12.総合ハーレム
一体……
何が……起こっているのだろう……
俺は、自分の置かれている状況が、まだまったくつかめていない。
ただただ、ひたすら性感にあえぎ、股間と全身の快感に没入して、我を失ってしまっているのだった。
夢なのか……現実なのか……それさえもつかめないでいる。
たったひとつ分かることは、もう、この状態から抜け出すことは、永遠にやってこないだろうということだけである。
俺の周囲に、女子中学生、高校生、大人の女性が大勢群がり、全裸で俺と交わっている。
すべて、かつて見た夢で、陽子に操を立てる俺から精液を奪い取ろうとしてきた女たちだった。
もう、何度も何度も精を提供し続け、自分が自分でなくなってしまっているようにさえ感じる。
そうしてまた、俺は前後左右から、娘たち、お姉さんたちに取り囲まれ、次から次へと射精させられては、次の娘へと交代していくのだった。
ローティーンと結合した俺の周囲には、同級生の少女たちが群がっている。
好き者の妹の大きな発達したお尻が、俺の背中を這い回っていて、どこまでもやわらかく潰れて気持ちいい。
そうやって、俺が背後へと逃れるのを防ぎながら、ぐにぐにするヒップの感触を押しつけ、刻み込んできているのだ。
また、少女たちは交代して、俺の唇を奪い、容赦なく舌を口腔内に押し込んでくる、深いキスが続けられていた。
俺の前方は女子中学生たちが塞いでくる!
不品行なユミちゃんと座位で結合させられる。ユミちゃんは自分からズリズリと激しく全身を上下させ続け、全身の若い肌を俺にこすりつけながら、ペニスをその自慢の締め付けでしごき上げていった。
横からは、名器の姉の柔らかな手が伸びてきて、俺の頬や頭を愛撫してくれた。
ユミちゃんの吸い付くようなシコシコした太ももが、俺の脚を滑っていく。肌のきめ細かく、中学生らしい弾力を十分に具えた生足は、それだけで俺を大興奮させる立派な武器となっていた。
美少女の下で、無数の女手が蠢く。
サポート役を務めているのは、色ボケ仲間のカオリやレイたち、大人のレディの軍団だった。
すでに十分成熟した大人の女手は、複数で分担しながら、俺の玉袋や会陰、さらに奥のお尻の穴にまで伸びてしまっている。
そうやって、集団でコチョコチョスリスリと、あらゆる手段で、自慢のスベスベの手の感触を刻み込んできた。
「ううぅっ……」
俺は耐えきれなくなり、不品行なユミちゃんの中に大量の精液を吐き出した。
我慢などできるはずもなく、周囲の女たちの攻撃がエスカレートしていって、快楽は高まるばかりなのである。
絶頂直前の多幸感が訪れた次の瞬間には、すでに濃い白濁液が放出されてしまっていた。
「だめですよー……まだ私、満足してないんだからぁ! ね、もっとちょうだい、いっぱいちょうだい、先輩……」
不品行なユミちゃんは納得してくれず、さらにしつこく全身をズリュズリュさせてくる!
