『ふたりはパイフワ♪』



 昔「光の神様」と「闇の神様」がいたそうです。
 ただ一緒に世界を作ってみたのはいいけれど、仲が悪くて争いばっかり、で「光の神様」は「ある手段」を使って「闇の神様」を封印しました。

 だから僕らの住んでいる人間界が平和に保てているらしいんだけど……

 もちろん「闇の神様」は諦めたわけじゃなくて……
 時々――心に「闇」を抱えている人に「邪」の力を与えて、代わりに世界を「闇の神様」のものにするように仕向けるんだそうです。
 しかも世界を闇のものにする方法って意外と簡単で、世界の秩序を司る宝石を手に入れればいいらしくて、しかも今は……光の神を守護する二人の女戦士が持っているんだそうで。

 ……えっ? 何で、お前がそんなこと知ってるんだって?
 いや、だって……僕も、その「邪」な力をもらった一人なんだよね。

 高校三年生、サッカー部所属。
 身長、体重平均よりちょっと上。かといって目立つこともなく、平々凡々。成績は……聞かないで、頼むから。
 「邪」な力をもらった理由は……まあ、後で説明するよ。
 それはともかく今、僕は一応 闇の神様の命令で動いているんだ。僕の前にも何人か同じような力を持っている人がいたらしいんだけど、コテンパンにやられちゃったらしい。

 ……ていうか、僕なんかに勝てるのかなぁ? サッカーならともかく、格闘技とか全然出来ないんだけど……
 それに「邪」な力っていうけど、別に悪いことしたくなるとかじゃなくて、多少体が丈夫になったりするだけだから、大して僕自身に変化はないし――まあ、闇の神様の為に頑張ろうとか思うけど……
 それに結局、宝石を持っている女戦士って誰なんだ?
 全くのノーヒント。仕方なく、いつも通りの高校生活を送っていた僕が、いつものように高校へ通う為の――通学路を歩いていた時だった。


