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もうひとつの、ことの始まり
 キラ事件捜査本部として使われている東京の一等地に建てられた、異様なほど広いビルの最上階にも朝の和やかな光が届いていた。
その最上階の部屋で特注としか思えないような巨大なベッドに柔らかく身を沈めていた青年も、朝日に反応してかだんだんと目が醒め始めていた。
 覚醒を促すように身じろぎすると、かしゃんと金具同士のぶつかる音がする。
青年は音の発生源を目を開いて見つめた。
左手に掛かった手錠だ。
それを合図にするようにむくりと起きあがる。
「おはようございます。月くん」
 青年に話しかけた年齢不詳としか思えない顔の男は、真隣で体育座りの様な体勢で青年   夜神月を覗き込んでいた。
相変わらずの目の前の男   竜崎を見ながら月はくすりと笑う。
「おはよう、竜崎」
 月の微笑みに釣られる様に竜崎の顔は月に近付いていった。
そのままちゅっと軽い音を立てて口付けられる。月もまたさも当たり前のように竜崎の唇に軽く音を立てて触れる。
 この男同士では本来ありえないだろうという光景は、この2人の朝の日課でもあった。
男の癖に恋人同士か新婚かと言う様な2人だったがそれは事実で、恋人同士の上に婚約していた。もちろん当人達だけの婚約だが。
この2人は要するに『結婚を前提にお付き合いしている』2人だった。
 しかしそんな2人の今日は少しいつもと違っていた。
いつも行っている朝の日課だったが今日の月には『なんとなく恥ずかしい上に面倒くさい』が先に立つ。
間違いなく昨日なら喜々としてやっていただろう。
昨日と今日での月の違い。
それはキラとしての記憶の有無だった。
数ヶ月にも及ぶ調査と昨日の大捕り物の末、やっと取り戻したのだ。
そしてキラとしての月はキラじゃない月より若干ひねくれている。故にちょっと態度が悪い。
「なんか月くん、普通ですね」
 月の性格が微妙に変化している事を嗅ぎ取ったのか、それが竜崎の感想だった。
竜崎こそいつも変わらぬ表情で普通に見えると月は言いたかったが、そこはLと敵対するキラである月。
松田でも瞬時にそれと分かる様なあからさまな作り笑顔で皮肉を込めて応えた。
「倦怠期じゃない?」
 しかしそれをまったく考えていないらしい相手は
「いえ、安定期でしょう」
と、妙な自信を込めてそういった。。
「私達の愛がより強固になったという証ですね。喜ばしいことです」
「あぁそう」
 呆れたときの口癖でそう呟くも、月の頬は恥ずかしげに紅潮していたので竜崎は一気に機嫌を良くした。
こんな風に敵同士の上に男同士でキスとか愛とかが出てくるのも約半年前の阿呆らしい仮夫婦生活のせいだった。
この目の前の脳天気な、しかし家族には恵まれなかった男とほんの少しの間暮らして月は結局情が湧いてしまった。
(情が湧くと殺し難いんだけど……)
 竜崎がLじゃなければなんて思ったりもするけど、もう計画は進んでいる。
計画は止まらないように出来ている。
「竜崎、用意をして捜査に向かおう。レムも待ってる」
「はい。そうですね。キラ事件の解決はもう目の前ですから」
 それはつまり計画が進んでお前の死期が目の前という事なんだよ、と残酷なことを月は思った。
しかし月は知らなかった。Lの計画もまた着々と進行中だったということを。





