プロローグ

200×年――東京 秋葉原。

日本最大の電気街であり、オタク文化の聖地である場所だ。遠くからは大型テレビジョンやパソコン、ゲームショップなどの喧騒が聞こえてくる。

つい一週間前までは俺もそこにいた。何気ない平凡な日常の中で、平凡で普通といったら何だが――どこにでもいる普通のフリーターだった。

だが俺の今いる場所は人気の全くない裏路地であり、俺はもう、平凡な日常の外にあることを知ってしまった。

「――いらっしゃいませッ♪ ご主人様ッ」

 多数の明るい少女達の声が揃って、独特なハーモニーを響かせた。

 先ほどまで誰もいなかったはずの、正面の闇の中から。

 約10人。白いフリルの付いたメイド服に身を包んだ、タイプの違う美少女が――いや、美少女の形をした《モノ》が立っている。

 そして、それらの先頭に立っていたのは――

「やっほ〜ッ♪ ご主人様ッ」

 

 

 俺の良く知る美少女の形をした《モノ》だった。

 少し茶色かかったショートカットの、目のクリクリッとした童顔のボーイッシュ少女……

 誰にも信じてもらえないが、子供の頃から家が近所で、小中高と同じ学校に通っていた幼馴染であり、俺の恋人だった……アイツのように見える《モノ》だ。

 細身で小柄だが、スポーツをしている者特有の凛とした細さで、薄桃色のストッキングに包まれたふともも、谷間くっきりの巨乳は男を魅了し、オタクを萌えさせるだろう。

 だがこれ等はメイドさんではない。メイドさんに似せて存在する、人間ですらない存在だ。

「……ご主人様?」

 俺は努めて冷ややかに言った。

「お前らにとっては、都合の良い駒の間違いだろ。《スプレッター》。ご主人様ご主人様言って、相手を体よく利用しているのはお前らだ、社会に溶け込む寄生虫が」

「あれれ? ちょっとヒドいんじゃない? ボクに萌えて、ボクのおっぱいにい〜っぱい甘えてくれたのはキミなのに……恋人にそんなこと言うなんて酷いよぉ……」

 彼女はわざとらしくしなを作って言った。いやらしい言葉で挑発し、可愛らしいしぐさで萌えさせようと企んでいるのだろう。だが――

「――俺が好きなのは、お前じゃない……ッ」

 俺はポケットに手を突っ込み、特殊携帯電話《D−フォン》のスイッチを押し始めた。

 ――認証コード入力。

「お前が取り込んだ、俺の幼馴染だッ」

 俺はD−フォンを構えて叫ぶ。

「――《化身》ッ!!」

 D−フォンから強い力が生み出され、俺の目の前は一瞬、真っ白になった。

 そして次の瞬間、俺は出来損ないの正義の味方のような姿になる。茶色い全身ジャケットに、フルフェイスヘルメット――低予算の、深夜放送にでもやってそうな、お世辞にも格好良いとは言えない姿だが、今の俺には必要な力だ。

「――バイブレードッ!!」

 虚空に手を掲げて叫ぶと、そこからは超振動で相手に快楽を与える剣が現れる。俺はそれを《メイド》たちに向かって構える。

「クスッ♪ やる気だねッ♪」

 すると、先頭に立つ《ボクっ娘メイド》は、楽しそうに笑って言った。

「さっ♪ みんな、そこの童貞ご主人様に、最高のご奉仕をしてあげよッ♪」

「はいッ♪ 分かりましたッ♪」

 俺の周囲を、美少女メイドが取り囲む。下らない冗談にしか見えない戦いが、今日も始まった。


 人間の社会に、人間でない《モノ》が混ざっていると言ったら、何人の人が信じるだろう。ただ少なくとも俺の知る現実には、確かに存在する。

 その名は”Spreader”。本来英語で”広げる人”、あるいは”バターナイフ”、”肥料散布機”などの意味があるが、俺にとっては侵略者、というイメージが強い。

 スプレッターは本来機械の体を持ち、怪力や人間以上の運動性能を持っているロボットのような存在だ。その姿には、人間味など欠片も感じられない。

 だがやつらの最大の特徴は――人間の女性を捕食することだ。やつらは人間の女性を捕食し、捕食した女性そっくりの外見や性格を複製する。恋人や親でさえ、見分けがつかなくなるくらいに。

 そしてスプレッターは人間の男を誘惑し、関係を結ぼうとする。スプレッターと関係を結んだものは、この夜のものとは思えないほどの快楽を味合わされ、スプレッターの虜となり、なすがままになってしまう。

あと分かっているのはスプレッターは組織単位で動いていること、何らかの目的を持って行動していること、そして――

俺の大学時代の恩師であり、スプレッターと何らかの関係があったであろう教授が残した言葉――

“ないと・めあ”計画。

それが何を意味しているのか、どんな計画なのかは分からない。ただスプレッターにとって、大きな何かを表しているのは間違いない。そして俺は、ある偶然から、スプレッターから人間を守るために戦うハメになっちまった……


俺が彼女とデートをしていた時だった。

大学時代の恩師が突然現れ、俺にD−フォンを渡し、勝手に俺を《使用者》として登録してしまったんだ。

詳しい話は聞けなかったが、彼もまたスプレッターを作り出した組織に関連していたらしく、その対抗手段として、D−フォンと強化スーツを誰かに伝えたかったらしい。だが組織は至るところに根を張っていた。そして、たまたま出会った俺に、D−フォンを託した……

俺も最初は信じられなかった。とてもお世話になった人だったから、嘘を付いているとか精神障害になったとか考えたくなかったが、こんな突拍子もないことを信じられるほど脳が柔らくもなかった。

目の前で、彼女がスプレッターに食われるまでは。


「わぁ……すっごーいッ☆」

 最後のメイド戦闘員の急所にバイブレードを差込んで倒した直後、ボクっ娘メイドは感嘆の声を上げた。

 倒したスプレッターは止めを刺した直後に元の姿に戻ってチリと化す。そこには何も残らない。スプレッターに食われた人間も、何もかも。

 だから今この場にいるのは、全身ジャケットフルフェイスの俺と、フリフリメイド服の彼女だけだ。

 ボクっ娘メイドはウキウキしたようにこう言った。

「こんなに早くみんなを倒しちゃうなんてさすがだねッ♪ 恋人のボクも鼻が高いよ〜ッ♪」

 喜ぶ姿。弾む声。コスプレが趣味で、メイド服を着ていたところも何度か見たことがある。どれもこれも、俺の中の記憶にある彼女と瓜二つだった。

 だが、少なくとも、俺の知っている彼女は、自分の仲間が消滅して、明るく笑っていられる娘ではなかった。

「……やっぱり、お前は偽者だ」

「そんなことないよ〜ッ。ボクはボクだよ♪ キミのだぁ〜い好きな恋人の……」

「違うッ!!」

「違わないッ♪ ボクは本当にキミのことが好きだから、キミのこと誘いに来てるんだよ?」

 ボクっ娘メイドはニコニコ笑って言った。

「だってぇ、考えてもみなよ。勝てると思う? ボクの仲間はいっぱいいるしぃ……それにぃ……」

 ボクっ娘メイドは「くすくすッ」と笑った。

「キミ、今時珍しい童貞クンだもんねぇ♪ ふふっ♪」

「……」

 もともとスプレッターはセックス用のガイノイドだ。やつらにとってセックスは最大の武器であり、弱点でもある。やつらも急所を攻めてイカせることで、スプレッターは無力化し、消滅する。