 「――せんぱーいっっっっ♪」
 明るい女の子の声が聞こえて振り返った次の瞬間、僕は小柄な人影に飛び掛られ――っ!
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 顔を、柔らかいふたつの大きなましゅまろに包み込まれていた!
 「ふっ、ふぐっ!!!? ふぐううぅぅっ!!」
 甘い香りと、何もかも優しく包んでしまう感触を前に、僕の頭はショート寸前になり、今にも鼻から血が出てきそうにっっ!
 その直前、僕は何とかましゅまろの魔の乳……いや、魔の手から抜け出すことに成功していた。
 「か、香奈ちゃんっ!?」
 「おっはよーございますっ♪ 先輩っ♪」
 可愛らしい童顔に、満面の笑みを浮かべて立っていたのは、僕の一つしたの後輩の女の子――河合 香奈ちゃんだった。
 いつも明るくてニコニコしていて、ショートカットにくりくりとした瞳が印象的、体は小柄だけどソフトボール部でエースをやれるくらい健康的で、いつも弾けるくらい元気いっぱい――
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「……っ」
 しかも一動作をするたびに揺れる、セーラー服の下の大きな胸が、僕には刺激的過ぎた。
 「そ、その挨拶はやめてって言わなかった……?」
 「ごめんなさ〜い。えへへっ♪ 先輩に会えたのが嬉しくってっ♪」
 ニコニコと、感情豊かに香奈ちゃんは言う。
 前にサッカー部とソフト部の練習試合が近くであって、その時に小さな怪我をしていた彼女に絆創膏を張ってあげたのが切っ掛けだった。
 後で共通の知り合いがいたこともあって、香奈ちゃんは僕を慕ってくれるようになり、時に小さな子犬のようにじゃれついてきてくれる。
 それはいいんだけど――
 「あれれ〜? どうしたんですか、先輩?」
 でも、香奈ちゃんは自然な動作で腕を組んできて――
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ……僕の腕に柔らかい感触が……っ!
 「顔が真っ赤ですよ〜? えへへっ♪」
 「い、いや、あの香奈ちゃん……む、胸が……」
 「え〜っ? ボクのおっぱいがどうかしましたか〜?」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「うっ……ううっ……っっ!」
 「どうしたんですか〜先輩? 前かがみになっちゃって、具合でも悪いんですか〜? あははっ♪」
 香奈ちゃんは、可愛らしい笑みを浮かべながら、確信犯のように胸を押し付けてくる……!
 しかも大きなましゅまろが変形して、ダイレクトに感触が塚割ってくるくらいの勢いだ……僕のペニスがズボンの中で窮屈になってくる……!
 その時――
 「カナ、それくらいにしてあげた方がいいんじゃない?」
 のんびりとしながらもどことなく上品な女の子の声が聞こえて、見るとそこには長い髪を後ろで結んでポニーテールにした、上品そうなセーラー服の美少女――僕の近所に住んでいる幼馴染の白鳥ひよりが立っていた。
 成績優秀、スポーツ万能の生徒会長という完璧超人だ。
 「あっ♪ ひよりんっ、おっはよーっ♪」
 「ふふっ、おはよ」
 香奈ちゃんの健康的な笑顔とは対照的に、誰でも――少なくとも、彼女の本性を知る僕以外は――見蕩れてしまうような清楚可憐な笑みを浮かべて言う。
 「それよりカナ、それくらいにしておきた方がいいと思うよ。彼、昔っから女の子に対する免疫がないんだから」
 「そ、そんなワケじゃ……」
 「あら、ホント? ……ふふっ。なら、今度試してみましょうか?」
 「け、結構ですっ!!」
 ひよりは、清楚な仮面の下から妖艶な魔性の素顔を現し、小さな下で唇を舐めながら、絡みつくような色香を出して言う。
 清純で可憐なイメージの強いひよりであるがそれは世を欺く仮の姿――彼女は男好きというより……えっちが大好きで、彼女と一度でも交わった人はあまりの快楽と引き換えに人間としての大切な物を奪われるという……
 生徒会役員のほとんどは彼女の餌食となり、教師の中にもかなりの犠牲者が、更には学内には彼女を中心とした秘密結社が存在しているらしく、彼女の為なら死ねるという狂信者もいるらしい。
 ……言っとくが、これは全て事実だ。
 まあ、ただそれを差し引いても、友人に対する誠実さや、仕事っぷりには誰しもが尊敬の念を覚えている。俺も含めて。
 「ダメだよっ、ひよりんっ」
 学内のほとんどが「さん」付けあるいは「様」付けをする彼女を「ひよりん」と呼ぶ下級生はたった一人――そう。香奈ちゃんだ。
 「先輩はボクのものなのっ! たとえ、ひよりんでも、先輩だけは絶対譲らないよっ!」
 「……僕の意思は?」
 「大丈夫。私、無理強いはしないから。相手がどうしても、って言ってくれるなら仕方ないけど……」
 「言わないっ! ねっ、せーんぱい♪」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふわわっ……か、香奈ちゃんっ。ちょっと……っ!」
 僕が慌てふためいていると、ひよりはくすくす笑っていた。
 切っ掛けは良く分からないのだけど、二人はいつの間にか仲良しになり、いつの間にか――学年は違うとは言え――親友のような関係になっていた。
 「ふふっ。今回は私の出番はなしみたいね。放課後は任せるわ」
 「うんっ♪ 任せてっ♪」
 「……ほ、放課後? 今日は校庭の整備とかで部活はないだろ? それに生徒会も――」「気にしない気にしないっ♪」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ちょ、ちょちょちょちょっと……か、香奈ちゃん……っ!」
 「えへへっ♪ 先輩、ボク今日先生に頼まれちゃって、体育倉庫を掃除しなくちゃいけないんです。でも、一人じゃとっても大変で。ひよりんも用事があっていけないし、手伝ってくれる人がいてくれたらいいなーって」
 すがりつくようにして、甘えてくる香奈ちゃん。その間にも――
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ダメですかぁ……?」
 柔らかい感触と甘えた声の誘いの言葉に僕が断りきれるわけもなく――
 「わ、分かったっ! 分かったから離してっ!!」
 「えへへっ♪ やったーっ!!」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふっ、ふわっ……や、やめれーっ……」
 更に強く押し付けられる胸の感触に、僕はギブアップする他なかった。
 もちろん今日も、股間の窮屈さによって授業に集中できなかったのは言うまでもない。


 ……こんな情けない日々を送る僕。

 えっ? 何? 闇の神様の力はどうしたって?
 「闇の神様」って言うんだから大体一般的な「悪魔」のイメージと同じで、昔から多淫で淫らなことにかけては負けないだろう?
 何で、そんなに女の子に弱いんだって?

