堕ちる、熔ける、嗤う。 4


 据えたような匂いが鼻を突いて、スコールは眉根を寄せる。
どろりとしたものが頬を伝い、口端を辿って、咥内へと滑る。
舌先に触れた苦さに、吐き出したい気持ちに駆られたが、スコールはぐったりと地面に横たわったまま動けなかった。


(……終わ…った……?)


 精液の生温い温度を感じながら、スコールはぼんやりと虚空を見詰めながら思った。
途端、じくん……と下腹部が疼き出す。


(薬が…まだ……)


 疼く躯を誤魔化そうと、スコールは身を捩った。
は、と零した吐息は、紅潮した頬や濡れた瞳の横顔の憂いと併せて、蠱惑的な色香を滲ませる。

 カチャカチャと金属の鳴る音が聞こえた。
スコールがその音の発信源を見ると、将校が自分のベルトを外し、ボトムを緩めていた。
ずるり、と取り出されたものは、赤黒い色をしたグロテスクな男性器。
あまりのおぞましい形状に、あれは何、とスコールが認識を贈らせている内に、将校はスコールの足を押し上げ、膝が顔につくのではと思う程に折り畳む。


「ちょっと。また一番乗りっすか。たまには俺らに譲って下さいよ」
「お前らさっき出しただろうが。俺はまだなんだよ。俺がわざわざ解してやったんだから、俺から味わうのが当然だろ」
「勝手にやり出したんじゃないすか」


 口々に抗議する部下の台詞を受け流しながら、将校はスコールのアナルに奇怪な肉棒を宛がった。
それを見たスコールの顔が恐怖に引き攣り、ぐに…と太い先端がアナル口を押し広げる感覚に、ぞくん、としたものが背を奔る。


「ひ、ぃっ……!」


 指とは比べ物にならない大きな異物感に、スコールの躯が短い悲鳴と共に仰け反る。
しかし、零れた悲鳴は、ただ恐怖や痛みを厭うものにしては、甘ったるい吐息を孕んでいた。

 引き裂かれた布きれの隙間から覗く、ヒクッ、ヒクッ、と秘孔口を膨らませるスコールの姿に、将校はククッと笑い、


「こういうのは、年功序列なんだ、よ!」


 ─────ぎっちゅうううううっ!

 秘孔を押し広げ、肉の抵抗の一切を無視し、内臓まで抉ろうかと言う勢いで突き入れられた肉の塊。
己の体内に侵入したそれの、圧倒的なまでの存在感と、焼き切らんばかりの熱さに、スコールは目を見開いた。


「…っ…あっ……がっ……!」


 ビクッ、ビクッ…とスコールの躯の筋肉が弾けるように跳ねる。

 痛い、苦しい、痛い、おかしい、息が出来ない。
瞠目して虚空を見詰め、呼吸すら忘れ、はくはくと無意味に口を開閉させるスコール。
本来、排出場所として使われるべき場所に、自分と同じ男の象徴が突き立てられている。
これは絶対に可笑しな事だ────と、そう思っているのに、同時に全く異なるものまでもが沸き上がってくる。


「は、あ…あぁあ……んぁあああん…


 ぞくん、ぞくん、と、甘ったるい疼きとよく似た衝動が、スコールの体内から噴き上げて来る。

 それもきっと、薬の所為。
きっとそうだ、とスコールが胸中で呟いた時、


「ふんっ!」


 ぐちゅっ!


「あひんっ


 将校の声と共に、ずんっ!と秘奥を太いもので突き上げられる。

 喉をついて出た官能の声は、一度では止まらなかった。
最奥に突き立てられた太く熱いものが、内壁を万遍なく擦りながら後退して行く。
ぬぢゅぅうう…とゆっくりと、スコールの秘孔内の感触を堪能するように、太い凹凸の部分が動いている。


「あっ、あっ…!あはあああぁ……っ」
「そぉ、らっ!」
「────あふぅんっ!」


 入口近くまで下がったものが、また一気に最奥へと突き入れられた。
秘奥の壁を押し上げられるのを感じて、ビクン!とスコールの躯が仰け反る。

 将校がゆっくりと腰を引いて行く。
ぬろぬろと滑り気を帯びながら下がって行く太い肉棒に、スコールの脾肉がぴったりと吸い付いて縋る。


「あ、ふ…はぁん……」
「そらっ!」
「んきゅうっ


 三度目の突き上げに、スコールは高い音を漏らす。
ビクン、ビクン、とスコールの薄い腹が上下に反復運動する。

 ずるり、とまた肉棒が下がって行く。
スコールは、自身の淫部からゆっくりと顔を覗かせて行くグロテスクな男根を見て、怯えるように躯を震わせながら、何処か期待しているような愉悦を孕んだ表情を浮かべていた。


