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変態学園の実相2


 絶海の孤島にある、通称「変態学園」。

 小等部から高等部まで、一貫した全寮制の学園であるが、そこは非公開、秘密主義の実験施設であり、何人たりとも、その秘密を漏洩してはならない、厳重に封鎖された空間に設置されている。

 それは、とある仮説を立証するための、人間の根幹を揺るがしかねない教育理念を、実験するために運営されている。

 なんといっても最大の特徴は、その性教育にある。

 本来なら、セックスは「男が欲しがるもの、女は嫌がるもの」という位置づけであり、それが過去数千年にわたって、何らかの本能的な通念として扱われてきた。

 レイプは男性が女性に対して行うものであり、女性が男性に対して同様のことを行うなら、わざわざ「逆レイプ」と称するのだが、逆レイプという呼称自体が、すでに、男性が常に加害者であるという絶対的前提にのみ、立脚してしまっている。

 じつのところ、英語圏でのレイプは、日本語のそれとはまるでニュアンスが違い、もっと致命的に深刻な意味合いを持っており、「逆」という感覚自体が存在しない。「ファック」という言葉が殺傷事件を引き起こしても致し方がないほど深刻なのに、日本ではこの言葉があまりに軽々しく用いられているのと同じだ。

 これらの「和製英語」「日本人が軽視している言葉の壁」は、いずれ非常に大きな国際問題へと発展するであろう(そうなる前に適切な訳語が作成されることを願いたい)。但し、それにもかかわらず、レイピストと非難されるのは、ほぼ全員が男性であるという現実も、残念ながら存在している。

 レイプは相手の全人格およびアイデンティティの完膚なきまでの否定・壊滅的破壊活動であり、叶わぬ恋愛、戦争、殺人と麻薬に次ぐ5番目たる人間の大罪である。それは分かりきった上で、なおも、ひとつの疑問が残ってしまっている。

 セックスへの嫌悪と、この壊滅的破壊活動との間には、間接的なつながりしか存在し得ないのではないか。本能的な通念は、相手の人生の全面的崩壊を招く暴力行為と、まったく同一なのであろうか?

 なぜ、常に必ず男性は加害者的であるのだろうか。そうでない事例はどうして、わざわざ「逆」と言って際立たせなければならないのだろうか。

 そこには、セックスをひたすら悪しきもの、嫌悪されるもの、タブーと看做すような、一種の伝統的な集団幻想が、先祖代々、制度として引き継がれてしまった結果に過ぎないのではないか。

 「あらゆるセックスはレイプにしかなり得ない」という言説は、生殖および生命への冒涜と、子孫滅亡を意味する。これと同様に、性的嫌悪と陵辱とは、同一のものではない。

 どこでこの両者は混同され、あるいはつなぎ合わせられたのか。それは、「生殖行為は男が主体となって求めるべきもの」という思い込みが、数千年にわたって何ら疑問を持たれることなく、続けられてきてしまった結果に過ぎない。

 そのため、従属的に、「女は生殖行為を恥ずべきもの、客体として拒絶すべきもの」という思い込みまで、セットになって存続してきてしまっただけなのである。この拒絶反応は、社会的に強制されたものであり、ほんとうは本能でも何でもない。

 じつのところ、男女の人数比とそれに基づく家父長制度が、この通念を本能と取り違えてしまってきたということである。

 もし、女性の数が遥かに多い状態で推移する世界であるのなら、その生殖・生物としての自己保存は、まるで違う様相になっていたであろう。とある社会では、意図的に女性の数が減らされ、男性が遥かに多い世界を作り出そうとさえしているのである。

 では、人数比が異なり、性の価値観がまるで違うような男女が出来上がったなら、その性的様相はどうなるであろうか。

 男は性を欲しがるもの、女は性を忌み嫌うもの……こうした思い込みは一変し、まったく逆転してしまう。女性こそが性を欲しがり、男性はこれを忌み嫌う。抑制に動こうとする。

 数の多いサイドが実権を握って行くであろう。犯罪者として逮捕されるのが圧倒的に男だからといって、男性に悪の因子が本能的に内在し、女性に善の因子が本能的に内在していると決めてかかることができないのと、まったく同じ現象が発生することになる。

 善悪は男女に関係がない。ただ、数が多い=ライバルが多いというだけの話だ。どの社会であれ、「その他大勢」になってしまうということが、人生の不幸の大きな要因なのである。もうひとつの要因、「目立ってスケープゴートにされる」のと同じくらい、誰でもが、その他大勢に位置づけられることを、きわめて恐れている。

 それなら、こうした思い込みをまずは一掃してしまい、まるで異なる価値観と男女比を作り出してみたら、何が起こるであろうか。それを秘密裏に実験することこそ、この変態学園の最大の目標なのである。

 幼いうちから、男子には性を忌み嫌うもの、欲情勃起は恥ずかしいもの、射精は悪と教え、女子には逆に、性を好むべきもの、積極的に求めるべきもの、異性を欲情させ、さらに射精まで追い込むことこそが、性的な勝利なのだと教える。

 そして、圧倒的に女子の数を増やし、男子はごく少数で全クラスを成り立たせてみる。その結果、どのような価値観の変化が起こるのか。それを、最も性に多感になる青少年時代の男女で試してみようというのである。

 具体的には、小等部高学年(5年生)から高等部卒業まで、この性的指導を一貫させ、とりわけ体育祭で発揮させるべく、日常から教育と訓練を積み重ねていくのである。

 いうまでもなく、このような大実験が行われていることが、世に知れ渡ってしまえば、その活動を完膚なきまでに跡形もなく消し去られるほどの、非常に激しい攻撃に晒されることになる。

 あくまでも、すべては完全な秘密を保持した状態で、学園運営がなされなければならない。外部との接触がほぼ断たれ、物流も厳しい監視下におかれ、完璧に近い形で人との交流も断絶されている。江戸時代の鎖国を遙かに凌ぐ厳格な秘匿の元、完全に水面下での社会実験である。

 性の価値観を男女逆にしたら、生得的な性欲の本性もまた、たしかに逆転しうる。だが、そのために、実際にはジェンダーバイアスそのものが消え去るわけではない。むしろ逆に、別の思い込みが、かえって硬直化して当事者たちを縛り付けてしまうことになる。

 男が精を吐き出して何が悪いという疑問は消えないだろう。学園が秘密厳守に走って鎖国状態なのも、薄々これに感づいているからなのかも知れない。

 小等部から高等部までの青少年たちも、外のことは知らされない。外部の価値観に侵されねじ曲げられてしまったら実験は失敗だ。そして、この学園に携わるあらゆる大人の男女も、絶対に秘密を厳守することが義務づけられ、職員や教師も、厳しい統制下に置かれている。

 女性教師たちは全員が、この学園出身のエリートであり、秘密を漏らす意図はいささかも芽生えないが、男性の教師や職員は、外部から招かれることになっているため、そこから秘密が漏れてしまう可能性がある。これを食い止める監視は日々怠ることなく、厳重に厳重が重ねられている。

 なお、学園出身の男性は、性の誘惑に弱すぎるため、教職員には適さない。それが外部からの募集に限っている理由である。

 くり返しになるが、男は勃起したら恥であり、射精は悪と位置づけられ、忌み嫌われる価値観だ。そして女は勃起させることを目的に積極的に誘惑、射精させることが最大の悦びであるという価値意識になっている。

 当然、学園に携わる教師や職員も同じ思想でなければならず、大人であれ職員であれ、男である以上、勃起も射精も忌み嫌われるものとなっている。

 したがって、教師が女子たちの痴態を目の当たりにして勃起してしまうなど、決してあってはならないことであるし、女子たちへの劣情によって精を吐き出すなど、言語道断である。彼らは、指導者として、厳しい禁欲意識を持って日常を過ごさなければならない。

 体育祭や普段の生活で、小学中学高校の女生徒たちのいやらしい肢体を目にし、彼女たちが男子を射精に追い込むために、身体のありとあらゆるパーツを駆使している有様を間近で見続けても、股間にテントを張らせるようなことがあってはならない。

 これを抑制させるシステムも、キッチリ仕上がっている。

 朝一番に、彼らは女性教師たちに精を抜かれる決まりになっている。その上で、彼らは性欲を自制し、異性に欲情しないように踏ん張りながら、実地訓練を少女たちに行っている。

 そして、「適性検査」が抜き打ちで行われることにより、大人の男性たるしっかりとした理性的な姿勢が、ことあるごとに試されている。

 その結果、簡単に女性に欲情してしまうような職員は、定期的な検査にパスすることができず、「不適格」と看做されてしまう上、学園の秘密を暴露しようと考える職員も、最大限の「不適格」という烙印を押されてしまうことになる。

 目隠しをされて女生徒に性的な刺激を受けただけで勃起、射精まで簡単にしてしまうような教師は、指導側として適性を欠く。

 何度追試しても、合格せずに射精してしまった教師は、秘密保持のため、学園の島から出ることができず、さりとて職務に携わることもできない。ましてや、学園に批判的で、これを暴こうと画策する輩は、まったく論外なのである。

 性にだらしない男や、学園に反逆を企てる男は、欠格者として、特別な部屋に送り込まれ、廃人同様になるまで解放されない。校舎や寮からは離れた施設で、外部から隔離された建物に、ずっと閉じ込められてしまうことになる。

 生徒たちからは、俗に「欲求解消部屋」と呼ばれている、恐ろしい部屋設備なのである。つい先日も、学園のことをレポートしようとした教師のひとりが、この牢獄的施設に送り込まれてしまった。

 ところで、男子たちは結局、女子たちの誘惑と性感攻撃に打ち勝つことができず、日々何回も精液を奪い取られ、翌日回復するまで、生殖細胞は枯渇してしまう。

 適切な栄養と、回春成分を含む空気が寮内に流れているために、次の日には教師も生徒も、男としての欲情機能は回復する。だがそれは、女性に次の日もまた次の日も、情けなくペニスを隆起させ、さらに精を吸い取られてしまうために必要な措置である。

 若くても、セックスに本気で飽きてしまい、心の底から嫌悪し、昂じて性的不能に陥ってしまうことがないように、生理機能が調節されているのである。

 それに対し、女子たちの方は、職員も含め、「男を射精させないうちに自分が絶頂してしまうのは情けない敗北」と思っている。

 ほとんどの場合、男を射精させることには成功するのではあるけれども、自分自身が絶頂し満足することに、どことなく後ろめたさを感じてしまうことがあり、なおかつ、自分がイクこと、快楽に耽ることが、あまりおおっぴらにされない。

 彼女たちは、自分の性欲の赴くままに、男たちを誘惑し続けはするものの、逆に言えば、彼女たちは自分が、性欲の赴くまま、男たちの快感攻撃に負け、勝手に絶頂し満足してしまってはいけないということでもある。

 彼女たちは訓練の中で、男を勃起させる誘惑の手段、射精させるセックステクニックのすべてを、幼いうちから学び続け、身体の成熟に合わせて、これを駆使していく。だが、同時に、快感に対して耐性がつくよう、徹底的に耐久訓練も受けている。

 彼女たちがセックス攻撃を仕掛けているときに、例えば挿入しているときに、男よりも先に快感に負けてアクメを迎えるなど、非常に恥ずかしい結末なのである。性感刺激に強くなり、簡単には感じてしまわないよう、簡単には絶頂しないよう、耐久の方でも厳しい訓練が、毎日行われている。

 そうすると、男の方は日々射精し満足させられてしまう反面、女子たちは、イク機会にあまり恵まれない。2日3日と経過するうちに、女子たちも欲求が満たされず、フラストレーションが溜まっていく。

 そのまま放っておけば、彼女たちの素行は不良化していき、じっさいに不良グループが、禁止されている年代(低学年生など)に場当たり的に性的攻撃を行うケースが出てきている。

 彼女たちの欲求不満は集団化していき、それがキツい言動になって現れ、そのままにしておけば、彼女たちの不良化は、ますます大勢に浸透してしまう。

 ついには、不満も爆発、欲を許しておき性に開放的なはずなのに本当はまったく開放的でない矛盾に対して、暴発してしまいかねない。学園側としても、その矛盾について、一定の解消を施しておく必要があった。

