後書き


もう衝動のまま書きたくなった、完全外伝原作ベースの話です。
那托の悟空との出会いから、さよならまで。

後半になって行くごとにどんどん痛くなって、これヤバイかな…とも思ったりしました。
が、那托の中でどれほど悟空と言う存在が大きくなっていったのかが書きたくて…



最後に那托が自分を刺したのは色んな想いがあったと思うのですが、やっぱり悟空を守りたかったんじゃないのかなと。
このままの自分では、いつか本当に父の言うままに大好きな友達を殺してしまいそうだったから。
もしかして、那托が李塔天の言う事に背いたのは、これが最初で最後だったんじゃないかなぁとも考えたりして。

“父が存在理由”とまで言ったのに、それをかなぐり捨てて自分を刺した。
悟空にとっては友達が目の前であんな事して、平静でいられる訳もないのでしょうが…


最後の最後まで悟空の名前を出さないように気を張りました(うっかり書いちゃいそうだったんだ…)。
那托と捲簾が交戦中に、何度か捲簾は悟空の名前を呼んでますが、それも聞こえていなかった、と言う事にして。
悟空が名前を行った瞬間まで、那托はまわりの声を聞いていなかった(認識できなかった)状態だった、と。


李塔天が思いっきり悪者ですいません…
もうこの私の中にそんなイメージが定着して離れないのです…

那托はそんな李塔天が嫌いな筈なのに、ふとした瞬間の優しさを求めてしまうのです。
些細な優しさと言うものは、意外と人を束縛するもので…離れられなくなるのですね。
それ利用してる李塔天……いっそ清々しいほど悪です、この人……


作成中BGM・文中詩は平原綾香さんの【Reset】。
ゲームのEDでこれを聞いた時、既に頭の中を巡る外伝の情景……

ゲームのEDの方はそれでうっかり泣いたりしたのですが、後々で繰り返し聞くともう頭から離れない…



後書まで長々となりまして申し訳ない…
この話を思いついた時点で「短編なのに最高に長くなるな…」と思ったものの、我慢できず。

此処まで読んで下さってありがとうございました。



2006/06/06

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