誰も知らない桜幻




悟浄と八戒は此処の所、三日に一度は寺院を訪れている。
用件は特にこれと言ってある訳でもなかったが、当人達はお構いなしだ。

僧侶達はやはり良い顔をしないが、そんな事は今に始まった話ではない。
第一、そんな事を気にして肩を縮めて歩かなければならない程、二人の神経は細くはないのだ。
それよりも此処暫く保護者に放ったらかしにされてしまっている子供の方が余程気になる。


保護者には保護者の事情があって構ってやれなくて、子供もそれは判っている。
しかし理解と納得は別物で、平気だよと笑う子供が本当は心底寂しがり屋なのも周囲は知っているのだ。

だから今日も今日とて、手製のクッキーと街で売っていた肉まんを手土産にやって来たのだけれど。


「なんか騒がしくねえか?」
「どうしたんでしょうか……」


門を潜って少し行った辺りから、僧侶達が慌しく駆け回っているのが目に付くようになった。
お偉いさんでも来ているのかと悟浄は思ったが、だとしたら自分達は門前払いに遭っているだろう。
だが門番の僧侶達は、渋い顔こそ隠さなかったものの、通る事を止めはしなかった。

賊が入り込んだ訳でもなさそうだ、誰も武器になりそうなものを手にしていない。
右往左往している様も、血潮が飛ぶような雰囲気ではない。


既に何度もこの寺院に訪れている二人だが、こんな光景は初めてではないだろうか。


「……中、入って行って大丈夫だと思うか?」


歩きながら問い掛けられて、八戒は苦笑いするしかない。
今更戻る気もないのは、誰の目にも明らかだ。


通り過ぎる廊下の窓から見える外庭や渡り廊下に、子供の影を探してみる。
彼を捕まえる事が出来れば、何が起きたか聞く事が出来るからだ。

僧侶を一人捕まえてやっても良いのだが、関係ないとか言われるのが関の山だろう。



道を封鎖されている様子はなかったので、最短ルートで真っ直ぐ三蔵の執務室へと向かう。



空は春に見合った晴天だ。
この天気で悟空が外で遊んでいないのも珍しい。

探す子供の影はいつまで経っても見付からず、今日は外で遊んでいないらしいと知れる。
それなら三蔵の執務室に一緒にいるか、寝室で寝ているかのどちらかだろう。
現状の騒がしさを考えると、部屋にはいても眠ってはいないか。


考えている内に三蔵の執務室の近くまで来ていた。
もう一つ角を曲がれば部屋の扉が見えると言う所まで辿り着いて、悟浄は聞こえる声に立ち止まる。


「悟浄?」


どうかしたのかと問い掛けてくる八戒に答えず、悟浄は角向こうをそっと覗く。


目的としていた部屋の傍に、僧侶の人だかりが出来ている。
なんだあれはと思っていた悟浄の耳に、最高僧を呼ぶ修行僧達の声が聞こえた。

ドンドンと鳴る荒々しい音は、扉を叩く音だろうか。


「何やってんだ、ありゃ」
「……あの人、ストライキでも起こしたんでしょうか」


悟浄と同じように覗き込んで様子を伺いながら、八戒が呟いた。


「なんか部屋から三蔵が出て来ないらしいぜ」


扉を叩き呼びかける様子からして、そういう事だろう。

そして、どうやら悟空も部屋から出て来ないようだ。
僧侶の数人があの妖怪が───と呟いたのが二人の鼓膜に届いた。


生真面目だが物臭な気質の三蔵だ。
執務机につけば仕事はするが、それまでが腰の重い男である事は、悟浄も八戒も知っている。

しかし部屋から出ることもせずにストライキをしているとは、中々思えなかった。
何よりあの騒がしさに耐えて反抗を続けられる程、彼の堪忍袋の緒は頑丈に出来ていない。
今すぐ扉を蹴り開けて、銃を乱射する光景の方が想像するに難くない。