「は、あっ…ああっ……」


 カリ首がアナルの入り口に引っ掛かったのを感じて、スコールはひくん、と喉を反らせた。
はふ、はふ、と艶の篭った呼吸をしながら、スコールはじっと淫部に埋められたペニスを見詰める。

 ぐぷ…と挿入が深くなる。
ビクッ、とスコールの躯が跳ねた直後、────ずちゅんっ!と最奥まで貫かれ、


「あぁあっあっ!あひっ、はひっんぁ、あん、あぁんっ!」


 挿入は一度では終わらなかった。
将校は激しく腰を動かし、ずりゅっ、ずちゅっ!じゅるっ、ぐちゅっ!とスコールの秘孔内を攻め立てる。


「んは、はんっ、あひぃんっ!あっ、おひっ、はひぃいいっ


 じゅぽっじゅぽっ!ぐぽっ、ぬぼぉっ!

 指とは比べ物にならない太い物質に、内壁を何度も何度も突き上げられる。
最奥でペニスが円を描くようにぐるぐると動いて、最奥の窄まりを押し広げようとする感覚に、スコールは白目を剥いて喘ぐ。


「ひぃっひぃいっ!だめ、そこっ!奥っ、広がって…あぁあっ!」
「くっふ…なんだ、この締め付け…!」
「中、ごつごつされてるっ!ぐちゅぐちゅされたとこ、ぐりぐりされてるぅううんっ


 スコールの脾肉が、将校のペニスの全体を包み込んで、きゅうきゅうと締め付ける。
それはペニスが引き抜かれようとすると吸い付いて縋り、奥へと突き入れられようとすると迎え入れるように開く。

 ぞりゅりゅっ、と勢いよく引き抜かれる度、スコールの躯は跳ねる。
それ以上に、入り口から最奥まで一息に貫かれ、奥壁を亀頭の先端がゴツゴツとノックする度、この世の至福を味わうかのように悦んだ。


「あっあんっ、あぁんふ、はひっ、ひぎぃっ!あぁあ…!」
「く……どうだ、ほらっ。ちんこ気持ち良いか!?ん!?」


 ずぷっぐぷんっ!と激しく肉棒を突き立てながら、将校はスコールに言った。
しかしスコールは、聞こえていないのか、ただただ喘ぎ声を上げるばかり。

 兵士の一人がスコールの頭を掴んで持ち上げた。
スコールの眉根が一種痛みに寄せられたが、下肢を貫かれる快感に直ぐに取って変わられる。


「聞いてるんだから、ちゃんと答えないと駄目だろう。ほら、どうなんだ?気持ち良いか?」
「はっあっ、はひっ…!ん、イイ、イイです…ちんこ気持ちイイですぅうっ…あぁあっ


 秘奥の上部を抉りなぞられて、背を仰け反らせて悶えながら答えた。
それを聞いて、一人の兵士がスコールの傍らに近付き、


「言葉遣いがなってませんね。教えてやるよ」


 先輩に対する言葉遣いとは違い、乱暴な口調になって、男はスコールの耳に顔を近付けた。
囁かれた言葉を言えと言われ、スコールは躊躇する事なく、その言葉を繰り返す。


「んっ、お、ちん、ちん…っ!おちんちん、気持ちイィ…です…!」
「もう一回、大きい声で。皆に聞こえるように」
「あふっ、あんっ、んぁあっは、きもちい、きもちい、ですっ!おちんちんきもちいぃですぅうう!」


 幼稚で卑猥な言葉を強要されて、スコールの躯は燃え上がるように更なる熱に襲われる。
欲望を咥え込んだアナルが強く窄まり、将校のペニスを締め付ける。


「んぐっ、おおおおおっ!」
「はぅっ、あひぅうううっっ!」


 獣のような咆哮を上げながら、将校はスコールの体内に精液を吐き出した。
叩き付ける様な勢いで注がれる大量の精液に、スコールはビクビクと下肢を震わせる。

 びゅくっ、びゅくっ、とスコールの躯の中で、ペニスが痙攣しながら精液を絞り出す。
どろりとしたもので己の体内が満たされていくのを感じながら、スコールは甘い音を漏らしていた。


