Lux in tenebris



龍麻と京一が屋敷の玄関から外に出ると、他の四人は屋敷前で呆然と立ち尽くしていた。
四対の瞳は一様に空を見上げ、冷たい空気に晒されている事すら、忘れているかのよう。

靴の踵を踏んだまま、二人も空を見上げる。
其処にある月は、この屋敷に来る前までは、綺麗な満月をしていて、淡い光を世界に降り注がせていた。
街中では見上げても霞んでしまうような光だったのだが、この家に近付くに連れ、人口光彩を逃れた月明かりは、少しずつ少しずつ、その存在感を増して行った。




──────その月明かりが、欠けて行く。




暗闇を照らし、夜道を示してくれる光が、ゆっくりと形を変える。

濃紺色の空にぽっかりと浮かんでいた、淡い青白い光が、黒に塗り潰されようとしている。
遠い遠い世界で起きている出来事なのに、肉眼で見える所為だろうか、とても身近な出来事のように思えた。


月は自ら輝く事が出来ないから、太陽の光を反射させる事で、夜の地球に光を落とす。
だが月と地球と太陽が一直線に並ぶと、地球は月から太陽を隠す形になる。
だから、あの欠けた部分は、紛れもない、この地球の影なのだ。

月食による月の欠け方は、本来の月の満ち欠けとは違う。
月の一部分に丸い影が生まれ、それはゆっくりと、けれども早い速度で月全体を侵食して行く。



光の当たる部分と、当たらない部分と。
どちらもその正体は、毎晩のように見上げる月である筈なのに、たったそれだけの違いで、全く違うものに見える。




「凄い……」




ぽつりと呟いたのは、葵だった。
手袋をし忘れた所為で悴む手を口に近付け、息を当てながら、視線は変わらず空へ向けられている。




「全部、隠れちゃうんだよね」
「うん。全部」




小蒔の言葉に、遠野が頷いた。

ピピ、と言う小さな電子音。
遠野のデジタルカメラに、僅かに欠けた月が残される。




「あれが地球の影、か……」




見ようと思っても見れないものだ。
しみじみとした醍醐の呟きが、空に溶けて消える。


ギ、と小さな音がして、龍麻は空から視線を外して、振り返る。
京一が玄関の戸に背中を預け、空を見上げていた。




「アン子」




呼ぶ声に遠野が振り返る。
京一は空を見上げたままで続けた。




「全部隠れんのは、いつぐらいだ?」
「えっと……大体一時間ちょっと、だったかな」




一日毎に月の満ち欠けが変化する事を思えば、それはとても早い変化だった。

京一は、それ位ならまあいいか、と呟いて、変わらず手に持っていた木刀を玄関に立て掛ける。
時間が時間だから、人が出入りする事もないだろうし、戸が開く事もないだろう。


龍麻も京一の隣に並び、二人で玄関を背にして空を見る。

冬の空の下はやはり寒いものだったが、冷え切った空気には混じり気がなく、空が透き通って見える。
今日の主役は欠け行く月だが、沢山の星々も臨む事が出来ていた。
月の少し下方にオリオン座が見え、他にも冬の星座が賑やかに空を彩っている。



はあッ、と誰かが息を吐いた。
それぞれに皆が手を擦り合わせたり、マフラーやダウンに首を埋めたりしている。

龍麻の隣で、京一も足元が冷えるのか、忙しなく爪先を鳴らしている。
末端の冷えを誤魔化そうとしているようだが、中々上手く行かないようだ。




「やっぱ寒ィ」
「うん」




ふるりと小さく身を震わせる京一に、龍麻は頷き、ダウンのジッパーを一番上まで上げる。
可能ならフードを被って頭も保護したかったが、フードを被ると、空を見上げ難くなってしまうので、我慢した。

