ねこまた2−3


 ここはまず、一番セクシーなねこまたから倒してしまおう。●ディアも小娘妖怪もどこかかわいらしいキャラなのに対して、このお姉さん猫だけがどこか異質で、年上のナイスバディを誇っている。これだけ妖艶だと、どんな魅了攻撃に入られるか分からない点がやっかいだ。ねこまたの魅了攻撃と呪いはあなどれない。

 それなら、やはり向き合うのは危険だな。正常位で戦って上下サンドイッチで、しかも後ろからもう一匹が補助攻撃に入るというパターンはなんとしても避けたい。妖艶の美女妖怪と向かい合って、見つめ合いながら腰を振ってしまえば致命的である。どんどん魅了され弱体化していって、あっという間に果ててしまうであろう。猫又の目を見て視線を合わせると、相手の魅力にどんどん引き込まれてしまい、呪いの力で快感に敏感となってしまうのである。

 お姉さんのネコマタは、長めの髪を後ろに束ねただけのシンプルな黒だが、それがかえって“働くおねえさん”って感じで、清らかな色気を感じさせる。スタイルも相当良く、この3人の中では一番頼れる存在だ。だからこそ初めに倒してしまって、統率を崩してしまった方がいい。

 極力相手の瞳を見ないようにして戦うなら、やはり背後から襲うのが一番いい。僕はそばにいたレディの背後に回ると、後ろからがっしりおねえさん猫に抱きついた。これなら彼女の目を直視せず、弱体化も軽減できる。

 僕はぷっくりふくらんだ大人の女のお尻にペニスをねじ込み、半ば羽交い締めの体勢のまま背側位に持ち込んだ。僕の腰まわりに熟れた臀部のふくらみが包み込むように密着し、同時に極上のオンナがペニスを包み込む。こうして密着しながら結合してみると、彼女の濃艶さをいやがおうにも思い知らされることになる。

 思っていた以上に背が高く、すらりと足が長い。後ろから抱き締めて挿入しているにもかかわらず、頭の位置はほとんど変わらない。背中はあまりにもしなやかですべすべなのに、前方の乳房は誇らしげに脂肪をたたえている。お尻もぷっくりで、臀部の肉厚に僕の腰がやんわりと包まれてしまっている。細い足であるにもかかわらず、太ももはきゅっと引き締まりながら圧力があり、いつでもペニスを挟み込んで締め上げることができる大人の武器となっている。そのうえで、猫又特有のオンナがダイレクトにペニスに襲いかかっているのだ。

 ヒダが弁のようにペニスに引っかかり、敏感なところに的確に食い込みつつしっかり絡みついて吸い上げてくる。これで、わずかな出し入れの動きはできても、抜くことはおろか激しい責めもできなくなった。この名器の感触に耐えつつ、ゆっくり腰を動かして感じさせ、愛撫攻撃と併用して高めてあげるのが、これまでの勝ちパターンだったのだが…。

 今回は3人いる。僕と美女タイプねこまたが結合したとたん、後ろにショートカットの娘ねこまたがすり寄り、背中に密着してきた。上下ではないが、横向きで前後挟まれた格好のサンドイッチだ。だが…ここまでは想定内だ。このあときっと、●ディアたんが僕の足下から手を伸ばして、玉袋とかをまさぐってくるのだろう。そうはいくものか。僕はきつく脚を閉じ、女手袋が入ってこられないようしっかりガードした。

 このまま目の前のねこまたを倒し、連続して後ろの娘を側位に持ち込み、一気にケリをつけてやる。呪いがあるため、彼女たちの視線を浴び、その柔肌に触れていれば、それだけ徐々に弱体化も激しくなり、したがって長期戦になればなるほど、それだけ感じやすくイキやすくなるからね。あくまで短期決戦だ。じっくり戦っていたら勝てない相手なのだ。

 「えーい☆」メ●ィアたんがいきなり飛びかかってきた。「ぐえっ!」わき腹に女体がのしかかる。前後サンドイッチでつながっている僕たちの上に、彼女はムリヤリのしかかり、上から僕に抱きついてきたのだ。この動きは完全に想定外であった。

 「ずるいですよー、3人だけで楽しんじゃ。私も混ぜてくださいよー」僕の体は前後から女体のスベスベムニムニ圧迫を受けている中、さらにメディ●たんに上からフタをされてしまった。床や天井が柔軟に沈む構造なので問題はないが、僕はみっしりネコマタたちに密着され、包まれた格好となった。

 しまった、まさかこんな攻撃に出られるとは…。前後のサンドイッチ程度なら何とか凌ぐことができた。早々とおねえさん猫を倒して、次いで小娘妖怪も矢継ぎ早に倒して、最後にじっくりとメイド猫又を倒す算段であった。サンドイッチされている間は、メ●ィアに攻撃のスキを与えないことで、イニシアチブを取ることができたのだ。

 狭い通路の中で、横になった男女三人がみっしり詰まっている、ということであれば、脚を閉じてさえいれば、足下にいるメ●ィアは手を出せないはずであった。その間に二人を倒してしまえば勝機が見えたのだ。

 だが、壁だけでなく天井も床も適度に沈み、密着を助ける構造になっているため、ムリヤリにでも体をねじ込ませれば、横向きに並んでいる3人の上にのしかかることも可能であった。というより、上に空いたわずかな隙間に、猫妖怪は飛び乗るようにして飛びかかったという方が真実に近かった。美女の体重は、適度な圧迫感のみを残し、重さはすべて柔軟な壁や床が吸収してしまうのであった。