 そこでリンクしたのが、欲求解消部屋である。不適格な教師や、抵抗する職員、不満分子となっている男たちを閉じ込めておく場所である。

 女子生徒たちは、この反逆者たちに対して、性欲を爆発させ、彼らに対してはいくらでも欲情のまま、自分の快楽を追求し、緩んだ性欲を発散させ、快楽への衝動を解消させることができる仕組みにしてある。

 彼女たちの欲求不満のはけ口こそ、こうした不平分子の男どもだったのである。

 残念なことに、欠格者、反逆者は、次から次へと現れる。教え子の誰かの太ももにペニスを挟まれ、そのまま精液を吐き出してしまう教師。ツルツルのオンナ表面でスマタされたり、挿入したままじっと動いていないのに脈打ってしまうような教師。そんな、劣情に打ち勝てもしない指導者がどんどん出てきてしまう。

 また、好かれていない教師は、「挿入したら動かないルール」であるにもかかわらず、女子たちが小刻みに動いてペニスをオンナでしごき、射精に至らしめることもある。こうして、「追試」にも受からない男は少なからず出てくるのである。

 そして、ときには学園の秘密を外部にリークしようとする職員や、こっそり忍び込んで週刊誌にでも情報を売ろうと嗅ぎ回る潜入者までいる。性欲解消の「材料」には、とりあえず困らない。

 もちろん、欠員が出ても、求職者は後を絶たないため、人手不足に陥ることがない。壮大な実験だけに莫大な資金が流れており、給料がとてもよいのだ。

 なお、ごくまれに、大人の男性以外も、この部屋に入れられてしまうことがある。不良少女たちは注意で済むが、不良男子たちには容赦がない。

 その建物は、廊下をまっすぐ通し、両側にいくつもの部屋が設置されていて、4階建てという立派なものである。そして日夜、ここでは壮絶な搾精が行われている。派手な変態体育祭とは様相の違う、この学園の影の一面である。

 生徒たちはその存在を知りながら、男子たちは自分が行くのを嫌がるがゆえに、女子たちは自分の欲求不満を解消するために、誰も口にせず、もちろん批判など以ての外である。

 彼女たちはその施設を利用することで、精神バランスを保ち、快楽の良さを全身で味わうことができているのだから、むしろありがたがっているといった方がいいだろう。

 部屋には窓もなく、コンクリートで囲まれた閉鎖的すぎる空間になっている。通気口で空調換気はされているものの、激しい運動と熱気により気温は低めに設定された上、この世のものとは思えない淫気が充満している。

 どこから開発されたものか、どのルートで入手したものであるのか、その特殊成分のガスは、まったく正体不明である。生徒たちの間で、怪談話として、人間ではない闇の存在から送られているなどと噂されるくらいである。

 その強い催淫ガスにより、壁の色が白であるにもかかわらず、薄いピンク色に見えるくらいである。

 この淫気は、実は相当に希釈されて男子寮にも流され続けている。が、彼らは甘くて良い匂いだな、飽きないな、くらいにしか認識せず、日常生活の邪魔になることはない。それだけ薄められているからである。それが彼らの性欲回復に役立っている。

 しかしながら、この特殊部屋の妖しい淫気は、希釈されておらず、濃く館全体に充溢してしまっている。淫気は、男の肌細胞と粘膜、呼吸によって存分に取り入れられ、血液をとおして全身に染み渡っていく。逃げ場はない。

 文字どおり全身から吸収され続ける成分である。そして、この淫気は男性だけに作用し、射精後のプロラクチンの徹底抑制、性欲回復、鼠径部への充血作用、苦痛の神経の完全な不活性化と、性感神経を極端に敏感にする作用がある。

 つまり、この淫気は女体には何の影響も与えないが、男の体には激しい作用を及ぼし、強い性欲的興奮作用をもたらす効果を持っている。

 これを取り込んだ男は、快楽に敏感になり、異性の肢体やパーツ、軽い性的刺激(視覚聴覚触覚すべてを含む)だけで強く興奮する。股間には絶えず充血作用が起こり、意思には無関係に陰茎に作用し続ける。

 朝立ちと同じように、四六時中、勃起が収まらない状態になる。それだけでなく、異性の肢体のどこを見ても、それに強く反応して釘付けになり、彼女たちの甘い囁きやクスクス笑い、女性の声にも反応して我慢汁を垂れ流す。

 増して、じかにその柔肌に抱きついたり触れられたりすれば、その性感は通常の何倍にも心地よく感じられてしまう。

 そして、射精が終わったあとも、勃起は決して収まることなく続き、性欲もくすぐったい疼きもじんじん全身にこみ上げ続ける。

 通常、出してしまえば、性欲を抑制するホルモンが分泌され、いわゆる賢者モードに陥ってしまうのだが、それが作用しなくなるので、射精した直後でも、ペニスが萎えることがなく、欲動が収まることもない。

 性感が衰えず、快楽は持続する。疲れることがなく、飽きることもできない。

 それでも、何度もイキ続ければ、生殖細胞は完全に枯渇し、ペニスは脈打つだけで水分も出てこなくなってしまう。にもかかわらず、絶頂の快楽は収まることがなく、困憊もない。

 また、そこまで出し切ってしまうと、本来なら性的行為に嫌気がさし、さらにしつこく続けようとすれば、肉体的な疲労感や痛み、精神的な苦痛が生じるものではあるが、そうした苦痛の神経はすべて脳に達することなく、かえって快楽に変換されてしまうのだ。

 そのため、この淫気の充満する空間内では、男はいつまでもいくらでも、セックスさせられ続けることとなる。何時間でも、何人でも、ずっと気持ちいい思いをしたまま、精の出なくなった硬いペニスを律動させることになる。

 ただ、人間の肉体には限界がある。体力が尽き、催淫ガスを浴び続けても、筋肉の方が参ってしまったり、鼠径部に負担をかけすぎて苦痛をごまかせなくなった頃合いには、男たちは意識を失う。

 快感の果てに、全身麻酔をかけられたように急激に気絶。強制的に休憩モードに入ってしまう。夢を見ることもないし、気絶する瞬間まで、彼は快楽しか認識できない多幸感のうちに、意識をシャットダウンさせてしまうのである。

 食事、排泄、意識途絶(睡眠代わり)、そしてこまめな水分補給。これはきちんと与えられはするが、外に出ることはできず、気絶した男たちは別室で休み、気がついたら元の淫行部屋に戻されるばかりだ。

 これが、脳に支障を来して「自我意識を持てない」状態になるまで、延々と続けられる。時計はなく、日光を浴びることもなければ、明るくピンクに輝く部屋で、時間の感覚も失う。

 気絶している間の認識はないので、男たちは寝る間もなくセックスさせられている錯覚に陥っている。まさに24時間休むことなしという感覚だろう。

 それでも、彼らは欲望を抑えることができず、あまたの女体に埋もれて、彼女たちの性欲処理としていいように扱われ、その快楽に我を忘れ没頭している。

 何日、何ヶ月、何年……その感覚もなくなってしまえば、その男はもう、言葉を知らず、自分を知らず、自分で歩けず、離人症状に陥ったまま、人間としての機能を失うであろう。

 そうなれば、人知れず場所を移され島の外に出られても、もはや何も覚えてはいるまい。

 誰にも何も話すことができないばかりか、自分が何者であるかさえ、意識できず何も喋ることもできず、脳はひたすら、無であり続ける。秘密は絶対に漏れない。命の灯火も、無理をしすぎた反動で、あっさり消えてしまうことだろう。

 主観が性感の快楽に酔いしれている間に、客観は、人間としてのすべてを失う。言葉も忘れ、自己の意識そのものも失い、ボロボロの身体のまま、あとは死を待つばかりとなる。これが、学園という快楽牢獄に閉じ込められた男の末路である。

 女子たちは平素、性的衝動をあけっぴろげにしつつも、自分が性感に敗北しないように、同時に注意深く行動している。それはじわじわと、女体としての欲求不満を募らせていくことになる。彼女たちも我慢を強いられている。

 もちろん、寮にある自分の部屋で、マスターベーションでイクことは許されているものの、それだけですべてが解消できるわけではない。

 日中、四六時中異性の身体に触れ続けていながら、いわば「おあずけ」を喰らい続けている状態でもあり、自分の快楽を堪えようとストレスを溜めてきたので、だんだんフラストレーションになっていく。

 そこで、数日に1回程度、ランダムに選ばれ、女子たちは「欲求解消部屋」に行くことができる。時間は指定されているので、昼間に学校を抜け出すか、夜中に行くことになるかは、本人の自由にならない。

 が、行けることが決まれば、是が非でも彼女たちはそこへ行こうとするし、選ばれた娘は友達からうらやましがられ、次は自分が選ばれたいなーなどと楽しそうにはしゃぐことになる。

 みんな、そこで行われていることを知っており、また経験もしており、ランダムとはいえ平等に回ってくる自分の番を、彼女たちは待ちわびているのだ。

 欲求解消部屋に入ったら、学園内のルールはリセットされる。快感を我慢しなくてもよくなり、「自分がイク」ことに熱中でき、全身を緩めつつ教わった実戦テクニックを駆使して、大人の男を相手に、素直に性感の悦びに耽ることができる。

 自分が「もういいや」と思うまで居ることができ、何度絶頂しても構わない。もちろん、自分の快感のために、相手の男を親の敵のごとく性感地獄に責め抜くことになるが、相手は欠格者や裏切り者なので、何をしたって許されるのである。

 選ばれる女子は、多すぎず少なすぎず、また学年クラスを問わない。小等部と高等部が混じることも普通だ。欠格者一人に対して、たいていは3~6人の女子があてがわれる。一人の女子がしつこく居座れば、人数も増える。

 それでも、ひとりの男に群がる彼女たちは、その場で連携し合い、上手に的確適所を付け狙って、彼の全身くまなく快楽に染め上げながら、自分も遠慮なく精力を消費させ、どんどん絶頂しようとアクメまでひた走り続ける。

 その場に居合わせる女子たちが全員気持ちよくなれるよう、うまく彼女たちは立ち回っている。満足しきり、疲労さえ感じ始めるようになれば、彼女たちは自然と、その部屋をあとにする。順番が回ってくれば、次から次へと娘たちが入ってくる仕組みだ。

 ひとつの部屋は六畳程度の広さで、そこに2~3人の男が入れられる。そこに大勢の女子たちがどっと入ってくる。全員がすでに裸になっている。

 彼女たちは空いている男性のところに行き、容赦なく抱きついて、彼の欲情を大いに高め始める。そうして、一部屋ごとに3カ所程度の、裸の人だかりが出来上がることになる。

 欠格者や裏切り者とされた男たちは、もうセンセイと呼ばれることもほとんどない。知っている男であっても、もう彼女たちにとって、ソレは単なる性欲解消の道具に過ぎなかった。

 いくらでも欲情し、いつまでも性交し続けられる相手であり、自分が満足し終わるまで「使う」ことのできるおもちゃだ。

 彼がいくらペニスを脈打たせても、萎える心配はなく、女子たちはいつまででも腰を振って出し入れし続け、絶頂するまで止めなくても済む。安心して快感の虜になることができる。

 元職員だった大人の男たちは、部屋に放り込まれたときに、人格を否定されたも同然になる。最低限生きていくための措置は執られるが、それ以外は女子たちの性欲処理のはけ口としてしか扱われない。

 名前でも呼ばれず、何の評価もされず、ただ性感の虜となって、欲望のままに少女たちのなすがままにさせられるのみだ。

 ほぼ強要なのであるが、強い淫気のせいで、男たちは勝手に勃起し始めてしまう。そこへ送り込まれるのは、10~18歳の元教え子を含む若娘たちだ。すでに「先客」がいて、淫らな行いが群がっているのを目の当たりにすることもある。

 男性は、大人として理性を保ち、さらに毎朝女教師など大人のレディたちと性交を重ねて、10代の小娘など、取るに足りないと思えるはずの、いわば「こなれた存在」のはずだった。