「あ、ひ……あつい…あついぃ…っ」


 秘奥へと注がれ蓄積されて行く欲望に、スコールは腰を捩らせた。
脾肉はヒクヒクと小刻みに震えながら、将校の肉棒を撫でて刺激を与えている。
もっと、と欲しがるような淫肉の誘いを堪能しながら、将校はゆっくりと肉棒を引き抜いた。

 スコールの腕を拘束し続けていた、巨漢の男の手が解ける。
長い間、強い力で掴まれていた所為か、両腕は血の巡りが悪くなっている。
それでも、自由になれば、暴れるなりもがくなり、抵抗の手段になる。
しかしスコールは、体の奥底から湧き上がってくる劣情に苛まれ、弄ばれ続けた躯は完全に快楽に従属し、逃げようともがく事さえも出来ない。

 兵士達の手が伸びて、仰向けから俯せに転がされる。
膝を曲げて地面に立たされ、肩を持ち上げられて腕を支えにされ、四つ這いの格好を取らされる。
腰を高い位置に上げられたスコールは、己の淫部に兵士達の視線が集まっているのを感じた。
それだけで、じくじくとした甘い疼きが始まり、秘孔口が物欲しげにヒクヒクと伸縮する。


「次、俺が」


 一人の兵士が将校と位置を代わり、スコールの後ろを陣取った。
ざらざらとした革手袋の手が臀部を撫でて、スコールはひくん、と躯を震わせる。
顕著な反応を示す細い躯に満足しつつ、兵士はスコールのアナルにどくどくと脈打つ肉棒を宛がった。


「あっ、あ……」
「ちょっと当たっただけで嬉しそうにしやがって」


 蔑むような声に、スコールはゆるゆると首を横に振るが、


「────あくぅううんっ!」


 肉棒が挿入され、内壁が拡げられていく感覚に、甘い声が漏れる。
兵士はスコールの細い腰を捕まえると、ずんずんと激しく律動を始めた。

 ぐぷっ、ぐちゅっぐぽっ、と淫水音が聞こえる。
スコールの体内に注ぎ込まれた熱液が、ペニスによって掻き混ぜられる。
ぬろぬろと滑りを持ったペニスが、スムーズにスコールの淫部で抽出を繰り返していた。


「あっ、ひぃっ、ひぃんんぉっ、あうっ、んうっ!んぁあああっ
「すげえ締め付け。結構イイかも」
「あぅっ、あんっ、あぅんっあはっ、あっ、はひっあうんっ!」


 内壁の左右を拡げるように、ゴツッ、ゴツッ、と壁を叩かれる。
最奥を何度も貫かれる時とは違う、敏感な箇所をわざと掠めては裂けるような攻めに、スコールは快感ともどかしさに板挟みにされていた。
ずちゅっ、ぐちゅっ、と突き上げられる度、スコールの腰が揺れ、形の良い尻が左右に揺さぶられる。


「尻振ってるぜ。誘ってるのか?」
「んあっ、あっ、あっあふっあ、あ、そこ、そこぉ…っ」
「気持ち良いとこ探してるんだよなぁ?」


 物足りないと言う餓えた貌で、腰を揺らめかせるスコールに、兵士の一人がくつくつと嗤いながら言った。
嘲笑と判るその声に、スコールは虚ろな目で頷いて、自ら足を開いて見せる。
もっと奥まで挿入し易いように。


「ついさっきまで生意気な面してたのに、随分いやらしくなっちまったもんだな」
「“伝説のSeeD”なんて言っても、ガキですからね。所詮はこんなものですよ」


 更なる快楽を、恥辱を自ら欲しがるような様相を見せるスコールを眺めながら、兵士達はひそひそと囁き合う。

 兵士はスコールの片足を掴み上げると、肩に乗せた。
男に貫かれたスコールの淫部と、蜜液に塗れたペニスの姿が、周りを囲む兵士達の目に曝け出される。
剥き出しにされた秘孔を、太い肉棒がずぽずぽと出入りし、穴と肉棒の隙間から注ぎ込まれていた精液が零れ出していた。


