education



「あっふ、ふかぃっ……ああっ……!」
「でも、これだけじゃ足りないでしょう?」



八戒の言葉に、悟空がこくこくと頷く。



「じゃあ、動いて下さい」



告げられ、悟空の金瞳が驚きに見開かれる。

今まで挿れた後は、八戒のされるがままだった。
揺さぶられ、突き上げられ、絶頂へと追い遣られる。
そして、八戒によってイかされていたのだ。



これは、八戒としても初めての事で。
どんな風に乱れてくれるのか、想像するだに楽しい。

出来ない、と悟空がゆるゆると首を横に振った。


言うと思った。
けれど、八戒は動こうとしない。


動かないどころか、悟空の腰を掴んで。
一端持ち上げ、かと思うと一気に下に落とした。





「やぁっ!」





待ち望んでいた快感だ。
悟空の内壁は、歓喜に震え、八戒を締め付ける。



「ほら、出来るでしょう?」
「む…あっ…むり…っん……う、ごけな…」
「そういうイけない子は、放置しちゃいますよ?」
「…や……そ、…それ、は……」



体中の熱が高ぶったままで。
悟空をしばらく放置した事が、過去に何度かある。

その時悟空は、自分の中で暴れる熱に悶えて。
自分の指で弄ったり、時には道具さえ持ち出したが。
自分の手では、イってしまうまでかなりの時間を要する。



「や…う、ごく…うごく、からぁっ……」





結局、八戒でなければ駄目なのだ。
八戒自身の、熱でなければ。





八戒の肩を掴む悟空の手に、力が篭り。
悟空は膝立ちになって、ゆっくりと腰を上げる。

ずる、と八戒の雄が中を出て行く。
その感覚に、悟空の躯は打ち震え。
唇からは僅かな嬌声が漏れて出た。



「んっ…あ……っは、は……」
「そう、いいですよ……」



なんとも卑猥な光景を見せ付ける悟空に、そんな言葉をかけ。
八戒は、悟空の細腰をゆったりと撫で上げた。



「うんっ……!」
「さぁ、そこからゆっくり落として」
「あっ……!」



抜けるか抜けないか、という所で止めて。
言われた通り、悟空の腰が下へと下がる。

ずぷずぷと八戒の雄を飲み込んでいく悟空。
悟空の中心からは、先走りの蜜が流れていた。
八戒は気紛れに、その中心を指で弾く。


すると。
がくん、と悟空の足から力が抜けて。





「あぁ──────っ!!」





一気に根元までが、悟空の体内へと招かれる。

思っても見なかった衝撃に、悟空の雄からは液が吐き出され。
八戒も射精しそうになったが、なんとか耐えた。


そして悟空は、射精の快楽をそのままに、腰を振り始めた。





「あっあっ!はんっ、あうっ!ひっあ…あぁんっ!」





どうやら、理性の箍が外れたらしい。



「ひはっ、あっ…!いっ…きもちいっ……あぁん!」
「これは………」
「はぁんっ…ね、はっかいぃ……もっとぉ……!」



腰を振ったまま、悟空は八戒に取り縋る。
その様は、妖艶で、壮絶で、酷く男を煽る。

これも教育の賜物だろうか、と。
そう思って、八戒は小さく笑みを浮かべた。



「いい子ですね、悟空は……」



すがり付いている悟空の大地色の髪を撫でて。
首もとに口付け、軽く吸い上げた。
解放すると、其処には赤い華が咲いていた。

悟空ももどかしそうに八戒の胸板に口付けて。
薄らとではあったが、赤い華を咲かせる。



「誰かに見られちゃいけませんよ」
「うんっ…うん……あっ…!」



隠す意味を、恐らく悟空は判っていないだろう。
しかし、八戒は彼らに知らせるつもりはなかった。

知ったら、一体どんな顔をするだろう。
あの赤い髪の同居人は、子供の絶対である男は。
どんな顔で、どんな言葉を言うのだろうか。


いずれにせよ、もう遅い。
子供は、八戒の手に堕ちた。




悟空の幼い肉剣は、すっかり勃ち上がり。
解放を今か今かと待ち侘びているようだった。

だが、やはり自分で動くのでは足りないのか。
悟空の熱は其処から先に行こうとしない。
身悶えているのが、八戒にも判った。


しかし、敢えて手を出すことはしない。
何処まで乱れるのか、見てみたくなった。

すると、悟空の右手が動いて。