 そして俺にできるスプレッターを倒す方法は二つ――強化スーツに常備されているバイブレードやバイブガンを急所に打ち込むか、俺自身のテクニックでイカせるしかないのだ。

 事情は後で説明するが、強化スーツの武器を使えるのは、”戦闘員”と呼ばれる最下層のスプレッターのみでしかない。他にも”強化体”と呼ばれる戦闘員に特殊能力をつけたもの、”幹部”という幹部クラス、そして首領である”首領”には、バイブレードやバイブガンを使うことはできないだろうから、俺自身のテクニックで勝つ必要がある。

 普通の人間ならばどんなテクニシャンでもダメージは与えられない。ダメージを与えられるのは、強化スーツを着た者だけなのだ。だが――唯一強化スーツを着れるのは、性体験に乏しいどころか初体験すら出来ていない童貞。しかも――

「えへへっ♪ ボクが人間だった時、ラブホまで行ったんだけどね〜」

 目の前にいるのは、俺の愛しい恋人と全く同じ姿をした敵だ。彼女も”戦闘員”と呼ばれる最下層のスプレッターだが、俺へのあてつけかどうか知らんが、何度も刺客として送ってくる。しかも何度か戦って、何度もイカされそうになっている……俺の天敵だ。

「あの時はボク、全然知識なかったから……はじめてで怖かったしぃ……ど〜やったらキミに喜んでもらえるかも分かんなかったからねッ。でもぉ……今は結構自信あるんだよ♪」

 ボクっ娘メイドは頬を赤らめながらも、妖艶で、イタスラっぽい笑顔を浮かべていた。

 俺が愛していた恋人と同じ顔、同じ表情で。

 心が萌えそうになるのを懸命に堪える。

 ボクっ娘メイドは、俺の内心を知っているかのようにこう言った。

「えへへっ♪ そんな苦しまなくっていいんだよ♪ 今日ボクがキミの戦いを終わらせてあげる。いっぱいいっぱい愛し合って、ボクに夢中にさせてあげるんだから♪ そしたら、毎日毎日エッチしようね、ボクのご主人様♪」

 ボクっ娘メイドは、フリフリのメイド服のポケットから携帯電話のようなものを取り出した。

 M−フォン。

 D−フォンに似ているが、効果はまるで違う。ボクっ娘メイドはM−フォンを大きく掲げると――

「”萌え萌え時空”発生装置ぃ……スイッチオ〜ンッ♪」

 次の瞬間、俺の目の前は淡くてきれいなピンク色の靄に包まれてしまった……
 

§
 

 萌え萌え時空とは、スプレッターがM−フォンを使って作り上げる特殊空間だ。この空間内では、通常の時間や空間から隔離され、スプレッターあるいは強化スーツを着た者しか動くことができない。しかもこの中に入った場合、強化スーツを着ていた者の姿は裸となる。その為、バイブレードやバイブガンが一切使えない。

だからこの時空発生装置を常備している”強化体”などには特殊装備が無効化されてしまい、強化スーツを着ている人間は自分のテクニックのみで戦うハメになる。

 ところが空間の支配者であるスプレッターは、自分にとって有利な空間を作り出すことができるのだ。例えば学校関連のコスチュームを着たスプレッターは学校の教室や体育館倉庫、ある一定の職業であれば、その職場にあった空間を作り出してしまう。いわばインスタント・イメクラ空間なのだ。
 

§
 

 そこは可愛らしい装飾に包まれた喫茶店だった。俺は全裸の姿でテーブル席の一つに座らせられている。

 目の前のテーブルには可愛らしいメイドさんのアニメキャラが書かれた布が掛けられており、なぜか俺とテーブルとの間に人が一人入れるくらいのスペースがある。

他に客は……いないようだ。

いくら偽物の空間とはいえ、本来全裸でいてはならない場所に全裸でいるというのはあまり心地良いものではない。好きな人もいるかもしれないが、俺は嫌だった。

……まあ、いい。それより――

「――おかえりなさいませッ♪ ご主人様ッ♪」

 いつの間にか俺の横に立っていたボクっ娘メイドが、明るい声をあげて一礼した。可愛らしい童顔に明るい笑顔を浮かべているが――何やら企んでいるという気配をヒシヒシと感じる。

 俺は咄嗟に立ち上げって迎え撃とうと――

「――ッ!?」

 立ち上がれないッ!?

 足は動く。椅子の上で尻を動かすこともできる。どこか異常がある感覚もない。ただ、立ち上がろうとする意志と動作が結びつかないのだ。

「――ご主人様ッ♪」

「!?」

 突然、ボクっ娘の明るい笑顔が顔前に現れてビクっとした。彼女はにこにこ顔で俺に言う。

「ここではボクが何でもご奉仕いたしますので、何でもお気軽にお言い付け下さいねッ♪」

 得意げに言うボクっ娘メイドを見て、俺は納得した。

「……これも《ルール》ってわけか?」

「へへっ♪ そゆことっ♪」

 イタズラっぽい笑顔を浮かべて小さな舌を出してみせるボクっ娘メイド――可愛らしいしぐさに少し心動きそうになるのを何とか抑えた。

《ルール》とは萌え萌え時空の中で強制力が働く力のことだ。例えば部屋の外へは出られない、道具を使ってはならない、相手に暴力を振るってはならないという《ルール》があった場合、《ルール》を破ったときにペナルティが課せられることもあるし、はじめから破れないようになってしまうものもある。

“イスから立てない”というのは後者型の《ルール》なのだろう。

「……一方的だな」

「そんなことはないよッ。キミはお客の”役”、ボクは店員の”役”の中でしか行動できないから。キミも”トイレに行きたい”って言えば立つことはできるよ〜」

「ふぅん……って、おい。どうやって戦うんだ? まさか、本当にメイド喫茶のマネごとをするのか」

 俺が問いかけると、ボクっ娘メイドはにっこりと笑って言った。

「”おしぼり”をお持ちしますねッ♪」

「おしぼ……――りッ!?」

 次の瞬間、俺の男根は、ボクっ娘メイドの右手――その手の中にある手拭用の小型タオルに包み込まれていた。

「えへへっ♪ 冷たくて気持ちいいでしょ♪ 今シコシコしてあげるね〜っ♪」

「あっ……ううっ!」

 俺の男根を冷え冷えの”おしぼり”に包み込み、ドアノブを拭くような感じで、ボクっ娘メイドは優しくシコシコし始めた。水に濡れたタオルの感触でゆっくりと上下されるとまた違った気持ち良さが感じられる……

 ……ってダメだッ!!