 カタカタとキーボードを叩く音が響く。
それは竜崎がパソコンを操る音で、その行為を月は不思議そうに眺めていた。
 捜査本部では昨日から新たなメンバーが加わっている。火口の元から現れた死神のレムだ。
人間ではないその異形に捜査員達はなんとか慣れようと奮闘していたが、さすがにもう常識に凝り固まった大人たちは超常現象に弱かった。
まだ遠目に見ながらなんとか慣れようとしている段階で、未だレムからキラについての情報を聞き出せてはいない。
しかも唯一常識をものともしないで尋問やら何やらを始めそうな竜崎が、何故かレムに接触してこないのだ。
これは月にとっても予想外の事だった。
どうしてレムにキラについて何も聞かないのか?
そうする事でキラ事件の解決に近付くというのに。
 疑問を浮かべる月の横でようやく一段落したらしい竜崎はくるりとこちらを向いた。
ようやくレムの方の調査に向かうのかと思ったのだが、竜崎からの言葉はそれとまったく関係のない物だった。
「月くん、約束の件は覚えていますか?」
「約束?」
 ただそれだけを言われても訳が分からない。他愛のない日常の約束ならそれこそ頻繁にしている。
疑問符を浮かべる月を見て竜崎ははっきりと周囲の人間にも聞こえるくらいの声量で言った。

「キラ事件が解決したら結婚してくれるという奴です」

 その言葉に月は一瞬で固まった。
何言ってんだよ、この馬鹿。確かに言ったけどここで人に聞こえるような声で言うなよ。
そのあたりの感覚に関してだけは至極一般的な月は珍獣を見るような目つきで竜崎を見た。
しかし理由が分かってないらしい竜崎はなんでそんな目で見られるのかと嫌そうに月を見る。
 月と竜崎のある意味いつものやり取りを捜査員達は遠目に見ていた。
結婚というフレーズもそんなには気にしていない。
空耳かな〜なんて自分を誤魔化しながら作業を続ける。竜崎が突飛な言動をするのはいつもの事。
ある程度は聞き流さないと竜崎の下でなんてとても働いていられない。
 だがまだその捜査本部のやりとりにまったく馴染めていないので、疑わしげな目で二人を見つめる者が居た。
レムだ。それに気付いて月は焦る。
 基本的にレムはミサの味方だ。それなので僕はミサが好きなんだとアピールしておかないと大変不味い。
まさか実はこの男の事を愛しちゃっていて結婚するなんて約束もしちゃっています。などレムに知れたら計画が一気に総崩れだ。
しかし焦る月を尻目に竜崎は淡々と自分の話を進める。
「それで話なんですけど、月くん。貴方に言い忘れてた事があったんです…………


実は私、子供が居ます」


 今度は全員がその身を一瞬で固めた。
竜崎は「安定期だから愛も堅いし、コレくらいの告白でも大丈夫ですよね」などと意味不明の言葉を口走っている。
そんな戯言を聞き流して一拍置いてから、皆で「ええええっ」と驚きの声を漏らした。
あの寡黙な模木すら驚きの声を上げた。
特に松田の声は一段と大きかった。それが大きな声だったからなのか、松田だったからなのか竜崎は殊更嫌そうな表情をした。
「うるさいですよ、松田さん」
「だって仕方ないじゃないですか!どういうことですか!?」
「竜崎、僕も聞きたいな。いきなりこんな……奥さんが居るってこと?」
 松田の抗議に便乗して月も問い詰める。
もし目の前の男に子供が居るなら、その母親つまり竜崎には妻が居るという事だ。
その事実は月に多大なダメージを与えた。
そもそも月と竜崎が愛し合う要因となった団地暮らしはもともと竜崎の将来の奥さんや家族のための物で、もし奥さんが既に居るというのならアレは何の茶番劇だったのかという話だ。
その後結婚の約束をしてしまったりと弄ばれたもいいところ。
月の強い批判の目に竜崎は焦って月の言葉を否定する。
「違います!私は独身です」
「じゃあ何だ!シングルファザーとでも言うつもりか!?」
「言いません。それに実の子供じゃありません」
「……どういうことだ?」
 一気に冷静さを取り戻した月に改めて竜崎が語り始める。
他捜査員達も珍しく話される竜崎の過去に注意深く耳を傾け、真剣な様子で聞き入っていた。
レムだけがお前達(夜神月含む)キラ事件はいいのかと冷めた瞳で傍観していた。