さて、どうしたものか。
手に持った土産の事もあるし、行けれるものなら行って渡してから帰りたい。

しかし僧侶達が強引な手段を使っても入ろうとしないと言う事は、自分達も恐らく入れないだろう。
二人を招く為に開けてしまっては、他の者への侵入も許す事になる。


重いながらも、駄目で元々だと、悟浄は歩き出した。
どうしても出て来ないようなら、土産は執務室にでも置いておくとしよう。
次に来る時には空になっている筈だ。



現れた招かざる客に気付いて、僧侶達は露骨に顔を顰める。
何のようだと一人が威嚇してきたが、悟浄は其方を見ないでドアへと近付いた。


「おーい、バカ猿と生臭坊主ー、生きてんのかー」


間延びした声で呼んでみれば、意外にも直ぐに返事が返ってきた。


「あれ? 悟浄?」
「おう、猿か。何やってんだ、お前」


木板を一枚挟んで聞こえた声は、特に焦ってもいないし、泣いている様子もない。
悟空が平静としているのなら、三蔵が倒れたと言う事でもないようだ。


「何やってるって言うか、何もしてないんだけど」
「篭城しといて何言ってんだ。三蔵は何してんだよ?」
「煙草吸ってるよ」


やっぱりストライキか。
悟空の答えに、悟浄は思った。

八戒が苦笑しながらドアに近付き、優しく声をかける。


「こんにちは、悟空」
「あ、八戒? いらっしゃーい」
「どうも。あの、お土産を持ってきたので、開けて貰えませんか?」


中に入れてくれとは、言わなかった。
二人としても手持ちの土産が渡れば、取り敢えずは満足なのだ。


八戒の言う“お土産”が総じて食べ物であることを、悟空も学習している。
これで三蔵が止めることがなければ、ドアは開けられるだろうと八戒は踏んでいた。

しかし、いつまで経ってもドアが開けられる気配はない。
ガチャガチャとノブが回される音は聞こえるし、板の向こうで唸る声がするので、開ける努力はしているのだろう。
だが悟空のそんな頑張りとは裏腹に、扉は微かに揺れる気配すらなく、陶然と其処に佇んでいる。


「おいバカ猿、何やってんだ」
「開けようとしてんだよ! でも開かねーの、朝からずっと!」
「はぁ? なんだ、そりゃ」


ノブの鳴る音が止んで、今度は悟浄がノブを握る。
回すのはすんなりと出来た事で、鍵がかかっている様子もない。
開かない等と言う事態になる理由がなかった。

三蔵に開けるなと言われているのかも知れない。
思いながら、悟浄は扉のノブを回して手前に引いた。




───────がちゃり。




「………開くじゃねーか」
「……あれ?」


抵抗も何もなくあっさりと開かれた扉に、悟浄は目を細めて眼下で見上げる子供を見て溜息を吐く。

ひょっとして担がれたのだろうか。
一瞬そう思った悟浄だったが、悟空相手に限ってそれはないと思い直す。
だったら煙草を吸っている生臭坊主かとも思ったが、此方を見ている三蔵は理解不能と言わんばかりの顔で眉間に皺を寄せている。
振り返って、後ろに控えていた八戒よりもその向こうで佇んでいる修行僧達を見た限り、誰も悟浄で遊ぼうとした訳ではないようだ。


悟浄は八戒と顔を見合わせて、部屋の中に入った。
僧侶達は呆気に取られて動けず、二人が敷居を跨いだ後、扉はぱたりと音を立てて閉じた。


「なんのコントをしてたんだよ、お前らは」
「そんなのしてねーよ! ってか、どうやって開けたんだよ?」
「普通に開けただけですよ」


何も変わったことなどしていない。
そう答えると、悟空は納得できない様子で唇を尖らせた。


「本当に開かなかったんだよ。オレと三蔵、朝からずーっと閉じ込められててさ。外からも開かないみたいだったから、朝飯運んで来て貰えないし」
「ああ、じゃあお腹空いたでしょう。肉まん食べます?」
「食べる!」