「あっ、あっ、あぁっ、あぁんっ!」
「お前、凄い格好してぞ。皆にちんこでケツまんこ犯されてるの見えてるんだぜ。恥ずかしくないのか?」
「んぁっ、やぁああっ!見ない、で、あぁああ…
「何を見られたくないんだ?ん?」


 ずちゅっぐちゅっ、と絶えずスコールのアナルを掻き回しながら、兵士は問う。
にやにやと卑しい笑みを浮かべる兵士の問いに、スコールは揺さぶられながら答えた。


「おっ、おちんちんっ…!おちんちんで、ケツまんこぉっずぽずぽされてっ、感じてるのぉっ!見ないでえええっ
「さっきてめぇで足開いた奴が、何言ってんだ。見られてるのも気持ち良いんだろ!?」
「はきゅっ、はひっ、んひぃっあっ、らめ、ああぁっ!そこ、そこだめなのぉおお!」


 内壁の上部の膨らみ───前立腺のある場所をごりごりと亀頭で擦られて、スコールはビクッビクン!と躯を震わせる。

 躯を揺さぶられる度、スコールのペニスがヒクヒクと震え、先端から蜜を溢れさせている。
兵士は熱を主張するスコールのペニスに手を伸ばすと、手の中に包んで上下に扱く。


「あっあっあっやっああ!それっそれしたらぁっ!またっまたあっ!」
「また、なんだぁ?」
「ひぁ、あっ、イくっイくぅっ出るぅううっ
「いいぜ、イけよ。ケツまんこしっかり締めてイきな!」


 淫部の中の膨らみを、ぐりぐりと押し上げられる。
スコールの細い脚が末端まで強張って、ビクビクと痙攣し、


「ひぃっイくっイくぅっ!はぁあああん


 がくがくと膝を震わせながら、スコールは絶頂した。
びゅくっびゅくっ、びゅるるううっ!と地面に蜜液を撒き散らしながら、アナルに埋められた肉の凶器を強く締め付ける。
兵士が息を一瞬息を詰まらせたかと思うと、どぴゅうっ!と直腸内に迸りが吐き出される。


「ああっあっんぁああっ…


 きゅうっ、きゅうっ、と断続的な締め付けを繰り返すアヌスに促されるように、びゅくっ、びゅるっ、と兵士の雄から精液が吐き出される。
たぽん、と体内で水が溜まったような感覚がして、スコールの腹がヒクヒクと動いた。

 ずるぅうう…と肉棒が引き抜かれて行く間も、スコールの口からは甘い声が漏れる。
閉じる事を忘れた口端から、だらだらと涎が零れて行く。
必死に引き結ばれていた筈の薄い唇は、最早喘ぎ啼くだけの役目と成り果てていた。

 反り返った亀頭が穴口の上部を引っ掛け、擦りながら抜かれる。
ちゅぽん、と卑しい音を鳴らして、アナルはペニスから解放された。


「はっ、あっ…んぁ…ひぃ、ん……


 持ち上げられていた片足を下ろされ、また四つ這いにされる。

 兵士が入れ替わり、ぐり…と亀頭がアナルに押し付けられる。
ひくん、とスコールは背を仰け反らせた。
しかし、ペニスは中々スコールの体内へ侵入する事はなく、秘穴の縁をなぞるように、ぬらぬらと濡れた先端で会陰を撫でる。


「あっ…あっ…ん、はぁ…っ」
「まだ欲しいか?」


 問う声に、スコールは応えてはいけない、と思った。
思ったのに、口はスコールの思考を無視して喋り出す。


「はひっ…ほし、い…奥、まだ…まだ熱い、のぉ…だから、だからぁっ……」


 収まらない熱の疼きを、薬による躯の暴走を止めて欲しい。
じくじくと響くこの疼きを収めてくれるのは、暴虐者達の欲望しかない。

 そうか、欲しいのか。
兵士はそう言いながら、ぐりぐりと会陰を辿るばかりで、一向に秘部を攻めようとしない。
体内の疼きがより一層暴れ出すのを感じて、スコールはもどかしさに悶えて腰を高く突き出し、彷徨うペニスを欲しがる場所に招くように尻を振る。


