優しさ



小さな幸せの偶像を受け取ってくれた

恥ずかしくて顔見れないと思ってたら
なんにも言わずに抱き寄せてくれた


きっと他人にとっては小さなこと
だけどそれが
ぶっきらぼうなあなたの不器用な優しさだって

ずっとずっと前から知っている
だからいっつもそれに甘えて


これからも、その優しさに甘えていてもいいですかって
言わなくたってあなたはきっと許してくれる

だから、ねぇ
もう一つだけわがままを



他の誰にも、その優しさを見せないで



あげると言ったら、受け取ってくれる。
花も、言葉も、想いも、小さい頃からずっと全部。
全部全部あげるから、全部全部受け取って。

悟空は今恥ずかしくて嬉しくて、そっちの涙で顔くしゃくしゃです。
三蔵は仕方ねえななんて顔しながら、その顔を誰からも、自分にも見えないように隠してあげる。


シロツメクサ、そのまま悟空の髪飾りにしてしまえ(←と描きながら思っていた。)



2006/11/10