第3話
「コレを、コレをッ、尻穴にヒッ!」
狂気じみた叫びを上げながら、宰相はプリンセスの先端を自分の狭い穴にあてがう。
高貴極まりない、幼き少女を、深夜、縛り、無理矢理、玉座で、犯す。それだけでも最高の悦びであるはずなのに、このつながりはあまりに異常だ。女のペニスを、男の尻に入れるのだから。裏で淫蕩の限りを尽くしてきた宰相も、尻穴への挿入感は得たことがない。
だからこそ、狂ってしまいそうな愉悦を感じていられるのだ。
「い、ひ、あ、はッ・・・ぐおおおおッ!」
「いや、いや、いやっ・・・ひああああッ!」
狭い穴をこじ開け、侵入を始めた熱棒。プリンセスと宰相、無垢な被虐者と老醜な男は互いに奇妙極まりない感覚に打ち震えていた。
挿入される宰相。普段は排泄を行う時にしか使わない肉の穴を、自分の体温とは違う熱を持った柔硬い肉の柱が進んで来る。満たしてゆく。爬虫類を踏み潰したような声を途切れ途切れに上げ、宰相は重い尻をどんどん落としていく。
挿入するプリンセス。誕生に携った者と両親、そして世話をするごく限られた人間しか知らない、股間の秘密。その股間の秘密を暴かれ、晒され、ついには『汚い』としか認識できない排泄器官にそれを挿れる事になったという、恥辱。そして、限りなき恥辱と認識していても宰相の中でさらにいきり、快感を得てしまう矛盾。
「おホウッ!イイ、ですぞ姫様ぁ!・・・姫様のち○ぽ、最高ですぞッ!」
ままならぬ腸壁が侵入物にピリピリと裂けるのを感じても、宰相は悦びの声を上げ続ける。わざと卑猥な俗称で叫んだのは、自分にもプリンセスにもアブノーマルな愉悦を与えたかったからだ。
「やめて、もう・・・やめてェ!あ、く、ひ、いッーーー!」
全身を支配しようとする、望まぬ性器官からの快楽。その快楽は、やはりそこだけ例外でありえない、女ゆえの性器官に影響する。挿れられていないのに、触れられてさえいないのに、疼く。濡れる。蠢く。寂しがる。その奥には、乙女の証明さえあるというのに。
「ホッ、ヒイッ・・・はあッ、はあッ。ち○ぽが、入ってしまった・・・私の汚らしい尻穴に、姫様の美しいち○ぽが・・・神よッ!」
この国の人々が例外なく信奉している神に向かい、宰相は叫んだ。その神が決して許さないであろう背信的な行為の開始を、高らかに宣言するかのように。
「では・・・動きますぞ。ひ、め、さ、まッ!」
「ひ、イイイイイイイイイイッ!」
拘束されたドレスの肉体が、跳ねた。自分の体重の何倍もある男が、躰の上でダンスを始めたからだ。
「やッ・・・やめ、ひ、イッ・・・いヒッ!」
豪華な玉座さえギシギシと鳴り、華奢なプリンセスの躰はさらに重さに軋む。それなのに、それなのにプリンセスは上げたくもない喘ぎを上げ続けている。自分でも抑えきれない、ガマガエルのような男の、尻穴にペニスを締め上げられる快感。ペニスの下のわななく裂け目は、さらにどろどろにとろける。
「い、いいですぞぉ!姫様のち○ぽち○ぽち○ぽッ・・・アヒ、イヒ、ち○、ぽぉ」
支離滅裂で、しかも淫猥極まりない宰相の叫び。
「い、あッ!あ、くうんッ!ひあ、い、ヒイんッ!」
否定や抵抗の言葉を紡げぬまま、高く濡れて歪んだ悦びを表現し続けるプリンセスの声。
「ひめ、さまぁッ・・・キスを、キスをして下さい、ませッ!」
宰相が上からねだるように、プリンセスに唇を寄せる。無論プリンセスにとっては、それは気色悪い接触でしかなかった。
「ン、むむむむウッ・・・・んんッ!」
それは、吐き気を催してしまいそうな、臭い液体。宰相の唾液が大漁に構内に流し込まれる。おどおどとした舌は、その混乱の中で老練な舌先に絡み取られ絞られる。
「う、美味い・・・姫様の口も舌も、美味しゅうございますぞッ・・・うひ、うひッ!」
プリンセスの口内に収まりきれなかった唾液を汚らしく滴らせながら、宰相が笑う。その間にもプリンセスのペニスを味わい尽そうと、肉の余った尻を振り、狭い尻穴を強く締める。
「うお、うおおッ!ダメだダメだ、イクイクッ・・・姫様のち○ぽで、もうすぐイキますぞォッ!」
突然の雄たけびと、強烈なグラインド。醜き巨体を最大限に揺り動かして、プリンセスの上の宰相が絶頂を予告する。先端でぬめ光る液と少し濁った液を混ぜ合わせながら、宰相のペニスがナイトドレスにぐいぐいと押し付けられる。そのおぞましき感触さえ、哀れなプリンセスの性感を昂ぶらせる。
「いや、いやッ・・・うそ、こんなの、いや、あッッッ!」
プリンセスもまた、絶頂直前の虚しき叫びを上げていた。男の尻穴に絞られ、幼き頃より嫌悪の対象でしかなかった股間のモノが、絶頂する。その下の秘裂をさわ撫でて感じるゆるい快感とはまるで違う、強烈な感覚で、だ。
「うおおおおッ!イク、イク、イク、イクッ・・・姫様のち○ぽで私のち○ぽが、イクうッッッッ!」
「いやッ、だめッ、うそッ、あんッ!わたしも、い、いッ、イッくうッ!」
瞬間。
美しいプリンセスの、生まれて初めての射精が、宰相の尻穴粘膜に勢いよく噴射される。
だくっ、だくっ、だくっ、だくっ、だくっ・・・。
「気持ち、い、い・・・ッ」
暗い王の間に響いた最後の声。それはプリンセス、宰相どちらが上げた言葉だったのか。
「宰相が行方をくらませたですと!?」
王の間で叫んだのは、隣国の王子だった。そう、あの宰相の未来を奪った男だ。
「ああ。まだどこに潜んでいるのか分からない。他国に逃亡したのか、自ら死を選んだのか・・・とにかく王宮の者たちはあやつの行方が分かるまでみな不安がっている。特に・・・娘が、な」
「プリンセスが?」
「ああ。なぜだか知らんが、宰相がいなくなってからというもの部屋の閉じこもってしまっておるのだ。そなた、声をかけてくれんか?未来の妻を安心させてやってくれい」
「はっ。分かりました」
王子はプリンセスの部屋の前に立つ。ドア越しに声をかけるが、か細い声で「入ってはいけません」とささやくばかりだ。
「・・・プリンセス。宰相など恐れなくても大丈夫。やがて神の鉄槌があの罪深き男に下されるでしょう。安心してください」
『・・・』
これ以上囁いても逆効果か。王子は挨拶だけして、プリンセスの部屋を去った。
『・・・私の騒動のほとぼりが冷めれば、いよいよ結婚式ですな』
『・・・ん、くッ』
『安心なされ。それまでは大事にとっておきますぞ。姫様のココは・・・』
『ひ・・・ッ、指を、入れないでッ!』
『初夜の前夜に、私ので遠慮なく破って差し上げるのも一興ですかな?・・・ウヒヒッ。さあ、いつものお遊びを始めましょうか・・・私の尻穴を丹念に舐めほぐして、姫様のソレを早くぶち込んでくださいませ。さあ、さあ・・・ッ!』 |
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