 だが、彼らの多くは、「試験」に受からず、そのメスガキどもに、情けなくも精を放ち続け敗北したのであり、決して禁欲を貫き通せる適性を有してはいなかった。そこへ催淫ガスが濃く全身に染み渡ってくるので、どうしても、股間のくすぐったい衝動に打ち勝つことができない。

 どの部屋も固い壁で覆い尽くされてはいるが、床だけはブニブニしている。下に循環式の厚いウォーターベッドでも敷かれているのだろう。その上を、頻繁に取り替えられるシーツが覆っている状態なので、歩くのにも苦労するほどの、やわらかな構造になっている。

 入れられた男は、その奇妙な床にどうしても倒れ込んでしまい、起き上がっても動きが取りにくい。そこへ魔性の淫気が染みこんできて、ずっと射精してこなかったのと同じような、イキたい出したい衝動が突き上げてくる。

 ペニスは勝手に充血し、はち切れんばかりに膨張してしまっている。ぐにゅぐにゅした床が、巨大な女体の代わりにさえ思えてくるレベルだ。事実、シーツは肌色に演出され、ピンクがかっていやらしく見えた。

 扉は閉ざされ、床のやわらかさとは対照的に、硬い壁に圧迫感を覚える。だが、その圧迫は、すぐにでも少女たちの肉体に阻まれ、彼は壁を見ることさえできなくなる。

 その男性の元に送り込まれた女子は、小等部から高等部までの5名であった。小等部5年生が2人、中等部2年生が1人、高等部2年生が2人だった。彼は、少女たちの姿を見た途端、ペニスが脈打ちそうになるほどの興奮を覚えた。

 これまで彼女たちの乳房や生足、オンナをあれほど目の当たりにし、欲情を我慢してきたのだが、その少女たちがいまや、自分ひとりめがけて、歩きにくい床をじりじり歩きながら、自分に近づいてきている。

 その太もも、滑らかな生足の群から、高校生の膨らんだ乳房まで、どこもかしこもが極端に魅力的に思えた。彼はすぐさま、抵抗する意思を捨てた。

 膝立ちになっている男性の両側に、小学生女子の太ももが滑り込む。彼の両脚は、ずっと細い5年生の生足に包まれ、スリスリとこすられ始める。そのもっちもちの弾力とスベスベのやわらかな感触で、女の娘の素足の良さ、生足の感触に震えた。

 10歳にもなれば、女の子の脚って、こんなになまめかしくくすぐったい、心地よい感触を持っているのかと、改めて思い知らされた。おとなの女性の気持ちよさと何ら変わりはない、吸いつくような肌触りだ。それでいて細く小さく、ふくらはぎはふっといまま、稚いサイズを保っている。

 こんな子供の脚なのに、ぞわぞわと感じさせられてしまい、大人としてひどく戸惑ってしまう。だが、男性の両脚に強くしきりにこすりつけられる内股とオンナ表面の感触は、ちいさいながらも、たしかに女そのままあった。

 どこまでもめり込む臀部を揉みながら、男はちいさな女体に夢中になってしまう。もはや教え子だったこともかなぐり捨てて、彼は5年生の娘たちの下腹部に夢中になる。

 少女たちは、おとなの男性の大きな脚に、ひそかにあこがれを抱いてもいた。だから、その太ももに、自分の内股をこすりつけ、オンナ表面を激しく前後させながらぐにぐに押しつけ、それで快感を得られるのは夢のようだった。

 もう彼女たちは我慢しておらず、男と次々キスをしながら、自分で平たい胸板を撫でさすり、必死で腰ばかりクネクネと滑らせ続けた。

 そこへ、14歳の、胸が片側だけ大きく膨らみ、もう片方がそれより少し小ぶりに膨らんだだけの、成長途上の少女が、バックの体勢で近づいてきた。彼女は乳房を垂らしながら、手でペニスを誘導しつつ、ぐいぐいとお尻を男性の腰に押しつける。

 中学生のお尻はすでに存分に膨らんでおり、むにゅうっと潰れる女子らしい弾力に満ちている。彼女はペニスをツルツルのオンナに飲み込み、根元までをぎゅみっと包み込んでしまった。

 中学生の膣はよく締まる。噂にもなっていた感触は、本物であった。下腹部はすっかり女性的であるけれども、顔も幼く乳房も膨らみかけの小娘だからこそ、その内部は未熟と言うにはあまりにも甘美であった。

 子供と大人の中間というのは、性器として完熟するヒダの心地よさが揃いつつあり、なおかつ、まだまだ狭くちいさな内部であるために、締まり心地がバツグンなのである。

 男性の背後には高等部女子が、2人がかりでぴったりはり付く。彼女たちは腰を前後させて、彼の腰を無理にでも前後させながら、中学生のバック挿入をピストンさせた。前方の若娘も、それに合わせて必死で前後し、大きくペニスをオンナで出し入れし続けた。

 彼女はもう、性感を堪える必要がないので、自分の中に出入りしている大人の男根を、存分に愉しみ続けた。膝立ちの状態で男性は、14歳の娘とバックで結合してしまっている。

 島の外では決して許されない肉体関係を、小中学生と行い、背後から女子高生がぐにぐに押してきている……その思いが彼を極度に陶酔させた。

 びゅく! びくびくん! びゅるっ……びゅるっ……

 大量の精液が、少女のオンナにまるごと吐き出される。だが、脈打っている間じゅうも、前後の女子の動きは止まらなかった。

 彼女たちは、男の腰を振らせることで、いかに自分たちが気持よくなるかしか考えていないので、彼が射精に到っているか否かなど、どうでも良いことなのだった。むしろ、律動するペニスの感触がバイブ効果となって、少女の性感を高めるだけだった。

 出し切ったペニスは、催淫効果で萎えることがなく、硬く反り返ったままになっている。まだイッていない女子中学生は、そのままバックの体勢で腰を振り続ける。男の方も、射精した疲労感が訪れず、元の性欲が戻って、そのままピストンを続けられると思った。

 彼の両手は、小学生たちのお尻を揉むのをやめ、女子高生のオンナを指でかわいがり、内部にねじ込んだりして、彼女たちを気持ちよくしている。

 というより、彼の両手首は女子にがっしり掴まれ、少女たちがその手首を揺り動かすことで、自分が感じやすい部分を、大人の男の指を使用して、懸命に刺激しているのだ。男は指を硬く伸ばしているだけで、ときおりクニクニと第一関節を曲げて、オンナ内部を殊更に悦ばせる。

 ぱつんぱつんと肌がぶつかる音を立てながら、中等部女子はバックの体勢のまましつこくピストンを続けた。どんどん締まり、ペニスがしごかれていても、まったくお構いなしに腰を動かし続ける。

 狭くて気持ちいい膣の感触が、執拗にペニスをしごき、根元から先端までを性感だけに覆い尽くす。彼女は自分で動きながら、自分が一番気持ちよくなれるような腰の動かし方をして、早くイキたい衝動に駆られていた。

 5年生女子たちも同様で、腰がいやらしくくねり、オンナ表面が男性の太ももで刺激される感触を、大いに愉しんでいる。

 マスターベーションより遥かにいい気持ちで、少女たちは息を荒くしながら、異性の大きな脚の感触で、オンナ表面を自分から刺激し続ける。彼女たちもまた、イキたくてたまらないのだ。

「んああ!」

 右側の少女が絶頂を迎える。ブルルッと震え、ピクン、ピクンと小刻みに跳ね上がる。動きを止め、深く溜息をついた。男性の太ももには、この小娘の愛液が大量にこびりついて、床にしたたり落ちている。こんな満足感は久しぶりと、つやつや上気した顔で、少女は男性を見上げた。

 びくびくん! ちゅるっ……

 二度目の射精が訪れる。が、1回目に比べれば、はるかに水っぽい体液だ。淫気に溢れているといっても、生殖細胞の量には限りがある。しかし、何ミリリットル放出されるかなど、彼女たちにとってはどうでもよいことだった。

 また、男性にとっても、絶頂の満足が気持ちいいばかりで、疲労感も痛みもない。かえって快楽だけが増してしまう。苦痛感覚はすべて性感に変換されるんだ。

 ペニスの律動を受け、14歳少女もやっと絶頂の悦びを迎えた。

 じかにペニスでアクメを迎えることには、指やハリガタとはまるで違う、天にものぼる幸せがある。しかも相手は大人の熟した大きく硬い男根である。はあっ、はあっと溜息をくり返しながら、少女はイッた余韻に浸っている。

 右側の女の子は、1回の絶頂で十分満足したみたいだった。彼女は立ち上がり、転ばないように気をつけながら、無言で部屋を立ち去っていく。女子だけが、扉を自由に出入りできるのだ。

 だが、女子中学生はまだ満足しなかった。絶頂はしたが、もう1回くらい、この男でイッておきたい、そんな思いが残っていた。

 ぬぷっ……

 14歳はバックの体勢を解くと、男性に抱きつき、むしゃぶりつくように舌を入れてキスをし続けた。空いた右側の脚は、この少女の生足に包まれる。

 5年生と同じようにシコシコ気持ちいい感触の素足だが、やはりかなり成長していて、太さも違う、吸い付き加減も中学生らしく成長した内股の感触だった。

 彼の方は、決して疲労できず、さらに何度でもペニスを脈打たせることができそうだった。

 すると、これ以上ガマンしきれなくなった小等部女子が、男に強くしなだれ、体重をかけた。背後の高校生たちがそれに合わせ、彼の肩を後ろに倒す。男性はあっさりと、仰向け大の字に寝かされてしまった。

 少女はペニスをオンナ表面でホットドッグすると、騎乗位スマタでぐにぐにと腰を前後させ続けた。

 同級生や、高等部男子でさえマダマダここまで達していない、使い込まれた大人男根が、じかに自分の未熟すぎるオンナ表面を滑っている……その心地よさは、少女の小さな女体を、どこまでも追い詰めるほどに硬くたぎっていた。

 彼女は、自分が一番感じるような腰の動かし方で、ペニスをこすって遊んだ。ツルツルのやわらかなスジが、執拗にペニスをこすれていく。

 小学生のワレメが、すべてを忘れさせるほどの快楽を、股間に押しつけてきている、という倒錯した思いに、彼の方はグイグイ腰を突き上げながら反応した。

 何分も何分も、少女は休まずに腰を動かし続ける。軽く絶頂しても腰の前後運動をやめず、必死でクリトリスもヒダも大きなペニスに押しつけこすりあげ続けた。

 女子高生の一人が玉袋を舐め回し、ペニスを律動させようとしてくる。ヒクヒク動けば、その分、小等部の後輩が、いい気持ちになれると踏んでの行動である。彼女の舌の動きが、男性を大きく感じさせ、コチョコチョとねぶられる玉袋が、彼の性感を急激に高める。

 男性に休息はない。さっきまでバックで、2回も精を吸い取ったオンナが、彼の眼前に押し寄せてくる。顔面騎乗で、少女はクンニを強要してきたのである。

 中学生の禁断の膣を間近で見た男は自制がきかなくなり、自分の精液が混じっていることもお構いなしに、彼女のオンナ表面のあちこちを舐め回し続けた。

「ひぃぁあっ! そこっ! そこもっと舐めてえ!」

 少女は腰をくねらせながら、自分の感じやすいところに男の舌が這っていることに感激した。自分の特に弱い場所も、ここではあけすけに露呈させ、構わずにそこを責めさせるに身を任せることができる。

 快楽に耐える必要がまったくないために、彼女は露骨に、イク悦びを大胆に味わい続け、女体の奥に突き抜けていく快感に、すっかり身を委ねてしまう。

 ペニスは、小学生のホットドッグと女子高生の舌先転がしによって、とことんまで追い詰められるけれども、すでに精液は出し切ってしまっており、簡単には絶頂に達しない。

 その代わりに、その寸前までのきゅ~んとこみ上げてくる絶頂感覚ばかりが、ズリュズリュこすれるやわらかなオンナ表面の刺激によって、ひっきりなしに続いてしまう。イク直前の多幸感だけがどんどん強まるけれども、身体機能がそれに追いつかない状態だ。

