声が消える先


「はっ、はっ、あっ、んぅっふっ、あぁ…っ!ひ、んぐぅっ
「……ふ…う……レオ、ン……」
「んぁっ、うぅんっあふっ、ふっ、うぅ……んっ、あぶっ」


 レオンのアナルを犯す男が、四つ這いになっているレオンの片足を持ち上げる。
深くなる挿入にレオンが悶え声を上げた。
彼の股間では、勃起したペニスがそそり立っており、汗と男達の精液が垂れ落ちて、てらてらといやらしい光を帯びていた。
犯されているレオンの顔は、スコールからは奉仕を強要する男の尻が邪魔になって見えない。
けれど、甘露を孕むレオンの声を聞いていると、スコールの脳裏に、もう一人の同居人を交えてセックスをしている時の彼の姿が浮かぶ。

 スコールを抱いている時とは違い、抱かれている時の彼は、とても妖艶だった。
時々苦しそうな声を漏らすけれど、自分の状態を判っている彼は、直ぐにそれも整えて、受け入れる為の準備をする。
大人の色香を醸し出す彼を見て、スコールも何度勃起したか判らない。
抱かれる彼の姿を見て、自慰をしていた事もある。
そんなスコールを見付けると、彼は優しく微笑んで、おいで、と手を伸ばしてくれた。


「あ、あ…あぁあ……っ


 スコールの声に、甘える色が滲む。
蒼灰色の瞳が、うっとりと情欲を孕んで濡れていた。
彼の体も正直なもので、秘孔がヒクヒクと物欲しげに疼き、肉剣は反り立ってとろりと涎を零している。

 もう何日、あの躯に触れていないだろう。
彼の忙しさに遠慮して、この男達に犯された罪の意識と恐怖で、決して望んだ訳でもないのに、遠退いていた愛しい熱。
それを思い出してしまうと、快楽に屈服し切っていたスコールには、逆らう術はなかった。


「あっ、ん、うぅ…っうっ、ふぅうん…っ!は、あぁっ、」


 レオンのアナルを犯していた男が、後ろ手にして掴んでいたレオンの腕を引っ張り、しゃぶっていた二本のペニスから頭を離させる。
緩く開いたままの唇の隙間から、唾液に濡れそぼった赤い舌が覗いた。
それを見ただけで、スコールの芯がじゅわりと熱くなって行く。

 レオンの体が仰向けにされ、胡坐を掻いた男の膝の上に乗せられる。
男の手はレオンの膝裏を掬い上げており、レオンは足をぱっかりと左右に大きく開かせて、濡れたペニスと貫かれたアナルを曝け出していた。
あられもない姿にされたレオンを、背後の男は下からずんずんと突き上げて犯す。


「あっ、ああっ、あぅんっはっ、あぁっ、あぁっ…


 自重もあってより深くなる繋がりに、レオンが悩ましげに腰を揺らす。
その腰を男が捕まえ、逃げ場を失くして攻めたててやれば、突き上げる度にレオンの喉から甘い声が漏れた。

 揺さぶられ、上下するレオンの中心部で、彼のペニスが揺れている。
成人男性に相応しく大きなそれが、ぶるんぶるんと跳ね踊るのを見て、スコールの瞳に情欲が灯る。


「あ…あ……レオン…、レオンの……」
「あふっ、んっ、ひぁっあっ、やめ…あっ、あぁっ、あぅんっ
「レオン…れおんの…あんなに…なって……


 スコールが気を失っている間に何度か果てているのだろう、彼の下半身はぐっしょりと白蜜で汚れている。
アナルから溢れ出す男達のものと混じっており、何処までが彼のものなのかなどは判らない。
けれど、ペニスは上下に頭を揺らしながらも、竿はしっかりと起立しており、時折ぴゅっ、ぴゅくっ、と我慢し損なったものが噴き出すのを見れば、彼の体も快楽に堕ちようとしているのは明らかだった。