「な、何のマネだッ……」

 俺の眼前で、ボクっ娘メイドはにっこり笑った。

「だからぁ、”おしぼり”だよ♪ ここではね、言葉が意味を持つからね。色々こじつければ色んなことができるんだよ♪」

「ぐっ……」

 ボクっ娘は手馴れた手つきで、俺の男根をシゴきあげていく。このまま一方的にシゴかれたら、五分と持たないだろう。

「き、汚いぞッ。不意打ちなんて……」

「あ。大丈夫だよっ♪ まだボク”勝負開始”って言ってないし〜、今出しても大丈夫ッ♪ ボクのお手手でゴシゴシしてあげるッ♪ あ。それともぉ……」

 ボクっ娘メイドは、スカートのすそに手を置くと、そっと引き上げた。陸上部にいた頃から変わらないほっそりとした足が、桃色のストッキングに包まれて色っぽい。

「ボクの足でシコシコしてあげよっか? 気持ち良いと思うよ? キミのおちん○んクンがボクの足で擦り上げられるの……ストッキングの感触がきっと気持ち良いよ♪ それでも嫌なら、萌え〜って宣言してくれたらやめたげる。でもぉ……ねっ♪」

 色っぽい足を見せつけながら誘惑するボクっ娘メイド。俺は――

 

 A おしぼりで抜いてもらう。

 B 足で抜いてもらう。

 C 萌え〜と宣言する。

 D トイレに逃げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A.おしぼりで抜いてもらう。

 

「お、おしぼりを……頼む」

「はぁ〜い♪ 分かりました、ご主人様♪」

 俺の答えに、ボクっ娘メイドは甘い声を出しながら、おしぼりを再開し始めた。

「えへへっ♪ ボクの゛おしぼり゛でドピュドピュしちゃいたいんだねッ♪ じゃあ、今ラクにしてあげるっ♪」

「あうっ……!!」

 可愛らしくいやらしい言葉で俺の心を攻めながら、ボクっ娘メイドは、細くしなやかな手で俺の男根をゆっくり搾り上げる。

 しかも時々手を離して、わざとらしくゆっくりと一本一本指を絡めて握りなおす。その動作もいやらしくて、強烈な快楽を感じてしまう。

 いいのだろうか、本当に。

 俺の中で自問自答する声が聞こえる。本当に彼女の言うことは信用できるのか。姿かたちはアイツにそっくりでも、これはスプレッターなんだぞ。俺を早くイカす為の罠じゃないのか……?

 だが……

「ああっ……!!」

 じれったくも、やめられない快感に捕らわれて、俺はもう限界だった。彼女のおしぼりで一回抜かれでもしないと、戦える気がしない。

 ボクっ娘メイドはキスをしてきた。恋人にするような優しいキスを……

「ねえ、気持ちいい? ご主人様ぁ……ボクのおしぼり気持ち良い? ボクにシコシコされて、とっても気持ち良いの……?」

 いつも元気なボクっ娘が、しっとりとした声で問いかけてくる。少しこみ上げてくるものがあって、俺はぞくっとした。

 彼女はそっと、耳元に唇を近づけてきて――

「さぁ……いっぱい出して、ご主人様ッ♪ 遠慮なんてしなくていいんだよ……これはサービスなんだから♪」

 ああ……

 やばい……

すごく彼女が愛しくなって来た。彼女のぬくもりとか、香りが俺の心を締め付けてくる……

しかも耳元ではボクっ娘が……

「えへへっ♪ ボクはご主人様に喜んでもらえるのが一番嬉しいんだから……ボクにできることなら、何でもしてあげるよ……ねっ、我慢しないで♪」

 ボクっ娘メイドの甘いささやきをうけながら、俺の男根は限界を迎えようとしていた。

 罠かもしれない、とか。

 目の前の娘が人間ではなくスプレッターだとか。

 もう、どうでもよくなってきた……

 ただ彼女のぬくもりと香りに包まれたまま、男根を包み込む冷たくもやわらかい快楽にずっと晒されていたいと思ってしまう……

 その時、ボクっ娘メイドは俺の耳元から顔前に顔を戻した。頬を赤らめて、大きな瞳をうるませながら……

「それとも……ボクじゃ、イヤ……?」

「!!」

 恥ずかしそうに、悲しそうに、うつむいて言うボクっ娘メイドのしぐさに俺は魅了され――

 どぴゅっ! どぴゅどぴゅどぴゅっ〜!!

 俺は、男根から精液を放ってしまっていた……


 ふっと意識が覚醒するのが分かった。夢から覚めたようなそんな感覚だ。

 俺は冷たい路地の上に仰向けに倒れ、目の前には夜空が見えた。

 ……戻ってきた?

“萌え萌え時空”は通常、勝負がつかない限り出られない。つまり、勝敗が決まったということだ。

 ……俺は、負けたのか。

 やっぱりボクっ娘の言っていたことは全部嘘で、罠だったのか。

 怒りは、なかった。

 ただ少し悲しかった。

 アイツは、人を陥れるような嘘を付くような娘じゃなかった。だから、アイツの姿をしているスプレッターも、そうだろうと信じたかった。

 だが結局騙されたのだ。

 やっぱりアイツはもう完全に消滅したんだ。俺はぼんやりと空を見ていた。

星も見えない真っ暗な空に――

「や、やっほ〜」

 ボクっ娘メイドの顔が現れた。彼女は俺の体に覆いかぶさるようにして、俺の顔を覗き込んでいる。

 ただ、顔には困惑と申し訳なさそうな表情が浮かんでいた。

「え、えっと……」

「……」

 やましいことがありますといった感じで目を伏せるボクっ娘メイド――どうやら、彼女自身も想定外だったらしい、恥ずかしさと罪悪感が傍目からも良く分かる。

 騙された……ワケじゃないのか?

 俺がそんなことを思っていると、

「……あっ。あははっ♪ ま、まんまと罠にハマったねッ。そ、それで……その……ごめんなさい……」

 最初は虚勢を張りつつも、最後にはしおらしく謝ってくる。やはり、予想外の事態なのだろうか。

「……おしぼりは、サービスだったんじゃないのか?」

「え、え〜っと……多分なんだけど。その、言ったよね? “勝負開始”って言った後に射精したらダメだって」

 確かに言った。

“勝負開始”と宣言されるまではカウントされないと確かに言ったはずだ。

 ……

 …………あっ。

 ひょっとして……

「お前が説明する時に言った”勝負開始”がカウントされちゃった……とか?」

「あうぅ……ご、ごめんなさいぃ……」

 顔を赤らめてもじもじするボクっ娘メイド――嘘を言っているようには見えない。

 怒りはなかった。

 騙されていたという悲しみも消えた。

 ただ、それ以上にこみ上げてくる感情があった。もう、我慢できないくらいに。

 俺は、想いのままにボクっ娘メイドを抱きしめていた。暖かくて、いい匂いがする……

 もうずっとこうしていたいような気持ちだ……

「え、えっと? その……」

 ボクっ娘メイドは最初困惑していたようだったが、次第に状況が分かってきたのだろうか。俺の体を抱き返してきてくれた。

 人間でも、スプレッターでも、本物でも、偽者でも、どうでもいい。俺はただ彼女を――

 ボクっ娘メイドたんを抱きしめていたい。

「……ちょっと、心苦しいけど。えへへッ♪ 完全にボクのトリコになっちゃったみたいだねッ♪ 仕方ないねッ、このオワビはエッチで返したげるッ♪」

 ボクっ娘メイドたんは、俺の唇にキスすると、まず俺の顔をその豊満なおっぱいで包み込んでくれた……

 やわらかい感触と甘い甘い匂いの中で、俺の意識は深い幸福感の中に消えていった……
 


「……これで良かったのかなぁ……? ま、いっか♪」

 