龍麻は、京一と同じように空を見上げながら呟く。




「月が完全に隠れちゃったら、どうなるのかな」
「さァな。世界が終わるとか?」
「そんな予言、あったよね」
「インチキだったけどな」
「うん。インチキで良かった」




世界的に有名な大予言は、ものの見事に外れた。
細かい事で言えば何処かで何かあったのかも知れないが、少なくとも、龍麻の回りでは何も起こっていない。

予言なんてものは、占いと同じで、当たるも八卦、当たらぬも八卦と言うものだ。
だがそんな占いを宛てにして、色々とサボる者もいたり、または占いの為に難問解決に四苦八苦したりしていた。
結果は何事もなく一年が過ぎ、今日まで地球滅亡をする事もなく、続いている。



龍麻は、本当に、あれがインチキで良かった、と思う。
世の中には、あの予言は旧暦で予言されていたから、今の暦の読み方に直すと───等と研究を続けている人がいるそうだが、その研究が実を結ぶ日が来ない事を、龍麻は願う。

あの日あの時、世界が変わらずに残り続けているから、自分はこうして、大切な人々に出逢う事が出来たのだから。




「世界が終わる事はないと思うけど……真っ暗にはなるのかな」
「なるんじゃねェか。ああ、でも、あっちこっちに明かりはあるからなァ」




言う程暗くはならないんじゃないか、と京一は言った。


見える月が、半分にまで欠けた。
落ちて来る光も半分になって、足元を見れば、夜闇の中でも見えた影が薄くなり、闇に溶けようとしている。




「…いつまで暗いんだろう」
「さァな。アン子に聞けば判るんじゃねえか。調べてそうだし」




指差した京一の示す方向を見れば、小蒔や葵と一緒にデジタルカメラを覗き込んでいる遠野がいる。
天体用のデジタルカメラではないと思うのだが、性能が良いのか、外付けで何か新しいレンズでも買ったのか、良い写真が撮れているらしい。
来週にはきっと校内新聞に載せられている事だろう。

ほんの少しの間、空気に晒すだけで、京一の指は直ぐに冷えたらしい。
京一はダウンのポケットに手を突っ込み、寒々そうに身を震わせた。




「あー寒……」
「京一、さっきからそればっかりだね」
「実際寒ィんだから仕方ねェだろ」




ダウンの下の薄着をなんとかすれば、少しは違うと思うのだが。

マフラーや手袋を身に着けている小蒔達と同じく、龍麻も今日は確りと防寒に着込んで来ている。
ダウンの下は薄手のジャケットを着ており、その下にTシャツがあり、インナーは二枚と重ねていた。
ボトムも厚手のジーンズで、きちんと冬用の装いをしていた。
少々着膨れしてしまって動き難いが、寒さで風邪をひいてしまうよりはマシだろう。

醍醐も、龍麻ほどではないにしろ、休日仕様の冬用の服装だ。
季節感がズレているのは、京一一人である。


良くも悪くも丈夫な京一だから、ちょっとやそっとの事で体調を崩す事はないだろう。
しかし、だからと言ってこの時期までこの格好はない、と龍麻は思う。




「ってか、俺は参加しねえっつった筈なんだがな」
「もう今更だよ、その話」
「来なきゃ後で煩ェじゃねえか、あいつら……」




また空を見上げて静かになった仲間達を眺め、京一は溜息混じりに言った。

後の騒がしさが嫌だから。
京一はそう言うが、彼の正確なら、それも無視して黙殺する事も出来る筈だ。
それをしないと言う事は、なんだかんだと言っても、彼もこうした集まりが嫌いではないと言う事。


龍麻はほんの少し、京一の傍へと近付いた。
最初から微妙な距離だったから、微妙に近付いても、京一は何も言わないし、気付いていない。
京一は、仲間達と同じように、また空を見上げている。



月の光は、随分と薄いものになっていた。
離れていても十分に見えていた筈の仲間達の顔が、少し見え難い。

空にある月は、半分以上を侵食され、細い光だけが覗いている。
三日月みたい、と呟いたのは葵だった。
後幾拍かもしない内に、月は完全に影に隠れてしまいそうだ。


その代わりのように、空のあちこちに散りばめられた光の欠片が輝いている。
夜空で一番明るかった月明かりが消えていくに連れ、月明かりによって隠れていた星が顔を出し始めていた。
月よりも明るい一等星や二等星だけではない、遠く小さい、光の弱い星が見える程、世界は闇に覆われようとしている。