「そんなにケツまんこにちんこ突っ込んで欲しいのか」
「あっあうっ…欲しい…欲しいですぅ……ケツまんこむずむずしてるよぉ……っ」
「ちんこ欲しくて堪らないんだな。やらしい奴」


 恥辱を煽る言葉も、今のスコールには、熱を煽るものでしかなかった。
投げられる言葉の意味を、熱に浮かされた脳が理解する度、ぞくぞくと官能が背を奔る。

 ぐに…と肉棒がアナルに宛がわれるのを感じて、スコールの躯がひくりと震える。
期待に満ちたようなその反応の直後、ペニスが淫部から離れて、スコールは言いようのない虚しさに襲われる。


「やあ…なんでぇ……っ」


 やっと得られると思ったものが遠退いて、スコールは悲痛な声を上げた。

 将校が巨漢の兵士に目配せする。
スコールの頭上で、カチャカチャとベルトの音がして、巨漢の兵士のボトムが緩められる。
ずるん、と取り出された性器は、将校のグロテスクなペニスよりも遥かに大きく、凡そ人のものとは思えない程に太く、長かった。


「あ…あ……」
「もっとちんこが欲しいなら、そいつを舐めろ」


 余りの凶暴な大きさに絶句するスコールに、兵士は命令した。

 舐める────つまり、フェラチオをしろと言う事。
性的な事には余り詳しくはないスコールであったが、一般的な知識はあるから、彼らの命令も理解する事が出来た。
男が男の一物を咥えて奉仕するなど、スコールには考えるだけでも悍ましい。

 だと言うのに、身の内を支配する熱の所為で、逆らう事が出来ない。


「…ん……ふっ……!」


 恐る恐る伸ばした舌で、凶暴なペニスの竿を舐める。
鼻を突くイカ臭い匂いに眉根を寄せ、スコールはぴちゃぴちゃと音を鳴らしながら、一心不乱に男へと奉仕を始めた。


「んん…っは…れろ…んぷっ、っは…んぁ……


 甘い吐息を漏らしながら、スコールはペニスの裏筋を舐める。
ふ、ふ、と頭上から殺すような呼吸が聞こえ、見上げれば、巨漢の兵士が此方を見下ろしながら鼻息を荒げていた。


「舐めてるばっかじゃ飽きるだろ。ちゃんと咥えてしゃぶるんだよ」
「ん…は、んぅっ…んぷぅうっ…
「うわ、本当に咥えやがった」


 太い膨らみの亀頭を口に含んだスコールに、信じられねえ、と言う兵士の声が呟かれる。
スコール自身、有り得ない事をしていると言う自覚はあったが、じくじくとした疼きに支配された躯は止まらなかった。
じゅぷ、ちゅぷ、と卑猥な音を立てながら、スコールは太い男根を舐めしゃぶる。


「んっ、んっ、んっんぶっ、ふ、ぅ…おっき、ぃ……ん
「ああ、そうだろう?そいつはあんまりデカいんで、相手出来る様な女がいなくてな。相当溜まってるだろうから、しっかり抜いてやれ。それが出来れば、お前の此処もまた気持ち良くしてやるよ」
「んふぅうううんっ