 ……色々、誤解があるようだけど。
 一応、僕の知ってることだけ教えるね。

 闇の神様が、多淫で淫らなことの専門家っていうのは大嘘だよ。
 少なくとも僕の知っている「闇の神様」は無理。だって「光の神様」に負けちゃった理由って……その、「色仕掛け」だったし。

 闇の神様とかその部下って世界があった時からずっと存在してたから、もともと子孫を増やす必要がないんだ。
 愛とか、友情とか、そういうのを一切否定する理由もそれ。
 「力さえあれば、他人なんていなくたって生きていける」っていうのが闇の神様の信条なんだ。

 光の神様はその逆――えっちが大好きで、気持ちの良いことが大好き。やりすぎるのは問題だけど、やらないのはもっとダメ。
 「たくさんの人と協力して生きていきましょう」っていうのが信条だから、潔癖症の闇の神様からしたら、自堕落な奴って感じだったんだろうね。

 もともと色欲が「悪」とされたのはキリスト教で、日本じゃ光と豊穣(作物が豊かに実ること、転じて子供がたくさん出来ることも含まれる)が同じように扱われていた時代もあったし、これも自然なのかもしれない。
 で、なぜ僕が「邪」の力に選ばれたか、っていう話なんだけど……

 ……童貞なんだ、僕。
 ……………女の子と、えっちしたことないんだ。

 ハッキリ言って、この世界じゃ僕みたいなのは本当に少ないんだ。
 政府は多いっ子政策とか言って、一世帯に数人の子供を作ることを推奨しているし、それにともなって景気は良くなってる……
 これも多分、光の力のお陰なんだろうけど……

 ……僕にとっては住みにくい。
 香奈ちゃんみたいなスキンシップだって普通にされていることだし、親しい男女なら誰でもやっている。でも僕には気恥ずかしくて仕方がない。
 そういう訳で、僕も「邪」な力を得ることになっちゃったってワケ。



 放課後、僕は約束通り体育倉庫に向かっていた。
 工事はまだ始まっていないのか、周囲は静かで――いつもなら快活な野球部の声が響いているのに――いつも活気に溢れている場所がこんなに静かであることに違和感があった。
 「――あっ! 先輩っ♪ こっちこっちっ!」
 ただ、大きく手を振っている香奈ちゃんの姿を見てると、そんな違和感が吹き飛んでしまうからすごいものだ。
 香奈ちゃんは前の時間が授業だったのか、体操着にブルマという格好で、体操着の薄い生地に胸が入りきらずにキツキツになっていて、薄っすらとブラジャーの色が浮かんでいるような気がした。
 ブルマのきわどいお尻のラインに、指を入れて直すしぐさが色っぽい。
 「ほら、先輩っ入りましょっ♪」
 「う、うん……」
 僕が先頭になって体育倉庫に入っていくと、背後で扉が閉められる大きな音がした。突然の大きな音に驚いて後ろを向くと、ちょうど天井の電灯に灯りがつけられた。
 「ど、どうしたの? 香奈ちゃん。そんな、閉め切らなくっても……」
 「いつからですか、先輩?」
 香奈ちゃんはまるで新しい部活に入ったのを尋ねるかのように、軽く自然な口調で――
 「いつから、選ばれちゃいました?」
 「えっ? な、何に……?」
 「とぼけないで下さいよぉ。先輩が選ばれちゃったんでしょ? 邪の力に」
 「――っ!?」
 僕は耳を疑った。
 香奈ちゃんは困ったような笑顔で――まるでエロ本を買ったところを見られて「仕方ないよねー先輩も男の子なんだし」みたいな、小さなイタズラをしていた男の子を見守るお母さんみたいな笑顔だった。
 「えへへっ♪ ボクが気付いたのは三日くらい前なんですけどぉ、先輩ぜんぜん隠そうとしてなかったですし……それに、ボクらがいても反応してくれないから、スパイしようとしてたワケでもなさそうでしたし」
 「え……っ? じゃ、じゃあ、光の神の女戦士って――」
 僕が尋ねると、香奈ちゃんはにっこりと笑って――
 「えへへっ♪ それじゃあ-―変身しちゃいますねっ♪」
 香奈ちゃんはおっぱいの谷間からキラキラと輝く宝玉――ってこれ、ひょっとしてっ!?――を取り出して、大きく空に掲げて見せた!