 こうして僕は、前後だけでなく上からも、女体の密着とやわらかい圧迫を一身に受けることになった。

 上から僕の耳が舐められ、首筋もあちこちチュッチュッとやられる。目の前の女は後ろを向いているものの、甘い髪の香りは十分僕を魅了する力がある。加えて、真上と後ろから僕を見つめる2人の視線が、ますます僕を深い呪いのるつぼへと落としていく。

 おまけに、彼女たちの舌や唇は、僕の耳やうなじといったゾクゾクしやすいところを重点的に責め、息を吹きかけるだけで余計に感じやすくさせてくる。ねこまたの舌は性感神経だけを刺激し、さらに舐められたところはしばらく敏感になってしまうのだ。彼女たちの肌だけでなく、その舌でさえ、僕を敏感にしていく呪いの固まりなのである。

 首筋や耳の裏が弱体化したとき、かつてないほどの悦楽と安心感が全身を駆けめぐるのを感じた。心の底が愛されてしまっているような、気を抜くとすべてをゆだねてしまいそうになる。首回りがじんじんとくすぐったい。そこへきて女3人に前後と上から包まれているため、、ついつい脱力してしまう。

 その時、ショートカットの娘と黄緑メイドが、くすくす笑いながら耳もとで何かを甘い声でささやきはじめた。甘い声は攻防の間中続いていく。日本語ではなく、何かの呪文のようだった。かわいらしい甘い声が二人分、耳元から脳天をくすぐった。

 「ああぁ…。」甘い声を聞きながらため息とともにさらに脱力すると、今度は前方からの攻撃が入った。これでもかとおねえさんが腰を振り始めたのだ。ぷにぷにしたおしりがぺたぺたと僕の腰におもちのようにくっついては離れていく。

 セクシー猫又は、どんなに激しく動いても、逆さヒダが決してペニスを離さないのを知っているから、彼女は容赦なく大きく腰を振り立て、これでもかとペニスをしごき上げるのだ。

 また、ゴムのように伸び縮みする左右の壁の弾力に任せて、力ずくで腰を振れば、跳ね返す力で思い切り大きくいやらしいお尻を僕の腰に押しつけることができる。するとその圧迫が後ろの娘妖怪に伝わり、彼女の体も反対側の壁を強く押すことになる。自然、ショートカットの腰やふとももが僕のお尻に密着しているため、彼女の体が僕のお尻を強く押し返し、それが僕の腰の動きとなって、前方の姉妖怪のオンナにペニスを深くねじ込んでいく結果となる。

 ペニスは根本から先端までまんべんなく、強烈なヒダを持つ猫又の膣で翻弄された。あまりにも深く、そして素早く、ペニスがオンナでしごかれる。どんなに乱暴な動きでも、抜けそうでいて逆さヒダのせいで抜くことが叶わず、どんなに引き抜いても次の瞬間には再び根本まで深くオンナの中に収まってしまうのだ。

 こうして、お姉さんと後ろの小娘の息の合った動きによって、壁の弾力を利用しての強烈な腰振りがしばらく続く。その間もずっと、メディアの舌や丸いほっぺが僕の耳や顔や首筋に襲いかかる。おねえさん猫のスベスベの背中とショートカット猫の控えめな乳と、メイド猫のぷるぷるした肢体がぎゅうぎゅうと押しつけられ僕の全身までがしごかれ続けている。

 僕は目の前の彼女の胸を後ろから揉んで応戦し始めた。吸いつくようなたわわな乳房が手のひらにじかに伝わってくる。甘い髪の香りにますますくらくらしてしまう。おねえさんがますます色っぽくなった。息づかいも腰使いも色気に満ちあふれている。

 僕が彼女の乳房に手をやったことで、密着している肌の表面積がアップ。その分だけ、相手の色気がアップするのだ。…というより、僕の側が彼女をそのように見るのであって、魅了と弱体化の度合いが強くなったというべきか。

 その時だ。「こっち見て…」甘く懇願するようなか細い声が耳元をくすぐった。うながされるままに上や後ろに目をやって、ドキリとした。脳天気キャラのはずのメディアさんが、細目をうるませてじっとこっちを見ている。つるんとした丸顔の肌触りが心地よく、唇もぷるんとして魅力的だ。間近で見るとこんなにきれいな人だったんだな。

 後ろのショートカット娘もあどけない顔ながら時折見せる凄艶な視線が妙になまめかしい。3人ともさっきよりもずっと肌触りが良くなり、ややもすると融合してしまっているんじゃないかと錯覚すらしてしまう。

 僕は初恋のようにドキドキが止まらなかった。3人いっぺんに一目惚れしてしまったような感覚だ。…何かが違う。

 …はっ、さっきの甘いささやきは、ねこまたの世界の魅了の呪文ではなかったか? 聴いたことのない甘くかわいらしいささやきのことば。脳が直接くすぐられるような、しびれる言霊。妖怪特有の、妖気を帯びた呪文を僕に投げかけ続けていたのである。それにより、僕は完全に心奪われ、最愛の恋人たちと交わっているのと同じ心臓の高鳴りと興奮と安心感に包まれてしまったのである。

 まんまと罠にひっかかってしまったことに気づいたが、密着して脳を犯されてしまった以上、自分を止められはしなかった。


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