 なかなか脈打ってくれないので、男は何度も身震いしながら、少女たちの全身から絞り出される肉欲の快楽に、強烈な性感を体中の奥深くまで染み渡らせる。

 もちろん、彼女たちは動きを止めてくれるはずはなく、かえって、そのいやらしいくねる動きはどんどんエスカレート、悩ましくぐねぐね動く女の娘の腰つきが、いっそう激しくペニスをオンナ表面でこすりあげ続けた。

 女子高生は、男の玉袋を舌先で舐めあげ、ころころ転がしながら、彼の太ももの付け根をスベスベの手のひらでくすぐり、撫でさすり、持てるテクニックを駆使して、彼の下腹部すべてを性感に晒す。

 もう1人の若娘は、自慢の生足を彼にこすりつけ、高校生らしいもっちりした太もも素足の感触を、存分に刻みつけ続けた。

 男性は女子中学生の両脚を優しく撫でさすり、女子として成長してしまった、内股の肌触りの良さを、思いっきり自分の手に感じさせられる。

 14にもなれば、その生足はどこまでも吸い付き、きめ細かく心地よい感触を具える太ももになっている。男子たちが彼女たちの脚で、何度も何度も精液を吐き出してしまうのもうなずけた。これだけの攻撃力があったら、同年代の男の子ではまったく歯が立たない。

 げんに大人の自分でさえも、彼女の内股の心地よさに、これだけ夢中になってしまっている。スラッと細身でありながら、女らしい膨らみは十分にたたえている肌の質感が、彼をどこまでも狂わせた。

 すでに体液が残っていない玉袋をいくらかき回したところで、そこから精が強制的に吐き出されることはなかった。しかし、女学生の舌の動きは洗練されており、さすがに小等部から何年もかけて訓練を重ね、なおかつ実戦で鍛え抜いた舐め上げ方である。

 くすぐったい刺激は、はっきりと強い性感に変わり、男の体を芯からいい気持ちにさせ続けている。そこへ、あどけないオンナ表面が、ペニスをグニグニとこすりあげ続けており、小等部5年生の肉体的実力を思い知らされる。

 ビクンビクン……ぴくっ……ぴくっっ・・・

 ペニスはゆっくりと、しかし着実に絶頂の脈打ちを始めた。律動は不確かながら、小刻みに、女の子供の股間を直撃する。枯渇したペニスはヒクつくだけで、一滴の水分も出てはこない。

 だが、その律動がオンナ表面に不規則な刺激を送り、それが最後の一押しになった。

「んああっ!」
「いっくぅ・・・」

 小中学生がほぼ同時に、絶頂を迎えた。快感に忠実になっているために、彼女たちは身に受ける大人の異性からの刺激に応じて、素直にアクメまで一直線、思いの丈のまま、大いにストレスとフラストレーションを解消していく。

 腰が抜けそうになるほど愉しんだ女の子たちは、十分に満足して、男から離れた。彼女たちはまた日常生活に戻り、欲求不満が溜まっていく頃合いに、ちょうど選ばれて、またこの施設に来ることができる。それを楽しみに、大満足して去って行くのである。

 女学生2人が残った。だが、彼女たちは一向に、責める行為をやめることはない。

 ペニスも淫気によって萎えることなく、疲労も痛みもまったく出てこない。そして、撫でさすられたペニスの性感も衰えることなく、自分の脚に這っている、高校生特有の太い素足の感触に、ぞわぞわと劣情を催すばかりだ。

 17歳の少女が、玉袋を舐める行為をやめ、すっと騎乗位の体勢に持ってくると、ペニスをそっくり挿入してしまう。そこで上体を倒し、ゆたかなオッパイを男性の胸板にシュッシュッとこすりながら、腰と脚部分を激しく上下させ始める。

 すでに存分に発達しきった膣圧が、容赦なくペニスをしごき上げ、これでもかときつく締め付け続ける。上半身をわざと強く密着させず、乳房が軽くこすれるように調整しながら、彼女はスピードを重視した。

 乳房の一部が軽やかに、そして素早く、彼の上半身を滑っていく。どこもかしこもがツルツルの女体は、フニニッとしたやわらかい弾力を伴って、彼の上体に心地よくこすれていく。

 女子高生の身体の良さが、もはや全身に如実に表れていることを、さらに思い知らされる体位だ。

 肉の壺はギュミッ、ぎゅみいっと締まり、それでいてヒダがゴリゴリとペニス全体を優しく絞っていく。そのなまめかしい動きは、激しく隆起したままのペニスを、とことんまでとろけさせることができる最強の武器である。

 もう1人の女学生は、男性の顔の横に尻餅をつき、大きく開脚した。彼は言われるまでもなしに、クリトリスが激しく突起しているそのワレメに両手を這わせ、指をねじ込み、その太まった生足を、モチモチと触り立て始める。

 中学生と同じように、さらに成熟した女の脚の感触が、彼の両手に伝わってくるし、実際にペニスを攻撃しているのと同年齢のオンナ表面が、自分の目の前にもあることに、大きな興奮を覚えた。

 指もペニスも、容赦なく若い膣圧に締め上げられ、とことんまで吸いついて離そうとしない。一度指を入れたら、少し力を入れて引っ張らないと抜けないのではと思わせるほどの具合の良さだった。

 一定時間が過ぎれば、別の女子が召集される時刻となる。誰がどの時間に集合するかは、あらかじめ選抜で決まっている上、彼女たちの誰もが辞退をしないために、決まった時間になれば、別の女子たちが数名、確実に入ってくる。

 高等部の2人がこの男に群がっているうちに、その時間がやってきてしまった。

 彼の元に、13歳と12歳の少女2人がやってきた。彼女たちは有無を言わさず男性の両脚に跨がり、強く大きくオンナ表面を滑らせる。

 右足と左足で、1歳しか違わない女体であり、ふにふにした内股の心地よい質感は変わっていない。しかし、少女たちのこの1歳違いが、足の細さとなって現れ、男性に年齢差を感じさせることになる。

 どちらもいい感触は保持していながら、個性豊かな小中学生の肉体の長所ばかりを味わってしまう。彼女たちの目的はもちろん、この男性で自分が満足すること、その手段としてこの男をとことん感じさせ続けることである。

 お尻のめり込む弾力は、2人とも変わらずもっちもちで、それでいてその膨らみ方にも、年齢差があるのだった。

 そこへ、別の男性が放り込まれてきた。

 彼は抵抗的で、なんとか脱出を図ろうとしている。しかし、同時に送り込まれてきた女子7人の力には勝てない。多勢に無勢、この男性も部屋の隅に、たちまち追いやられてしまう。

 この部屋には男が2人、そして女子は11人になった。それぞれの男性に女の子たちが群がっている。

 7人の女子は中3から高3までの、比較的年長の少女たちだった。この男は激しく抵抗し、部屋に入るまでも何度も脱出を図ろうと暴れたらしい。

 だが多勢に無勢、7人もの女子たちに力押され、ついに抵抗も空しく、この部屋の隅にまで、追い詰められてしまったのだった。

 それでも彼は、女の子たちを近寄らせまいと、両手を振りほどくようにして体躯をひねらせ続けている。どうやら彼は、いわゆるレジスタンスの類、この学園に反発し、その秘密を漏らそうと企んで捕まった男のようである。

 性的誘惑の試験には定期的に受かっていたけれども、やはりこのやり方は人権侵害であり、しかも年端も行かぬ男女を性的に狂わせ、妊娠などの生殖妨害をくり返し、生徒たちの肉体をいじって毛を抜き性ホルモンを増幅させるなど、虐待の限りを尽くしていると確信して疑わない、正義に燃えているのだった。

 囚われの身となっても、なんとか脱出できないかと、必死で模索し、性的衝動に抗い続けた。

 当然、彼の全身からも、呼吸からも、どんどん魔界の淫気が強く流れ込み続ける。そして彼の周囲には、洗脳され切った少女たち7人が、次から次へと押し寄せ、抱きつき、その腕を掴んで、抵抗への意欲を失わせようとし続ける。

 ぐにゅっとした女体のぽよぽよ潰れる弾力が、お尻が、乳房が、下腹部が、次から次へと正義男の全身にぶつかり、こすれ、弾けていく。彼が右を向けば左から、左を向けば右から、中高生の胸や腕や太もも、お尻が、どんどん当たってはポヨンと跳ね返されていく。

 彼は抵抗しながらも、ぶつかってくる女体の群7人分を身に受け、その肉厚に跳ね返る感触を、全身あちこちに味わい続けた。

 正義男はそれに抗いながらも、身体の奥からこみ上げてくる強い性感には、どうしても逆らうことができず、淫気と女学生たちの肉のやわらかさによって、急激にペニスを反応させてしまう。

 ペニスが隆起してくると、女子たちは遠慮なく、その棒を握りしめ、1秒でも2秒でもシコシコとしごき始める。男性は抵抗し、握りしめる女子の手を振り払うが、たちまち別の手がペニスを握りしめる。

 きりがなく握られしごかれ、じわりとこみ上げる性感と、少女たちの肉体の誘惑に、彼は徐々に抵抗感を奪われていった。群がる女子たちの、あられもないおっぱいの群を目の当たりにし、オンナ表面を見せつけられ、手は握られて太もも生足に包まれる。

 また、交代でじかにオンナ表面を撫でさすらされた。何とか振りほどこうとしても、すでに女手は、ひっきりなしにペニスをかわいがり続けた。何人も交代して、ペニスは一秒も止まることなく女子たちの手でしごかれ続けた。

 抵抗の力が弱まると、さらに彼女たちはこの男を取り巻き、強く全身を押しつけこすりつけ始めた。何本もの太ももが彼の両脚を覆い、スベスベとこすれていく。彼の臀部には女学生のお尻がぽよぽよとはり付き、次々と交代でキスをさせられ続ける。

 ぷるんとした女の口の感触が、正義男の劣情をさらに高めてしまう。彼はいつしか、女子たちの口の中で舌をねぶらせ、唾液を交換し合って、8人のDNAがすっかり混ざり合っていく。

 16歳の生おっぱいが彼の胸板をこすれると、どうしても彼は、力ずくよりも性欲の方が優り、目の前の10代少女たちの肢体が密着する感触にほだされ、股間の奥からこみ上げる激しい欲情と、それを満たそうとする女手の気持ちよさに負け始めた。

「もう抵抗しないのー?」
「クスクス……ねぇ、私たちの脚、いい気持ちでしょ~」
「もうガマンとかやめて、ココでいっぱい気持ちよくなろうねー?」

 女の子たちは脚を滑らせ続け、内股に容赦なく太ももをねじ込んで、女性的に滑らかになっている生足の感触を、どんどん刻み込んでいく。正義男はその感触の良さにゾワゾワし、ますます抵抗する意志を奪われていく。

「やっぱり私たちの脚がイイんだー? じゃあ・・・」

 少女たちの1人が、ペニスを下に引っ張り、自分の内股に挟み込んでしまった。立ちバックスマタの体勢で、ペニスは女学生のきめ細かすぎる女脚の肉厚に、すっぽり包まれてしまった。

 そして彼女は前後に動き、内股の肉でペニスをいやというほどこすりつけた。ぽよぽよのヒップが彼の腰に当たっている。

 彼はどうしても前のめりになってしまい、腰の位置を下げざるを得なくなった。そのために脚が開かれ、そこへ中高生たちの生足が、容赦なくこすり回ってくる。

「きもちいーい?」
「ほらあ。かーわいいオンナノコたちがいっぱい、お兄さんをずっと抜き続けてくれるんだよ?」
「女子はいつでも補充されるから、最後の最後まで気持ちよくなれるね。」
「あはっ、もっと腰振ってもいいよー?」

 気がつくと正義男は、女学生の太ももの感触に負け、彼女たちの脚の快楽を求めるようになってしまった。

 深く淫気が全身を駆け巡り、そこへ女体の群と全員の素足が襲いかかっていて、そのうちの1人の生足が、完全にペニスをとらえてしまっている。この状態で、快感への誘惑を振り切るのは不可能であった。

 どばっ! びくびくびく! びゅくん! びゅくん!