 ぐりぐりとアナルを指の先端で穿られて、スコールはビクビクと躯を震わせた。
喉が窄まって、咥内のペニスを締め付ける。


「ふぐっ、ふっ、うっ…っは、あ…!」


 あまりの大きさと、息苦しさに耐え兼ねて、スコールはペニスから口を離した。
はっ、はっ、と肩を揺らしながら酸素を取り込むスコールに、将校が優しい声音で言った。


「口しか使わないから疲れるんだ。オナニーくらいした事があるだろ?あれと同じように手も使うんだよ」
「…んっ……う…」


 助言のような言葉に従い、スコールはおずおずと手を伸ばした。
掌で竿を包み込むと、革手袋越しだと言うのに、どくどくと脈打っているのが伝わってくる。

 両手で竿を支え、上下に扱きながら、スコールはもう一度ペニスを口に含んだ。
小さな口が目一杯に開けられて、うぐうぐと男根をしゃぶる姿は、酷く哀れで卑猥だった。


「夢中になってやがる」
「完全にトんでるな」
「それだけちんこが好きって事でしょう」


 くつくつと喉で笑い、乱れるスコールを見下ろしてオナニーをしながら、男達が言う。
ちんこが好き、と言う言葉に、スコールはふるふると力なく首を横に振った。


「はっ、ちが、違うぅ…
「ちんこしゃぶりながら言っても説得力ねえんだよ」
「んぶっ、んふぅっひがう、ひがうのぉ…っ!薬っ…、くすりのせい、らからぁっ…!」


 亀頭の窪みに舌を伸ばし、レロレロと舐め回しながらスコールは言った。
開いた唇から吐き出される熱の吐息がペニスを撫でる。
巨根に似合って大きな陰嚢を手の中で揉み転がし、陰茎の竿全体を掌で扱く。


「はいはい、薬の所為。そうだったな。薬の所為で、ちんこ欲しくて堪らないんだな?」
「んっんっ!は、はひっ…!くひゅりっくひゅりのしぇい、なのぉっくしゅりの、ひぇいれっ、おちんちんほしいのぉ


 うっとり熱に浮かされた貌で、ペニスに頬を寄せ、亀頭の窪みを舌でぐりぐりと押しながら、スコールは言った。
呂律も回らなくなっている少年の、必死ささえ感じさせる声に、頭上で巨漢の兵士がふーっ、ふーっ、と鼻息を荒げ、どくん、とスコールの咥内でペニスが膨脹する。


「んぶっ!?うっ、ふぐぅうううううっっ!!」


 どびゅっ、びゅくっ!どぴゅぅううううっ!

 喉奥に叩き付けられる粘液に、スコールの躯がビクビクと跳ね、スコールのペニスからも同様のものが吐き出される。
ごぷっ、ぐぷっ、と口一杯に注がれる精液に、溺れる、とスコールは思った。
どろりと重く粘ついた液体が全て出し終わるのを待たず、スコールはペニスから顔を離す。


「ぶぇっ、えっ!あ、おぉおっ…!」


 額を地面に擦り付け、げほげほと咳き込むスコールの口からは、大量の精液が零れ出していた。
咽返るような匂いが辺りに充満する。


「随分出したな。久しぶりだったから濃いだろ?」
「はっ、あっ…!っふぁ、あ……げほっ…あ?…っ」
「しかし、まさか口の中に出されてイくとは思わなかったなあ」


 苦しげに喘ぐスコールのペニスからは、射精の余韻の精液がとろとろと糸を引いている。
兵士がピンッ!と指で弾くと、スコールは腰を震わせて声を上げる。

 スコールの背後を陣取っていた兵士が、細い腰を掴む。


「ちゃんと出来たから、ご褒美だな」
「────あぁあああんっ


 ぐぷぅっ!と兵士の男根がスコールのアナルに挿入される。
長さのあるペニスは、あっと言う間にスコールの奥壁に辿り着き、ごつん、と強く壁を打った。


「あっ、ひっ深いっ、深いぃいそんなっ、奥までぇえっ
「これが欲しかったんだろ?え?」
「はひゅっ、んふっ、あぅんあっあっ、あっ、んきゃうぅっ


 ぱんっぱんっと皮膚がぶつかり合う音がする程、激しい律動に、スコールは揺さぶられるままに喘ぐ。


「あうっ、あぅんっ、んぁあっひぃいん
「おらっ、ちんこ貰えて嬉しいか!?」
「はっあひっうれひ、うれひぃですっ!ケツまんこにおちんちん貰えてっ、うれひぃでしゅぅううっ


 ずちゅっぐちゅっ!ぶちゅっ!ぐちっ!

 ぐぽっぬぽっ、ぐぽっ!ぐりゅっ、ぐちゅぅっ!


「はんっ、あんっ、あぁんっ!おちんちん、おちんちんがぁっ奥っずんずんしてっケツまんこぉっ掻き回してるぅうっ


 太く張りのあるペニスに最奥を突き上げられる度、アナルの内壁がヒクヒクと痙攣を起こす。
びらびらとした肉の壁がペニスを包む度、兵士は息を詰め、競り上がる昂ぶりを殺した。
耐える度にペニスは硬度を増し、反り返って、抽出の際に強い角度で脾肉の上部を抉る。

