呪いのロッキングチェア



 骨董品が好きだ。

 といっても買い集めている訳じゃない。そんなに金持ちな訳がない。精々骨董品屋で展示されている物を見て楽しむ程度だ。

 都心から少し離れた場所に骨董品屋が立ち並ぶ一角がある。アンティークな雰囲気は、表通りの自動車の行き交う喧騒とは打って変わって独特の町並みになっている。僕はこの一角が好きだ。

 休日になると大抵この町並みを歩く。なんて言うか、僕なりの癒しなんだろうな…

 その日、今までにないお店を見つけた。新装開店したのだろうか。

 とりあえず中に入ってみる。薄暗い雰囲気。時間が止まっている錯覚。これだ。僕が求めていたのは、この感覚なんだ。

 展示品を見てみる。どの商品にも値段は付いていない。こういう場合は相当価値がある事が多い。どっちにしても僕には手が出そうもない良さそうな物ばかりだった。

 テーブル、時計、どれも100年以上は経っている。それなのに新品のような輝きを放っている。いつか僕もお金持ちになって、こういう物を手に入れられるようになりたいものだ。

 …その中に、それはあった。

 こげ茶色のロッキングチェア。一体何年経っているのか。木でできている筈なのに、硬さも、しなやかさも、昔のままなのか。故障らしい所もまったくなく、座ったら壊れてしまうような雰囲気もまったくない。この頑丈さと実用性は相当の代物だと直感した。

 思わず椅子に手を触れてみる。きい、と軽い音を立てて、椅子が前後に揺れる。前へ、後ろへ、ゆっくりと舟をこぐ椅子。こんな椅子に座って、暖炉があって、パイプをくゆらせながら時間を忘れる…そんな身分になりたいものだ。

 「…それがお気に入りかしら?」

 どきりとして、あわてて後ろを振り返った。一瞬、心臓を掴まれたような感覚に陥り、冷や汗がどっと吹き出てきた。

 「あ、あの…」

 「私はこの店の主人、マリアといいます。どうぞごゆっくり見ていって下さいね。」

 「は、はい…」

 店主は、背の高い、妖艶な美女だった。ぞっとする冷たさを残しながら、どこか安心させられるような、独特の美しさ。黒いドレスに身を包んだ、圧倒される魅力。腰の辺りまで伸ばした長い髪の毛が、切れ長の瞳が、どこか人間離れしたような雰囲気と色気をかもし出している。こんな人に出会ったのは初めてだ。

 「そのロッキングチェア、1805年にヨーロッパで作られた逸品ですの。」

 「すると200年…」

 「そう。一度も故障する事無く、老朽もしない、職人の命がこもった最高の椅子ですわ。」

 「な、なるほど…」女主人にも圧倒されるが、やはり僕の目には狂いなくこの椅子が大変な価値のある物だったのだ。

 きい、きい、きい…

 さっきちょっと触っただけなのに、椅子はずっと前後に動いたままだった。マリアが近づいて来て、椅子を掴むと、船が止まった。

 「いかが?この椅子は…」

 「…とてもいいと思います。でも僕には…」

 マリアの吐息が僕の周りを包み込んでいる。甘い香りが漂い、クラクラして来る。椅子もいいけど、マリアさんも…。彼女にどんどん引き込まれてしまいそうで、なんだか恐ろしくなって来た。

 「良かったら、座ってみて下さい。」「ぇ、いいんですか?」「どうぞ。」

 とても買える物じゃない。でも、座ってみたい。マリアさんの香りに包まれながら。

 「それでは、こちらへどうぞ。」

 「え?」

 「この狭い所で座って頂いても、良さは分かりません。奥に部屋があるから、そこでお試しになって下さい。」

 「でも…」

 マリアさんには分かっている筈。若造の僕にはとても買える物じゃないって事位は。なのに、どうしてそこまでしてくれるんだろう?

