後書き
なんだか小難しい話になったなぁ……


仔犬は悟空と一緒にいたかっただけで、それだけで狂ってしまった。
この場合、“悪霊”になってしまったという訳です。
悟空が死ねば自分と一緒にいられるのだから、水の中に引きずり込もうとしたんです。

悟空が可哀想と言うか、痛いと言うか。
こんな話しか書けずにすいません……


仔犬は悟空が見つけた時点で、既に死んでいたんです。
川に溺れて死んでしまったから、霊魂が其処を漂っていた。
悟空は偶然それを見つけて、拾って帰っちゃったんです。

そういう話は本編中に書けと言うのに。



「水に濡れてるのに三蔵の銃、なんで湿気ってないの?」とは聞かないで下さい(汗)。
水嵩の増した川は、悟空の腰ぐらいまであると言う事で。
だから三蔵が懐に入れてる状態だと、それほど濡れてなかったんですよ(ホントかよ)。



タイトル【maya(マーヤー)】はサンスクリット語で“幻影”。
“ヴェーダーンタでは、この世の現象は幻影であり、実在するものではないと考える”という事です。

悩んだ結果、このタイトルが一番しっくり来ました。



4000HIT、ありがとう御座いました!



2006/01/16