月は、地球から一番近い場所にある自然衛星だ。
しかし月は自ら輝く事が出来ないから、こうして地球の影に入ってしまうと、月自身よりも遠く離れた星よりも、暗くて見え難いものになる。



月が地球にもたらす光の恩恵は、大きく言えば、太陽の恩恵の延長上にあるものだ。

だから届く筈の太陽に光がなくなれば、月自身には、もう何も照らす事は出来ない。
自分自身すらも。




「─────あ」
「────赤い、」




光が消えて、それでも暗闇の中に浮かぶ、月。
其処にあるのは見慣れた青白い光を放つものではなく、薄い赤い色を宿した、見慣れない昏い光。




(赤い、月)




─────古く。
古くから月の満ち欠けと言うものは、吉凶の証として、様々な出来事に流用されて来た。
政治、戦、生命の誕生から終焉、文明の繁栄から衰退まで。

その中で、多くの場合、赤い月は凶兆であると言われており、天変地異の前触れとも思われた事もある。
科学技術が発達し、こうした自然現象が不可思議なものではなくなった今となっては馬鹿馬鹿しいと笑う者もいるが、嘗ては到底荒唐無稽な出来事も、全てはこの赤い月によって齎された出来事だと信じられていた時代もあったのだ。


若しも今もまだ、それが信じられるのならば、これから世界には何が起きると言うのだろう。
やはり先の予言の時のように、何も起きないまま、日々が過ぎているのだろうか。
ならばそれが一番良い、と龍麻は思う。




「……つーかよォ」




呟かれた声に龍麻が視線を移すと、京一は既に月を見ていなかった。
彼の視線は、呆然と空を見上げている仲間達を見ている。




「醍醐の作った飯、食わねェのかよ」




完全に放置して来てるじゃねェか、と言う京一に、龍麻もああ───と思い出す。

月食を見ながら食べる、と小蒔は言っていなかったか。
しかし、光を失った月を見上げる彼女は、そんな事などとうに頭から抜け落ちてしまっているらしい。


京一は溜息を一つ吐いて、傍らに立て掛けていた木刀を手に取った。
からりと玄関の戸口を開けて、空を見上げる仲間達には何も言わず、中へ入って行ってしまう。

龍麻は、閉め忘れられた戸口から中を覗き込み、京一に声をかける。




「京一、」
「寒ィ。ギブ。腹も減ったし、勝手に食ってる」




元々月見自体に気乗りしていなかった京一である。
此処まで付き合ってくれただけで、上々と言うものだろう。

外気によって冷えた所為で、背中を丸めて歩く京一を見て、龍麻は小さく笑う。
それから、そろそろと空から視線を外した葵と目を合わせ、




「僕と京一、中に入ってるね」
「あ、ええ、うん」
「皆、中庭の方に行っててくれるかな。京一と一緒にご飯持って来るから」




龍麻の言葉に、小蒔も遠野も、醍醐本人も、ようやく重箱の事を思い出したらしい。
そうだった! と声を上げて、作ってくれたのにごめんと謝る小蒔に、醍醐が慌てだす。

先程の静かな時間とは一変し、いつもの賑やかさを取り戻した仲間達に、龍麻は目を細めた。



玄関の戸口を閉めて靴を脱ぐ。
土間から床へと上がると、直ぐ傍に人の気配を感じて、龍麻は顔を上げた。

先に行ったとばかりに思っていた京一が、上り口の直ぐ傍の床に背中を預けて立っていた。
自分が来るのを待っていたように見える────と言うのは、自分の自惚れだろうか、と龍麻は思う。
真意の方は確かめない事にして、龍麻は京一と目を合わせ、行こう、と促した。


つい数十分前───いや、一時間前になるのか───に通ったばかりの廊下は、冷えて、暗かった。
さっき通った時にも、こんなに暗かっただろうかと考えて、応えが出ずに龍麻は首を傾げる。

客間へと向かう周り廊下には、灯りは取り付けられているが、そのどれも電源が切られている。
一時間前にはそれでも人影がはっきり確認できる程度には、明かりが取り込まれていた筈だ。



