WJ
p74.『熱演』
一週間たってからの感想って今更間が漂いますね。さすがに。
しかし今週は書かずにはおけまい。
なんといってもパパがお亡くなりになってしまったのだから。




パパとメロのやりとり。
メロは意外に誠実さが見えました。
なんか二部で月メロニアの中で人格的にまともそうな雰囲気が出たのはメロが初かな?
それでもマフィアだからやっぱりあれなんだけど。
こうして謝る事に根は良い子なのかなぁと言うイメージがわきます。
やはり全てはデスノートか。
デスノを月が手に入れてなければメロはLの後継者として多少コンプレックスはあるものの
マフィアになどならず普通の子として大きくなっただろうに・・・・・・
月も真面目な警察官として真面目な一生を・・・・・
しかしニアは人格的に変わらなそうな不思議。

熱演ホセによりパパが撃たれメロはアジトを爆発。
結果パパと相沢さんが・・・・・・


病院に搬送されるも身体は持たずパパは死亡。
まさかここでパパが死ぬなんて思わなかったのですごいショックです。
私は個人的に月死刑エンド希望派なのでL、父が死んでしまった現状は微妙な状態です。
月と親しい人間に死刑を言い渡されて欲しかった。
今期待できるのは相沢さんだけだ・・・・・・・
(模木さんは前に出てくるタイプじゃないし、伊出さんは月との付き合いが読者視点で短い。
松田は死刑を言われて「そんな!月くんが!」と驚き役でお願いしたい)
その相沢も生命の危機だし。
次回あっさり死んでたらどうしよう。


そして月の熱演。
私にはあの涙が演技か本音か分かりません。
本当に自分なりの答えも見つけられない。
真実の涙でも納得できるし、あれが演技でも月らしいと思うことが出来ます。
涙さえ演技なんて酷すぎると思う人もいるでしょうが その前の死の間際に自分の保身のためにメロを殺せといっている時点で非道レベルは十分ですから。
結局月の心は最後の表情を隠した描写に集約されると思います。
だからあの涙が演技でもそうでなくても月の心に父の死が重くのしかかっている事は事実のようなので、 どちらでも構わないかなぁというのが私の見解です。
もし演技だとしたらなおさら月という人間が悲しく思えますし。



そしてその最終ページで父の死が幸せだったとリュークが発言してます。
確かに息子がキラだと知らずに逝った父は幸せかもしれません。
しかし結局父は息子の事を一度も理解せず死んでしまったのではないでしょうか?
月がキラであるということを知ってその心に向き合うことが出来なかったのは不幸ではないかと思えます。
それは月にとっても不幸に思える。


私は父に月がキラと知ってそれに向き合って欲しかった。
苦悩して月にキラでも自分の息子だと言って欲しかった。
きっと父なら言ってくれるでしょう。そういう優しくて正義感あふれる人ですから。



事実はただ目にするものだ。
7巻の煽りを思い出しました。
父は目に見える寿命という事実に月がキラという真実を見逃してしまった。
真実は目に見えないものですね。父は真実を目にするべきだった。
その前に死んでしまったことを口惜しく思います。



最後にデスノの良心。
月の『独裁的正義』とLの『大衆的正義』とは別の第三の正義の体現者としてデスノで活躍してきた父に哀悼の意を。
そして父の『良心的な正義』を受け続ぐキャラがデスノに現れることを望みます。