-GAME OVER-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B 足で抜いてもらう。

 

「あ、足で……」

「はぁ〜い♪ かしこまりました、ご主人様♪ ではちょっと失礼してぇ……」

 ボクっ娘メイドはそう言って靴を脱ぐと、目の前のテーブルの上に座ってしまった。俺の股間にちょうど足の裏が届くスペース――そうか、この為に間が開けられていたのか……って。

「……おい。これは一般マナーにも違反してる……」

「まぁまぁ、細かいことは言いっこなしッ♪ カタくていいのはここだけでい〜のっ♪」

「うっ……!!」

 ボクっ娘は足の裏で男根を撫で始めた。おしぼりの時とはまた違った感触と快感が伝わってきた。

 おしぼりの時は、相手に奉仕されているという感じだった。メイド服を着ているということから、そんな攻撃方法もありかな、と思っていたのだが……足コキは違う。まるでメイドであるはずの彼女に翻弄され、支配されているような気がしてくる。

 そんな俺の様子を見て面白かったのか、ボクっ娘メイドは妖艶な笑みを浮かべて言った。

「へっへ〜♪ 足コキってさ、どっちかって言うとMっ気のある男の子が喜ぶんだって。ふふっ♪ ちょっとだけボクのSっぽく振舞ってみよっかなッ♪」

 そんなことを言いながら、ボクっ娘メイドは俺の男根を摩る足を足の力を強めた。

「ううっ……!!」

「ふふっ♪ ボクにおちん○ん踏まれて気持ちいいの? ホント、変態なご主人様だねッ♪」

 ボクっ娘メイドは、ゆっくりと俺の男根の先端を足の裏で撫で続けた。ある時は足の指で、男根の横の部分を摩り、ある時はす〜っと裏筋をなぞってくる。まるで俺の男根の急所を知り尽くしているかのように……

 しかも、メイド服についているひらひらのミニスカートからは、白い下着とガーターベルトがちらちら見えて、更に興奮してくる。

「クス……♪ そんなにボクの下着が見たいの?」

 それに気がついたのか、ボクっ娘メイドは俺と俺の男根を見下すようにこう言った。

「ホントに変態クンなんだね、ご主人様は。こんなに我慢汁なんて出しちゃって。ボクの足が汚れちゃったじゃない……どう責任を取ってくれるのかな? ふふっ♪」

 妖艶な笑みを浮かべるボクっ娘メイド――そんな表情を、俺は今まで見たことがなかった。妖しくも美しい妖婦の笑み――それがアイツが本来持っていた表情なのか、それともスプレッターになったが故のものなのかは分からない。だがそれでも、俺は彼女のその表情に見とれてしまっていた。

「どうしたの? そんな惚けた顔しちゃって……ボクの顔に何かついてるのかな、変態ご主人様ッ」

「あううっ!!」

 ボクっ娘は更に力を込めて、足コキをし始めた。ストッキングに包まれた色っぽい彼女の足に踏まれて、いじられて、もてあそばれていく……

「ほらほらぁ、さっさと出しちゃったら? ふふっ♪ どーせ一回出しちゃっても大丈夫なんだもん、ボクのあんよに踏まれてザーメン出しちゃったら? 変態ご主人様クンッ♪」

「うああっ!!」

 や、やばい……

 完全な失敗だった。

 罠かどうかも怪しいところではあった。だがどっちにしても勃起した状態の男根では勝負にならない。そう思って、一発抜いてもらおうとしたまではいい。

 だが俺は、ボクっ娘メイドの新しい一面にのめり込み始めていた。Sっ気のある彼女の足コキをずっと受けていたいという囚われ始めている。このままでは一本抜いてもらったとしても、次のバトルでこういったプレイをされたらすぐにやられてしまう!!

 どうにか脱出を図ろうにも、俺の男根はすでに限界に達しようとしていた。

「ふふっ♪ もうイっちゃうの? 本当に早漏クンなんだねっ、変態ご主人様。さぁ、我慢していたものを、全部ボクの足にぶっかけて……♪」

「うあああああっ!!」

 彼女が最後の最後に、足に力を入れた瞬間だった。

 どぴゅ! どぴゅどぴゅどぴゅっ!!

 俺の白い精子が勢い良く飛び出し、ボクっ娘メイドの履いていたピンクのストッキングに飛び付いてしまった。

 その様子を見ていたボクっ娘メイドは満足そうに笑みを浮かべて――

「ふふっ♪ ダメなご主人様……こんなにいっぱい、ボクの足に出しちゃうなんて……変態にも程があるよ……ふふっ♪」

 ボクっ娘メイドはそこまで言って、ぴょんとテーブルから飛び降りた。目の前には彼女の顔――先ほどまでの妖婦とは全く違う、快活な笑みを浮かべて――

「へへっ♪ サービス終わりっ♪ どうだった? ボクなりに新しい感じを出したつもりなんだけど……」

 平然と言ってくる彼女。

 俺は唖然とする他なかった。

 あれが、演技……?

 そんな、本当かよ……

「わ、悪くはなかった……」

 正直に言うともう不利にしかならないので適当にごまかして言うと、彼女は苦笑して言った。

「そっか〜っ。ま、ちょっと似合わないかな〜、とか思ったんだけどねっ。へへっ♪ でも、こんなにいっぱい出してくれたし、悪くないかもねっ♪」

 イタズラっぽくウインクするボクっ娘メイド――それが可愛らしくて、つい内心で萌えてしまった。

 って待て……

 さっきまでと何かが違う……

「さて、そろそろ決着つけよっか。もっちろん、ボクが勝……って、あれ……?」

 ボクっ娘メイドがとぼけた声を出した次の瞬間、不意に目の前の光景がゆがみ始めた。


 ふっと意識が覚醒するのが分かった。夢から覚めたようなそんな感覚だ。

 俺は冷たい路地の上に仰向けに倒れ、目の前には夜空が見えた。

 ……戻ってきた?

“萌え萌え時空”は通常、勝負がつかない限り出られない。つまり、勝敗が決まったということだ。

 ……俺は、負けたのか。

 やっぱりボクっ娘の言っていたことは全部嘘で、罠だったのか。

 怒りは、なかった。

 ただ少し悲しかった。

 アイツは、人を陥れるような嘘を付くような娘じゃなかった。だから、アイツの姿をしているスプレッターも、そうだろうと信じたかった。

 だが結局騙されたのだ。

 やっぱりアイツはもう完全に消滅したんだ。俺はぼんやりと空を見ていた。

星も見えない真っ暗な空に――

「や、やっほ〜」

 ボクっ娘メイドの顔が現れた。彼女は俺の体に覆いかぶさるようにして、俺の顔を覗き込んでいる。

 ただ、顔には困惑と申し訳なさそうな表情が浮かんでいた。

「え、えっと……」

「……」

 やましいことがありますといった感じで目を伏せるボクっ娘メイド――どうやら、彼女自身も想定外だったらしい、恥ずかしさと罪悪感が傍目からも良く分かる。

 騙された……ワケじゃないのか?