 マリアさんは椅子を持って、奥に向かった。僕も後に従う。

 案内された部屋は、さっきの雰囲気とは打って変わって、広々とした、何にもない部屋だった。マリアはその真ん中に椅子を置いて、その傍に立った。

 「さぁ、座って見て下さい。」「はぁ…」

 僕は言われるがままにロッキングチェアに座ってみた。

 ゆったりとした座り心地。硬い素材なのに体に全然負担を与えない設計。ちょっと体を動かしただけで、ゆっくりと揺れる機能性。どれを取っても最高のできだった。ちょっと座っただけで、もう眠ってしまいそうなリラックスができる。

 「私、あなたを以前から知っていましたの。」そばからマリアが優しく語りかけて来る。

 「知っていた…」「ええ。」「…どこでですか?」

 「あなたは毎週、あちこちのお店を回っていますわね。だから良く見かけるし、骨董好きの青年だって事も知りましたの。私がお店を開いて、早速そのあなたが来て下さったから、嬉しいのです。」

 「そう、でしたか…」

 「あなたが良く訪れるお店は繁盛しますの。きっといい目を持っていらっしゃるのね。あなたが来るお店には、その後多くのお客様が来て下さいます。私達の間では評判の福の神なのですよ。」

 そうだったのか…

 いけない、本当に眠くなって来た。ここで寝てしまったらいくら何でも失礼だ。僕は椅子から立ち上がった。

 「あら、もうよろしいのですか?」「はい。十分堪能しました。これ以上座っていると寝てしまいそうだったので。」

 「寝ても良かったのですよ?」「いや、そういう訳には…」「でも、この椅子、気に入って頂けたようですわね。」「はい、とっても気に入りました。」

 「もし良かったら、お安く譲りますわ。」

 「でも…僕にはお金が。」「もしあなたが、これからもこのお店に来て下さるのでしたら、5万円で。あなたがお得意様になって下されば、私も助かるのです。どうか、今後もいらして下さいませんか?」

 「来るのは来ますけども、いくら何でも椅子を安く買う訳には…」「ご安心下さい、もっと色々と良い品もございますわ。他のお客様にはそちらを買って頂ければよいのです。あなたには、…是非この椅子を。」

 どう考えても、何万円などという値段で買える筈がない。でも、これから先もこのお店に足を運ぶって条件でタダ同然で買えるんだ。それなら僕にも出せる。

 多分、買わなくても、マリアさんがいれば僕はまたここに来るだろう。僕だけじゃない。

 でも、僕はやっぱりこの椅子が欲しかった。独特の妖しい雰囲気を醸し出す椅子が。誘惑には勝てない。

 「ではお言葉に甘えて。」「嬉しいですわ。きっと、またいらして下さいね。」「はい、来週にはまた、必ず行きます、マリアさん。」「お待ちしております。」

 僕は帰途についた。甘い余韻が忘れられなかった。

 二日程で、椅子が届いた。僕の部屋にはちょっと大きい感じがする。でも、一目見て気に入った椅子が、今僕の部屋にあるんだ。

 なんだか感激だなあ。今日はあったかいし、一昨日できなかった事をしてみよう。ロッキングチェアで寝るッ!

 座ってみる。やっぱり座り心地は最高だ。なんだか、わざわざ眠気を誘うように作られているみたいだ。どんどん眠くなって来る。

 カタッ

 小さな音に気がつくと、僕は別の部屋にいた。一昨日、マリアさんのお店の奥にあった、あの広い部屋だ。

 「!」

 僕はさっきまで自分の部屋にいた筈。その驚きもあるけど、それ以上に僕を驚かせたのは、金縛りにあってるって事だ。

 体が動かない。椅子は前後に勝手に揺れて、僕をまどろみの中にいざない続ける。でも体の自由は利かない。手を持ち上げる事もできない。まるで椅子に縛り付けられているみたいに。

 そうか、これはきっと夢だな。

 椅子があまり心地よかったから、もう寝ているのだろう。

 僕は椅子の揺らぎに身を任せた。体が動かない事もどうでも良くなっていた。

 「また、いらして下さったのですね、約束通り。」

 ビクッ!

