◇ 超推測による原作時系列表 ◇


 
この手の連載マンガは、連載・執筆中の季節感のままに作中の服装や季節などを描写してしまい、 後でコミックスを通して読んでみたら「物語的には一週間しか経っていないのに服装が春夏秋冬一年分変わっていた」などということもありがちです。
長くデビ同人をやっているうちにその辺のことが気になってきたので、自分なりの考察で時間経過のつじつま合わせをしてみました。

◆連載開始時の前提

登場時には学年の解らない薬味総次郎が、4巻で双魔に「先輩」と呼ばれるので、 上級生がいる=天野兄弟は一年か二年。後述の要素を考えると、一年生と推定。
(薬味先輩が二年なのか三年なのかは不明)

◆1巻1話~/推定時期・9月
(掲載/1997年9月)

・七海の初登場時に「ベストと半袖ブラウス」という夏服を着用しているため、 この時点では雑誌掲載時期=作中の季節、と思われる。
(ただしイオスとソードは長袖ブレザーを着用している。 男子の夏服はどうなっているんだろう‥‥それともあれは夏素材のブレザーなのか?<そういうものが実在するのかは謎)

◆2巻4話~/推定時期・10月直前~初旬
(掲載/1997年11月)

・七海の制服が、ベストのまま長袖ブラウスに替わっている=衣替え前の晩夏~秋口。
(しかしここで「期末テストの結果発表」というシーンがあるのが唯一の難点‥‥二学期の期末テストなら11月末だし、一学期の期末だと6月。この後がずっと冬服なので、 掲載時期的にも執筆時期的にも合わない。単純に「(二学期の)中間テストと書き間違った」とすると辻褄が合うんだけども)

◆4巻5話~/推定時期・11月初旬(?)
(掲載/1998年5月)

・七海の制服が長袖ブレザーに。(+ソードの入院期間を含む3巻の内容をおおよそ一ヶ月と仮定)

◆5巻~6巻(魔界行き期間)/推定時期・11月初旬~12月末
(掲載/1998年7月~)

・死の刻印の期限が66日であることと「二ヶ月」という神無と父のやりとりから(人間界時間で)。

◆7巻/推定時期・1月初旬
(掲載/1999年・1月)

・魔界からの帰還後、ガーベラ登場。その翌日に雪山行き→夜明け、なので日数は意外と経っていない。
(7巻10話の掲載は1月下旬頭だが、ラスト辺りの日の出描写を見るに、 原稿の打ち合わせ~執筆が元旦前後だったのではあるまいか)

8巻~10巻/推定時期・1月中旬~2月
(掲載/1999年・1月末~)

・イオスの天界行き→七海の「帰ってこなかったね」発言(翌日っぽい)→その夜にガラムの呼び出し&イオス帰還、と なると、イオスと神無の不在期間は多く見積もっても2日程度。
・この間に教育実習生のふりをした四元将が六芒高校に潜入しているが、通常教育実習は六月(たまに5月末)と十月にしか行われない。 ここを六月とすると「あの雪山はどこの外国だ?(※1)」ということになって移動に無理が生じる(※2)のと、そもそも四元将が正規の手続きを経て実習に来たはずはないので 「魔力を使うなりして学校ぐるみで暗示をかけ、実習が有り得ない時期に入り込んだ」と思われる。
・四元将潜入から10巻末(サタン登場)辺りまでがこの期間。
(※1‥‥あの積雪量+スキー場の営業期間を考えると、北国設定でも三月が限度)
(※2‥‥そもそもサタンの魂のかけらは日本国内にしかないのか?という件に関しては突っ込んではいけない、と思う)

◆10巻末~13巻中盤/推定時期・3月
(掲載/1999年9月~2000年2月)

・シャロ登場からソウルガーディアン編/箱船落としまでをおおよそ一ヶ月間(人間界時間)と推定。
(魔界での経過日数/体感時間はもっと短いと思われる)

◆13巻6話~/推定時期・4月初旬
(掲載/2000年3月)

・学校統廃合で神聖鳳凰学園編に突入。執筆時期からしても4月の進級時(新年度)をイメージしている気がするし、 それ以外の時期(学期の途中)にあれだけの数の学校を移転・統廃合はいくらフィクションでも無理がありすぎる→それはない、と思われる。
・ここが4月とすると皆が一学年進級していることになる。その少し後の14巻で、傀儡高校の相沢が「こう見えても3年」 「目上の者には敬意を払うもんだ」発言をしているので、ソード達は進級してなお相沢より下の学年=二年生と推定。(ゆえに連載開始時は一年)



という感じなので、人間界の時間におけるデビデビ本編は、天野兄弟が高校一年の9月から始まり、二年になった5~6月頃に至る、おおよそ九ヶ月間のお話と思われます。
(おかげで連載/雑誌掲載時の季節のノリのままに書いてしまったり、後で思いついた季節ネタ短編との辻褄が合わなくなった、という個人的な難点が生じましたが‥‥)


(2009/06/26)