 誘うように突き上げる度に揺れる腰が掴まれ、固定された。
高く掲げるように腰を持ち上げられて、下から叩き付けるようにペニスが突き立てられる。
ずんっ!ずんっ!と壁を打ち上げる衝撃に、スコールは地面に芋虫のように地面に這い蹲って喘いだ。


「はぅっあうっんあっひぃんっ
「く…もう我慢できんっ…!」
「あっ、ああっ!あぁあああっまた出てるっ!ケツまんこの中にっ精液出てるぅううっ


 どぴゅっ、どぴゅっ!びゅるるっ!とスコールの直腸に兵士の精が注ぎ込まれて行く。
ペニスは精液を吐き出しながら、スコールの内壁をぐりぐりと押し上げた。


「んぁっ、らめっ、らめぇ…おちんち、まだ、まだ出てる、出てるのにぃいい…!」


 吐き出した精子を、ペニスの亀頭が内壁全体に塗り付けて行く。
ぬりゅ、ぬりゅ、と体内で蠢く肉棒に、スコールはヒクヒクと下肢を戦慄かせた。

 にゅぽっ!と音を立てて、ペニスが引き抜かれた。
解放されたアナルはぱっくりと口を拡げ、注ぎ込まれた精液が容量を越えてどろりと溢れ出して来ている。

 また別の兵士がスコールの背後に回り、とろとろと蜜を零すアナルに性器を宛がった。


「口に入れたもの出すとか、勿体ない、だろっ!」


 ぐぷぅううっ!


「んぁあああっ


 抵抗を忘れた躯は、あっさりと男の挿入を赦し、受け入れる。
直ぐにぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!と律動の音が響き始める。


「はっ、あっ、あっ!や、あん!もう、もう、離し……っいぃん


 背後から伸びた手がスコールの胸を掴み、ビクン!とスコールの躯が跳ねる。
無防備に膨らんでいた左右の乳首を摘まれて、スコールはあられもない声を上げていた。


「んぁっあんっあんっあんっ乳首っ、らめっ、ちくびらめえっコリコリしないでぇっ
「ンな事言って、乳首弄られるの好きなんだろ?気持ち良いんだろ?」
「ちくびっ、ちくびぃっひぃいんっ
「ほら、乳首弄ったらケツまんこも一緒に締まるじゃねえか。気持ち良いんだろ?素直になれよ」


 ぐりゅっぐりゅっ、と腰を回し、きゅうきゅうと締め付ける肉のうねりを振り解きながら、最奥でペニスが円を描くように動く。
乳首を痛いほどに摘まみ上げられ、敏感になった乳頭を爪で擦られる。

 薬と男達の手によって、有り余る程の攻めを与えられたスコールの躯は、全身が性感帯同然になっていた。
其処へ性器だけでなく、乳首まで攻められては、スコールが正気を保っていられる筈もなかった。


「んあ、あ、やぁあ乳首だめっ、ケツまんこだめぇ!変になる、頭の中おかしくなるぅっ
「どう可笑しくなるんだ?言ってみろ」
「はっあっおちんちんが、おちんちんでっ頭の中、おちんちんで一杯になっちゃうぅ!おちんちんでケツまんこされるの、きもちいいからぁっちくびもケツまんこも、変になっちゃうぅ


 ぐぷっ、ぐちゅっ!とペニスで肉壁を、最奥を抉られる度、頭の中が白熱したように何も考えられなくなる。
乳首をコリコリと転がされる度、電流を浴びせられたような官能が駆け抜ける。
それを嫌だと思っている筈なのに、弄る手がほんの少しでも離れると、じくんじくん…と甘い疼きが始まって、触られていないと、欲しくて欲しくて堪らなくなる。

 はひ、はひ、と上気した貌で喘ぐスコールの前に、ずい、と大きなものが突き付けられた。
巨漢の兵士のペニスが、また大きく膨らんでいる。
ぐりぐりと口元に押し付けられるそれを、唇を開いて迎え入れた。


「あ、ずるい。俺なんかまだ挿れてないんですよ」
「……」
「俺のも舐めろよ。ほら」


 一番の後輩であろう兵士が、待ち時間に耐え兼ねたか、スコールの前にペニスを突き出した。
スコールは巨漢の兵士の極太の男根を口に咥えたまま、片手でもう一本の膨張したペニスを掴む。