 火照った肌、乱れた髪、熱を孕んだ青灰色の瞳。
下半身と同じように、彼自身の唾液と男達の精液で汚れた唇。
左右から顔を出した二本のペニスを、形の良い指が絡め取って扱く。
足を限界まで開かされて、露わにされた肉壺は、男の形に歪みながら拡がって、抜けて行くのを嫌がるようにきゅうきゅうと締め付けている。
涙を浮かべた眦に反し、近付けられた亀頭に舌を伸ばすその表情は、悦を孕んでいるように見えた。


「あっ、あっあぁっやっ、だめ…んぁっやめ、えぇっ
「喋ってないでちゃんと舐めろって。終わらねえぞ?」
「は、はふっ、ううん……っんっ、はぶっ、んちゅっ
「大分素直になって来たな。ちんこも固くなってるし」
「んふぅっんっ、ひゃわるな……んひぃっ


 勃起したレオンのペニスを、背後の男が握る。
掌全体で竿をゴシゴシと扱いてやれば、レオンの体がぶるぶると大きく戦慄く。


「んひゅっ、んっ、んんんっうぅんんっ
「おお、喉まんこも良い締まりだな。今のもっとやってくれよ」
「うっ、うぅっ…!んっ、ふぅうんっうぅんっ


 望んでもいない手淫を施され、果てが近いのを必死に堪えるレオン。
そうして息を詰めたレオンの喉に、咥えさせたペニスを締め付けられて、男が興奮した様子で言った。
レオンは男の言葉とは関係なく、迫る絶頂感を抑えようと呼吸を止めているだけだったが、それで十分男には満足の結果が得られた。

 レオンの手で奉仕されているペニスが、レオンの胸にぐりぐりと押し付けられる。
こっちもしゃぶれ、と言わんばかりであったが、口は既に他の肉棒が根本まで捻じ込まれているので敵わない。
順番待ちもする気のない男は、レオンのシャツを捲り上げて、露わになった乳首に鈴口を押し付け始めた。


「うふっ、ふっ、うぅんっんぁ、ひゃめぇ……っ


 ペニスを咥えたまま、くぐもった声で限界を訴えるレオン。
しかし、どんなに耐えても、訴えても、淫らな攻めは止まなかった。

 扱かれるレオンの鈴口から、とろり、とろりと蜜が溢れて行く。


「や、あ…イ、ひた…くな……んぷぅっ


 イきたくない、イかされたくないと思っても、躯が持たない。
身を捩った所で、捻じ込まれた肉欲に更に深く犯されるだけで、そうして最奥をぐりゅぅっと抉られる度に、中心部に溜まった熱が出口を求めて暴れ出す。


「ふぅっ、うぅっ、うぅうんっんっ、んくぅうっ


 最奥の壁をグリッゴリッと固い亀頭で穿られて、レオンの体が一際強く跳ねた。
熱に翻弄された躯は、きっとそれで果ててしまった事だろう───常ならば。
しかし、レオンはなけなしの理性と気力でそれを耐えた。
が、耐え切った代償は凄まじく、吐き出せなかった熱で更に体内を犯されて、絶頂直後の如く敏感になった躯を、背後の男がオナニーホールを使うような乱暴さで攻めてくる。


「ううっうぐっふごぉおっおぉおおっ


 ペニスに塞がれた口で、レオンは雄叫びじみた嬌声を上げている。
全身が強張って、まるで電流を浴びせられているようだ。
レオンにとっては似たようなものだろう、それ程の快感地獄の中で彼は犯され続けているのだから。
意識も殆ど飛び飛びになっているようで、視線は宙を彷徨っており、手に握ったペニスへの奉仕も儘ならなくなっている。

 酷い凌辱だ。
そんな中にあって、レオンは確かに快感を得ており、躯はそれに堕ちようとしている。
勃起したレオンのペニスから、ぴゅうっ、とまた我慢汁が噴いた。
ああ、勿体ない、とスコールは思う。
あれを自分の中に注ぎ込んでくれたら、と浅ましい躯が彼の熱を欲しがって、スコールは無意識に自身の腰を揺らしていた。


