たとえばきみのせなかに 錠剤108粒

思い切り投げつけたなら きみの背骨からきみの中に溶けてしまえばいいと思うよ

そうしたなら あたしの肝臓の中で足りない!って喚いてばかりの酵素たち

多少は大人しくなるんじゃないでしょうか それともこれは妄想よろしき願望ですか

好きだ好きだよ愛しているよと激しく求め続けるには

なんだかきみは 向こう岸でひっそり笑っているようなひとでしたから ね?

ほら 風が吹いているよ 

飛んでけ 粉末

君の中に入ってしまえよ

飛んでけ 粉末

私の中に溶けてしまえよ

治しておくれよ この胸宿る緩やかな患い

小指の先ほどの患部残さず 消しておくれ





ああ 風が吹いているよ

《fin》