ああ、そうか。
龍麻は気付いた。




(月の光、ないから)




満月の夜は、とても明るい。
月がその全面に浴びた太陽の光を、そのまま反射させるから。

けれども、月は今、自らを輝かせる光すら持たない。
だから、地上を照らす光も、今はない。


龍麻は、前を歩く少年の背中を見詰めた。

夜の暗闇に慣れた眼には、しっかりと彼の背中が見えているから、月の光がないからと言って、世界が真っ黒に塗りつぶされる訳ではない。
しかし、あった筈の光が消えると言う事は、やはり世界が幾拍かでも暗くなったことを示している。
明り取りの大きな窓は直ぐ傍らにある筈なのに、龍麻と京一の足元には、自分自身の影すら見えない程に暗い。




嫌、だな。
龍麻はぼんやりと、そんな事を考えた。




手を伸ばして、前を歩いていた京一の腕を捉まえた。
予想していなかった引く力に、京一が僅かにバランスを崩して体を傾けさせる。

倒れる事はなかったが、突然の出来事に、当然ながら彼の眉間に皺が寄る。
それは気配で龍麻にも感じられたのだが、見慣れた筈のその表情は、暗闇に紛れてよく見えない。
夜目に慣れた筈の龍麻自身がそうなのだから、同じ条件下で過ごしていた彼も、きっと同じような状態なのだろうと、龍麻は勝手に想像して。




「暗いから」
「……そうかい」




だから何、とか、それでどうしてこうなるんだ、とは京一は言わなかった。
好きにさせてくれる彼に甘える事にして、捉えた京一と手を繋ぐ。

ずっとポケットの中に入れられていたとは言え、やはり、京一の手は冷たくなっている。
元々体温が低いこともあるだろうし、龍麻はいつもアームウォーマーをしているから、その分、京一の方が冷え易いのかも知れない。


手を繋ぎあったまま、長い回廊を歩く。




──────あれは、誰に言われたのだったか。
龍山か、道心か、師か、それとも、もっと違う誰かだったか。

全てが動き出したのは、龍麻が真神学園に転校してきた頃であった。
それが全ての始まりの歯車がであったのか、始まりの為の呼び水であったのかは知らない。
しかし《力》の覚醒の中に、龍麻と葵の持つ“宿星”が大きな意味を持っている事だけは確かだった。


九角の一件で、狙われたのは覚醒した葵の《力》であると同時に、遥か過去より続く緋勇の血と九角の血が持つ、古の奇縁であった事が発覚した。
それと同じく、拳武館との衝突により、緋勇の血が代々受け継いできた役目を知った。



起こった幾つかの出来事の中で、渦中に龍麻がいた事は、事実だ。
仲間達が集まったのも、《力》の覚醒も、始まりは龍麻が東京に来た頃と合致する。

中心には龍麻がいる。
龍山や道心のように、輪の外側で手を貸してくれる人々は、そう認識しているらしい。


けれど、と龍麻は思う。




「おい龍麻、歩くの遅ェぞ」
「ごめん」
「じゃなくて、さっさと歩けって。寒ィんだよ、この廊下」
「うん、ごめん」
「ごめんじゃなくてだな……」




呆れた表情を浮かべる京一の顔に、僅かに光が差し込んだように見えた。
窓の向こうは相変わらず暗く、光の足りない廊下は寒々しい空気で、冷たい床の所為で足元から冷えて行く。


龍麻は足を止め、京一の腕を引いた。
がくんとバランスを崩して、京一は僅かに蹈鞴を踏んで、龍麻の肩に背中をぶつけた。
なんなんだと睨み付けるのを無視して、龍麻は京一を傍の壁に押し付ける。

暗がりの中で京一の顔を覗き込んでみるが、やはり彼の表情はよく見えない。
薄らと輪郭が覗いているのが判るだけで、言葉以上に感情を語る尖り勝ちの双眸も、間近にあってようやく見える程度。