「あっ、あ……!」



自分の秘部を、後ろから弄り始めた。
勿論、八戒の雄を咥えたままで、だ。

腰を振って、八戒の雄を奥へと招きいれながら。
悟空は自分の指で、更に穴を広げている。



「あんっ!あぅ、っは、ひぅんっ!あぁあん!」
「何処でそんなはしたない事覚えちゃったんですか?」
「だって…だってぇえ……あぁんっ!」
「だってじゃありません」



低い声で呟き、悟空を見詰めると。
怒られているように思ったのだろう。
悟空の金瞳に、涙が浮かび上がっている。

しかし、腰と指の悪戯は止まっていない。





「そんな悪い子は、お仕置きですよ?」




















「もうっ、もうだめぇ…はっかいぃ……!」



八戒の雄を深く深く咥え込んで、腰を振って。
後ろからは、自身の指で押し広げて。
更に、肉剣を八戒に激しく愛撫されている。

それだけなら、お仕置きにならないのだが。
八戒は、悟空にこれ以上ない責め苦を告げた。




「まだイっちゃ駄目ですよ」




激しい快楽を与えられながら。
八戒は、悟空にイく事を禁じた。

戒めなどしていない。
悟空自身が耐え抜くしかないのだ。
八戒の許しが出るまで。



「むりっ!むりだよう…!出ちゃうぅ……!!」
「駄目です。放置されたいんですか?」
「…やっ、いやっ……あっ!」



不意に、八戒の雄が悟空の奥を突いた。
それまでじっとした八戒が、急に動いて刺激を与えたから。
悟空は思わず、精射してしまいそうになる。

それをなんとか堪え切ったと思ったら。
八戒は、悟空の動きに合わせて腰を動かし始めた。


悟空が後ろに差し込んだ指を離そうとして。
しかし、それは八戒の腕によって妨げられた。

それどころか、八戒は悟空の指を取って。
更に悟空の穴を押し広げ、あまつさえそれを中にねじ込んだ。



「だめっ、はっか…やめてぇ……!」
「お仕置きって言ったでしょ?本当に放置しますよ?」



低い声音で、悟空の耳元で囁くと。
悟空は首を横に振り、指を動かし始めた。
また、腰も上下に動かし、八戒の動きと同調する。

それに気を良くした八戒は、また悟空を貫いて。
勃ち上がっている肉剣に、更に愛撫をする。


敏感な箇所を集中して攻められて。
悟空は耐えられないと、躯を震わせた。



「あっ、も、だめ…で、る、出るぅう…っ……!」
「もう自分でイけない事はしませんか?」
「しな、いっ!しない、からぁ……!」



がくがくと足を震わせてながら。
悟空は、八戒にもうやめて、と懇願する。

こうして哀願される瞬間は、酷く優越感に浸れる。
支配欲なんだろうと、八戒は思った。





「本当ですね?約束しますか?」





八戒の言葉に、悟空はこくこくと頷いた。

焦らされている気分なのだろう。
そろそろ、解放してもいいかも知れない。




もっともその先にあるのは、さらなく快楽の地獄だが……






「じゃあ、イってもいいですよ……」



ぐりゅ、と悟空の指を更に奥へと捻じ込んで。
八戒は、悟空の肉剣を扱き、爪を立てた。

悟空の腰が落ちてきたと同時に。
八戒は、今まで以上に腰を上へと突き上げた。





「あっあぁ─────っ!!」





ずっと昂ぶっていた躯だ。
それだけで十分だった。

イくと同時に、悟空は八戒のモノを締め付けて。
八戒も当然、悟空の痴態に限界まで昂ぶっていて。
そのまま、幼子の体内へと己の欲を流し込む。





「はっあぁん!はっか、あ、あぁあ─────っ!!!」






長い射精に、悟空の甲高い声が上がり。
それが止んでからも、まだ愛撫が始まる。









本当に、いい子に育っていると、思う。
















厳しく躾けて

時には辛い事もして

我慢できなかったらいけないことだと教え込み



僅かでも、言った通りに出来た時は

微笑んで褒めてあげるのだ






それだけで、子供はとてもいい子に育つ

それだけで、子供はとても従順に育つ









ほら、

こんなにも簡単







“イイ子”を育て上げるのは……












FIN.




後書き