「レオ…ン……レオンぅ……っ
「レオンのおちんぽで、いつもケツ穴可愛がって貰ってんだろ?」
「んふぅんっ…!」


 スコールを捉える男が、後ろから秘孔に指を入れた。
濡れそぼった其処をくちゅくちゅと音を立てて掻き回され、スコールの膝が震える。


「あっ、あぁっ…や…いやぁ……っ、レオン…っ
「レオンのちんぽが欲しいんだったら、素直になれよ」
「んぁ……っ!」


 男の指を嫌がって、ふるふると頭を振るスコール。
その願いを聞いてやる代わりに、とスコールの背が押された。

 床に倒れ込んだスコールがのろのろと顔を上げると、すぐ近くにレオンがいた。
彼は自身を襲う快感の波に耐える事に必死で、スコールが目の前にいる事に気付いていない。
そんなレオンのペニスが、スコールの殆ど鼻先で、ぷらぷらと所在なさげに揺れている。


「あ…あ……


 レオンのペニス。
レオンのちんぽ。
蜜に濡れながら汗を滲ませたそれを目の前にして、スコールの思考は停止した。

 口を開けて、ゆっくりと顔を近付ける。
揺れる亀頭を追って頭を上下させていると、その様子に気付いた男達が、にやにやと笑った。
舌を伸ばして竿の根本から辿って行くと、亀頭の裏側に来た所で、レオンがビクビクッ!と一際強い痙攣を見せ、


「ふ、あ、あぁ……っ!?」


 男の手淫とは違うものを感じたのだろう、レオンは視線を落とし、其処にいる少年を見て目を瞠った。
その瞬間、スコールはレオンの勃起したペニスをぱっくりと口の中に入れてしまう。


「んはう……っ
「あぁっ……!」


 小さな口を一杯に開き、スコールはレオンのペニスを一気に根本まで咥え込んだ。
熱に溺れた少年の、ねっとりと濡れた湿気を孕んだ口に舐められて、レオンは下半身から力が抜けて行くのを感じた。


「ス、スコール…っ、どうして……あぁあっ
「んっ、んっんふっふぅんっ
「ひぅっ、やめっ、あぁっスコール、やめ、やめろぉっ


 スコールはレオンの下腹部に顔を埋めて、レオンのペニスに口淫を施す。
男達に無理矢理強いられていた時と違い、積極的に竿に舌を絡ませて、唾液を混ぜながら全体を愛撫する。
熱を持った艶めかしい肉に、にゅるにゅるとペニスを舐められて、レオンの腰がまた大きく戦慄いた。


「やめっ、スコール、スコールぅっだ、だめ…い、今そんな……っ!」
「ほらほら、暴れない暴れない。折角気持ち良くしてくれてんだから」
「は、離せ……!あっ、やっ、ああっ
「スコール君がしゃぶり易いように、もうちょっと足広げてやるよ」


 スコールを引き剥がそうとしたレオンの手を、左右に立つ男達が捕まえる。
レオンは頭上で腕をまとめて拘束され、更に足を180度に開かされた。
レオンを貫く男が躯を倒すと、寄り掛かる格好になっていたレオンも仰向けになり、骨盤の位置が高くなる。
スコールはそんなレオンの下半身に縋り付いて、じゅぷじゅぷと頭を前後に動かして、レオンへの奉仕に夢中になった。


「んっ、んっ、んうっふぶっ、んぷっんぢゅっ
「あぁっ、だめっ、スコールぅっやめ、やめて…ひっ、あぁっ
「止めろ止めろっつってるけど、気持ちイイんだろ?さっきからケツまんこ締め付けてるの判ってるか?」
「は、ひ…っ違う…そ、そんな……あぁあんっ
「じゃあこのケツまんこと乳首はなんだぁ?こいつにしゃぶられ始めてから、締め付けるわ硬くなるわ、楽しんでる癖によ!」
「ひぃっ、乳首ぃっつ、摘まむな…あっ、触るなぁっ