朝から食事抜きだったとは、悟空にはさぞかし辛いことだっただろう。

基本的に食べることに関しては我慢が利かない悟空だ。
それが今まで本当にあり付けなかったと言うなら、閉じ込められていたと言うのは嘘ではあるまい。


だが、それならそれで判らない事がある。
三蔵と悟空、僧侶達が何をしても──殴っても蹴っても体当たりをしても──開かなかった扉が、何故悟浄の手によって開かれたのか。
それも特別なことを何もせず、いつもと同じように扉を開けただけで。



八戒に渡された肉まんを頬張りながら、悟空は言う。


「なんか三蔵が起きた時からでさ、押しても引いても、ブン殴っても開かなかったんだよ」
「ブン殴ったのか? お前の馬鹿力で?」
「ん。でも開かないし壊れないし。したら、三蔵が空間が切れてるって」


三人の視線が三蔵へと向けられる。

空間が切れているとは、どういうものなのか。
言葉通り受け取って良いものか、良いとして果たしてそんな事が起きるのか。
人間の手では到底不可能であろう事だとは、二人にも判った。


「有り得るんですか? そんな事が」
「事実起きていたんだよ、つきさっきまで」


信じられないのは三蔵も同じ事で、自らその状況を体現していなければ胡乱な目をした所だろう。
だが悟空の殴る蹴るは勿論、三蔵の銃等も通用しなかったのでは信じる以外にない。
悟空の驚異的な力で壊せないと言う事は、あの力が対象に届いていないということだから。

また外からもそれは同じだったと見て良い。
三蔵と悟空から外の様子は見えないが、かなり激しい物音が繰り返されたのを聞いている。


「ま、理屈はよく判らねえけどよ。解決したんだろ、多分。もうこうやって開く訳だし──────」


言って悟浄がドアノブに手をかけて、押し開こうとして。
返って来た抵抗感に、固い顔でドアへと目を向けた。


「………あ?」


今何が起きたのかと、問い掛けるように。
声を漏らして、悟浄はもう一度ドアを押し開けようと試みる。

しかしあるのは数秒前と同じ抵抗感と、ガチリと行き詰ったように開かない扉。


何度かノブを回し、扉を押してを繰り返してみるが、結果は同じ。


先程開けたのは廊下に続くドアだと思い出し、其方には八戒が向かう。
入る時に開いたのだから開く筈だと。
だが開いた筈の扉は、施錠された訳でもないのに、再び開かずの扉となってしまっていた。


「……これは一体……」
「八戒、退いて!」


奇怪な現象に眉根を寄せる八戒を押しのけ、ドアの前で目一杯振りかぶると、全力で持ってドアを蹴る。
が、ドアは吹き飛ぶ事もなければ罅もなく、衝撃などなかったかのように佇んでいる。
悟空はと言えば、裸足の足を抱えて丸くなっていた。

じんじんと痛みの響く足を摩る悟空を八戒が抱き上げて、三蔵が落ち着いているベッドに座らせてやる。


「ちっとも解決してねーじゃん、悟浄の嘘吐きー!」
「俺の所為じゃねーよ!」
「まあまあ二人とも……」


騒ぎ始めた二人を宥めて、八戒は三蔵へと顔を向け、


「どうします? 仕事もしなきゃいけないんでしょう?」
「まぁな……だが、出られない上に、あいつらも入ってこれないじゃあ、どうしようもない」


三蔵が朝、目を覚ましてから数時間。
ドアが開かれたのは、先程二人が入って来たあの一回きりだ。

部屋の外では僧侶達が随分と長い間四苦八苦していたようだが、ドアはウンともスンとも言わず。
唯一のチャンスは先刻の一瞬だったのだろうけれど、今更それを言っても後の祭りだ。
思いも寄らぬ開放の瞬間に呆気に取られ、また閉まるまで呆然と見送ってしまったのだから。