 「――《ぱいふわ・すいーと・ちぇーんじっ♪》」
 
 瞬間、香奈ちゃんの姿は、ピンク色の光に包み込まれた……! 強い光の中でも、何とかシルエットは確認できる。
 すると、まず香奈ちゃんが見に包んでいた体操着やブルマがまるで、包帯が解かれていくかのように、するするする〜っと解かれて、帯状になっていき……たぷんたぷんっとおっぱいが揺れるっ!
 それから光の帯が彼女の周囲に集まってきたかと思うと、そのまま体中に巻きついていく……!?
 扇情的な細い足には、足のラインをくっきりと残したブーツが。
 ほっそりとした白魚のような腕には、指出しの手袋とアームガードが。
 そして体にはハイレグのレオタードが張り付き、ぷるるん♪ としたおっぱいを強調するかのような上半身と、へその下の際どいラインを隠す為のひらひらスカートが生み出され、光が止んだ頃には、彼女の体はまるでテレビアニメの美少女戦士のような、橙色のひらひら衣装に包まれていた。
 「――”全てを包み込む柔らかな光”っ♪ ”ふわ・てらす”っ♪」
 美少女戦士姿の香奈ちゃん――自称”ふわ・てらす”は可愛らしく微笑みながら、イタズラっぽくウインクして、カッコいい感じの決めポーズを決めて見せ、その度にぽわんっ♪とおっぱいが揺れた。
 「二人は”ぱいふわ”っ♪」

 「邪な力に囚われた男の子はぁ、ボクが柔らかく包んで……あ・げ・る♪」
 
 「……”ぱいふわ”っ!?」
 闇の神から聞いたことがある。光の神が自分を守護する戦士に人間の美少女を選んだこと、そしてたまたま別次元の世界で日曜の8時半からやっていたテレビ番組の女の子ヒーローを真似て作らせたって……
 「って、ちょっと……”ふたりは”? もう一人いるってこと?」
 「細かいことは気にしちゃダメですよっ♪」
 いつもの快活さだけでなく、妖艶な色香の加わった香奈ちゃん……いや、もう”ふわ・てらす”はゆっくりとにじり寄って来る……
 「せっかく、先輩とボクの二人っきりなんですから……」
 「えっ……あ、あの……――ああっ!?」
 後ずさりしていた僕は、後ろにあった大型マット、あの走り高跳びとかで使うベッドみたいな青い奴に踵から躓いて転倒してしまった。
 「痛てて……」
 柔らかく作られているとは言え、突然の転倒で後頭部をぶつけてしまい、軽く手で擦っていると、すぐ目の前に頬を赤らめた”ふわ・てらす”の童顔が近づいていた……
 「先輩……好きです……」
 潤んだ瞳に吸い込まれるように、僕の唇は彼女に奪われてしまった……
 ちゅっ♪ ちゅっ……♪ 可愛らしく、小鳥がさえずるみたいに、何度も何度もキスしては離し、キスしては離していく……
 「……か、香奈ちゃん……?」
 「……邪の力を手に入れた人を浄化する方法って知ってます?」
 「い、いや……っ」
 「ふふっ。そ・れ・は……」
 ”ふわ・てらす”は顔を赤らめて、囁くように言った。
 「ボクたち”ぱいふわ”にえっちなことされて、白いおしっこどぴゅどぴゅしちゃえばいいんですよ……」
 「えっ……? ――ああっ!?」
 突然、股間に快感が走った!
 見ると、”ふわ・てらす”の小さな掌が僕の股間を優しく撫でている……! 円を描くように、すりすりと擦られる度に、股間の中が大きくきつくなっていく……!
 「あはっ♪ ……先輩のおちんちん、中で大きくなってます。ボクのお手てが気持ちいいんだ……えへへっ♪」
 「じゃ、じゃあ……今まで、僕の前にいた人たちを倒していたのって……」
 「はいっ♪ ボクたち……っていうか。ほとんどしてたの、ひよりんばっかりだったんですけど……」
 「――っ!? ひよりっ!? アイツもそうなのかっ!?」
 「あっ! ち、違いますっ!? 違います〜っ! ひよりんは全然関係ないですっ! 止めを指す時に色々教えてもらったりとか、今日先輩を落とすテクニックとか教えてもらったりしてませんからっ!」
 「……ほ、ほとんど言ってんじゃん」
 じゃ、じゃあ……光の神に選ばれた二人の美少女って、香奈ちゃんとひよりなのか? ということは俺、力手に入れてからずっと宿敵と近くにいたってコトなのか!?
 しかも三日前にばれてたって……僕が選ばれてすぐじゃないかっ!? あううっ……!? ”ふわ・てらす”が耳元に唇を寄せて、ふ〜っと温かな吐息を掛けてきて、ぞくぞく……っと背筋に快感が走る。
 「……えへへっ♪ 実は……今日、ボク一人で戦うの初めてなんですよ」
 「えっ……あ、ああっ!?」
 ぺちゃ…ぺちゃ……と、”ふわ・てらす”の小さな舌が、僕の耳の穴に侵入してくる……ふわぁぁ……ぬれぬれの小さな舌に、穴の中を嘗められ、弄ばれ…ぁぁあ……快楽の渦へと…巻き込んで……いく……!
 「ぴちゃぴちゃ……ふふっ♪ 前の人まではひよりんがほとんど一人で頑張ってくれて……ボクなんて、ほとんど役に立てなかったんだけど……次の相手が先輩だって聞いて、楽しみにしてたんです……」
 「ど、どうして……?」
 「決まってるじゃないですか」
 僕が、ついそう尋ねてしまうと、”ふわ・てらす”は耳責めをやめて、僕の顔を慈愛に満ちた笑顔で見つめて――