「んっ、んぶっ!ふっ、あふっ…!ふぐぅんっ
「おっ、おっ。割と上手いかも」
「じゃあ俺もして貰おうか」


 将校のペニスがスコールの前に差し出される。
開いている手でそれを包むと、将校はスコールの手を掴んで、手淫を強制させる。


「穴も手も足りないな。背中でも使うか」
「俺、足」
「マニアックだな」


 背中でビリビリとシャツが破かれる音がして、背筋にひやりと外気が触れる。
背筋の窪みにペニスが宛がわれ、背骨をなぞるように亀頭が擦り付けられた。

 右脚の靴と靴下を脱がされて、土踏まずにぐりぐりとペニスが擦りつけられる。
ビクビクと脚の爪先が強張るのを見て、スコールが官能を感じている事を兵士達に伝える。

 淫部を占領する兵士が、ぐちゅん!と奥壁を突き上げる。
ビクン!とスコールの躯が跳ねて、奉仕が止まると、兵士達はそれぞれスコールの頭や手を捕まえて、自ら腰を振り始めた。


「んごっ、んぉっ!んぶっ、んぉおおおっ!」


 ぴくぴくと手の中で震えるペニスから、とろりとしたものが溢れ出し、黒の革手袋を汚しててらてらと光る。
喉の奥を無遠慮に突き上げる巨根に、スコールは嘔吐感に見舞われたが、巨漢の男は構わずスコールの頭を前後に激しく揺さぶる。
じゅぽっ、ぬぽっ、と咥内で抽出されるペニスに、スコールは舌を這わした。
舌の上にペニスの皺が当たって、じんとした感覚が舌から喉へ伝わってくる。


「んふっ、ふぅっふぐぅっんぉっ、おっ、おふっ


 ぬちゅ、ぬぢ、といやらしい音が背中から聞こえて来る。
兵士はペニスに纏わりついた粘液を、ぐりぐりと性器を押し付けて、スコールの背中に塗りたくっていた。
足の裏に擦り付けられた雄が、足首をなぞり、ボトムの裾に潜り込む。
淫部の中を堪能するのと同じ動きで、ペニスはボトムとスコールの足の隙間でずちゅずちゅと前後に動いていた。


「はひっはひゅっんおっおぅんんぐっ、んぶっ、んぅううっ
「ケツまんこがどんどん締まってるぞ。ちんこ一杯貰えて嬉しいんだな?」
「んっ、んぼぉっ!」


 ぬ?ろろろろっ!と咥内の太いペニスが出て行く。
ビクビクとスコールが躯を痙攣させていると、眼前の極太の肉棒から、びゅるるるるっと顔面に向けて精液が吐き出された。


「んぁっ、あっ!はひっあぁああっ


 続け様に左右の手の中の男根からも、精液が吐き出される。
びちゃ、ぬちゃ、とねばねばとした白濁液がスコールの端正な貌を汚して行く。

 熱に溺れ、うっとりとした表情を浮かべるスコールに、最早“伝説のSeeD”の威光はない。
ただ与えられる快楽に従順に、まだ足りない、もっと欲しいと浅ましい劣情に身を委ね、淫靡に腰を揺らして男達を誘い、悦ばせる。


「はっ、あひっ、はひゅっおちんちんおちんちんきもちいい
「何処が一番気持ち良いんだ?」
「全部っ全部気持ち良いですぅっ!乳首も、口もっ、背中も、足もぉっケツまんこもぉおっおちんちんで、ぐちゅぐちゅされて、ずぽずぽされて、きもひいぃれすぅううううう


 口を付いて出てくる言葉に、スコールは屈辱や羞恥と言うものを感じなくなっていた。
息つく暇を与えらないほど激しくアナルを突き上げられる事にも、嫌悪はなく、あるのはただ快感のみ。

 自らを貶めて行くような言葉を吐き出す度、スコールは解放感のようなものを得る。
人間であるが故に強く発達した理性を棄て、湧き上がる本能的な衝動に従う事が、酷く心地良い。
それは今までにない程に清々しい気分すら与えてくれて、益々スコールを絡み取って行く。


「もっと、もっとぉおちんちんちょうだい俺のケツまんこに、乳首に、全部にっ、おちんちんちょうだいぃぃ


 快感を、解放感を教えてくれた男達に、スコールは夢中で縋った。
ほんの少し前まで、彼らを卑下していた事さえも忘れて。