 俺がそんなことを思っていると、

「……あっ。あははっ♪ ま、まんまと罠にハマったねッ。そ、それで……その……ごめんなさい……」

 最初は虚勢を張りつつも、最後にはしおらしく謝ってくる。やはり、予想外の事態なのだろうか。

「……足コキは、サービスだったんじゃないのか?」

「え、え〜っと……多分なんだけど。その、言ったよね? “勝負開始”って言った後に射精したらダメだって」

 確かに言った。

“勝負開始”と宣言されるまではカウントされないと確かに言ったはずだ。

 ……

 …………あっ。

 ひょっとして……

「お前が説明する時に言った”勝負開始”がカウントされちゃった……とか?」

「あうぅ……ご、ごめんなさいぃ……」

 顔を赤らめてもじもじするボクっ娘メイド――嘘を言っているようには見えない。

 怒りはなかった。

 騙されていたという悲しみも消えた。

 ただ、それ以上にこみ上げてくる感情があった。もう、我慢できないくらいに。

 俺は、想いのままにボクっ娘メイドを抱きしめていた。暖かくて、いい匂いがする……

 もうずっとこうしていたいような気持ちだ……

「え、えっと? その……」

 ボクっ娘メイドは最初困惑していたようだったが、次第に状況が分かってきたのだろうか。俺の体を抱き返してきてくれた。

 人間でも、スプレッターでも、本物でも、偽者でも、どうでもいい。俺はただ彼女を――

 ボクっ娘メイドたんを抱きしめていたい。

「……ちょっと、心苦しいけど。えへへッ♪ 完全にボクのトリコになっちゃったみたいだねッ♪ 仕方ないねッ、このオワビはエッチで返したげるッ♪」

 ボクっ娘メイドたんは、俺の唇にキスすると、まず俺の顔をその豊満なおっぱいで包み込んでくれた……

 やわらかい感触と甘い甘い匂いの中で、俺の意識は深い幸福感の中に消えていった……


「……これで良かったのかなぁ……? ま、いっか♪」

 

-GAME OVER-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C 萌え〜と宣言する。

 

どんなに馬鹿らしくとも、《ルール》に従わなければ不利になるだけだ。

「……も、萌え〜……」

 恥ずかしい気持ちを抑えながら言うと、ボクっ娘メイドは少し唇を尖らしながらも、おしぼりをやめ、席から離れた。戦いである以上、少しも油断するべきじゃない。

「むぅ……な〜んか、信用されてないなぁ。別にズルして勝とうとは思ってないよ」

「……油断できるか」

 俺ができるだけぶっきらぼうに言うと、ボクっ娘メイドはなぜかクスクス笑って……

「えへへっ♪ 油断するとすぐに萌えちゃうから?」

「なっ、何を……」

「キミって、ホントにボクにベタ惚れだもんね〜ッ♪」

 ボクっ娘はにこにこ笑いながら言った。

「ホント、昔っから幼なじみだったし。クラスのみんなからもギャルゲーみたいってからかわれたよねッ。ボクのレイヤー仲間からも羨ましい羨ましいって」

「――うるさいッ!!」

 咄嗟に俺は叫んでいた。

 まるで本当にアイツと話しているみたいで。心許してしまいそうになったから。

 目の前にいるのは、アイツじゃない。

 俺の目の前で、アイツは食われたじゃないか。泣きながら助けを求めていた彼女を取り込んだのは、目の前のコイツなんだぞ……ッ!?

「お前はアイツじゃな――ッ!!」

 次の瞬間、俺の唇はボクっ娘メイドの柔らかい唇に塞がれていた。恋人同士がするような甘いくちづけ。交際するようになってから何度もしてきたことだった。

 唇を離してから、ボクっ娘メイドは顔を赤らめて、照れ笑いを浮かべながら言った。

「ボクは、ボクだよッ♪ キミが大好きで、日曜にはコスプレしたり、一緒にアキバデートしてきた、キミの良く知ってる女の子だよッ♪ スプレッターになっちゃったケド、キミとの思い出はみ〜んな覚えてるもんッ♪」

 ボクっ娘メイドは昔を思い出すようにこう言った。

「……昔っから家が近所だったから、よく一緒に遊んだよね。近所の空き地で追いかけっこしたり、カン蹴りしたり」

 ……そうだ。アイツは、女の子の友達よりも、俺達といつも一緒にいた。男の子のグループに何の違和感もなく溶け込んで、いつの間にかいるのが当たり前になっていた。

「ケンカとかもしたね〜ッ。くだらないことばっかりだったけど」

「……ごっこ遊びすんのに、ビヨンドマン役、どっちがやるかとか」

「あれはキミがビヨンドマンは女の子にはできない、とかいちゃもんつけるからでしょッ」

「……そうだったか?」

「そうだよッ」

 ボクっ娘メイドは、あははっと笑った。

「でも……楽しかったな。中学とか高校になってからは、あんまり一緒にいることはなくなったけど」

「登下校一緒にしてただろ」

「んー。そういうのとはまた違うんだよな〜。もっとこう、ろまんちっくな感じで……」

「俺達がろまんちっくって柄かよ」

「あははっ。そーだね。……それに」

 笑っていた時、ふとボクっ娘メイドの顔に影が差した。

「ボクが足ケガした時、一番、励ましてくれたよね?」

「……」

 俺は何とも言えなかった。

 高校三年の夏、陸上短距離のエースだったアイツは、大会を目前にしてケガをした。慢性疲労による足関節の靭帯損傷――しかも無理がたたって、今後とも激しい運動を長期的に行うことができない、と診断された。

三度の飯でさえ、本当に好きだったアイツにとって、それ以上に好きだった陸上を断念することは、死を宣告されたようなものだった。

「病院に入院してた時、みんな色々と励ましてくれたけど、正直、誰の話を聞く気にもなれなくてさ……今思い出すと自分でも嫌になるくらい、みんなに八つ当たりしちゃって……でも、キミは違ってた。みんないなくなった後、キミだけ、病室に来て、何も言わずにずっと、横にいてくれた……」

