真っ昼間でも薄暗い男部屋。
頭上にはさっきまでコイツが寝てたハンモック。
天井に響くドタバタと無邪気な足音に、僅かばかりの罪悪感を抱く。
常ならば無邪気な足音の中心にいるはずの船長は、おれの腕の中で淫らな水音を響かせていた。
[ 枯渇 ]
はじめはハンモックで眠るルフィの髪に触れただけだった。
目元に掛かる前髪に、そろそろ切った方がいいんじゃねェか?なんて思ったのだ。
少し伸びた髪を手櫛で少しばかり整えた。
剥き出しになった丸い額に指を滑らせて。
こうやって眠っていれば、童顔は隠せないが年相応の整った顔してんのになと。
頬の傷は文字通り玉に傷だなと。
なめらかな肌をするすると滑り降りた指が首筋を通過する。
ルフィが身じろいだ拍子におれの指先は赤いベストの襟元に引っ掛かり。
元々ハンモックからはみ出した不安定な態勢で寝ていたルフィは、少し力を入れただけでいとも容易く床に転げ落ちた。
故意なんかじゃなかったはずだ。
少なくともその時までは。
こうなっちまうとなんとも言いようがねェけど。
「っふ・・・んゃ・・っ」
動く度にグチュっと粘っこい水音が漏れる。
ルフィの真っ赤に熟れた後孔をぬらぬらと滑る己のモノが出入りする。ぎちぎちに締め付けられて際限なく膨らんだソレは、自らの吐き出した精の力を借りて容赦なくルフィの体内を蹂躙していく。
視界に入ったルフィの中心を戯れに弄ると、途端に喉奥からくぐもった呻きが漏れた。
先端からこぼれ落ちる滴がサンジの手を汚す。
「・・っは、すっげ締め付けてくっし・・・・・またイきそうか?ルフィ」
ルフィは床に押しつけるみたいにしておれから顔をそらし、両手で必死に口を塞いでいる。発する声音に艶が入り始めてからずっとこれだ。おかげで抵抗は弱まった上にルフィの嬌声を他のヤツに聞かれずにすんで、犯してる側としては都合が良いのだが。
ゆるゆると腰を動かしながら色濃く尖った胸の飾りに齧り付く。
途端あがるかすかな嬌声に気を良くして、舌先で嬲りながらもう一方の飾りをルフィの白濁で濡れた手で弄る。
ビクビクと痙攣する肢体。
苦しげに漏れる艶を帯びた吐息。混じる嬌声。焦点を失いかけた瞳。
それでも両腕は頑なに快楽を拒む。
両足をさらに押し開くように押さえつけて、緩慢な動きで奥を抉った。
天井の扉に鍵なんて掛かってはいないし。
ルフィは涙なんかボロボロ流しちゃってるし。
おれも晩メシの仕込みが残ってるし。
「う・・ぅっっ・・・・っ」
「も、おまえン中おれのでグチャグチャだ・・・」
いつまでもルフィの姿が見えなければ、間違いなく誰かが彼を探しに来る。
「腕、はずせよ・・・」
いい加減、ラクになりてェだろう?
「ヤベェな・・・・・
これ以上ヤってたらみつかっちまうぜ?船長」
「ぅん・・っ! ・・ったら、やめ・ろ・・・よ・・っ!!」
「それは無理だな」
「・・・っ・・!?」
「渇いてしようがねェんだ」
板一枚隔てた向こうでは、無邪気な笑い声が響いていた。