そう言えば─────悟浄と八戒が部屋に入ってから、外は随分と静かになった。
あれだけ寺院内が騒然としていたと言うのに、この部屋にはまるで届いて来ない。
窓から見える庭の風景もいつもと同じ穏やかなもので、傍の木の上では小鳥がチィチィと鳴いていた。

騒がしいのは、最早部屋の中にいる元気な小猿ぐらいのもの。


「八戒、肉まんもっとない?」
「お前もう食ったのかよ……」
「よっぽどお腹空いてたんですね。あ、三蔵も食べます?」
「……ああ」


何故か朝から隔離されて、食事も取れない状況で数時間。
八戒と悟浄が手土産持参で来てくれたのは、三蔵にとっても幸運な事だった。
悟空ほどではなくとも、いつまでも空腹状態なのは流石に堪える。


「悟浄もどうです?」
「俺は肉まんより茶が欲しいぜ。なんか喉渇いた」
「急須…はありますけど、お湯が」
「あるよ」


ないですね、と言い掛けた八戒に、悟空が割り込んだ。


テーブルの上に乗せられている急須と、二つの湯のみ。
湯のみには温かい茶が湯気を立てており、確かにそれを悟浄が頂くことは可能である。
だが、今それを飲んでしまうと、後がない。

八戒はそう思ったのだが、悟空は急須の蓋を開けると、八戒に中身を見せる。
其処にはなみなみと温かな茶が入っていた。


可笑しな話である。
湯のみにそれぞれ注がれている筈なのに、急須の中身は十分にある。
注いだ分の茶は何処から沸いて出てきたのかと思うほどの量だ。
この急須の中に湯のみの茶を入れたら、溢れて零れてしまうのは必須だった。


「なんかな、幾ら飲んでも減らねえの」
「……不思議な急須ですねぇ」
「それで済ませるなよ」


受け流そうという腹積もりになった八戒に、悟浄は突っ込む。


しかし、他にも可笑しな話はあるのだ。
ドアが開かないのは改める必要はないとして、窓も施錠されていないのに開かない。
完全に締め切られた空間になっており、換気さえも出来ない状態になっている。

だのに三蔵は煙草を吸うのを止めないし、朝から吸った本数が灰皿の上には詰まれている。
まだ山と言うほどの量ではないが、今の調子で吸い続ければ時間の問題だ。
それだけ煙草の煙が部屋には齎されたと言うのに、室内の空気は綺麗なもので、悟空は煙で咳き込むこともなかった。


先程、急須の中身の茶がなくならないと話したが、三蔵の煙草に関しても同様だ。

最初は残り二本しかなかった煙草が、一本目を吸った後に確認すると、元の数に増えていた。
吸った筈の一本は間違いなく灰皿の上で潰れているのに、箱の中身の残り本数は二本。
狐に化かされている気分がしないでもなかったが、ないよりはマシと開き直る事にした。
これと言って害がある様子もなかったし。


これだけ至れり尽くせりなのに、食べ物に関してだけは何もなかった。
悟空の不満は其処にあったのだが、


「………あれ?」


悟空と三蔵に渡す肉まんを取り出そうとした八戒の手が止まる。

先刻、悟空に一つ渡して食べ終えた筈の肉まん。
ならば袋の中身の数は一つ減っている筈だ。


「……増えてますね」
「マジ!?」


八戒の呟きに一も二もなく飛びついたのは、やはり悟空。

指差し数えて、八戒はやっぱり増えてる、と漏らした。
確りとそれを聞き留めた悟空の瞳がきらきらと輝く。


「すっげー! 幾ら食べても減らねえんだ!」
「…つーかこっちに至っちゃ増えてるみてぇなんだけど」


そう言って悟浄が指差したのは、今現在まだ誰も手をつけていないクッキーを入れたバケット。
その蓋を八戒が開けてみれば、確かに家を出る時に入れた量よりも明らかに多い。