 彼女は本当に嬉しそうに言った。

 俺が見舞いに行った時、アイツは夕方の病室で、ぽつんと一人で座っていた。彼女の足に巻いてある包帯と、横においてある松葉杖が嫌に痛々しくて――

 少なくとも、早く元気になれよ、とか。きっと走れるようになるよ、とか。そんな白々しいことをいう気にはなれなかった。

 だけどそれ以上に、元気のないアイツを見るのが、俺には苦痛だった。少しでも元気になって欲しくて、俺は何も言わずただ、アイツの傍にいてやろうと思ったんだ。

「……ほとんど、無意味だったと思うけどな」

「そんなことないよ」

 ボクっ娘メイドは、穏やかな笑顔でこう言った。

「少なくても……ボクは、とっても嬉しかった……」

「!?」

 次の瞬間、ボクっ娘メイドはフリフリのメイド服に包まれた細い体で、俺に抱きついてきた。

「おっ、おい……うッ」

「えへへっ♪ ご主人様にサービスで〜すッ♪」

 ボクっ娘メイドは甘えるように抱きついてくる。さっきも至近距離だったが、今度は体の密着の度合いが違う。さらさらの布の肌触りと、その奥から伝わってくる人肌の柔らかさとぬくもり、それに甘い果物のような香りが伝わってくる……

 しかも――

 ぷよん☆

 ぷよん☆

 大きくて柔らかなふたつのましゅまろが、俺の顔を包み込んできた。何もかもを包み込んでしまいそうなくらいにふわふわと柔らかくて、ずっとこうしていたいと思ってしまうくらいに心地良い……

「てへへっ♪ 気持ち良い? ボクのおっぱい♪ 陸上やってた時はぺったんこだったんだけどな〜。陸上やめて、コスプレ始めた時くらいから大きくなっちゃったんだよね〜」

 不思議そうに言うボクっ娘メイドの声が頭上から聞こえてくる。そう。陸上部をしていた時のアイツにはほとんど胸がなかった。だが陸上を断念し、アキバに染まり始めた頃から、アイツの胸はどんどん大きくなって……

「えへへっ♪ ひょっとして、キミのことをホントに好きになっちゃったからかも〜ッ♪ だったら責任取ってよねッ♪」

 ボクっ娘メイドは、声を弾ませながら更に柔らかなふたつのましゅまろを押し付けてくる。

 ああ……やばいッ。すっごい気持ち良い……

 とっても晴れた日に干したふかふかの超高級の布団に包み込まれたらこんな感じなのだろうか……

 まるで心を真綿で包み込むかのように……ゆっくりと抵抗する力をとろけさせていくような……

「えへへっ〜♪ 実はボク知ってるんだよね〜っ♪ キミってホントは、おっぱいが大好きな、おっぱい星人なんでしょ〜♪ ボクがおっぱい大きくなってから、ちらちら見てたしぃ〜、ボクのおっぱいに顔をうずめたくて仕方がなかったんじゃないのぉ……? えへへっ♪」

 本当に嬉しそうに言うボクっ娘メイド――このままでは、彼女の術中にハマってしまうッ!

 何とか脱出しないと……

 いや、でもボクっ娘メイドのふわふわおっぱいは、俺の心をやんわりと包み込んで離さない……

 このままではダメだッ!!

 いや、でもこのまま包みこまれていたいような……

 そんなことを悩んでいた時、ボクっ娘メイドが甘い声で誘惑してくる。

「ねぇ、ご主人様〜っ♪ ボクのおっぱいで天国へ行きたくないですか〜っ♪ それならぁ、春の新メニュー“みるくましゅまろのふわふわ天国”なんていかがですぅ? 甘ぁい甘ぁいデザートを、心逝くまで堪能できますよぉ? ねぇ、ご主人様ぁ〜っ♪」

 甘い甘いボクっ娘メイドの誘惑。

 それに対して俺は――
 

 D トイレに逃げる。

 E“みるくましゅまろのふわふわ天国”を頼む。

 F 誘惑には負けない。彼女の下着に手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

D トイレに逃げる。

 

「と、トイレ……!!」

 俺は咄嗟にそう叫んでいた。

 このままでは早かれ遅かれやられてしまう。一旦体勢を立て直さないと……

 俺がトイレを宣言すると、ボクっ娘メイドは今までしていた作業を中断して、

「えっと、時間が掛かる方?」

「い、いや。すぐ済む方」

 俺がそう言うと、ボクっ娘メイドは立ち上がって、にっこりとした笑顔で奥の扉に手をさし伸ばして――

「は〜いっ♪ ではこちらへどうぞ、ご主人様♪」

 と言った。

 試しに立ち上がってみる。

 簡単にできてしまった。今までの苦労は一体何だったんだろうか。とりあえず俺は、ボクっ娘メイドの案内通りに扉へ歩み寄った。中に入って一人になってからどうするか考えよう。そう思いながら扉を開けて、中に入る。だがそこは、便器も何もない、ただの個室だった。

「? ここは……――っ!?」

 次の瞬間、ねっとりとした生暖かい快楽が、俺の男根を包み込んだ。見るといつの間にか前に回りこんでいたボクっ娘メイドが、俺の男根を口にほおばっていた!

「お、おい、何を――ああっ」

 彼女はちゅぱちゅぱと、俺の男根をしゃぶり始めた。暖かくてぬるぬるしているものに包まれて、更に中を吸い出されそうになる。とてつもない快楽だった。

「へへっ♪ お口でしてあげるのは、はじめてだねッ♪ どう、気持ち良い?」

「なっ、ひ、卑怯だぞ。こんな……」

「だって、トイレに行きたかったんでしょ? くすくす♪ 時間が止まる空間の中で、急におしっこしたくなるワケないもんっ。だったら、こういうプレイがお望みなのかな〜って思うじゃない。ねっ? ……ちゅっ♪」

「うあっ……!!」

 ボクっ娘メイドは、俺の男根の先端をキスした後、それをまたねっとりとした口内に包み込んだ。舌でディープキスをするかのように、男根の全身を嘗め回し、ぴちゃぴちゃといやらしい音をたてながら、俺の男根を攻め立てる。

「ご主人様のおちん○ん美味しい♪ いっぱいいっぱい出して、スッキリしようね♪」

「はうっ!!」

 ボクっ娘メイドのお口は、優しく、温かく、柔らかに、それでいていやらしく俺の男根を限界に近づけていく。

 反撃しなくてはッ!!

 そう思い、体を動かそうとするが――

「……っ!!」

 体が、動かない……ッ!?

 俺がそのことに気付いたとき、男根から口を離したボクっ娘メイドが、クスクス笑って言った。

「トイレは用を足すだけの場所だよ〜? 他に何かすることあるかな〜? くすくすくす……♪」

 いたずらっぽい笑顔を浮かべているボクっ娘メイドを見て、俺はハッとした。

「ま、まさか……」

「そっ♪ そのま・さ・かだよッ♪」

 ボクっ娘メイドは頬を赤らめながらも、会心の笑みを浮かべていた。

ここでは言葉が力を持つ。どんなこじ付けであっても、理屈をつけられれば行動できる。まだメイド喫茶の店員と客という立場なら、お互いに行動を起こし合うことはできる。だが、俺がトイレに行くと行ってしまった以上、俺には用を足す、あるいはそれに類似した行動しか取れなくなる。反対に言えば……