 部屋に響く甘い声で、また僕は心臓が掴まれる思いになった。そのショックで、僕は自分の部屋に移動した。そう、夢から覚めたのだ。辺りを見回す。たしかに自分の家だ。体も自由に動く。

 「ふう。やっぱり布団で寝ようかな。」

 僕は椅子から立ち上がった。途端に、だるさが体を襲う。何かが全身にのしかかっているように、疲れが広がる。布団を引くのさえ億劫だ。やっぱりこの椅子で寝てみよう。

 もう一度腰掛けると、不思議に疲れが消えて、またゆったりした気分になった。そしてまた僕は深い眠りに落ちて行った。

 気がつくとまたあの部屋にいた。もう突然脅かしたりしないでくれ…

 やっぱり体が動かない。でも気分はとてもリラックスしている。

 暫く揺られていると、どんどん体が軽くなって行く感じがした。そして、金縛りからもいつの間にか解かれていた。

 僕は立ち上がる。只広いだけで、中央に椅子がある以外には何もない部屋。辺りを見回しても、誰もいない。

 「…よ。」

 ん?今何か聞こえた?

 「…こっちよ。」

 マリアさん…の、声ではない。別の女の人の声がする。一つだけある出入り口の方から、囁くように響く高い声。僕は誘われるままに、扉に向かい、ドアを開けた。

 「!」

 ドアを開けた先は、さっき居た部屋とまったく同じだった。お店の中の筈なのに、あの広い部屋に繋がっていた。あの椅子もちゃんと中央にある。

 「一体どうなってるんだ。」「…こっちに来て…」

 まだ声が聞こえる。なんだか気味が悪いな。そう思いながらも、僕は声の誘うままに、椅子のある場所に向かって歩いて行った。

 「さぁ、座って下さい…」

 訳が分からないまま、僕は言う通りにした。

 「!」

 座ったとたん、また体が動かなくなった。今度は声も出ない!これは一体…!

 さらに僕は驚かされる事になる。洋服のボタンが、ズボンのボタンが、チャックが、ひとりでに外れてる!?

 カチャ、カチャ…

 ベルトも自動的に外れて、僕はどんどん無防備にさせられてる。

 するり、とシャツもズボンも勝手に体から離れて行く。動けず声も出せない僕には、どうする事もできなかった。

 あっという間に、僕は裸にされた。一体これからどうなるってんだ?

 「!」

 僕は凍りついた。椅子の下の方から、二本の手が伸び、僕の両足を押し広げたからだ。

 股の間から、ゆっくりと、女性が顔を出す。まるで椅子の下に張り付いていたかのような出現の仕方だ。どんどん浮き上がって来る「それ」は、裸の妖艶な美女だった。

 女は上半身を伸ばし、僕の下半身を固めた。そしておもむろに、むき出しになったペニスを両手で掴み、ニッコリ微笑みながら、ゆっくりと上下にしごいて来た。

 「…!」

 声が出ない。体が動かない。なすがままにされるしかない。

 目の前の女性が、僕にしなだれかかってくる。ふくよかなおっぱいがペニスに押し付けられる。僕のおへそ辺りに女性の頭部がある。その顔が僕を見上げて、妖艶な微笑を向けて来る。

 こんな状態になって、立たない筈がなかった。

 僕のペニスは見る見る内に膨らんでしまい、異様な状況だというのに興奮が高まる。

 それを確認した女性は、大きな胸でペニスを挟み込んだ!そのままぎゅっと両胸を中央に押し付ける。

 ふっと、耳元に甘く暖かい吐息が吹きかけられた。ゾクッと反応する。体は椅子に固定されたまま声も出ないけれども、頭部だけは動かせるようになっていた。

 左側に、やっぱり妖艶な美女がいる。彼女も妖しく微笑みながら、僕を見据えている。

 今度は、後ろからスベスベの腕が僕の首筋を抱き締めて来た!柔らかいあごが、僕の頭のてっぺんに乗っかる。

 右側からも妖艶な美女が上半身を乗り出し、僕の頬にキスをして来る!