一つ手にとって齧ってみると、寸分の狂いなく自分が作ったクッキーと同じ味がする。


「やった! 食い放題だー!」
「やっぱそうなるか」
「大方の予想通りですね……」
「少しは自重しろ、バカ猿!」


嬉々として諸手をあげる悟空に、三蔵のハリセンが振り落とされる。
見事に景気の良い音が響いたが、今の悟空にはそんな事はちっとも気にならないらしい。
食べても食べてもなくならないと言う、悟空にとっては夢のような話にすっかり心を奪われている。

そうやって、現状が如何に可笑しな事だらけかなど、まるで気にもせず悟空が無邪気に笑うから。
悟浄も八戒も顔を見合わせて苦笑するしかなく、三蔵も呆れを通り越していた。


三蔵と悟空がベッドに座っているので、悟浄と八戒は自然とテーブル横の椅子に落ち着く事になる。
テーブルをベッドと椅子の間に移動させて、其処に肉まんの袋とクッキーの入ったバケットを置く。
湯のみは二つしかないが、特に不便を感じる事はなさそうだ。



悟空は、なんだか不思議な気分だった。



この身に起きている理屈の判らない現象については、あまり深く考えないことにする。
三蔵や八戒でも判らないものが、自分に判る訳もないと自覚しているからだ。

それよりも三蔵が仕事に行かずに隣にいる事、いつもは直に帰ってしまう悟浄と八戒が一緒にいる事。
この事態がいつまで続くのかは知らないが、なんとなく、今日一日はこのままなんじゃないかと思う。
その方が、悟空には嬉しくて仕方のない事だった。


三蔵の煙草が切れないのも嬉しい。
煙草の煙は好きじゃないけれど、切れると三蔵は苛々してしまう。

充満する筈の煙が何処に消えていくのかは、悟空にとって問題ではない。
充満する筈のそれが充満せずに、快適に過ごせるのが最高なのだ。
三蔵にとっても、悟空にとっても良い事だった。

そして悟浄の煙草の煙も例に漏れず何処かへ消え失せ、後は少しの匂いが残るだけ。


ずっと腹が減っていたから、食べ物がなくならないのも嬉しい。
食べれば当然減っていく食べ物が、今だけは常の勢いで幾ら食べても終わらない。
まだ食べられると思えるのが嬉しかった。



修行僧達も静かになって──原因は判らないけれど──、三蔵も仕事については諦めた。
今更ドアが開いて仕事を急かされた所で、三蔵の食指は恐らく動かないだろう。

だから、少なくとも今日一日はずっと一緒に過ごせるのだ。
此処暫くは挨拶ぐらいしか交わさず、まともな会話も殆どなかったから嬉しい。


悟浄と八戒も帰れないのは大変だろうけれど、このまま今日は泊まってくれないかな、とこっそり思う。
悟空は時々彼らの家に泊まりに行く事があるけれど、逆になる事はない。
今日なら良い機会になるのではないだろうか。


どうして今日に限ってこんな事が起きたのか。
判らないけれど、それならいっそ楽しもう。




三蔵の隣で、八戒の作ってくれたクッキーを悟浄と取り合って。
手に入れた一つ大きなクッキーを齧った、その時。






『良かったな、チビ』






聞こえた声に振り返れば、中庭の光景を映す窓があるだけで。
なのに、誰かが頭を撫でて行ったような気がした。

窓辺に落ちた薄桃色の花弁には、今は誰も気付かない。



────────ある年の、4月5日の事である。
























甘くて美味しいお菓子とか
面白くて楽しいオモチャとか


あったらきっと嬉しいし
貰ったら絶対嬉しいけど




何より一番欲しいのは



大好きな人達と、ずっと一緒にいれる時間




















FIN.