 竜崎の話によるとLには二人の後継者候補が既に存在しているらしい。
その後継者は現在施設で育てられていて、もうすぐ独り立ちする年齢になるという。
そして竜崎は二人を手元に置きLとしての教育を施そうと考えているらしい。
要するに後継者という意味での養子みたいなものというのが竜崎の説明だった。
「つまり一緒に生活するわけなんですけど貴方にそれを言わない訳にはいかないでしょう?
貴方も一緒に暮らすんですから」
 話の締め括りはそんな言葉だった。月にはなるほどと感じる理由だったが、それ以外の者には不思議な言葉でしかない。
もっともその疑問を強く思っただろう総一郎が竜崎に問いただす。
「どうして息子が竜崎と暮らす事に?」
「今、一緒に住んでるじゃないですか」
「それはキラ事件が終わったらの話じゃないのか?」
 だったら息子は関係ないだろうと総一郎は言う。それは竜崎と月の約束を知らない物からの当然の言葉でだ。
総一郎の疑問も当然の物だと竜崎は事件後の予定を説明しようと口を開く。
だがそれを遮ったのは当然月だった。
父親にまさかキラ事件解決後に結婚しても言いといった事を教えたくなかった。
竜崎の事はちゃんと好きだったが、男同士が奇異である事とそれを知った父の衝撃を思える位には月は常識人だった。
「竜崎!」
 呼びかけてそっと耳元に口を近づける。
子供のような内緒話のスタイルに可愛らしいと竜崎の頬が少し緩む。しかし耳元で囁かれた言葉にすぐに顔を引き締めた。
「夫婦とは?竜崎」
 気遣いが大事。
すぐに頭に浮かぶフレーズはある種二人のあの仮新婚生活での合言葉だった。
竜崎は自分の奥さん(予定)である人物が人前で妻と紹介される事を嫌がっていたのを思い出した。
フォローしなくてはと竜崎は真剣な表情をして総一郎に向かい合った。
「夜神さん、その理由はですね」
「その理由とは?」


