『牝奴隷は金髪美女』第十二章 「ASCENSION〜昇天」


<前回のあらすじ>
ジェーンは、ついに牝となった。


「タカイワ先生、今日もありがとうこざいました。いつも、本当に勉強になります」

 ジェーンの輝いた瞳が、高岩講師を見つめている。高岩がジェーンの姿を眺めて、思わずため息を洩らす。ジェーンは、明らかに変わった。初めて会って一ヶ月近く経ったが、あの日Tシャツとジーパンという飾らない格好だったのが、今はレース地の薄いブラウスに、黒いタイトミニのスカート。胸の豊かさや腰のくびれ、ヒップの形よさを際立たせるセクシーなファッションだ。

「いやいや、それは君の覚えがいいからだよ。本当に教えがいがある。アメリカに帰ってからも、この知識を大事にするんだよ」
「ハイ!」

 ジェーンは深々と礼をすると、笑顔を見せて走り出した。後ろ姿を眺め続ける高岩を置いて、その脚は、そのまま橋本教授の研究室に向かう。

「……失礼します」

 ノックの後、ドアを開ける。部屋の中には、机に向かった橋本の姿がある。

「ああ、ジェーンか。時間どおりだね……」

 橋本が振り返った。その顔には笑みがたたえられている。

「さあ、始めようか……」
「ハイ……」

 ジェーンは、すぐに橋本の前に跪いた。そのまま橋本のジッパーを下ろし、ペニスを取り出した。慣れた手つきだ。あの夜から、毎日毎日この奉仕を命じられている。

「ああっ……チ○ポ、すごい……っ」

 ズボンから取り出したペニスは、すでにいきり立っていた。血管を浮き立たせ、鼓動に合わせていなないている。

「んん……っ」

 もう誰にも命じられることなく、ジェーンはペニスを口に咥えた。口の中で舌を巧みに絡めながら、唇をすぼめ激しく吸引する。

「そうだ、イイよ……」

 アメリカ人少女の痴態を、橋本はうれしそうに眺めている。午後の日差しを浴びて金髪が美しく輝く。その髪を右手の指先で梳かし、左手は伸ばされ、ゆっくりとジェーンのブラウスのボタンをはずしてゆく。

「んんっ、ふ……んんむっ!」

 やがて、ブラウスの中から黒いレースのブラジャーが現れる。以前ならばけして着けることのなかった、真っ黒な布地と抜けるような肌の白。コントラストを際立たせる淫らな下着だ。毎朝これを着用する時、期待と興奮で躰が熱くなる。 パチンッ、と橋本の指先がフロントホックをはずす。カップからまろび出た美しく豊かなバストを、下からすくうように揉みしだく。

「んふっ……ん、んうむ!んんっ!」

 ペニスをしっかりと咥えた唇から、切ない響きを持った声が洩れた。揉まれている胸からじわじわと痺れるような感覚が湧き出てくる。先端のピンクの突起は固くしこり、男の愛撫を受け続けている。

「ああっ……イイよ、お前は本当にフェラチオがうまいね……さあ、もういい」

 橋本がジェーンの頭を起こしてやる。唾液と先漏れ汁が交じり合って、怒張がテラテラと光っていた。ジェーンはその光景を、淫らな光をたたえた瞳でジッと見つめている。

「さあジェーン、言いつけはちゃんと守っているかい……?」
「ハイ……」

 ジェーンは立ち上がり、タイトスカートをスルスルとまくり上げていった。すぐに、ブラジャーと同じ漆黒のショーツが現れる。橋本はその姿を、じっと真剣に眺め続けている。そして、ちょうど女の秘所を覆う薄布の部分に少しの盛り上がりを見つけた時、飯塚は小さく笑みを浮かべた。

「よし……講義のあいだ中ずっと入れていたんだね。バイブの具合はどうだったかい?」
「ハイ……オ○ンコの中が、すごく熱くて……気持ちよくて……思わず声を洩らしてしまいました……」

 黒い布地の奥で、疑似ペニスは未だ電気振動を繰り返している。

「そうか。それでもあの高岩講師は気がつかないんだね……だからあの男は我々の仲間になれないんだよ……さあ、バイブの宿題は終わった。自分で抜いてみなさい」
「ハイ、教授……」

 ジェーンの指が黒いショーツの端を掴んだ。ゆっくりと、橋本の視線を受けながら下ろしてゆく。やがてその下から、金色の繊毛の中より突出した真っ赤なバイブレーターが現れる。ブウーンと、淫らな機械音を立てながら。 ジェーンは長く美しい脚からショーツを抜き出すと、橋本に投げてよこした。ストリッパーのような動きに、橋本も満足する。

