◇ 天使と悪魔と宗教の境目 ◇



前提:これを書いた当時、上野の博物館で「空海と密教美術展」が開催されていました。
(2011年7月20日~9月25日)
 展示内容は空海関連の書や密教法具や仏像色々。
 果て無きオカルトスピリッツ!な双魔が、それを見過ごす訳もなく。
「これは是非みんなで行くべきだよ! 憑いてる何かが拾えるかも知れないし!」
「何かって何だ(ぺしっ)」
「あー、拾うって使い魔とかか?」
「というか既に悪魔が憑いている身なのに、これ以上何を拾いたいんですか‥‥」
「そもそも密教って仏教だろうが。どこで悪魔を拾う余地があるんだ」
「や、式神なら拾えるかも!」
「それは陰陽道だ!」
「神無さん、意外と詳しいですね‥‥」
「‥‥ムカつくからそれ以上突っ込むな(ガキの頃から始終双魔がその手のネタを垂れ流してくるせいだ‥‥)」
「あー、密教は護法神とか護法童子だっけ?」
「ゴボウだろうがニンジンだろうが、これ以上は拾いものお断りだ」
「またまた、詳しくないふりしてボケ倒そうとして~」
「‥‥‥‥(ピキッ)」
「あああ、伸ばさないで伸ばさないで~~」
「つーかそれ、オレ様が見に行ったらジュワッと焼けたりしねえだろうな‥‥」
「宗教が違うし、ただの像とか道具とかだし、ソードさんは大丈夫なんじゃない?」
「十字架だってただの木とか金属のバツ印だけど焼けるぞ?」
「だとすると、私がうっかり顔を出したら何か宗教的な齟齬をきたす可能性も‥‥」
「でもほら、イオスさんとソードさんがシバと戦った神社だって、入り放題暴れ放題だったじゃん?」
「ナニ、あすこって神とかいるのか?(人いねえから便利な場所だなと思ってたぜ)」
「ソードさんが気付かなかったってことは、そこまでチェック厳しくないってことなんじゃない?『横文字悪魔はうちの宗派の敵じゃないから』みたいなー」
「そう考えると大雑把というか、あんまり御利益無さそうだな、あの神社‥‥」
(2011/08/12夏コミペーパー)

ちなみに中の人が見に行ったら、魔王様を信仰しているせいか、コミケ前日だっつーのに体調を崩しました‥‥