 尻奥を納められた肉剣でぐちゅぐちゅと掻き回されるだけでも堪らないのに、乳首まで摘まれて、レオンは悲鳴混じりの声をあげる。
スコールにしゃぶられ始めてから、明らかに反応の色が変わった事に、男達は気付いていた。

 レオンのペニスをしゃぶるスコールの頭を、一人の男が踏み付ける。
スコールはくぐもった声を上げたが、抵抗する事はなく、喉奥に招き入れたペニスをじゅるじゅると啜った。


「ひぃいいっスコール、だめっ、それだめぇえっ
「良いねえ、その反応。もっとやれよ」
「んぢゅっ、んぶっぢゅううっんぢゅうっ
「ああぁっ、あぁああんっやめっ、スコールぅっイくっ、俺っ、イくからぁあああっ


 レオンの甲高い悲鳴は、解放を求めてのもの。
しかしスコールは、頭を踏まれたまま、じゅるじゅるとレオンのペニスに奉仕を続ける。
完全にイかせようとしているスコールの舌使いに、男達に押さえ付けられたレオンは逆らう事も出来ず、


「ああっ、イくっ、イくぅううっスコールの口でっ、イっひゃうぅうううううううっ


 ビクンッビクンッ、ビクンッ!と電流が奔った如くレオンの体が跳ねて、彼は絶頂を迎えた。
男達の強姦で何度か果ててはいたものの、快感の壮絶さはその比ではない。
限界を越えて耐え続けていた所へ、愛しい少年からも濃厚且つ大胆な奉仕を与えられたのだ。
なけなしの理性で押し留めていたダムが決壊するのも、当然であった。

 びゅるううっ!!と喉奥へ勢いよく射精されたスコールは、ペニスを咥えたまま咳き込んだ。
本能的に其処から逃げようにも、頭を踏まれたままでは敵わない。


「ふぐっ、ふぐぅっおっぶぅっ
「はぁっ、ああっやめてぇっスコール、はなひてぇっ
「んっ、おふっ、おふぅっごふっ、うぅっ
「ひぃっ、いぃんっあぁああああああっ


 レオンが幾ら離して欲しいと訴えた所で、スコールにも逃げ場はない。
スコールはレオンの射精を咳き込みながら受け止め続け、レオンは咳の度にきゅうっぎゅうっ、と締まるスコールの喉奥の感触に、溜まりに溜まった精子を絞り出されて行く。


「はうんっ、あうぅんっあぁああっ
「イきっぱなしじゃねえか。ほれ、もっとイケよ!」
「あうっ、うぅんんっひぃいっ
「うぉっ……!くそ、出るっ!」
「ひぎぃっら、らめぇっケツ穴っ、中出しだめぇっ!あっひぃいいいいいっ


 絶頂から戻れないレオンの秘孔を、背後の男がぐりぐりとペニスで抉る。
瞬間にぎゅううっと締めつけた媚肉に与えられる快感に、男の欲望が弾けるように射精した。
前立腺をびしゃびしゃと叩くように精液を撃たれて、またスコールの咥内に精子が吐き出される。
その直後、スコールの躯がビクンビクンッ!と一際強く跳ねたかと思うと、次の瞬間には体の力が抜け落ちて、


「んぶぉっ…!おぉ…おふっ……
「ん?気ぃ失ったか?」


 レオンの陰茎を咥えたまま、ビクッ、ビクッ、と心許ない反応をしているスコール。
頭を踏んでいた足が離れても、スコールはレオンの下半身に縋り付いた格好のまま、動かなかった。
横から伸びて来た手がスコールの髪を掴み、頭を僅かに持ち上げると、「んぁ……」と辛うじて意識のある声が聞こえた。