「溜まってたんだねー。」
「ホントは、私たちの脚を見て、ずっと前からあこがれてたんでしょ。」
「だからこんなに早くイッちゃったんだよねー。」
「良かったねー。ホンモノの女の子の脚で抜いて貰えて。」
「うっく・・・」

 正義男の理性が急激に崩れていく。淫気が彼の脳を支配し、ペニスは隆起をやめてくれず、さらに欲情のかぎりへとむさぼるように、本能が呼びかけてしまっている。

 そして相変わらず、その欲求を満たしてくれるような太ももの群が、彼の下半身すべてを覆い尽くしているのだ。

「じゃあ、もーーっと、気持ちよくしてあげるねっ!!」

 スマタで責めていた女子が、その体勢のまま、ペニスをオンナにねじ込んでいった。

 彼女たちの役割は果たした。反逆者を捕まえ、力ずくでもこの部屋に押し込めることだ。7人いれば簡単にできるし、部屋に入れてしまいさえすれば、あとは自分たちの女体を武器に抱きついて、欲情させさえすれば良いのである。

 一度でも彼の精を奪ってしまえれば、その後の籠絡は簡単だった。

 女子高生のオンナが、正義男のペニスを飲み込んでしまう。そして若い締まりで、ぐにぐにと蠢きながら、ぐっぽぐっぽと執拗にペニスをしごいて、どこまでも性感に悦ばせてきた。

 ここまでくれば、もはや男性に抵抗はできまい。そうなればもはや、少女たちはひたすら、自分の性欲を満たす行動を取り、そのために彼の全身をかわいがって、股間を何度でも律動させてやれば済む。

 中学生から高校生まで、成熟度や個性にかなりの差があるオンナが、次々と交代でペニスを飲み込み、その都度新鮮な快楽を正義男に押しつけ続けた。

 彼は、交代して腰を振られるたびに、それぞれの性器の具合と、彼女たちひとりひとりの女子力の個性差を、次々とその身に叩き込まれている。

「いいよっ、もっと激しく腰振ってよッ!!」

 周囲の女子たちが正義男の腰を下腹部で突き動かし、半強制的にピストンを続けさせる。その動きが絶妙に仕上がっていて、交代する娘たちに合わせた性感刺激になるよう、上手に調整されている。

 少女たちは協力し合って、交代のたびに男の腰使いを変えさせ、女体にとって最大の快感になるよう腰の前後速度、強さ、角度など次々に変えていく。

 そのたびに彼は、ペニスを襲うさまざまな締まり方、個性豊かなヒダの感触、そして若い膣圧のしごく蠢きに打ちのめされ、ひっきりなしに途絶えることのない快楽に浸されている。

 ついに正義男は、高1になりたての娘の中で、強く腰をひねって、ペニスを律動させ始める。ちいさな乳房が前後に大きく揺れ、発達した女の尻が彼の腰に強く押しつけられる。

「んあっ……出てる……ぴくんぴくんってなってるよ……」

 それでも周囲の女子たちは、男の腰を止めてくれない。腰や脚、手、お尻を駆使して、左右と後ろから男の腰が突き動かされ、ペニスはイッている最中でもお構いなしに、ぐにぐにっとオンナで絞られながら出し入れされ続けている。

 彼女たちは、いくら男が絶頂しても、もうペニスが萎える心配がないことを知っているので、挿入娘が果てるまで、性感刺激をやめようとはしないのだ。

 彼の腰回りや両脚には、さまざまな年代の女子たちの脚が絡みつき、それぞれの良さを刻みつけながら、やわらかい腰回りやお尻の肉で包み込んで、ぶにっぶにっと強く押し当て、男の腰を突き動かし続けている。

「ああっ・・・いっくぅ・・・!!」

 女の子は立ちバックの体勢で、かわいらしい吐息とともにアクメに陥った。男を籠絡する訓練は十分に重ねており、その肢体を存分に武器にして、ペニスから精液を吐き出させることに成功した。

 その悦びが手伝って、彼女は射精後間もなく、自分の膣内を激しく出入りする硬い棒の刺激によって、あっけなくイッてしまう。自分でいじるよりも、やはり生身の、そして大人の男性の棒による、なまの刺激こそ、遥かに強い快楽を伴っている。

 普段はその性感を堪えようとしているだけに、解放された女子たちは、ここでは我慢が必要ないという自由気ままな動きで、性欲のなすがままに最速で絶頂するよう、身体と心を緩める。

 それでいて、その大人でさえも数人がかりで快感漬けにし、いくらでもイかせ続けようとする意欲は、決して欠かさない。

 まだまだ交代挿入は続けられる。その間じゅう、彼は乳房や太ももの餌食にもなり、ペニス以外のあらゆる部分が、女の子の身体の心地よい感触をすべて、余すところなく叩き込まれ続ける。

 淫気によって、その心地よすぎる刺激は何倍にも増幅し、むにゅむにゅ潰れる肉体の弾力が、いつまでも誰にでも、ゾクゾクさせる魅力を彼に押しつけている。

 スベスベとこすれる肌の摩擦は、若くてみずみずしい吸い付き加減で、彼の全身あちこちをとろけさせたままである。

「クスクス……アッチも、すんごいことになってるね。」

 一方で、変則騎乗位で責められている男性の方も、息が上がり始めた。何分もかけて執拗にしごかれ、何度も何度も休みなしに締め上げられているペニスは、すでに体液が出ないほどにイかされているのに、また絶頂しようとヒクついている。

 彼の上半身にこすれるおっきな乳房の先端が、しつこくしつこくムニュスリと全体に亘ってねぶっている。

 彼は真横の高校生のオンナと内股を撫でさすり指で刺激しながら、イク直前の多幸感を何分も味わい続け、それでも絶頂の脈打ちに至らないもどかしさと、いつまでも快楽が止まらずに腰とお尻の穴が完全に脱力しきってしまっているほど、性感いっぱいになってしまっている感触とに、全身をビクンビクンと震わせ続けていた。

 抵抗していた正義男が、立て続けに二度も精液を取られている様子を間近で見ている欠格男。彼の興奮はピークに達していた。

 正義男のレジスタンス精神が、誘惑する性欲と快楽に負け、ずっと年下の若すぎる娘たちに籠絡され、彼女たちの肉体に敗北して、何度も性感に打ち震えている。

 反骨の精神はどこへやら、彼は一方的に女体の良さを刻みつけられ、じかにペニスを立ちバックで交代挿入され続け、ついには快感に抗えずに、こともあろうに元教え子たちのナカで、精を吐き出してしまっている。

 その堕ちていく様子をリアルタイムで見せつけられながら、同時に欠格男もまた、同様に女子高生のオンナを、なまで味わっている。

 その揺れる乳房の一部をこすりつけられ、さらには同学年のオンナと生足を両手でいじり回す羽目になり、そして待機要員として、中学少女たちのオンナと内股を、自分の両脚にじかに感じ取っている状態である。

 両脚に加えられる、少女の幼いオンナ表面とモッチモチ生足の感触が手伝い、先にこの部屋に入れられた欠格男性も、感極まっていた。

 この膣と同じレベルの気持ちいい感触が、正義男の方にも交代で加えられていると思うと、情欲が殊更に高まった。

 ひとつの部屋に男性複数人が入れられ、そこに女体の人だかりができるという構造になっているのも、収容人数の関係だけでなく、お互いの痴態を間近で見せられ合いながら、さらに興奮を促されるという意図に基づいていた。

 ぎゅみいっ!!!

 あえて上半身を軽くこすらせる程度に抑えていた女学生が、真上から重たくのしかかり、乳房の肉をぎゅうっと強く男の胸板に押しつけ、潰した。上からしっかり抱きついて、その腕を背中にも回し、密着の度合いを急激に高めた。

 そしてぎっちぎちと小刻みに全身を揺すりながら、オンナは激しくペニスの出し入れを続けている。その女性上位の体勢に移った途端に、男性の我慢は限界に達する。

「ふふっ……気持ちいーい? 私の中で震えてるよ? イッてるんだよね……かわいいっ」

 パンパンと腰を振りながら、上半身を抱きしめる圧迫は変わらない。ペニスが脈打っていても、オンナの締まりとしごきは、一向に変わらずに襲い続けている。彼女自身が絶頂するまで、その激しい運動は留まるところを知らず、延々とくり返されているのである。

 手マンをされていた少女がアフッとかわいい声を漏らすと、腰回りをビクンとさせ、絶頂の快楽によって顔を上気させた。いちいち手首をつかまれ、指の動きも自分の自由ではなく彼女の意向のままに動かされていたので、女体への性感は大きく高まっていたのだった。

 自分から絶頂させてしまうよう、異性の手を誘導するなど、快楽に抗うよう指導されてきた日常に反する。だが、この部屋では、一向に構わず、自分に気持ちよいまま、男の手を動かすことが許されていた。めったにできない経験であり、その刺激に彼女は大いに悦んでいたのであった。

 引き続いて、女性上位の若娘も果てる。高校生ほどの身体の大きさなら、上半身にもずっしり人間の重みがある。その潰れる弾力を存分に押しつけながら、腰だけは上下に大きく振り続けて、彼女は自分から、性感刺激に正直になって、イクまでの気持ちよさに一直線だった。

 反抗していた男は、実力もあった。快楽に抗う力も持っていた。誘惑にも負けず、「試験」は通っている。その上で、秘密を漏らそうとして、この部屋に追い込まれた身である。

 しかしながら、7人がかりの性感交代挿入攻撃には打ち勝てず、すでに中高生のオンナで何回か、絶頂の脈打ちの憂き目に遭っている。1人減り、2人減り、女の子たちはアクメまで満足しきろうとする。

 すっかり心を奪われた正義男は、もはや彼女たちの言いなりではあった。それでも、比較的短時間で、女の子たちをイクまで追い詰めるだけの実力は残していた。

 一方、先に閉じ込められた男の方は、てんでだめな男であった。彼は教え子たちの「試験」には合格できず、欠格扱いされたクチである。性感にも誘惑にも弱く、普段も、授業中にペニスを隆起させ、女子たちに告げ口を何度もされた身だった。

 叱責され、教え子に欲情するとはなんだと責任を問われながら、女教師たちに精を絞り取られてきた。

 何度も出していれば枯渇し、授業訓練に集中できるが、次の日にもなればすっかり回復、やはり若娘たちの生足、お尻、胸、挿入しているオンナと快楽に喘ぐ男の子たちの姿を見ては、激しく勃起してしまう情けなさだった。

 試験は、単純なルールの下で実施される。目隠しをされ、自分が担当している娘の生足に萎えたペニスを挟み込まれる。誰の素足内股かは分からない。が、その女の脚の感触に耐え、勃起を我慢しなければならない。

 この弱い男は、その肌のむっちりした圧迫に耐えきれず、少女の素足の中でペニスをすぐに反応させてしまった。

 スリスリとこすれるモモズリの快感にも勝てず、精液を吐き出してしまう。「追試」として実施される挿入締め付け攻撃でも、やはり彼は気持ちよさに勝てず、誰のものか分からないオンナの中で、その締まる感触だけで感極まって、あっさり精を奪われてしまった。

 そうやって、実力不足のゆえに、教師欠格とされ、この淫靡な部屋に送り込まれてしまったのである。正義男に比べ、その実力の差は歴然であった。

 それにもかかわらず、彼らが同時に同じ部屋に捕まり、女子たちの性感攻撃に晒されて、次々とペニスを脈打たせてしまっている。白濁液はぜんぜん出てこなくなり、絶頂してもひたすら、ペニスが脈打つだけになっている。

 しかし淫気のおかげで、枯渇しても性欲は衰えず、イキたい衝動は止まらない。激しい勃起反応も強制的に続けられ、女子たちにいいように弄ばれてしまう。但し、肉体はすでに出し切っているため、矛盾した状態になっている。

 それは、「なかなかイかないけれどもその直前のくすぐったい気持ちよさだけは続いている」という、生殺しに近い快楽天獄そのものとなって、無理矢理解決されてしまっている。

