Child play






「っあ、ああ…!っは、や、ごじょぉぉ……!」





悟空の広げた足の間で。
ブブ……という振動音を発しているものがある。

秘部に深々と埋め込まれているモノ。
その隙間から、次々に蜜液が溢れ出して。
悟空の躯も小刻みに震えている。


バイブ、だ。
それも、子供が咥えるには大きな。



悟空は座ったまま、ベッドシーツを握り締め。
目の前にいる悟浄に痴態を曝け出している。

唇からは既に、甘い喘ぎ声しかなく。
開きっぱなしの口端から、飲み込めなかった唾液が零れる。



「い〜眺めだぜ?悟空」
「んっあ、ふぅ…ああ…!あ、や、ぁ…!」
「パンパンに膨れちまってるぞ、ここ」



言って、悟浄が悟空の幼い肉剣を突付いた。
ひくん、と悟空の躯が小さく揺れる。

子供が耐えるには無理な熱。
助けを求めるように、悟空が擦り寄る。
汗ばんだ躯は、その辺の娼婦より艶かしい。



「だめ、もっ……も、だめぇ……!」



悟浄の肩を掴む手に、力は入っていない。

その手を掴んで、悟浄はベッドに押し倒す。
悟空の足は、ずっと開いたままになっていた。



「見て下さいって言ってるみたいだぞ」
「……っあ…ん…ひ、ぁあ!あ、やぁ…!」



悟浄の言葉の意味を理解する事も出来ないらしく。
悟空は自分の腰が揺れているのも判っていない。

悟浄がそっと秘所の指を這わすと。
悟空は夢中になって、指と秘所を擦り合わせる。







なんて、姿。
なんて、声。

これほど甘美な躯は、知らない。





今まで、何人も女と寝てきたけれど。

こんな淫らで甘い躯は、初めてだ。










秘部に埋め込まれているバイブを持って。
悟浄は、それを更に奥へとねじ込んだ。

裂けるかも知れない。
それでも、悟空のイイ所に当たったらしく。
悟空の躯が先刻よりも更に乱れ悶え始める。



「や、ごじょっ…あ、ああん!そこ、やっ、あっああ!」
「嫌っつっても、気持ちイイんだろ?」
「だめ、だめぇ…!そんなっ…あ…!」



勃ってるもんな、と。
悟浄は勃起した悟空自身に舌を這わした。



「はひっ、あ、ふ…んぅ…ああ…!」
「保護者サンが見たら、なんて言うだろーな」
「な、に…あっ!や、ご、…や、しゃべんな……っ!」



悟空の肉剣を舐めながら喋っていれば。
当然、僅かな息がそれにかかって。

素知らぬ顔で、悟浄は愛撫を続けて。
それまで『中』になっていたバイブを『強』に上げる。
瞬間、悟空の躯が大きく仰け反った。



「っや、悟浄…!あ、あぁあん!あん、や、っは、ふ…!」



ゆったりと悟空の太腿を撫で上げて行く。



「ひっあ…ああ……!はぁっ…!」



バイブを挿入したままで。
悟浄は自分の下肢をくつろげた。

悟空は、それどころではなくなっている。
過敏な躯は、今の状態はまるで地獄の責め苦。
躯を駆け巡る熱は、高まっていくばかりだ。



「ほら、俺にしがみついてろ」
「ああ、ん…はぁ…っ、ひ、うぅん…!」
「爪立てていいからな」



悟空の腕を自分の背中に回してやって。
開かれていた足を、更に大きく広げる。

下肢は白濁の液でドロドロになり。
開放を待ち侘びている悟空自身からは、既に蜜が漏れて。
もう何度か抱いているのに、秘部は薄桃色に色付いている。


快楽に打ち震える悟空の目尻から零れる涙。
それを舐め取ると、しょっぱい味がした。

けれど、今から繋がる先にあるのは。
何よりも甘い行為でしかなく。
痛みは相応の代価だろうかと考える。




「見せてやるよ」









何よりも甘くて、何よりも淫らな、天国を。









襲い掛かってきた、いつも以上の圧迫感。
それは悟浄より、悟空の方が負担が大きいだろう。

まだ半分も入っていないのに締め付けて。
悟空は痛みに、呼吸を止めた。
それは、悟浄も同じ事だった。




「バカ猿……力、抜け…っ!」
「や…いた、いぃ……いぁ…!」





奥まで突き刺さったままのバイブと。
まだ半分も入っていない、大きな欲望の塊。

悟空の息が止まってしまうのも無理はない。
小さな躯に、この負担は辛過ぎる。


悟浄は舌打ちして、悟空の下肢に手を伸ばす。
痛みからか、それは萎えてしまっていたが。
悟浄の指が触れると、ぴくんと反応した。

それを握って、上下に扱く。



「いった…やだ、ごじょ…いたいぃ……」
「…ちゃんと気持ち良くしてやっから…もうちょっと我慢しろ」



泣き出してしまった悟空を見ながら。
流石にやり過ぎたな、と思いながら。
行為をやめる事も出来ない自分に、自嘲する。

浅く繋がったままでも感じる、ナカの熱。
それだけでも、悟浄は酷く欲情していた。


痛みを訴える、悟空の泣き顔にさえも。





「………っ……」





やがて、悟空の喉が上ずった音を出し。
徐々に痛みが引き、快楽が訪れていると判った。

扱く手を止めずに、悟空の唇にキスを落とし。
なるべく負担にならないように、ゆっくり腰を落とす。
深くなる毎に、悟空の脚がぴくんと揺れた。


バイブの振動も手伝っているのだろうか。
一度快楽を拾ってからは、早かった。

スムーズとはとても言い難いが、挿入も終わると。
悟空自身は、また勃ち上がっていて。
背中に回された腕が、甘えるように絡みつく。



「動くぜ……」
「うん……あっ!」



悟空の小さな返事を聞き届けてから。
悟浄は性急に、悟空のナカを突き始める。



「あっ、あ、ああ!んっ、っは、ぁん…!」
「いいぜ、その顔……すっげーそそる……」



熱に浮かされ、涙で潤んだ金色の瞳。
汗ばんだ所為で張り付いた大地色の長い髪。
ふっくらとした唇から零れる、銀糸。

どれもこれも、雄を煽るには十分なものだ。
そしてそれを開発したのは、他でもない悟浄。


そう、悟浄が開発した。
あんなにも懐かれている保父でなければ。
ましてや、いつも傍にいる絶対的な男でもない。



征服欲、だろうか。
その事実に、悟浄は言い得ぬ悦びを覚えた。



「じゃ、そろそろイっちまおうか……」
「あ…ああっ!や、ごじょ、そんな…あ!」



ギリギリまで引き抜いて、最奥まで一気に貫く。
振動するバイブを、奥へと押さえつけ。
胸の果実を摘んで、もう片方は舌で転がす。

三点を一気に攻められ、悟空はされるがまま。
欲望を主張する自身は、既に臨界点を越え。





「もっ、だ……あ──────っ!!」





同じくして悟浄も、己の欲で悟空を汚した。















“遊戯”はまだ、終わらない。

























何も知らない、無垢な子供

何も知らない、無知な子供


それをこの手で汚していくのは

一つの背徳行為であると知っている






けれど、今更止まるはずもなく












それを汚すたびに思うのは

僅かな後悔と
















底知れぬ、悦び





















FIN.




後書き