「起きてる起きてる。大丈夫だ」
「そーか。……お、見ろよ、こいつ口ん中に出されてイってやがる」


 スコールの頭を踏んでいた男が、少年の下肢を見て嗤った。
男の言う通り、スコールのペニスからはトロトロと止め処なく蜜が溢れ出しており、その直ぐ下の床には、吐き出されたばかりの精子がぶちまけられている。
我慢汁が溢れただけではない、勢いよく射精しなければ、こうも飛び散りはしないだろう。

 果てたばかりでスコールのペニスは萎えていたが、秘孔はまだ土手を膨らませたままだった。
咥内射精で味を知った躯が、同じものを下の口からも欲しがっている。


「レ…オ……レオンの…ちんぽ……せーしぃ……
「あ…あ……すこー、るぅ……


 スコールはうっとりとした表情を浮かべて、またレオンの下半身に縋る。
絶頂を終えたレオンのペニスも、スコールと同じように萎えているが、少年が唇ですりすりと撫でてやると、ピクッ、ピクッ、と反応が返る。
それが嬉しくて、スコールは白濁塗れの舌で、竿を根本から先端までゆっくりと舐め上げた。


「ああぁ…っ
「っは…レオン…レオンのちんぽ……ちんぽぉ……
「スコール……あぁっ、だめ…だめぇえ……っ


 何度も何度も竿を舐めるスコールに、レオンの腰がぶるっと震える。
秘孔に埋められたままのペニスが、柔らかくなった肉壁にきゅうっ、きゅうっ、とマッサージされて、膨らみを増した。

 肉褥のマッサージを堪能しながら、レオンの秘孔からペニスが抜け出て行く。
未だ血管を浮かせる程に固いペニスがなくなると、どぷっ、どぷっ、と大量の白濁液がレオンのアナルから溢れ出した。


「は…ひ…っあぁ……あぁあ………」


 レオンの口から、悩ましさと悲愴の混じった声が漏れる。
呆然と宙を彷徨う蒼灰色の眦から、大粒の涙が溢れ出した。
スコールが見ている目の前で中出しされ、自分自身はスコールの口淫で果てた。
守っていた筈のスコールにイかされて、哀しいのか悔しいのか、レオン自身にも判らない。
ただ、頭の隅で何かが壊れ崩れ始めた事だけは確かだ。

 スコールはいつまでもレオンの中心部を舐めている。
物欲しげな瞳がレオンを見上げていたが、レオンはそれに気付いていなかった。
スコールは子猫が甘えるような声で、レオンの名を呼んでペニスをねだる。


「レオン…レオンん……ちんぽして…レオンのちんぽぉ……


 ミルクを舐めるように、スコールはレオンの竿を伝い落ちる蜜液を食んでいる。
唇を寄せて竿に横から歯を当てると、頭を下げていた雄に、再び血が巡る。
その事に気付いたスコールは、もっと、とレオンのペニスを口に入れ、じゅぽっ、じゅぽっ、と亀頭に舌を絡めながら頭を前後に動かし始めた。


「ンっんっんんっ
「あっ、あぁ…っ、うぅん…っスコー、ル…だめぇ……っ
「れおん…りぇおんぅ…ひんぽぉ…してぇえ……
「あぁっ、んぁ…だめぇ…スコールの、口の中ぁ…っ、あついぃ……っ


 情欲の熱を孕んだスコールの口の中は、むわむわとした湿気に包まれている。
それが舌と一緒に敏感な亀頭に絡み付いて来るのは、レオンには甘く苦しい拷問に等しかった。

 スコールはレオンを欲しがり、レオンはスコールの奉仕に囚われ、周囲の事など気にもせずに喘いでいる。
自分達の淫らな交わりを、低俗な輩が眺めている事も気にせず、スコールに至っては完全に忘れている。
そんな彼等の姿は、眺める男達には滑稽で卑猥で、扇情的なものだった。

 一人の男がスコールの背後に回って、小さな尻を鷲掴む。
ビクッとスコールに体が一瞬怯えたように震えたが、彼はまた直ぐにレオンの肉棒に夢中になった。
それ以外は目に入らない様子の少年の秘孔を、男の指が土手を挟み摘まんで広げる。
レオンがこの部屋に来る前に気を失うまで、男達に慰み者にされていたアナルは、まだ柔らかく穴を拡げている。
男は其処に自身の反り返った剛直を宛がうと、一気にスコールの秘孔を刺し貫いた。