「……おい、近ェぞ」
「うん」
「寒いっつってんだろ。早く退け」
「うん」




反応の鈍さが焦れったくなったようで、京一の滲ませる空気に不機嫌な雰囲気が滲む。
いい加減しろよ、と言った京一の手元で、木刀がぎし、と小さく軋んだ音を立てた。

それが振り上げられる前に、唇を塞ぐ。




─────当たり前だけれど、物事の中心にいるからと言って、何もかもが見える訳ではない。
何より、龍麻は子供の頃から、沢山の音と沢山の目から、姿を隠して生きて来た。

“宿星”も《力》も知らず、生まれた時から持っていた手の甲の痣の意味も、運命と言う言葉の重みも知らなかった頃、龍麻は他の子供より力が強くて、高く飛べて、人の気配や空気に敏感で、その理由も判らずに泣いていた。
父に優しく諭されたように、いつかこの《力》が人を守る為に使えたら良いと願いながら、その方法すらも知らずにいた。


師の下で修業し、鍛錬を積み、真神学園に転校した。
それが始まりの瞬間ではあったのだろうけれど、龍麻の、“龍麻自身”の歯車が動き出したのは、其処ではない。



真っ直ぐにぶつかって来た人がいた。
魂ごと肉体で、全力で、ぶつかって来た人がいた。

あの時、あの瞬間がなければ、もしもあのまま、彼が自分の目の前を、何事もなく通り過ぎて行っていたら────きっと歯車の形は変わっていて、刻まれる時の流れも違っていたのだろう。




始まりは、あの日、あの場所で、あの瞬間に。
世界に対して、ずっと目を閉じていた龍麻を抉じ開けたのは、他でもない、彼。




「──────ッ……」




離れた瞬間、零れかけた息を殺す。
直後、じろりと睨む物騒な眼差しが直ぐ近くにあって。




(見えた)




暗闇の中で閃いたのは、決して穏やかではない、尖った眼光。
滅多に穏やかな色など見せないその光が、龍麻は好きだった。

その目が自分を見てくれる限り、龍麻も彼を見つけられる。




「京一って、太陽みたいだね」
「意味判んねェよ、この苺バカ」




素っ気なく肩を押し返す力に逆らわずにいれば、するりと彼は腕の中から逃げ出してしまう。
それが遠く離れて行く前に、もう一度捕まえて、手を繋いだ。

意味が判らない、ともう一度呟く声がして、判らなくていいよと龍麻は音にしないで呟いた。








──────僕の世界の真ん中は、君と言う名の光。











時事ネタで皆既月食……の話にしようとしたんですが、なんか激しく龍→→→→京になってしまった。
うちの龍麻は、皆と一緒にいる時は普通の親友同士なのに、二人きりになると急に変がスイッチが入る模様。


二期の禍汪洲編で、龍山と道心が「龍麻が月、龍冶が太陽」と言ってたのが妙に印象深くて。
龍麻は決して能動的なタイプではなくて、周りに対して自分から働きかけようって意識が薄いような気がします。比良坂の件でも、京一にも何も言わずにいようとしてたし、自分だけでなんとかしようとしてたように見えました。
彼は意識的にも無意識的にも壁を作ってて、それは幼い頃からの経験と、巻き込みたくない気持ちもあって、自己主張して自ら周りに近付こうとはしない感じ。
それをぶっ壊したのが京一。いっそ清々しい程に。巻き込むまいとしても首突っ込むよ、彼は。

あと、ゲーム魔人の方で真神メンバーを示すタロットで「太陽/白き力/戦車/女帝/ドラゴンor愚者」って出たのがやたらと気に入ってまして。こっちは誰が誰と表明されてはいないのですが、私的に「戦車→醍醐」「白き力/女帝→葵・小蒔のそれぞれどちらか」で、「ドラゴンor愚者」はまんま主人公(龍麻)と言う訳で……消去法で「太陽→京一」に行きついて勝手に太陽的存在にしてます。
アニメの京一は結構スれてる性格してるので、もっと個人的解釈して「堕ちた太陽」なイメージなんですが。

そんな訳で、うちの京一は太陽扱いです。今更ですが。


タイトル訳はラテン語で【闇の中の光】。