「あっ、Ah……っ」

 自分の花芯に深く突き刺さった疑似ペニスに触れた瞬間、ジェーンは思わず喘ぐ。高岩講師の講義開始前に、一人トイレで挿入し講義のあいだ中ずっと、小刻みに振動するディルドゥーに弄ばれ、躰は高まっていたのだ。力を込めて端を掴むと、溢れ出るほどの愛液にまみれた赤いバイブが抜き出されてゆく。

「あ、ああうっ……」

 太い異物のエラが膣壁を擦りながら逆進していく。昂ぶった肉体はそれだけでイキそうになる。したたる淫汁が、その赤いボディを伝って床に落ちる。

「あ、あっ……くう!」

 荒い息のジェーンがバイブを抜き終わったのを見て、橋本はジェーンに口づけた。もう今はジェーンから積極的に舌を絡めてくる。

「……いい娘だ。これも舐めてごらん、今までキミの中に入って悦ばせてくれたモノだよ……」

 橋本の言葉に、ジェーンは舌を伸ばす。ヌルっとした感触と味わったことのない味が、舌先に感じられた。それをすべて舐め取るかのようにバイブの表面にまんべんなく舌を這わせてゆくと、躰がしっとりと熱を帯びてくる。

「……ホントにいやらしい娘になったね。よし……」
「Yes……」

 橋本はまったく動かない。椅子に腰を降ろしたままだ。ジェーンは、熱く火照った躰を中年男に近づけていく。

「乗るんだ……」

 白い裸身が揺らめきながら男の腰の上に移動する。ブラウスもタイトスカートも身に着けたままだが、肌が露出した部分だけを見てもジェーンはあまりに魅力的だった。ジェーンは、いきり立った橋本の怒張をしなやかな指で支え持ち、自分の潤った淫裂に押し当てた。

「あうう、うん……っ!」

 ジェーンは、すぐには挿入しなかった。支え持ったままのペニスを指先で弄び、愛液をまぶしながらヴァギナの表皮を擦る。こんな些細な前戯が男も、そして自分も悦ばせることができることを、ジェーンはこの淫ら極まりない日本生活でしっかりと学び取っていた。

「くっ……ふうんっ!」

 やがて、その前戯を楽しみ終えると、ジェーンは意を決したように腰に力を込めた。美しい肉体を下に降ろしてゆくと、ズブズブと男のたくましいモノが歓喜と共に侵入してくる。

「ああっ、うれしい……!」

 自分から動くこと、男のペニスを受け入れること、その全てが快感に直結し、牝の本能を露わにしていく。

「……もうジェーンは橋本教授のものよ。あなたが一番分かっているはずでしょ?」

 敬子は飯塚に囁いた。飯塚は、ジェーンと橋本の痴態を仮眠室の鍵穴から覗いていた。飯塚と敬子、二人とも全裸だ。すでに二人はこの部屋で躰をつなげ合っていた。

「ジェーンは私や正子奥様と同じ、『牝』になったのよ……」

 飯塚にも、そのことははっきりと分かっていた。目の前のジェーンは、自分から躰を開いて男を求めている。ジェーンが橋本と平田によって性の障壁をこじ開けられたあの夜から、飯塚はジェーンと躰を何度かつなげた。しかし、そこにいたジェーンは間違いなく今までのジェーンではなかった。

「そうだな……」

 ドアの前から離れた飯塚が、貧相なベッドの上にいる敬子に近づいた。

「四つんばいになれよ……」
「え……?」
「お前も汚らわしい『牝』なんだろ?俺がバックからケツの穴をえぐってやるよ。早くこっちにケツ向けろよ……」
「……いいわよ、ご主人さま」

 突如豹変した飯塚の態度にも驚かずに、敬子は淫らに微笑んだ。そのままボリュームのあるヒップを飯塚のほうに向け、さらに高く差し上げてみせた。

「私のアヌスを思いっきりえぐってごらんなさい……」
「……牝ブタが……!」

 飯塚は何の前戯もないまま、勃起した肉柱を女のすぼまりに突き入れた。

「あうん……っ!」

 強烈な感覚に、敬子は喉を反らせて感じ入る。飯塚は敬子の腰をしっかりを引きつけ、優しさのかけらもない無理な躍動だ。

「イイわ飯塚っ……、もっともっと強く突いて、突いてっ……ああっ、イイのっ!」

 直腸の激しい締めつけが、飯塚のペニスを絞りながらうねる。敬子の叫び声と、隣のジェーンの喘ぎを聞きながら飯塚は、快感の渦の中に躰を投げ出していった。
 橋本の腰の上で、ジェーンが美しく輝く肉体を激しくうねらせている。金髪を振り乱しながら、迫り来る快感に耐えているジェーンを眺めながら、橋本は机の上の電話に手を伸ばした。受話器を耳に当て、指で探った短縮ダイヤルボタンを押す。