「ひぐぅんっ
「あふぅっ


 秘部への突然の侵入に、スコールがくぐもった悲鳴を上げた瞬間、レオンの体もビクンッと跳ねた。
食まれたままのペニスを噛まれて、レオンのペニスからびゅくんっと精子が噴きだす。

 スコールの中に入った陰茎が、前後に激しくストロークを始め、スコールの体が揺さぶられる。
スコールはレオンのペニスを食んだまま、彼の股間に顔を埋めて、アナルを犯される快感に涙を浮かべていた。


「んぐっ、んぉっ、んひゅぅっほふっ、おふっ、おぅんっ
「あんっ、あっ、あぁっスコ、スコールぅっらめっ、そこで、ああっ、しゃべったらぁっあひぃっ


 揺さぶられ喘ぐスコールの舌が、不規則にレオンの竿に当たる。
艶めかしく熱を持った舌が、当たっては離れ、かと思ったら絡み付いて舐めしゃぶりと、予測のつかない動きでレオンを攻める。


「はぁっ、ああっ、あぁあっスコール、やめて、やめてぇ…っ
「んっ、れお、れおんぅっんふっ、ふぅんっやぁっ、レオンのぉっれおんのちんぽぉっ


 頭を振って離してくれと訴えるレオンだったが、スコールは嫌がって益々レオンにしがみ付く。
力の入らない足をばたつかせて逃げを打つレオンに、スコールは彼の腰に腕を回して捕まえて、じゅるるっ、とペニスを啜る。
レオンは背筋を弓形に仰け反らせ、甲高い声を上げながら、ビクビクと全身を戦慄かせた。

 取り付いたように縋り、レオンから離れようとしないスコールだったが、横から伸びて来た手に頭を掴まれた。
そのまま頭を持ち上げられて、ぬろろろぉお、と小さな口から勃起したペニスが抜けて行く。
スコールは舌を伸ばし、ペニスに吸い付いて抜けて行くペニスを求めたが、


「あふっ、はうぅっスコールぅっだめっ、吸っちゃだめぇっ
「ダメだってよ。ほれ、放しな」
「んぢゅうっうぅうんっはあぁっ
「あぁっ、あぁぁあ〜〜〜〜〜っ


 尚も啜ろうとするスコールの吸引を味わいながら、レオンは絶頂した。
ちゅぽんっ、とスコールの口が鈴口から離れた瞬間、レオンのペニスから精液が放たれ、スコールの顔が汚される。
レオンの精子を顔面に浴びたスコールは、咥内に貰えなかった寂しさに涙を浮かべつつも、鼻腔を満たすレオンの匂いにうっとりとした表情を浮かべていた。

 ぐったりと躯を投げ出して床に転がるレオン。
スコールはその足下で、容赦なくアナルを犯されて喘いでいた。


「はひっ、はぁっ、あぁんっやっ、レオン…レオンがいい……おちんぽするの、レオンがいいのにぃ
「おいおい、なんだよこのケツ。さっきより断然蕩けてんじゃねえかよ」
「あふっ、んぁんっはぁっ、だめぇっあっ、レオンのちんぽじゃないのにずぽずぽされるのっ、気持ち良くなってるぅっ


 レオンへの奉仕に夢中になっている間に、スコールの躯の準備は出来上がっていた。
男達に乱暴に凌辱されていた時よりも、遥かに熱を持って柔らかく、締まり具合も緩み切っていない肉壺。
ずっと欲しかったレオンのペニスがようやく貰えると思っていたから、スコールの躯は彼を受け入れ、悦ばせる為に、彼自身の意識で仕上げられていたのである。