「もうすぐその子達がここに来るからです」


 またしても全員がその言葉の衝撃に身を固めた。
といっても傍観者であるレムは特に何も気にしていないので「ずいぶん早いんだな」と世間話のように相槌をうった。
そのレムの言葉に一気に月が我に返る。
「そうだ、竜崎。いきなりすぎるぞ!そんな話聞いてない!」
「今言いましたからね」
「……っ!」
 月は声を失う。
結局『気遣い』を覚えたにしても根本が自分第一主義の竜崎だ。誰かに何かを相談する事など一切しない。
そんな混乱の只中にある捜査本部で竜崎の携帯が着信を知らせた。電話を取った竜崎は相手に2.3相槌を打って、また電源を切る。
「皆さん、彼らここに着いたみたいです」
 もうすぐワタリが連れてきますと相変わらずの淡々とした口調で言う。
その場に居るレム以外の全員が固唾を呑んで竜崎の後継者が現れるだろうドアを見つめた。
「お連れしました。竜崎」
 そんな言葉とともにワタリが扉を開いて入ってくる。
開けられたドアからひょっこり顔を出したのは、金の髪と銀の髪を持った二人のまだ小さな子供だった。
 ワタリに促されてこちらに歩いてくる足取りはしっかりとしていた。
刑事というある種物物しい大人しかいないこの部屋にも、物怖じせずに入ってくる。
度胸のある子供達だと月は思った。
 さらさらとした金髪の少年が少しぎょろっとした目を猛禽類のように鋭くさせてこちらを見た。
「Lはどれ?」
 どれという人物に対してとは思えない言い方だったが、独特の雰囲気に呑まれすっと皆の視線が竜崎に集中する。
真隣にいた月にも視線が向かうこととなり酷く居心地が悪かった。
 捜査員達の視線を頼りに金髪の子を前に二人が歩いてくる。
竜崎と月の前に立つと少年二人はじろじろと不躾な視線を投げかけた。
やがて金髪の少年の方が口を開く。行動するのはもっぱら彼の方らしい。
「どっち?」
 その言葉を受けて月は竜崎を目で示そうと横を向く。
すると竜崎の方も月を伺う様に覗き込んでいた。
お互いでお互いを伺う様に見つめ合う二人に痺れを切らして、金髪の少年が肩を怒らせた。
「だからどっちがLだって……!」
「メロ」
 今までずっと黙ったままだった銀髪の少年が初めて口を開いた。発する声が金髪の少年よりたどたどしい様に感じる。
背や顔立ちから見てもこの銀髪の少年の方が年下なのかも知れない。
「なんだよ、ニア」
いらいらした調子で金髪の少年   メロが答える。
それにニアと呼ばれた銀髪の少年がすっとまだ幼さの残る指を竜崎に向けた。
「こっちがLです」
「なんで?」
 メロの言葉に今度は月を指差して話し始める。
「こっちの人はメロとたぶん5歳くらいしか離れてないですよ。それじゃあLは無理です。年齢的に」
 小さい子供とは思えないほど冷静で淡々とした声と理論的な回答だった。
一瞬だけメロの顔が赤く染まる。考えれば当然分かる話だからこそ、それに気付けなかった自分に羞恥を感じたのだろう。
しかしメロはすぐ鼻を鳴らして性質の悪そうな笑みを口端に浮かべてニアを見た。
「馬鹿だな、ニア。お前こいつの顔でしか判断してないじゃないか。こいつが整形若作り野郎だったらどうするんだ」
「整形若……!」
 放たれた失礼にも程がある言葉に月は言葉を失う。悔し紛れとしか思えないメロの言葉にニアはきょとんとした表情で応えた。
そのまま月に近付いて竜崎がする様に上目遣いで可愛らしく覗き込んでくる。
「整形若作り野郎なんですか?」
 自分で言ってる意味が分かっているのかいないのか。
メロの言葉を反復するニアに相手は子供だからと月は感情を必死に抑えて黙り込んでいた。
黙った月にニアは「整形ですか?若作りですか?」と無邪気な様子で問いかけながら近付いてきた。しまいには月の膝に乗り上げるような状態になる。
眼前の至近距離で可愛らしく整形整形と連呼する子供に月は心底辟易した。
「お前達少し黙りなさい。失礼にもほどがありますよ」
 竜崎のたしなめの言葉に月は心底ほっとした。
さすがに『L』の言う事なら聞くだろうと。しかしメロはあっさりと月の期待を打ち砕いた。
「何だよ、おっさん」
「おっさん……」
 遠い目をして呟いたのは竜崎ではなく松田だった。
おそらく捜査本部で竜崎に一番年齢が近いのは松田だ。その竜崎が親父扱いされた事に間接的にショックを受けているらしい。
「さっきの話で分かってるでしょう?私はLです」
「Lにはなりたいし大事だけど『あんた』は僕にとってどうでもいいし」
 称号には興味があるが本人にはないというある種清清しいまでの言葉に流石の竜崎も唖然としていた。
「それにしてもコレ何」
 メロは竜崎の様子を気に留めることもなく、今度は竜崎の右手の手錠に興味を示した。