何度もイキ果てたはずなのに、次の瞬間には、また性欲がぶり返し、快感にあえいで、決して飽きることがないのだった。
前方からは、膨らみかけた乳房と柔らかな女体がしがみつき、ぎゅうぎゅうと抱きついてきている。
ぎゅっぎゅっと俺の肌表面にひっついては、名残惜しそうにペリペリと剥がれていく。
そんな心地よい肌触りが、これでもかと押しつけられ、俺の胸板で潰れていき、やわらかな肉厚がひしゃげるのだった。
後方からは、ユミちゃんよりも年長で、からだもしっかり成長した好き者の妹が、しつこく臀部を滑らせてくる。
そうして俺の背中をお尻でグイグイ押しながら、前後から女体の心地よい感触を刻みつけ、俺を包み込んでくれている。
若くて体力のある少女たちは、前後からかなり激しい運動を続けているにもかかわらず、一向に疲れたり休んだりということがない。
そうして相変わらず、ユミちゃんのお尻の下では、大人の女性たちがペニス周辺の敏感なところを、一カ所も逃さないようににくすぐり、撫でさすり、かわいがり続けるのだった。
彼女たちは、大勢の男性のペニスを知り尽くしており、どうすれば玉袋を気持ちよくさせ、会陰のスジをくすぐれば良いかも分かりきっている。もちろん、アナル攻撃もお手のものだ。
我慢強く女性経験もある大人の男性でさえ、彼女たちのテクニックを前にしては歯が立たない。
まして、まだまだ未熟な年下の少年の小さな玉袋から、いくらでも精液を吐き出させることなど、造作もないことなのだった。
そして、直接絞り取るのは、俺と年代的に近い、若い美少女たちなのだ。
”宴”は、延々と続けられた。
順番待ちをしている女たちも、自分の裸体を見せつけ、熟した乳房、高校オッパイ、中学娘のちっぱいなど、バリエーション豊かに見せつけてくる。
成長度合いがぞれぞれに違うために、オンナの形状や発達度も、一目で違いが分かるように並べられている。
そんな異性が大勢で、俺の周囲を取り囲んでいて、その興奮たるや、いつでも爆発してしまっておかしくない、股間のくすぐったい疼きを誘発するのである。
そして、そのきゅんきゅんした悩ましい性欲のたぎりは、すぐにでもよく締まるユミちゃんのオンナによって絞られ、吸い上げられてしまうのだ。
全身くまなく愛撫されていく。
周囲のどこもかしこもに、女性特有のしなやかな肌がまとわりつき、悩ましくこすれていった。
口も、首も、腕も脇も、お腹も背中も、脚も、性器はもちろん、心地よい女体の様々な部位がまとわりついて、一番気持ちよくなるようなタイミングで、乳房、生足、お尻、お腹、そして女性器を駆使して射精を促してくる。
ぼんやりする頭で、今自分が置かれている状況を確かめていた。
この娘たちは、……そう、一度、俺が射精を許してしまった女敵たちなのだった。
コンティニューすれば、敗北前の状態に戻って、やり直しをすることはできる。
何度もそれを繰り返していくうちに、コツを掴み、レベルを上げ、ラストまでたどり着くことができるのである。
だが……今の俺には、ラストにたどり着いた記憶がないのである。
何度も快楽の体液を奪われ、そのつど復活して、まだまだと、いつまでも女の群れの中で射精し続ける。
一瞬だけ、射精直後に、我に返る時があり、そのあとすぐにまた、性欲の興奮の渦に飲み込まれていく。
その一瞬一瞬、我に返った瞬間だけを、記憶をさかのぼってつなげてみる。
「ああ……そういう……こと……むぶっ!」
さらに口が塞がれた。
女たちが洪水のように押し寄せ、次から次へと精を奪っていく。
彼女たちは、俺を打ち負かし、敗北させた当の本人たちなのである。
コンティニューをした俺は、新しい道へと進んでいっただろう。
だが、そこには、数え切れないくらい、敗北していった“俺たち”がいるんだ!
敗北、すなわち、セックスバトルに敗れ、性的な戦闘中の、敵の女の性的な攻撃にあえぎ、そのまま、貞操を保てず、相手の魅力に負けてイッてしまった、そんな俺たちがいるんだ。
俺は一つだけ、勘違いをしてた。
ある中学生に負けたら、そこから毎晩、一生の間、その娘と夢の中で出会い、セックスをして、満足して夢精する……一日も休まず、その魅力的な少女と、年を取っても若返っては精を奪われ続ける。
そう思い込んでいた。
だが、現実は違っていた。
敗北した俺たちは、夢の中で「1人にまとまる」んだ。
ある女敵に敗れた俺と、別の女に敗れた俺は、夢の中で一つになる。
そうして、その俺は、敗れた相手、つまり複数の敵と、毎晩交わるということになるのだ。
コンティニューすればするほど、敗北を重ねれば重ねるほど、夜な夜な娘たちは増えていくということだったんだ。