 絶頂を迎える回数が多くなれば、次の「精液のない射精」までの時間が長くなる。その間じゅう、脈打ちそうな男としての最大の快感だけは、少しも衰えることなく続いている。

 女子たちも、その快感を引き出しながら、自分自身が満足するまで、責めるのをやめない。そうして、時間がくれば次の娘たちが送り込まれ、人数は交代しながらも微増し続けることになる。

 一点だけ、男たちの側に違いがある。それはやはり、性感に強い男の方が、責め方も心得ていて、女体に快楽を与える度合いも大きく、同じ時間でより多くの女体を、絶頂に追いやることができたということである。

 欠格男に比べ、正義男の方が、女の子たちを悦ばせやすいのも事実だった。肉体が限界に達している中でさえ、女子たちによる快楽責めが始まると、その差が歴然と分かってくる。

 欠格男がこの女子高生2人をイかせ退室させることができたころには、正義男の方はすでに、4人をイかせ終わっていた。

 その前に送り込まれた欠格男の方が、長くこの部屋にいるのだけれども、正義男の方は矢継ぎ早に近い速度で、少女たちの性感神経を上手に無意識に突き、その交代する態勢の良さも手伝って、彼女たちを大勢悦ばせることができたのだった。

 アクメを迎えさせる女子人数において、正義男はごく短時間で、欠格男に追いついてしまう。そのため、レジスタンスで捕まった男に当たる女子は、より早く快楽を強く得ることができ、そういう男性にこそ相手にされたいと願望する。

 性的に強い男が、どうしても持てはやされがちになるのである。

 その分、送り込まれる女子の人数を増やすということで、学園側は調節を図ろうとする。この時点で、欠格男にしがみつく女子は中等部の2人、正義男に群がる女子は高等部の3人となっている。

 相変わらず交代立ちバックは続けられており、男にとっても、女子高生たちにとっても、最適の快楽を導き出せる体勢だった。もはや彼に脱出の意図は消え、自分から腰を振って、少女たちのオンナに応えてしまっている。

 のみならず、大小さまざまな乳房も同時に責めて、その娘ごとに、最も気持ちよくなる揉み方で、彼女たちを股間と両手でかわいがり続けた。

「あふう! いいよぅ! いっちゃう~~!!」

 そうこうしているうちに、3年生18歳の女子が、正義男の挿入と愛撫によって、大量の愛液をほとばしらせて天国イキとなった。実力差は歴然だ。

 ぐにいっ・・・

 中学生の女子が欠格男に女性上位で挿入。まだまだ平たい胸板を、彼の上半身に悩ましく滑らせながら、ぬっちゅぬっちゅとオンナを出し入れしてくる。

「ね・・・センセ……この感触、覚えてる?」
「うぐーっ・・・」

 忘れるはずもなかった。

 ペニスに執拗に絡みつき、どこまでも強く直情的に締め上げる心地よい感触は、14歳の名器そのものだ。それが締まりの強さを維持したまま、ゆっくり大きくペニスをぐっちょりしごき立ててくる。

 さっきの女子高生とはまるで違う、未成熟ながらもどこまでも狭くて気持ちいい感覚を醸成できる。熟したオンナの締まりとしごきによる快感刺激とは、まるで異なる心地よさだった。

 さっきまでの挿入でさんざん、女性器の良さを味わっていたはずなのに、またもや新鮮な中学オンナの刺激に、彼は全身を震わせ悦んでいる。イクまでもの時間がかなり長くなっているにもかかわらず、彼はいつでも、彼女の中でペニスを脈打たせてもおかしくなかった。

 忘れることはない。この感触は紛れもなく、「追試」で挿入してきた娘の感触と、まったく同一であった。

「センセ……あのとき、目隠しで私の顔は見えなかったけど、今は見えるよね。どお? あのとき簡単に負けちゃったちんちんが、またこうやって、同じ子のココで締められちゃってるんだよ? センセを欠格にしたのは私……。ちゃんと私の顔を見て。センセを堕とした娘の顔、じっと見てよ。」

 微笑みの欠片もない、冷たい無表情。しかしその顔は上気し、瞳は潤み、性欲に忠実なメスの顔つきでもあった。彼女はじっと男を見上げ、自分をこの部屋に追いやった張本人の顔を忘れさせないよう、脳裏にしっかりと刻み込もうとした。

 ねっとり締め上げつつ腰をゆっくり浮かせてから、また一気に根元まで腰を落として飲み込む。中学生の締まる膣圧が、一気にペニスに襲いかかっている。

 快感に抗い、何とか追試に受かりたいと切望していた男性は、それにもかかわらず、ほかならぬこの子に、この娘のオンナに負け、情けなく精液を奪われてしまっている。カラダの相性がピッタリ合っている。

 それが再び、今度は大きく腰を使われて、ペニスをねめねめと気持ちよく責め続けている。彼は一生、彼女の冷めた表情とかわいらしい顔つきを忘れないだろう。

 少女は息を荒くしながら、自分の快感に忠実になりつつも、もう一度この男を堕落させてから退出しようと、心に決めてもいた。

 それまでは少しだけ、イクのをガマンする。そのくらいは朝飯前だった。それだけ鍛えられている膣でもあった。そんな少女の思惑でヌムヌムとペニスがしごかれ、彼女は力みながらも精力を意図的に消費させ続ける。

 しかし、アクメ寸前になってちょっとだけ気を引き締め、ペニスを責めることに専念するといった具合だ。

 そうやって執拗に女性上位で腰を振りながら、ぐいぐいと上半身を抱き寄せ、発達していない胸のスベスベした肉を、遠慮なくこすりつけている。

 彼は少女の顔面を凝視したまま、あのとき敗北した情けない自分を思い返し、しかも未だにその娘を克服できていない自分を思い知らされる。律動までずいぶん時間がかかるはずのペニスが、ごく短時間で追い詰められていく。

「んぐっ・・・あん!」

 ペニスが律動を始めた直後、女子中学生は引き締めていた気を緩め、絶頂を許した。彼をイかせることができたので、安心して自分もイクことができるというものだ。それで彼女は、十分満足だった。

 おとなの男性を徹底的に性的な側面で負けさせたことが、彼女の大いなる自信に繋がった。それが深い悦びとなって、この若すぎる女体を徹底的に高めた。彼女はこの先、この体験を思い出して、自分の部屋でこれをオカズに、何度でもイけるはずだ。

 その間、見つめ合う男女を間近でじっと見ていたもう1人の女子中学生は、すぐにでも自分も気持ちよくなりたいと切望し、この欠格男を離れ、正義男の方に走っていた。

 正義男は女学生をさらにイかせ倒し、この中学生を立ちバックで嵌め込んでも、存分に彼女を悦ばせ続けることができた。

 正義男は、高校生と中学生の2人を相手に、交代挿入でどんどん女体を悦ばせ続ける。一方的に高められている欠格男とはずいぶん違う動きになってしまっていた。

 人数が丁度なくなりそうな頃合いに、時間が来て、女子たちが部屋になだれ込んでくる。正義男の元に4人の中学生が送り込まれたときに、彼は女子高生1人を残すだけであった。一方、欠格男の方に送り込まれたのは、小学6年生と高校2年生の2人であった。

 彼らは尻餅をついた体勢で上体を起こし、少女たちを迎える。彼らにはもう、脱出などという感覚もまるでなく、ひたすら性欲の赴くままに、彼女たちに身を任せるだけになる。

 両者とも、対面座位での結合になった。欠格男の前後を女子が挟み、12歳の若すぎる女の娘が、彼に抱きついて、大人のペニスをしっかりと根元まで飲み込む。

 そして彼の背後を、女体として完熟した高校娘ががっしり抱き寄せ、背後から支えてくれる。これで、小等部の女子は存分に全身を上下させて、ちいさな稚いオンナで、ペニスをしごき立てることが可能になった。

 ときおりしがみつくように抱きしめ、ときには後ろに手をついて、少女はガンガン腰を上下させ、未発達すぎる女性器でペニスをいたぶり続けた。その生足が彼の腰回りを滑り、ツルツルのオンナで棒全体を、しっかりとしごきまくっている。

 背後から豊かな乳房が、彼の背中全体を滑り潰れていた。

「ほらほら~~~♥ コドモのおまんこ、こぉんなにいい気持ちなんだよー? いっちゃえいっちゃえー!!」

 少女は自分がまだまだ第二次性徴直前であることを熟知しつつ、なおかつ、生足の感触はどの男をも興奮させ、鍛えられた性器は男根を快楽の坩堝に堕とすことをも知っている。

 彼女は、自分が幼い、禁断の相手であり、幼女とのセックスが多くの大人を獣道に堕とすことを、かえって魅力的なものと信じて疑わなかった。激しい全身上下運動は一向に収まらず、ペニスは禁じられているオンナの感触で、しこたま刺激され続けた。

「あははっ。カンタンにはイかないか~……もうイッパイ、イッちゃってるから仕方ないよねー。」

 女の娘は腰を動かしながらも、もう枯渇しきったペニスが、長時間刺激し続けなければ脈打たないことを実感している。そうなる前に、自分が快楽に負けることも理解した。


 しかしこの部屋では、それでまったく問題ない。別の子が相手になれば済む話である。瞬殺は無理だと分かると、ねちっこく責め続けて気持ちよくなろうという思いに駆られた。

「ね。比べてみない? おとな直前になった私のココと、小等部の後輩のと、ギャップがスゴイよ?」

 後ろの女子高生が甘く囁く。脳がとろけきった男は、その衝動を抑えきれなかった。

 小学生と高校生が交代する。成熟したオンナがペニスを包み、ぐっちょぐっちょと大きく責め回す。子供の感触と、女学生の感触が、相当に違うことを彼は実感した。

 小等部女子にはその特有の良さがあり、いつでも精を奪える実力を持っている。直截締め上げ、ちいさな壺の中でおおきなペニスを根元まで飲み込んで、がっちりしがみついてくる。その狭さとタブー性が、彼女たちの快楽の源泉だった。

 それに比べて、高校生になると、身体は大きく、女性的になり、膣感もまた、ぐんと具合が良くなっている。直情的な締まりに対して、テクニックと蠢き、成長したヒダの質感でイかせ倒そうとするオンナの感触そのものだった。

 大人と子供の女性器によって交代でハメ込まれると、そのつど新鮮な感触がペニスを包み、やわらかに締め上げながらこすれていく。対面座位で、彼は女の子にしがみつくようにして、それぞれの感触を愉しんだ。

 彼は少女たちの背中を撫でさすり、また、小学生と高校生の生足の細さ、みずみずしい肌の質感を愉しんだ。

 自分から腰を振って、ペニスで少女たちを突き上げるが、この対面座位では、前後で挟まれこすられていて、繊細な女体の肌触りでじっくりねっとり絞られていて、決定的に不利であった。

 しかしながら、同じように交代対面座位に持ち込まれている正義男の方は、やや勝手が違う。中1~3の女の子たちが、男性の身体を前後で挟みながら、彼の動きに身を任せている。

 よく締まるはずのオンナも、ペニスをとことん悦ばせながら、それ以上にこなれた腰使いと硬いペニスの出し入れする感触に、あっというまに高められていく。彼女たちは急激に精力を浪費させ、イクまで時間もかからなそうだった。

 彼女たちは耐久せず、好きなように自分の快感に素直になることができるので、正義男の激しくも優しい大人の責めに、次々と身もだえしていくのであった。

 同じ体勢であるにもかかわらず、少女たちの反応がまるで違う。人気があるオスの動きと、そうでない輩との、決定的な違いでもあった。

 そして彼らは、お互いに自分のセックスを相手に見せることになり、女の子を抱きながら、すぐ近くに同じ体勢になっている男女の姿を見て、さらに興奮を高める。

 その興奮が、少女たちをイかせる方向に意欲的に動くのか、あるいは少女たち主導で一方的にペニス性感を高められる方向に持って行かれるのかは、男によって個人差があった。

 もとよりそれは、性欲のコントロールと耐久、そして経験値の差になってしまっている。現実世界で顔の良い男がセックスも上手なのは、単純に経験量の違いであり、培えるテクニックのレパートリーになり、蓄積されるためである。