「くっ……ふうんっ、ふうっ!」

 しかし快感に溺れているジェーンには、その行動にも呼び出し音にも気がつかない。

「……やあ、たびたびすまん。さっき言い忘れたことがあってな……」

 橋本が、相手に呼びかける。

「……ああ、そうだ。ジェーンの件だよ。お前も気になっているだろうからな」

 ジェーンが、やっと気がついた。襲いかかってくる快楽を、唇を固く閉じて耐えた。声は、必死になって抑えた。

「……心配するな。彼女は滞りなくやってるよ。今だってこの研究室にいて、僕の手伝いをしてくれているよ、なあ、ジェーン……」

 激しい腰の動きを思わず止め、ジェーンは橋本を見つめた。そのまさかだった。電話の向こうには、遠くアメリカでジェーンを心配している木戸 勇教授がいるのだ。

「ああ分かった、電話を代わってやるよ……ジェーン、木戸だ」

 ジェーンに受話器を渡した橋本の顔には、淫猥な表情が浮かんでいる。

「……ああっ、お久しぶりです先生……」
『ジェーン、久しぶりだね。どうだい日本は?僕の言った通りのいい国だっただろう?』

 ずっと憧れ続けた男の声を、ジェーンはこの状態で素直に喜べるはずがなかった。

「……は、はい。皆さん親切な方ばかりで……ああっ!」

 橋本が腰を不意に繰り出した。ズンッ、と突き抜けるような感覚が走る。

『……おい、どうしたんだジェーン?』
「い、いえなにも……あ、あくっ……ダメっ、ああん……っ!」

 橋本は連続してペニスを突き入れる。うろたえるジェーンの反応をニヤニヤと眺めながら。

『大丈夫か、どこか具合が悪いんじゃないのか……?』
「いえっ……たいしたことは、な、ないんですっ……ちょっとだけ、頭が痛くて、ああ……っ」

 突かれるたびに、ジェーンの思考が乱れる。

「ホントに……大丈夫ですっ、くっ……あと三日で、アメリカに、先生の、所に、あっ……戻ります、うんっ!」

 受話器を持っていることさえ困難なほど、ジェーンは翻弄されていた。橋本の巧みなテクニックに、ジェーンの絶頂はすぐそこまで来ていた。

「ジェーン、イキなさい……木戸に、お前のイク時の声を聞かせてあげなさい……」

 橋本が、木戸に聞こえないようにジェーンの耳元に囁きかけた。それと同時に、ジェーンを突き破らんばかりの一突きを繰り出した。

「ダ、ダメ……っ!あ、くう……イ、イクぅ……っ!」

 瞬間、ジェーンは受話器を床に落とした。絶頂の声は、木戸には届かなかったようだ。熱いペニスのほとばしりを求め、ジェーンは橋本にすがりついて腰を使った。すぐに橋本の放出を感じて、全身を忘我の境地へと投げ出した。


「失礼します」

 ジェーンが、ドアをノックした。

「ああ、ジェーン。帰って来たんだね……!」

 ドアの向こうから、木戸教授の声が聞こえた。ジェーンはドアを開けて部屋に入る。木戸は書類を片づけているのか、それても久々の再会に照れているのか、まだ向こうを向いたままだ。

「……日本はどうだったかい。この間の電話の時は具合が悪そうだったから、僕は心配していたんだ……」

 椅子を回して、振り返った木戸が思わず言葉を失った。

「……!」

 そこには、裸の女がいた。美しい金髪、白い肌、豊かで形のいいバスト、しっかりとくびれた腰、髪と同じ金色に輝くアンダーヘア、そのなかにかすかに息づく淫裂、ピンッと張った尻、スラリと伸びた両脚……。最高に魅力的な女が、木戸の目の前にいた。

「ジェ、ジェーン……!」

 木戸の言葉が終わらぬうちに、その女は木戸に躰を飛びつかせた。

「せんせい……先生……っ」

 女は男に囁きながら、その指で男の股間をまさぐった。

「な、何をするんだ……、ジェー……」

 男の動揺など気にせずに、女は巧みな手つきでジッパーを下ろした。女にはその開いたジッパーからペニスを取り出すことなど、もう造作もないことだった。

「……ねえ、先生のこのおチ○ポで……私のプッシーを、思いっきり、思いっきり……っ!」  

 ペニスをしごき立てながら、女は叫んだ。部屋にその声が響いて、周囲の静寂をかき乱した。女はずっと、ずっと淫らな言葉を男に投げかけていた。それが、自分が本当に『牝』になるための方法だと信じながら……。

ジェーン・ジェロームの物語 「牝奴隷は金髪美女」 完

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