「へへっ♪ もうキミは、白いおしっこをどぴゅどぴゅするまで絶〜っ対ここから出られないのッ。ボクのお口にい〜っぱい出すまではねっ♪」

 そうか。最初から「トイレに行く」と発言させることがボクっ娘メイドの罠だったんだ。

 ボクっ娘メイドは、俺の顔をじっと見て、にっと笑うと、俺の男根をそっと手で握った。

「えへへっ♪ さっ、ボクのお口に、白いミルクをいっぱいちょうだいっ♪ えっちなえっちなご主人様っ♪」

「う、うあああああっ!!」

 ボクっ娘メイドはまた、俺の男根をお口いっぱいにほおばった。

俺の敏感な部分を舌を使ってぺろぺろとなめ回し、時に俺の精を吸い取ろうとしてくる。

巧いのかどうかは知らない。テクニックがあるのかどうか分からない。ただそれでも丁寧に、俺の男根の全てを舐め取っていこうとするボクっ娘メイドの舌技に、脳がとろけてしまいそうだ……

「は〜い、ご主人様っ♪ 出したい時は出していいですよぉ♪ ボクのお顔にい〜っぱいぶっかけて下さぁいっ♪」

 ちゅぱ…ちゅぱ……と俺の男根を舐め上げていくボクっ娘メイド。その舌技になすすべもなく、俺は絶頂を迎えてしまった。

「うっ……で、出るっ!!」

 どぴゅ!! どぴゅどぴゅどぴゅっ!!

 俺の男根の先端から、精液が勢い良く発射され――

「あんっ♪」

 ボクっ娘メイドの童顔を白く汚した。ボクっ娘メイドは唇をぺろっと舐め、恥ずかしそうに笑っていった。

「えへへっ♪ キミの負けっ♪」

 妖艶でいて、可愛らしい笑みを浮かべる彼女の笑顔――

 俺はもう、彼女だけのことしか考えられなかった……

 これからは、彼女の為だけに生きていくのだ……何も考えずに、それだけを目指して……

そう考えながら、俺は世界が歪んでいくのを感じた。萌え萌え時空から現実へ、そして、今までの俺から、彼女の為だけに生きていく俺への変化の現れを……
 

-GAME OVER-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E“みるくましゅまろのふわふわ天国”を頼む。

 
 罠だと分かっているのに。

 このままではいけないと分かっているのに。

 ボクっ娘メイドのふんわり柔らかおっぱいの感触が、ぬくもりが、甘い匂いが、俺を誘惑する。俺の顔を、男根を、全てを包み込んで欲しいと願ってしまう。この時点でもう俺は、彼女のおっぱいに魅了されてしまっていたのかもしれない。

「はぁ〜い♪ かしこまりました、ご主人様っ♪ へへっ、ホントにおっぱい大好きなエッチっ子なんだね♪ じゃあ、い〜っぱい、サービスしてあげますね〜っ♪」

 ボクっ娘メイドは、俺の膝に腰掛けたまま、目の前でメイド服の前のボタンに手を掛け始めた。

 胸元の前にあるボタンに手を掛けて……

 ぷち……

 ぷち……

 と、ひとつずつ外していく。服の下から白い肌が垣間見えて、俺はつい生唾を飲んでしまった。

「ふふっ♪」

 それが聞こえたのか、ボクっ娘メイドは可愛らしく、それでいて艶っぽい笑みを浮かべた。

「そんなに我慢できない? ふふっ♪ これは重度のおっぱい中毒だねっ♪ そういうご主人様には――こうしてあげちゃうっ♪」

 ボクっ娘メイドは笑い混じりでそう言うと――ぱふっと俺の顔を素肌おっぱいに包み込んでしまった!!

「――ぷっ!?」

「おっぱい大好きなエッチっ子は、大きなおっぱいのお姉さんを見ただけでコーフンして勃起しちゃってエッチなことしたくなっちゃうからね〜っ♪ そ〜ゆ〜ご主人様はぁ、おっぱいでいじめられて、少しでもおっぱいが嫌いになった方がいいんだよぉっ♪ えへへっ♪」

 無茶苦茶なことを確実に面白がって言いながら、俺の顔におっぱいを押し付けてくるボクっ娘メイド。メイド服越しにすらついうっとりとしてしまうのに、ぺたぺたと吸い付いてくるもち肌と、よりダイレクトに香る彼女の匂いが本当に心地良くて……

 ううっ。むくむくと俺の男根が膨張し、我慢できなくなってきた……ッ!!

 ううっ、やばい……ッ!!!!!

「あ〜っ♪」

 ボクっ娘メイドは分かった上でからかうように言った。

「そっかぁ……♪ ご主人様をそそのかしているのはキミだね、おちん○んクン♪ キミがおっぱいだぁ〜い好きだから、ご主人様までおっぱい好きのおっぱい中毒になっちゃったんでしょぉ……?」

 不意に、俺の顔から、ボクっ娘メイドのおっぱいが離れていった。なごり惜しさを感じる間もなく、ボクっ娘メイドは俺の男根の前に座り込み――

「えいっ♪」

「あっ、ああっ!!!!!?」

 ボクっ娘メイドは、自分の豊満なおっぱいの谷間に、俺の男根を包み込んでしまった!!

 ただでさえ張り詰めていた男根が、彼女のふくよかでぷよんぷよんのおっぱいに包まれて、今にも射精してしまいそうになる。

「ふふっ♪ おちん○んクン、苦し〜い? 辛いでしょ〜? 今からキミはぁ、ボクのおっぱいでおしおきされるんだよ♪ いっぱいいっぱい押し付けて、ぎゅうぎゅうっぎゅうぎゅうって締め付けて、すっごく苦しい思いをさせてあげる♪ もうおっぱいが怖くて怖くてたまらなくなるくらいおしおきしちゃうんだからっ♪ 覚悟してねっ♪」

「うっ、うあっ……!!」

 柔らかくて、ぬくもりのあるましゅまろが、俺の男根を包み込み、ゆっくりと締め付け始めた。ゆっくりと、焦らすようにもみもみされていく。その快感は言葉にできないほどだった。

 だが限界を迎えそうになるとおっぱい拷問は中断され、ボクっ娘は苦しむ俺の顔を見てくすくす笑う。いつもは天使のように思える彼女の顔が、その時は誘惑した男を翻弄して楽しむ小悪魔のように見えた。

「どう? 苦しい? えっちなえっちなおちん○んクン♪ キミが更生してくれないとぉ、ご主人様までえっちになっちゃうんだぞっ♪ だからぉ、こうしていっぱいいっぱい精子を溜めて、ぜ〜んぶ搾り出してあげないといけないの♪ ふふっ♪ もう少しの辛抱だよぉ♪」

 極上のパイズリ拷問を続けるボクっ娘メイド。

 しかも射精の勢いが衰え始めた頃に、またおっぱいの柔らかくて気持ち良い拷問は再開されるのだ。

 天国のような拷問。どんな悪魔でも、この快楽を中断される辛さには耐えられないだろう。

 彼女のパイズリでいかされる為なら、どんなことでもしたくなってくる。

「……も、もうダメだ……げ、限界……」

 俺はもう、射精することしか考えられなかった。ボクっ娘メイドの声とおっぱいが、俺の射精の琴線を奏で続ける。たぷんたぷんと揺れるたびに、

出して……☆

出して……☆

 と、おっぱいが誘惑し、俺の理性はもう蕩けてしまっていた……

「ふふっ♪ もういいかな♪ じゃ、いっぱい、出してね♪ ボクのましゅまろに、キミの熱〜っいミルクを、たくさんっ♪」

 ぱふっ☆

 最後に勢い良く、おっぱいに挟まれて、俺の男根はもう臨界点を越えてしまった。

「う、うああああああああああっ!!」

 どぴゅ!! どぴゅどぴゅどぴゅっ!! どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ……っ!!
 