 上手な男にいい気持ちになっている娘たちは、他の女をたくさん抱いてきているからであるという現実から目を背けるが、実際の人気と性体験には明白な相関がある。

「むぐぅ・・・」

 突然、欠格男の方がくぐもった声を出した。小学生のオンナで強くペニスを律動させた直後のことである。それは彼の意思から出た声ではなく、完全に無意識のうちに出た悲鳴に近いものだった。

 性欲は変わらず、ペニスへの快感も止まりはしない。だが、それは魔族の淫気でムリにそうなっているだけであり、本来ならとっくに、イキすぎて股間が痛み、セックスが苦痛そのままに、ペニスの激痛で性欲の欠片も残らないはずの肉体状態なのであった。

 それにもかかわらず、その苦痛がまったく感じられなくなり、性感神経が剥き出しに敏感になっている中では、彼らは性行為を続けずにはいられなくなる。しかしそれでも、やはり肉体的な限界はどうしても訪れてしまう。

 快楽と激痛という矛盾した状態が交錯しながら、それを淫気でごまかされてきただけに、身体は限界を超えると、それ以上は耐えきれなくなってしまう。こまかい筋肉繊維が断裂し、疲労も限界を超えてしまっていた。

 それでも彼は、痛みも飽きもなしに、脳内は快楽で一杯のままである。その気持ちいい精神状態のまま、肉体はそれ以上耐えきれなくなる。すると本能的に、彼は急激に気を失ってしまうのである。

 近くの順番待ち女子たちが手伝いながら、彼は部屋の外に出され、待機用の部屋に移される。彼の意識が途切れている間は、そこで休息させるのである。淫気が肉体を急激に回復させ、夢をも見ない深すぎる眠りで、精神と欲情も急快復させていく。

 気がつくまでの間は、そこで放置されるままだ。食事や排泄など必要な時間以外は、常に女子たちの相手をさせられることに変わりはない。

 もちろん心配は要らない。彼は絶命すらできない。そうなる頃には、彼の精神は完全にブラックアウトし、自分が誰であるのかをも思い出せなくなってしまっているであろう。そうやって学園の秘密は保たれているのである。

 正義男もやはり、次から次へと送り込まれる女子たちの性感攻撃には、いつまでも耐えきれない。手、胸、口で犯され、生足に包まれ、全身をきめ細かい肌でこすられ、パイズリされ続ける。

 そして交代挿入が押しかけてくるので、どんなペニスも快楽からは逃れられない。性豪だった正義男も、10歳の若い膣に耐えきれず、彼女の生足の滑る感触にほだされる。

 そして矢継ぎ早に17歳のオンナに飲み込まれ、年齢のかけ離れた女子の感触ギャップに、そのつど驚かされる。

 絶頂律動が続いているのに、15歳の生足がペニスを包んでスマタし続け、脈打ちが終わった直後に、その太もも内股からオンナへと、攻撃箇所が変わるだけである。

 彼も同じ運命をたどる。少女たちに抱き包まれている渦中で、彼は突然気を失い、そして別の部屋に移されてしまう。回復までは、しばしの休養となる。

 言うまでもなく、女子は時間になったら増え、自分が「もういいや」と思えるまではいつまでも居ていい部屋なので、相手の男が気絶したからといって放置されることはない。

 すぐに、次の男性が部屋に押し込められ、彼女たちの相手をさせられることになる。相手の男に困ることはなかった。

 それだけ、反逆者と欠格者が大勢いるということでもある。とりわけ、男性職員で試験に合格しきれない者が、後を絶たなかった。

 彼らはその日まで先生と呼ばれ、別の仕事をするなら○○さんと呼ばれ慕われてきた男たちである。が、だれであれ、女子たちの誘惑に耐え、さらに性感刺激をも堪え、欲情に負けない強靱な精神力と、実際の快楽を受けても精を奪われない、強い肉体が求められ続ける。

 定期的に行われるテストに受かり続け、彼女たちの生足で勃起しないこと、射精しないことが求められる。また、日常において、学園の痴態を目の当たりにして、いい大人が股間にテントを作るのも御法度だ。

 叱責が続けば、強制テストになり、当然そういう劣情に負けるような男は、少女たちの脚にも膣締めにも負けて、合格できない状態になる。そうなれば、もはやこの淫欲の館から抜け出すことは不可能である。

 ただただひたすらに、女の子たちの性欲フラストレーションのはけ口として、少女たちの欲求不満解消道具として、ペニスがおもちゃにされ続け、一日に何度も気絶し、回復してはまた快楽地獄に包み込まれる日々を送る。

 個人差はあるが、たいした年月を要さず、多くの男たちが行方知れずの状態になる。甘美なる女子力のどこもかしこもに、男たちは精を抜き取られ続け、出なくなっても執拗に長時間に亘って、何度でも脈打ちの絶頂を味わわされることになる。

 子供から高校生まで、どの年代の若娘の、手でも脚でも胸でもお尻でも、とりわけ性器の締まり具合で、大勢を同時に相手にしながら、全身女体まみれになる。股間の快感は少しも緩まず、彼らは少女たちのストレス解消の道具になり続ける。

 この施設のどの部屋でも、だいたい同じようなことが行われているが、その中でも特筆すべきは、「特別矯正室」と呼ばれるルームだ。そこは文字どおり、特別な矯正を目的に設置されており、矯正室1番と2番の二部屋がある。

 めったには使われないけれども、使用されることが時々あり、男子たちにひそかに恐れられている、という設定の場所だ。

 矯正室は、いわゆる不良な少年たちを懲罰する場所である。対象は5年生以上の男子。それ以前の低学年は、教育次第でそれほど問題行動を起こさないが、10歳以上にもなって問題行動があれば、それは筋金入りということで、矯正対象にされるのである。

 矯正室1番は、比較的軽微な不良行為者に対して開かれる。ここに1人の男子が入れられた。彼は11歳になったばかりの、まだ5年生の男子であった。もちろん服は全部脱がされている上、館全体に充満する淫気に侵蝕されてしまっている。

 この男の子は、性欲に抗い、女子たちの誘惑がしつこいので、どうしても勃起しそうになり、やぶれかぶれになって、誘ってきた女子の背中を思い切り蹴飛ばしたのである。

 露骨な暴力行為であり、性的誘惑に蹴りで対抗しようとするのは、学園では卑劣なこととされた。少年は、それを知っていて、つい乱暴な行動に出てしまったのだ。

 それでも、日頃から注意されていたこと、禁じられていたことを行ってしまったことが問題視され、学園長の許可の元、矯正室1番に入れられてしまった。

 1番は、比較的軽微で、学年も低い男子が入れられる。軽微な者であっても、問題行動が度重なれば2番に入れられてしまう。

 2番は恐ろしく、過度のトラウマをも引き起こすため、男子たちから恐れられており、ほとんど使用されない、つまり2番に入るほどの重罪を犯す男子は、まず存在しない、はずである。

 1番の部屋は、淫気が充満し、そして……他の部屋で行われている、大人の男性が女子たちに性的に追い詰められている様子が、多くのモニターから映し出されている。他の部屋の痴態が、壁、天井、そして床全体に、いっぱい映されているのである。

 どこを見ても、色々な年齢の女子たちが、大人の男性を責め、じかにセックスし続け、何度もペニスから脈打ちを勝ち取っている様子ばかり、途切れることなく放映されている。リアルタイムで行われている、大勢の女体の群である。

 男の子は、その部屋に一定時間、懲罰として入れられる。時間が来たら、解放されるものの、ここで起こっていることは口外しないよう厳しく言い渡され、秘密を漏らせば容赦なく2番だと言われるので、彼はいつまでも、秘密を口にしない。

 この少年に待ち受けているのは、強すぎる淫気である。

 体内の奥深くまで吸収され、男の性欲を狂わせる魔性の催淫ガスが、少年の身体を芯まで侵してしまう。普段から性欲は堪えるべきものという教育を受けてきたが、奥底からあふれ出る男性機能を、彼はどうすることもできない。

 大人でも耐えきれない欲情生理に、子供が太刀打ちできるはずもない。

 どこを見回しても、そこに映し出されているのは、女子たち大勢のあられもない宴である。同じ年頃の少女たちが大人の男性を責め、その成熟した硬いペニスを遠慮なくオンナに飲み込んでいく。

 5~6年生のやわらかなお尻、白い肌、きれいな生足、そして露出される股間のタテスジ……ありとあらゆる女子のパーツが、性行為とともに彼の眼前に迫ってくる。

 そしてもちろん、同世代のみならず、年上の、より女らしい身体に成長しているお姉ちゃんたちの姿も、画面越しにたくさん出てくる。中高生の発達した女体も露骨に見せつけられる。

 きれいに伸びて太まった生足のみならず、大小さまざまに膨らんだ乳房も、成熟度や個性が大きく差となっているオンナのスジも、少年の前にあらわになっている。どこに目を向けようとも、彼の目には、異性の裸体と絞られる大人の男性の姿ばかりなのだ。

 反り返るペニスを、幼い男の子はついつい掴み、もみほぐし始めてしまう。彼は、画面に映っているさまざまな女体の群をガン見しながら、1人オナニーせざるを得ない。

 女らしいお尻をじっくり見、内股のきめ細かい肌をガン見し、膨らんだ大小さまざまなおっぱいを大勢目の当たりにする。そこへ淫気が性欲を狂わせるので、男の子は我慢ができず、あっちこっちを凝視しながら、必死で自分のペニスをかわいがる。

 そして程なくして、彼はペニスを自分の手でヒクつかせてしまう。この年代では精通がまだの子もいて、股間がヒクヒク脈打つだけの場合も多いが、精液が出るかどうかはまったく問題ではない。

 一度イッても、それで解放してくれるはずはなく、少年はまだまだ、女の子たちの痴態と身体パーツを見ながら、萎えることのないペニスと性欲を、ひたむきに揉み、しごき、亀頭先端を撫で回す。自分で自分を止めることができない。

 大人の男性を犯すセックスやフェラチオ、パイズリや生足コスリを見ながら、少年は自分が、彼女たちに同じことをされてしまっていたらと思い、それに心を奪われて自慰行為に耽り続ける。

 包茎の肌色ペニスの皮をつまんで、先っぽばかりを指で揉みしだく子。ちゅっくりと皮を剥きながらしごく子。玉袋くすぐりを覚えている子。性の知識と行動に相関関係がある。

 いずれにしても、少年は延々と、中高生の裸体までしっかり見届けつつ、彼女たちの震えるやわらかな肉を見てオナニーし続ける。イッてもイッても、きりなく淫気が彼の劣情を誘い続ける。

 中高生の生足が男の両脚を滑り回り、毛穴が見えるほど拡大された肌表面の映像が流れている。別の画面では、高等部の乳房がてんこ盛りになっていた。小学生のお尻やオンナ表面が拡大されていることもある。

 その少女の尻がペニスを挟んでむにゅむにゅこすり、ちっぱいを撫でさすって悦んでいる姿を目の当たりにすれば、少年もまた、過度に興奮して自分を慰め続ける。

 何度脈打っても、すぐに回復してしまい、そこへ大勢の女子たちの挿入シーンが同時進行で放映されているので、それを見て、また股間のくすぐったい疼きに耐えきれず、自分からイクまでペニスを刺激してしまう。

 気絶するか、一定時間が経過するまで、男の子は部屋から出して貰えない。こうして、四六時中自分でオナニーし続ける羽目に陥るのが、矯正室1番の懲罰内容なのである。

 彼らは問題行動を起こすことなく、素直に少女たちの誘惑に応じて、勃起し、さらに彼女たちの肢体で絶頂にまで追い込まれることが、自分の日常たるべきだということを、カラダで叩き込まれることになる。

 断じて暴力などに頼らず、不登校や女子集団からの逃走、サボタージュの類は許されない。そんなことをすれば、この1番部屋に送り込まれ、執拗にオナニーを強要されるばかりとなる。

 かえって、男子は女子の肉体誘惑に弱くなるだけだ。快楽への耐性も極端に弱まってしまう。実際に彼は、ここで少女たちの開けっぴろげな性欲の宴を目の当たりにし、そのなまなましいセックスの連鎖を、脳裏に焼き付けてしまうことになる。