その結果、今のようなハーレム状態が実現してしまっている。
だが……それにしても、奇妙だ。
一体何時間、俺はこの敵たちと交わり続けただろう。
不品行なユミちゃんと結合し、何度も射精させられているのに、まだまだ挿入は解かれず、何時間もこの体勢で宴が続けられている。
僕のすぐ横にいる名器のシズカちゃんから、このユミちゃんに交代してから、相当長い時間が経過している。シズカちゃんと結合している時間も、ひょっとしたら何ヶ月も続いていたのではなかったか。
つまり……
俺は、「毎晩若娘たちとセックスしまくる」結果、現実に彼女が作れず、結婚もできず、一生をこの夢の世界だけを楽しみに生きていく……と思っていたが、そうではなかったようだ。
俺は……
夢の世界そのものから、もはや抜け出せなくなっているのではないか。
すでにシズカちゃんの前に、たっぷりとその膣に俺の精を受け止めた、大人のカオリちゃんは、ほぼ無表情で機械的に、俺の玉袋を弄び、ペニスの快楽を格段に高めるべく、指先でくすぐりまくっている。
その事務的な“作業”がまた、俺の興奮をかき立てるのだ。
決してつまらなそうにしているのではなく、最高に気持ちいい指の動きに専念しているということなのだ。
彼女の白魚のような細い指先は、丹念に玉袋をくすぐり、内部の精液をかき回して、膣の締まりに応じて、いつでも発射できるように、容赦なく押し出そうとする動きに買えてくるのである。
「うああ……きもちいいっ……」
もう、何度目の射精かさえまったく分からなくなってしまっている。
「最高だよ……中学生のオマ●コ、すっごいきもちいい……」
もう、自分が口走っていることの意味なんて、まったく考える余裕がなかった。
次に待っているのは、童貞好きのユイちゃんだ。
脚を大きく開き、大人のオンナを見せつけながら、ウズウズと順番を待っている。
未成熟なオンナでさんざんかわいがられてから、とつぜん大人の女性器に交代すれば、その快感は計り知れないはずである。
そうして、また何ヶ月もかけて、ユイちゃんに絞り取られ続けながら、周囲を中高生が固め、溌剌とした肌触りを押しつけこすりつけ続けるんだ。
玉袋やアナルも、少女の指から大人の指まで、いろいろな心地よさを刻み込まれるのだろう。
背中にはりつく女体も、少女から大人までめまぐるしく代わり、あるいは1人がしつこくはりつき、いくらでも精液を吸い取り続けるのである。
気づいた時には、遅かった。
ここはもはや、普通の世界ではない。
決して目覚めることのない、死ぬまでということさえもない、永遠に続く快感の宴なのだ。
俺の性欲は尽きることもなく、俺の精神もこのまま衰弱せず、飽きることも痛むこともなく、ただ快楽だけが続いていく。
異世界に囚われてしまった身である。
あの不思議な夢は、俺を魔界へといざなうための、様々な年代の異性を配備した魔の館の出来事だったのだ。
その魅力に敗北した以上、夢精して目覚め、しかもコンティニューを繰り返すうちに、夢か現実かの区別がつかなくなり、ついには永久に魔界に閉じ込められることになってしまったというわけである。
見たこともないような少女や大人の女性も現れ始めている。俺が射精を許した相手以外にも、数多くの美少女たちが、俺1人めがけて殺到し始めていた。
そうだ……こここそは、俺にとって、最高の天国なんだ。
現実は、成功しさえすれば、陽子と結婚し、家庭を築いて、仕事もしっかりしていきながら、老後まで過ごす理想的な状態を実現できるのだろう。
だが、こうして失敗してしまった以上、それはまさに、夢の藻屑と消えていったんだ。
ここは最後の、そして究極の楽園である。「他の男」がいない世界なんだ。俺1人の世界なんだ。もはや自分の快楽を妨げるものは、現実も、法も、何一つありはしない。
自分が本当に望んでいたもの、ほんとうに製作したかったものこそ、他の男の呪縛がない世界にほかならなかった。努力ではどうにもならないところばかりで物事が構成されていく世界からの、完全なる解脱である。
魔の者に精を提供する代わりに、妨げとなるものがまったくない世界にずっと居続けることができる。輪廻さえも、ない。
このまま、こうして浸っていよう。ここだけが、俺にとって“本物”の世界、他の男も呪縛も偶然による侵蝕も努力の反故も裏切りもいっさいない、すばらしい世界なんだ!
俺は再び考えるのを止め、ヒトであることを拒絶したまま、ただひたすらに目の前の女体の群に、激しく没頭していくのだった。
###Re:トワイライトゾーンⅢ 完結###