 レオンの為に準備が整った躯を、別の男に貪られている。
嫌な筈なのに、スコールはペニスが与える快感に逆らえなかった。
硬い剛直でうねうねと蠢く肉穴を犯され、其処にいるのがレオンではないと判っていても、彼に抱かれている時と遜色のない快感を得てしまう。


「はひっ、ひぃっ、ああっあぁっ、あぁあんっ
「あっちはすっかりお楽しみだぜ。お前もまた気持ち良くなろうなあ」
「あ、…ああ……っ」


 男の一人が、転がるレオンの頭と足の位置を入れ替えて、広げた足の間に体を入れる。
秘孔に宛がわれたペニスは、一気に奥まで捻じ込まれ、レオンは白眼を剥いて声にならない声を上げた。
意識の飛びかけているレオンに構わず、男は律動を始め、ぐちゅぐちゅと秘孔内を滅茶苦茶に掻き回した。


「んひっ、ひぃっ、ひぃいっやめっ、あっ、あぁっ
「あぁっ、ちんぽちんぽイィきもちいいのぉっあひぃいんっ
「あ、あ、スコール…あふっ、あぁんっ


 喘ぐレオンの直ぐ傍で、スコールの喘ぐ声がした。
レオンが首を巡らせれば、真隣にスコールの顔が合って、彼は床に頬を押し付けて這い蹲り、尻だけを高く掲げた格好で犯されていた。
蕩け切ったスコールの顔と、気持ち良い、気持ち良いと悦ぶ声に、レオンの媚肉が反応して、納められた肉剣をきゅうきゅうと締め付ける。

 ついさっきまで、スコールにしゃぶられていたペニスが、切ない熱を持っている。
むずむずと痒みに似た痛みを訴える中心部に、無意識にレオンの手が伸びた。
握ったペニスを上下に扱いて自慰を始めると、見下ろす男達がそれを見付けて嗤う。


「はは、オナニー始めやがった」
「はっ、あっ、スコール…んっ、スコールぅう…っ
「やめろやめろって言っても、やっぱり気持ち良かったんじゃねえか」
「はひっ、あっ、あぁ…あぅっ、うぅんっ


 アナルを肉剣で掻き回されながら、レオンは夢中で自身を慰めていた。
スコールが舐めていた場所に指を当てて、何度も擦って同じ快感を得ようとする。
けれど、スコールの艶めかしく熱を持って蕩けた舌肉と違い、自分の指ではまるで物足りない。
秘孔を犯されながらのオナニーは、強くて痺れるような快感を与えてくれるけれど、それだけではレオンは満たされなかった。


「ああっ、はぁっ、あぁあん…っ!ひぅ、んっ、んっ
「腰振り出したぜ。そんなに気持ち良いか、オラッ!」
「んひぃっああっ、奥ぅ…っ!だ、だめ……ひぃっいっ


 弱々しいレオンの拒否の声など気にも留めず、アナルを犯すペニスが激しく動く。
奥をごりごりと抉られる度、レオンは引き締まった太腿をビクンッビクンッと痙攣させた。

 その一方で、スコールは犯されながらレオンの名前を繰り返し呼んでいる。
体内に納められた肉棒の感触に悶えながら、これじゃない、と喉奥の渇きが増して行く。


「ふえっ、あひっ、あっひれおん、れおんれおんのがいいれおんじゃないちんぽやだぁっ
「俺のちんこでヨガってる癖に、欲張りだな」
「ああっ、ああんっちがうちがうのぉれおんじゃないのぉれおんじゃないのにっ、かんじるのらめぇえ


 喘ぐスコールの言葉は、殆ど呂律が回っていない。
仕舞い忘れた舌が、喘ぐ度に唾液塗れになった床を舐めていた。
その頭を一人が掴んで、スコールの上半身を持ち上げる。


「面白い事思い付いたぜ。ちょっと前に寄せろよ」
「あっ、あっ…!んぁっ、なひぃ……っ?うぅんっ!」


 刺し貫かれたまま、前へと運ばれて、スコールはぼんやりとした瞳で男達を見上げる。