 そしてその劣情に耐えきれず、何度でも自分でイクまでペニスをいじり続け、性行為の快楽に対して、極端に過敏になってしまう。

 懲罰の程度によって、時間はまちまちであり、長時間閉じ込められる場合もあるが、そうした場合は連続する射精絶頂に耐えきれず、先に気を失ってしまう。そのため、1番部屋に閉じ込められる平均時間は、だいたい1時間くらいになっている。

 それ以上の時間、部屋に閉じ込められても、気を失って終わりになるためである。が、その1時間は、性感刺激の気持ちよさが続き、何度も何度もイキ続けるし、見れば見るほど、女子たちの性的魅力を叩き込まれるだけである。

 そうして、解放されたあとも、少年には悪夢が続く。翌日から、彼は極度に女子の肢体に魅力を感じてしまうだろう。

 ガマンしようとしても、成長した太ももを見るにつけ、声をかけられ、触られたり、脚を撫でさすらされたりするたびに、この部屋での痴態がフラッシュバックしてしまい、あっけなくペニスを蘇らせてしまうことになる。

 そして、オナニーでは味わえない、異性の手や口、素足や性器での快感攻撃にも弱くなり、彼はいともあっさりと、股間を脈打たせて敗北する身体になってしまうのだ。

 矯正室送りになった男子は極端に弱体化してしまう上、女子たちも「アイツは送られた」と分かっているので、簡単に籠絡できる相手として、全員にマークされることになる。

 放課後になっても、女子たちやお姉ちゃんたちの誘惑は留まるところを知らず、少年はこれまで以上に、快楽漬け女体漬けになって暮らさなければならなくなる。「前科者」に厳しいのは学園内でも同じだ。

 非行があまりにも悪辣で、素行不良が際立つ男子生徒は、矯正室2番に送り込まれる。この部屋はあまり使われることがない建前で、度を超した悪い男子を懲らしめる場所である。

 何度も1番部屋に閉じ込められても改めない者。暴力の程度が激しい者。孤島からの脱出を試みた者。秘密を漏らそうとした者。逆に、性欲の塊で、誘惑に抗うでもなく、抑制のための教育プログラムに公然と逆らう者。女子に自分から襲いかかって精液を吐き出してしまおうという陵辱主義者。

 こういった、手のつけられない手合いを、長時間、ときには数日に亘って、閉じ込めておく場所である。

 対象者は射精可能な中学生以上ではあるが、それ以下であっても度を超した男子は対象になる。彼らは特別に、淫気の充満する部屋の中で、オナニーでは済まされない快楽天国に晒される。

 モニターが壁や天井にいっぱい設置され、そこに女子たちの裸体とセックスが映し出されるのは変わらないけれども、床は他の部屋同様、性行為がしやすいよう、やわらかくなっている。

 そして……。第2部屋で男子に群がるのは、同学年の女子たちではなく、教職員の女性たち、おとなのレディたちである。完璧に発達し終わった年上の裸体が大勢押し寄せ、青少年1人を食い散らかすことになる。

 多勢に無勢、さらに全員が大人の女性であるから、男子はもう逆らうことができない。そして、20代のきちんとした肉体を誇る、スラッとした脚の女性たちが、よってたかって彼の全身を責め、舐め、さすり、生足こすりつけで攻撃する。

 すぐさま欲情する男子に対して、学園出身者で性的な攻撃は誰よりも長じている「先生方」が、じかにペニスをオンナに飲み込んでしまう。

 仰向けに寝かされ、若娘たちのいやらしい行為を画面で見ながら、おとなの色香たっぷりの先生に、すぐさま挿入させられてしまう。

 あまたの男根を枯れさせたオンナの攻撃で、腰使いもいやらしくくねる絶妙なテクニックが、中高生という若いツボミを絞り取る。

 不慣れな肌色ペニスは、使いこなれてレベルが高度に上がっている熟練した肉壺に飲み込まれ、どこまでも蠕動しながら、ぐにっぐねっとペニスをしごき、優しく強い締まりで心地よく高めてくる。

 たいていの男子が、淫気の影響も手伝って、1分も持たずに射精してしまう。

 すると、おとなのパイズリ&裏スジ舐めがすぐさま襲いかかり、大きく膨れ上がった凄艶な乳房が、まだまだあどけない弱体ペニスを、すっぽり包んでやわらかな肌でしごき上げる。

 それでいて、蠢く悩ましい舌が、亀頭先端やその裏側の敏感なところをねぶり上げ、ぴちゃぴちゃとピンポイントで責め立てる。先端の感じやすいところを舐められながら、大きな乳でやわらかにしごかれ続け、男子は次の射精まで持ち込まれてしまう。

 交代しながら生足に挟み込まれ、細く引き締まったレディならではのシコシコした脚の感触でしごかれ続けると、またもや彼は精液を吐き出してしまうだろう。

 それでも先生方は許してくれず、出したばかりのペニスを執拗なフェラチオで責め、内頬でしごき、喉奥までくわえ込んで、どこもかしこもを舐め尽くす。交代で何人もの女性に舐め回され、イクまで口がペニスから離れない。

 矢継ぎ早に高度なテクニックが繰り出され、ひっきりなしに刺激され続けて、それでも萎えることができない淫気の中で、熟練のオンナが再びペニスを包み締め上げる。

 学生時代も、大人になっても、数え切れないほどのペニスを咥え込み、すぐさま射精に至らせてきた、百戦錬磨の女性器であり、少女たちにさまざまなテクニックを詳細に教え込んで鍛えてきた指導力結集の賜物である。

 それらすべてが惜しげもなく、この男子1人めがけて、集団で襲いかかってきて、休む暇なしに連続連戦、快楽漬けにされる。

 それが一日、気絶しても気がついたら再び気を失うまで精を奪い続けるといった、性感の宴になっている。生徒によっては数日に亘ることもあり、徹底して絞り抜くことで、非行を阻止するという名目なのである。

 この矯正第2部屋に入れられた男子は、ほぼ再起不能だ。廃人とはいわないが、それに近い状態まで追い込まれてしまう。性欲に敏感どころではなく、もはや異性に対する一種の恐怖心が強く全身を支配してしまうだろう。

 何度も気を失い、起きれば快感だけが四六時中続いて、それが何日も終わらない。トラウマができ、次の日からはものも言わず、女子たちに強い恐怖まで感じるという。

 彼女たちも、「送られた相手」以上の警戒心を持っているので、気軽に話しかけてはこなくなる。先生方に絞り尽くされた極度の不良であるから、なるべく関わらない方がいいという計算が働く。

 とはいえ、欲動は完全に刷り込まれているので、誘惑されなくても勃起、ちょっとした性感刺激だけで精を吐き出してしまう肉体になっている。簡単に相手するだけで良い。

 ここまでの仕打ちをしてしまう矯正第2は、めったに使われない、はずである。頻繁に用いられれば、学園のバランスにまで影響を及ぼしてしまうから、その使用は、慎重にも慎重を期している、ことになっている。

 一応、厳重な許可制の下、何人もの上の承認が書類上とおって、初めて適用される、という形式を取っている。

 だが、実際には・・・。

 この矯正2番は、ほぼ毎日、誰かがいる。1人の男子が数日閉じ込められるケースもあれば、日々とっかえひっかえ別の男の子が犠牲になる場合もあった。

 いずれにせよ、誰か1人は必ず、この部屋に閉じ込められ、おとなの職員たちに精を絞られ続けているし、一応形の上では精通が始まってからということになっているものの、例外的処置も認められているため、年端も行かぬ少年ペニスが、熟練したおとな性器の餌食になるケースも、しばしば見受けられている。

 このような事が起こる理由は、意外と単純なものだった。

 動機は、女子たちと同じである。おとなの職員たちも、簡単に快楽に屈することなく、男をイかせることが勝利という矜持で動いているので、日々少しずつ、欲求不満が高まっていく。少女たちよりも我慢強いとはいえ、それでも限度があるというわけだ。

 そこで先生方は、ひそかに話し合って、次は誰をターゲットにするかを決め、目をつけた相手を呼び出す。一方的な”裁判”にかけ、数分で有罪認定。書類は事前に通してあるので、その場で2番部屋直行だ。

 理由づけは簡単なもので十分だ。
「態度が悪い」
「根性がない」
「精神力が足りない」
「こともあろうに教職員を性的な目で見て、敵対すべき女生徒から目を逸らした」
「前も2番に入った」
「素行が悪いという噂が女子の間で広まっているのを聞いた」
「抜け出したいというようなことをこっそり独り言でつぶやいた」
「学校ポスターの絵の女子の胸が大きく描かれているので女性の尊厳を傷つけた」
などなど。

 どう態度が悪いのかとか、証拠があるかないかは、まったく問われない。男子側にはいっさいの発言権がなく黙っていなければならない。

 そして、「そうだきっとそうに違いない」と先生方が認めさえすれば、それだけで有罪だった。裁判の中で、反対者が5分の4を超えないかぎり、その教師の告発は正当なものとなり、男子の有罪が一発で確定する。

 こうして確定した瞬間、スケープゴートの男子は、2番部屋に裸で放り込まれてしまう。彼を裁いていた汚い大人たちがそのまま、全裸で襲いかかってくるという仕組みである。

 当然、疑惑に異を唱え反対する女職員は1人もおらず、満場一致で可決成立してしまい、即日施行&処刑実行である。

 かように大人の女たちも、フラストレーションが溜まらないように、上手に教え子を餌食にするシステムになっている。

 犠牲になった青少年たちは、ぽつり、ぽつりと増えていくけれども、同じ男子がターゲットで何度も送り込まれることが多く、学園の精神衛生面でのバランスは、うまく崩れないように調整されているのである。

 変態学園の裏の顔は、男たちを喰い者にして自分の性欲を満たし続ける、淫靡で意地汚い欲望だらけの館となって結実している。公然の秘密として、表向き話題には上がらないけれども、たしかに、こうした側面が、学園の性欲バランサーとして、いわば影の部分として、確実に存在している。

 表向きは、男女の性的嗜好が固定されてしまっていることへの反逆となっている。だが、その真の姿は、強欲に男女の違いはなく、快楽に線引きはなく、肉欲のままに動いた人間の、けだものの行動原理だ。

 男であれ女であれ、我欲に縛られた人間どもの末路は決まり切っている。

 競技として、あるいは思想の問題として、男女の性的価値を逆転させる試みは、爽やかな快感とその抑止、および勝負としての女子の優位性を謳っているけれども、内実のドロドロした劣情欲は、ひっくり返されつつ固定され硬直化した、精の搾取と悪魔的快楽の飽くなき追求でしかない。

 まだまだ、この学園には秘密が隠されている。なぜそのような価値観を人間の世界に広めようと企てているのか。女子たちが性に開放的になり、積極的に男の精を奪おうというパーソナリティーに仕上がらなければいけないとする価値観はどこから来たのか。

 この世について、各現象について、正しいかどうかで判断してはならない。正しければ何をしてもよいという思い上がりが、人類を常に危機にさらし続けてきた。誰でもが自分は正しいと思っているため、高慢な我欲が衝突し続けるのである。

 正しいかどうかではなく、誰がトクをし、誰がソンをするのかで判断するのが、現実に向き合うときに重要な視点となる。では一体、この変態学園の性意識によって、何者が得をするというのだろうか。

 その答えは、この館に充溢する、人の手では生成できない魔性の淫気に隠されている。

 男を狂わせる、都合の良い甘い香りがどこから提供されているかを察すれば、この価値観を浸透せしめようと企む、人ならざる存在の影を、ほのめかすことくらいはできるであろう。

 それ以上に深入りすれば、欲求解消部屋に送り込まれる、では済まない。ここよりもはるかに恐ろしい世界へと、魂ごと引きずりこまれてしまうことだろう。そうなれば最後、永久に抜け出すことはできない。

 廃人になって人知れず消えた方が何億倍もマシだったと後悔しても遅いという、悪しき存在が跋扈する空間に、永遠に閉じ込められてしまうことになる。それ以上、暗翳の部分に触れては、いけない・・・。



変態学園の実相2~逸脱者たちの末路~ 完




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