 声が出せたら恐らく絶叫していただろう。美女達は、突然あらわれたというより、「椅子から生えた」のだから!

 背もたれの後ろや座る所の下、両肘掛から、計四人の女性が、上半身だけを生やし、僕を包み込んでいる!?

 後ろの女性が僕の頭を抱きかかえ、両側の女性が僕の耳や頬を舐めている。誰かの手が乳首を弄んでいる。そして、股の間の女性がゆっくりとパイズリしている!

 もう何も考えられなかった。このまま快感に身を任せたい。ゆっくりと前後に揺れる椅子、その椅子に張り付いている女性達と僕。さっきまでの恐怖感も、これが夢だという事さえ、忘れてしまっていた。

 パイズリしていた女性が、今度はフェラチオに切り替えた。右手で根元をしっかりと持ち、ペニスを深く咥え込んだ。始めのうちはゆっくりと、段々速さを増して、舌先を絡めながら頭を上下させて来た!

 一秒間に大体2往復位のスピードで、勢いよく女性の口が僕のペニスを責め立てている!周りの女性もしっかりと僕の体にしがみ付き、舌や手で体中を愛撫して来た。

 何がなんだか分からないけど、もうどうでも良かった。何も考えられず、只感じ続けていたい。

 ふと、フェラの動きが止まった。ペニスを口に含んだまま。

 「!!」

 その直後、強烈な快感が僕を襲った。舌先がチロチロと素早く裏スジ辺りをこすっている!体の奥からくすぐったい射精感が込み上げて来る。も、もう耐え切れない!

 グポポ…

 フェラチオをしていた彼女の口から零れる程、大量の精液が口内で発射された。僕はガクガクと震えて、絶頂の只中で頭の中が真っ白になった。

 ひとしきり射精すると、彼女は口を離した。悦びの余韻が残っていて僕はぼんやりしたままだった。

 ペニスはまだいきり立ったままだ。まだ体の奥に精液が残っていて、それを全部出し切ってしまいたいような気持ち。性欲は全然衰えていない。

 何がどうなっているか、そんな事はもうどうでも良かった。もっと触って欲しい。もっと感じさせて欲しい。そんな気持ちだけが思考を支配している。

 それを察知したかのように、四人の女性は再び攻撃を開始した。

 8本の手が、椅子の表面を自在に動き回り、ペニスに手が届く点に配置される。そして、カリから根元、玉袋、お尻の穴に至るまで、下腹部全体を沢山の手が包み込み、揉みしだき、こすりつけ、コチョコチョ愛撫し、しごいたりさすったりしている。

 細くて冷たい、柔らかい手、指先、甲が、集中して僕のペニスを愛撫している!

 五本の指先がペニスをつまむようにして上下にしごけば、別の手がその間に入って人差し指の腹で亀頭をこねくりまわす。また別の指先が玉袋を掻くようにコチョコチョしている。

 数本の手がスクラムを組んでペニスを強く包み込んだ。そしてすばやく上下にしごきあげて来る!

 うあああ…また出そうだ。またイッちゃうよぉ!

 ペニスの周りに群がった手で、股間部分には異様なふくらみができていた。

 一本の手がお尻の穴をまさぐり、会陰部分もグリグリと押して来ている。そして指先がお尻の穴に詰め込まれた時、その勢いで僕は二度目の射精をしてしまった。

 手ががっちりとペニスを包んでいた為に、精液が飛び散る事はなかった。

 二回立て続けに射精して、もう十分かとも思ったが、それでもペニスは勃起をやめないし、奥に残る一種の「物足りなさ」をまだ感じる。

 すると、椅子の座る部分、そのペニスがある辺りが盛り上がった。肌色の球体が、どんどん大きく膨らんでいる。それが小さなマリ位の大きさになると、今度は縦に伸び始める。野球の試合とかで飛ばされる風船のように、細長く伸びる。