 

 俺は、俺の男根に込められていた全ての精子を辺りに撒き散らした。ボクっ娘メイドの可愛らしい童顔にも、大きくてふくよかな胸にも、メイド服も、全てが白濁色に汚されていく……

「あん……♪ あっつぅい……♪」

 白濁色の液体に穢されたメイド服姿の堕天使が、俺の前で色っぽくあえいでいた。

 その姿があまりにも色っぽくて……

「あ……」

精液を出しまくったはずの男根がまた、そそりたち始める。俺は自分自身のことながら信じられなかった。

「あ〜っ♪ また、大きくしちゃってる♪」

 ボクっ娘メイドは精液まみれになったまま、妖艶な笑みを浮かべていった。

「ほらぁ♪ キミのおちん○んクン、まだこんなにカッチカチだよぉ♪ もっとも〜っと搾り取らないと、オシオキにならないよ〜っ♪ ふふっ♪」

 ボクっ娘メイドはまた、俺の男根をおっぱいで包み込み、ぱちりとウインクして言った。

「まだまだ、この空間から出してあ〜げないっ♪ 出たとしても、キミのおっぱい中毒がまだまだ治りそうにないもんね〜っ♪ ふふっ♪ 仕方ない♪ ボクがキミのおっぱい中毒を生涯掛けて治療してあ・げ・る♪ 覚悟するんだよっ♪」

「あっ、ああ……」

 もう、人間でも、スプレッターでもどうでもいい。目の前の可愛らしボクっ娘の巨乳に、全てを搾り取られてしまいたい……

 もう、何もかもどうでも良い……

 俺は、ボクっ娘メイドのおっぱいに溺れていった……
 

-GAME OVER-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

F 誘惑には負けない。彼女の下着に手を伸ばす。

 

「……ッ!!」

 俺は誘惑に負けそうになるのを懸命に堪えて、ボクっ娘メイドのひらひらスカートの中に手を伸ばした。

「……ひゃんっ!!」

 下着の下に手を入れて、しっとりとした彼女の秘部に触れる。偽者とは思えないひだひだの感触――以前未遂で終わった彼女との一夜と同じように、いやらしく濡れた茂みがそこにあった。

「あっ……や、やめてよぉ……あっ、ああっ♪」

 俺は指でボクっ娘メイドの茂みを弄り続けた。

《戦闘員》という最下級のスプレッターである彼女には、特殊能力は一切ない。しかも俺を倒す為の刺客として存在する彼女に、組織は強化改造するつもりがないらしい。

組織はただ彼女のコスチュームやシチュエーションだけを変えて送ってくる為、俺には彼女の必殺技や弱点は良く知っている。

大きくて柔らかいおっぱいや、若くて瑞々しいふとももは脅威であるが、一番の弱点は、全く経験のない処女ということである。俺は指の動きを速めていった。指三本で彼女のひだひだに指を差し入れしていく。

「あっ……ほ、ホントに…や、やめてぇ……ボ、ボクのおっぱいなら、いっぱいイジめてもいいからぁ……そ、そこだけは……ああっ!! も、もうやめてぇ……!!」

 油断するわけにはいかない!!

 俺は指ピストンの速さを更に更に上げていく。色っぽい声や押し付けられるおっぱいの誘惑に負けそうになりながらも、俺は攻撃をやめなかった。

 そして――

「あっ! ああっ!! あああああッ!!!!!♪」

 俺の指ピストンの威力で、ボクっ娘メイドは絶頂を迎えた……


 意識が覚醒するのが分かった。

 俺は、先ほどまでいた裏路地に座り込み、目の前に倒れているボクっ娘メイドのスカートの中に手を入れたまま、現実世界に帰ってきたのだ。

 姿も裸から強化スーツに戻っている。だがどちらにしても、今のこの様子を見られたら、変態扱いされてしまうだろう。ボクっ娘メイドは気絶しているみたいだし、俺はこのまま立ち去ろうと思った。

 手を抜いて、強化スーツを解除すると、俺はもとの格好に戻った。そして、そのままこの場から去ろうと立ち上がり、歩き出そうとする。だが――

「――行っちゃうの?」

 背後からボクっ娘メイドの声が聞こえてきた。指ピストンのダメージは残っているのか、声が低く元気がない。今日はもう戦えないだろう。

「……ああ。スプレッター10体は倒した。他にスプレッターの反応はない」

 以前にもボクっ娘に“ないと・めあ”計画について尋ねたことはあったが、本当に何も知らないようだった。計画のことはもっと上位のモノに聞くしかないだろう。

「そうじゃなくてさ」

 俺が振り返ると、ボクっ娘メイドは半身だけを起こして、スカートを整えた。ちょこんと座っている姿が妙に可愛らしくてつい萌えそうになるのを、視線をそらしてごまかした。

 ボクっ娘メイドの尋ねる声がする。

「とどめは刺さないの? ボクの」

 俺は背を向けたまま黙っていた。

 ボクっ娘メイドもスプレッターだ。バイブレードやバイブガンを使えば、消滅させることはできるだろう。

 消滅させられる。

 俺の恋人の姿をした、憎い敵を。

 だが――

「……気が向かない」

「そう? ふふっ♪」

 ボクっ娘メイドの嬉しそうな声が聞こえてきた。

「前もそう言って見逃してくれたよね? そんなに、ボクのことが大切?」

「……」

「本当はさ、望んでるんじゃない? ボクにどぴゅどぴゅしてもらって、こっち側に来るのを。ボクに負けて、ずーっとボクとエッチしたいって思ってるんじゃない?昔みたいに♪」

「……違う」

「そっかな? ……でも、ボクを倒さないって、そういうことなんじゃない? ボクは絶っ対諦めないよ? キミをトリコにするまで絶〜っ対♪ それでもいいの?」

「……」

 俺は何も言えなかった。

 事実、彼女を見逃すというのは、そういう可能性を否定しないということになる。いつか、負ける日が来る可能性を否定し切れていない、ということなのだ。

 だがそれでも――俺は、彼女を消滅させる気にはなれなかった。

もしまた彼女と戦う時が来るのなら、

「……その時は、また倒してやるだけだ」

「へへっ♪ 楽しみにしてるよ♪ ……あ。そう言えば、知ってる? ボクたちがキミのことを何て呼んでるか」

「……? いや」

 俺がそう答えると、ボクっ娘メイドはくすくすと笑って言った。

「キミの強化スーツ姿って、特撮ヒーローみたいでしょ? で、キミは童貞クンだから、二つ合わせてこう呼んでるんだよ……」

 ボクっ娘は本当におかしそうに言った。

「《ドーテイダー》って」

「…………」

 その時の俺には、ただため息を吐くしかなかった。
 

-To be continued-


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