罪人たちの季節
<<あとがき>>
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終わった……終わりました。
書き終わった瞬間に、これほどうれしかったことは、かつてなかったような気がします。ちょっと書くのが大変なものが終わった時には、いつもならコブシ一個で「おっしゃ!」ってやるんですが、今回はコブシ二個で「おっしゃああ!」って叫んでしまいました。
ああ……終わった。
しんどかったです。とにかく。
いろんな意味で。
特にしんどかったのは、14話から16話あたり。一話アップした翌朝に、次の話をアップしなきゃいけないとか思うと胃がきゅうっとなりました。
こういうプレッシャーがかかった時に、人の頑張り方には2種類あるんじゃないかと思うんですが、わたしは「今が頑張り所よ! ファイト!」と自分を叱咤激励して頑張らせることはできず、「いいの、無理しなくても。しょせんは素人のやってることですもの。このまま更新が止まったって別に問題はないわよ」と自分をあまやかして乗り切りました。…………いや、これを「乗り切った」と言うには反対も多かろうと思うのですが。
次に、歯を食いしばる思いになったのは、19、20話。これまでの話をなんとか収束させなきゃいけない、それが思った以上に大変でした。
元々、緻密にプロットたてて、細部まで詰めて書くタイプではないので、終盤で「さあ、どうする」というのが大変になってくるんですね。発見です。
ともかく、こういう連載などというのは初めてで、物語り作りのむずかしさというのを、しみじみと味わいました。あと、しみじみと味わわせてもらったのは「才能」の限界かと。こう……ぎりぎりと音がするみたいな感じでした。まとめようと思うのにうまくまとまらない、詰まってしまって突破口が見つからない、そんなことが書いてる最中、何度も何度もあって。自分で書けるものと、書きたいものとの間がどうしても詰まらなくて、そこがぎしぎし音を立てるんです。あっさり一言で言えば、「つらかった」。
まじ。泣いたのは初めてです。力量が欲しい。もっともっと書ける力が欲しいです。
なんぞという「ほうらこんなに大変だったのよー」はこのへんにして。
次は、「ほうらこんなに楽しかったのよー」です。
昨年の6月に始めた「罪人」をこの夏(今、夏? 9月の最終日は、夏!?)に終わらせようと決めたのは……かなり個人的なスケジュールにもよるのですが、6月の大阪でのオンリーが大きな契機でした。
だって……あたしからすれば「きれいでかわいいおねえちゃん」たちがですよ、「書き込みはしたことないんですけど、HP見てます」って声を掛けてくれて、ですよ、その中の2、3人は「罪人、どうなるんですか?」って聞いてくれたんです。いや、こんなきれいでかわいいねえちゃんたちを、悩ませておいてはいけない、と思ったわけです。
で、10話から怒涛の(自分で言う)更新。そしてやっぱり14話あたりからですか……掲示板での書き込みが増えてきました。とても熱がこもっていると感じられる書き込みが増えたのもこのころですが、やっぱりアップして反響があるというのは、ものすごいエネルギーになります。アップして、反響もらって、熱をもらって、またアップして……というのは、とてもとても楽しいことでした。書いてすぐ、リアルタイムに読んだ方の声が聞けるというのは、ネットならでは、でしょうか。読んでくださってる方々と自分とが、なんだか大きい波に乗ってわあっと突き進んでるような、そんな感じがありました。一主婦であるにも関わらず、そういう醍醐味を味わえたのは本当にうれしいことです。たぶん、一生一度の、醍醐味、でしょう。
さて。
書き終えた熱のまま、いくらでもしゃべってしまいそうですが。
本当に、本当に、ここまで読んでくださって、ありがとう。
実は……わたしはあまり書いたものの枚数を読み手に明かすのは好きじゃないんですが。いえ、聞かれれば言います、言いますが、書いた枚数なんて、読み手には関係のないことだと思うので……ですが、今回は数えました、1話から20話まで、原稿用紙に直して480枚あります。(このうち、10話以降が360枚余……数字を見た時に目眩がしました。ばっかじゃねえ? と自分で突っ込んでおきました)
たぶん……ぶ厚めの文庫一冊分くらい……? ……げ。
なので。
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お待ちしております。
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