ひょいと手にとって思いっきり引っ張る。いきなり力が加えられた事で月は一気に体勢を崩した。
「うわっ」
 キャスターつきの椅子が変な方向に移動して月の身体はニアと一緒に放り出される。
とにかく自分の膝の上の子供を守らなければと抱え込み、結果ニアは無事だったが月は勢い良く床に倒れこんでしまった。
「あははっ!何あんたに繋がってんの!?」
 メロはけらけらと笑って折り重なって倒れている月とニアの上に勢い良く乗り上げた。
掛かる重量に月が小さく呻く。ニアが月とメロに挟まりながら「重いです」と手足を少しばたつかせた。
どうやら無様に倒れているニアは相当珍しい物、らしい。メロはそれだけで楽しそうにしている。
「ちょっと君……!」
 しかし恐らくメロよりも幼いだろうニアに馬乗りになるというその行為に松田が立ち上がった。
「こんなことしちゃ駄目だろう」と諭しながらメロを退かそうと近づく。
 しかしあと少しという所で松田は「うわあっ!」という大きな声をあげてその場でしゃがみ込んだ。
メロに臑を思い切り蹴られたのだ。いくら相手が子供で松田がそこそこ鍛えてある警察官でも不意打ちの全力攻撃は痛い。
その場で痛みに臑を押さえながら「足癖悪……竜崎みたい」と呟いた。
こうして余計な言葉を悪気なく言うのが松田の常だ。案の定竜崎にぎろりと睨まれる。
「私をこれと一緒にしないで下さい。そしてお前達はいい加減退け」
 後者は月の上の少年ふたりに向けてだ。
いつになく強い口調で言って竜崎は二人の少年を追い払うように手を振る。
だが近づいてきた竜崎の指先をメロはぱしんと手で弾いた。
「何をするんです!」
「別に〜」
 月とニアの上でメロは竜崎に対して臨戦体制に入った。
なんだかんだと言ってすぐムキになりやすい竜崎もメロに対して構えを取る。
今ここで戦われでもしたら手錠を付けられた上メロとニアが乗っかっている月はどうすればいいのか。
 誰かにメロをどかしてもらおうと周囲を見渡しても松田は脛を押さえてるし、父と相沢はあまりにやんちゃなメロに軽いカルチャーショックを受けている。
男の子ならこれくらい。とでも言えそうなメロの振る舞いも、娘しか居ない相沢と温和な息子を授かった総一郎にはなかなか理解しがたかったらしい。完全に気後れしている。
模木は子ども自体に気後れしているらしい。
彼にとっては身近ではないだろうし体格の良い模木はそれだけで子ども達には近付き難い様だった。
月は仕方がないと傍観者に徹している死神に声をかけた。
「レム!」
 月の呼びかけにレムが顔を上げる。
捜査員達はまさか死神が動くとは思わなかったので皆でレムの方に注目した。
しかしメロ達には大人が何もない虚空を見つめて吃驚しているようにしか見えない。ついに頭がいかれたのかとメロは訝しむ。
ニアも目の前の月の謎の掛け声に興味津々だ。
 そのレムは月の前に立つとあっさりメロとニアを片手で独りづつ掴み上げた。
いきなり宙に浮いた身体に混乱しメロは手足を振り回してめちゃくちゃに暴れる。ニアは予想外の出来事に固まっている。
どんなにメロが暴れたところで不可視の存在であるレムにはまったく意味がない。レムは二人を近くのソファの上にゆっくりと降ろした。
「何だよ今の!!」
 メロは乗せられたソファの背もたれにしがみ付きながら、警戒する様にきょろきょろとあたりを見回した。
ニアの方は自分を運んだ透明人間を探す様に宙を手で探っている。
一度ニアの指先がレムの身体をすり抜けるのを見て「惜しいな」と月は思わず笑った。
いつもと段違いに賑やかだが、ようやく戻ってきた平穏に皆で安堵の息を吐く。
しかしそういうものに水を差すのはやはり傍観者の立場の者で。
「こんな状態で大丈夫なのか?」
 レムは竜崎と月を訝しげに見つめた。
竜崎には捜査本部の長Lとして、この捜査本部の現状を。
月にはキラとしてL抹殺の為の計画の進行を。
月と竜崎は互いに顔を見合わせて自信たっぷりに断言した。


「大丈夫だ」
「大丈夫です」


 いつも自信に溢れていて、それを裏付ける実力もあり、有言実行。
どんな事でも必ずやりとげられる二人だったが……
今回ばかりはその言葉が頼りなく聞こえた。




あはは!やっちゃった。パラレルってみましたよ!
やばいコレ楽しいよ。アホくて。

一応この月とLは団地妻の二人です。
といってもこの話以外にはあんまり関係ないかもしれませんが。
この話だとL月と同居というより捜査本部乱入って感じですが、一応同居ですから。
レムが目立ってるのは我慢してください。
趣味なんで。




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