 柔らかい「円柱」が股間の辺りから伸びている格好になった。円柱のてっぺんが裂け、中からピンクの割れ目が顔を覗かせた。まさか…

 円柱はくねくねと動き、巧みに身を捩じらせて、エビのような形になった。てっぺんの部分、先っちょの部分が、ペニスにあてがわれる。

 ずぬぬぬ…

 ワレメがペニスをどんどん飲み込んで行く。奥に入れば入る程強烈な締め付けと快感が襲い掛かって来る!

 間違いない、これはこの椅子のアソコだ!

 奥深くまでペニスを飲み込み、ゆっくりと出し入れを始める。本当にセックスをしている状態。

 液体が大量に円柱のオンナからあふれ、ますます快感を高めている。出し入れもどんどん巧妙になり、上下だけじゃなく前後左右にくねり始めている。

 周りの彼女達は一斉に感じ始めた。どうやら一つのオンナが全員に快感を与えているようだ。そして彼女達の手や舌で僕の全身がくすぐられ、吸われ、まさぐられている。

 ヌムッヌムッズショッグチョッ…淫らで激しい動きが僕をどんどん高める。四人分のオンナが一斉に責めている感じだ。ペニスはきつく圧迫され、揉まれ、しごかれ続けて爆発寸前にまで高められた。三度目の射精への期待感も高まった。

 オンナがブルブルと震え出す。搾精の準備ができた感じ。バイブ効果が加わって、玉袋の奥から大量の精子が今か今かと外に飛び出すのを待ち構えている。

 手の一つが玉袋をきゅっと握り締めた!これが合図になった。まるで強制的に押し出されるように、精巣から一滴残らず液体が放出された。オンナがその全部を受け止めた。

 ここでやっと、物足りなさが収まった。僕は全身の脱力感と疲労感に浸ると共に満足感に酔いしれていた。

 どれ位経っただろうか。女達の姿はもうない。裸になって射精しまくった僕が、部屋の中央でロッキングチェアに座っている。

 僕は立ち上がり、よろめいた。相当体力を奪われた感じだ。

 「ご満足頂けましたか?」

 鋭く突き刺すようなマリアの声!彼女の声が響くと、心臓を掴まれたような凍りつく感覚に襲われる。ビクッ!と体が反応し、僕は夢から覚めたのだった。

 「…。」

 目が覚めてみると、自分の部屋にいた。相変わらず椅子に座ったままだ。ちゃんと服も着ている。

 マリアの声の驚愕が今頃になって襲い掛かる。冷や汗がどっと出る。マリアさんは綺麗だし声も魅力的だけど、彼女の声を聴く度に、心の奥底に氷を突きつけられたような感じがして、縮み上がってしまう。決まって心臓を掴まれたようにドキリとし、少し経って冷や汗がどっと出るのだ。

 僕はズボンを脱いだ。あの射精感は本物だったからだ。夢精をしているのではないかと疑ったんだ。でもズボンは塗れていない。射精したという感覚は残っているが、精液はどこにもない。まるで、射精した精液がすべて椅子の精に吸い取られて一滴も残っていないかのように。

 時間は…もう明け方だ。気分はすっきりしている。思い起こせば奇妙な夢だった。相当恐怖で淫らな夢だった。でも、悪い夢じゃあないな。

 疲れもすっかり取れていた。体にパワーが漲る。空腹に襲われる。いつもなら朝なんて何も食べられない程胃がヒリヒリしてるのに。今日は食欲旺盛だ。久しぶりに朝食を食べた。

 この夢は、多分かなり座り心地のいい椅子のお陰で、しかも妖艶なマリアさんに会ったせいで、快感の夢、しかも淫夢になったに違いない。

 さて、今日も仕事だ。週末にはまたマリアさんに会える。それを楽しみにして、僕は着替えて家を出るのだった。
 


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