘だ。
怖くない訳がない。
判っていながら、八剣はそんな言葉を囁いた。
その言葉を信用した訳ではないだろうが、効果はあった。
京子は彷徨わせていた右手を捻り、八剣の緋色の着物を手繰り、握る。
信頼している大人への「助けて」のサインである事は明らかだ。
けれども、そのサインを向けている、一番信頼している筈の大人は、今正に彼女を裏切っている最中で。
「ひッ……!」
露にした幼い膣口に指を這わせると、着物を握る手に更に力が篭る。
形を確かめるように何度も指先を滑らせていれば、子供の体は繰り返し、ピクン、ピクン、と跳ねた。
未発達な少女の体が熱に色付き始め、八剣の瞳には獣の匂いが漂う。
目を閉じた京子がそれを見ないで済んだのは、幸いだったのか。
「気持ちよくしてあげるね」
囁いて、ぎゅうと強く瞑られた瞼の上に、触れるだけのキスをする。
日常の中、京子が愚図ったり拗ねたりした時に宥める時と同じキス。
強張っていた京子の躯が、馴染んだ行為からの安心感からか、僅かに力が抜けて。
八剣はその一瞬の隙に、毛も生え揃わぬ彼女の蜜部にツプリと指を侵入させた。
「な、に……あッ、あ……!」
「大丈夫……ほら、ね…?」
「ひ…あ、やぁ……ッ」
指先を回転させるように動かして、幼い体内を掻き回す。
丸みのある幼い足がビクビクと痙攣し、喉奥から甘く悩ましい声が漏れる。
「ん、あ、あぁッ…や、らぁ……やつるぎ、やぁ……ッ」
助けを求める声。
縋る小さな手。
初めての快感に翻弄される、幼い躯。
全てが八剣を魅了して止まない。
こんなに小さな子供なのに。
「や、やだ、やつる…い、ふぁああ……ッ!」
「凄く可愛いよ……京ちゃん」
「やだぁ……やつるぎぃぃ………いやぁあああ…!!」
こんな事をして、嫌われてしまう瞬間の痛みの事など、一つも気にはならなかった。
―――――それよりも、早く。
早く、この子の全てを、己の欲望で汚したくて堪らない。
END.