 「ボクが先輩のことが……大好きだからです」

 「か、香奈、ちゃん……」
 あまりの笑顔に僕は見蕩れてしまった……
 可愛い……今まで何度も見てきたし、何度も出会ってきたはずの彼女に僕は――

1 もう虜にされていた(受け)。
2 愛しさを感じていた(責め)。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 もう虜にされていた。

 抵抗する気になんてなれない……僕は、目の前にいる美少女戦士の――純真無垢な愛すべき後輩の魅力に、完全に包み込まれていた……
 彼女はゆっくりと、僕のズボンのジッパーが降ろしていく……
 「えへっ♪ 先輩のおちんちん、大きくなってますよ……? 今、もっとも〜っと気持ちよくしてあげますからねっ♪」
 ”ふわ・てらす”は満面のイタズラっぽい笑顔を浮かべると――
 「《ぱいふわっ♪ こきこき・すぃーと♪》」
 パステルカラーの桃色オーラを出しながら、”ふわ・てらす”の可愛らしい掌がペニスを包み、ゆっくりと優しく上下してきたぁ……!
 「う、う……ぁあっ!」
 頬を赤く染めてイタズラっぽく笑いながら、スリスリスリと小動物を愛撫するかのように――しかも彼女のアームガードについているピンク色の柔らかそうなフリフリがふわりふわりと当たってくすぐったく、じれったくて気持ち良い……!
 「どうですか、先輩っ♪ ……へへっ。今から先輩の悪〜っい力のもと、ぜ〜んぶ吸い取っちゃいますからねっ」
 いつものにこにこした健康的な笑顔で宣戦布告すると、体勢を変えながら顔をペニスの方に近づけ、とっても嬉しそうに弾んだ声で――
 「《ぱいふわ・すいーときっすぅ》♪ ……ちゅぱっ♪」
 「ふわぁあっ!?」
 ”ふわ・てらす”は、僕のペニスを大きなお口の中にくわえ込んで……ふわぁ……! ぬるぬるの温かな空間の中に包まれて、いやらしい音を立てながら、ちゅぱちゅぱと僕の精液を吸い出していっちゃう……!!
 「ちゅぱっちゅぱっ♪ ……へへっ♪ へんぱいっ♪ ひもひいいれふか?」
 とっても嬉しそうに、おちんちんを銜えたまま、満面の笑顔で”ふわ・てらす”が言った。
 返事なんかできっこない……
 ちょっとでも油断したらすぐにイッちゃいそう……!
 「ぺちゃぺちゃ……ちゅっ♪……へへっ♪ 先輩とっても気持ち良さそう……ボクにちゅぱちゅぱされて、感じてくれてるんですか? へへっ……」
 唾液でべちょべちょになってしまったペニスをスリスリと、本当に大切なものを扱うように手でこきながら、”ふわ・てらす”が言う。
 「ボクも先輩のおちんちん、ペロペロできてとっても嬉しいですっ♪ いつかきっと……こうなるといいなって思ってましたから……」
 本当に嬉しそうに言う”ふわ・てらす”に、ドキッとしてしまいそうになる。
 「先輩のおちんちん触ってて……ボクの胸、こんなにどきどきしてるんですよ……ほら♪」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふっ、ふわああっ!!!?」
 ”ふわ・てらす”の大きな、ましゅまろおっぱいが、僕のペニスに押し付けられてきた! 僕の小さなペニスなんて、”ふわ・てらす”のおっぱいの谷間に完全に飲み込まれて、亀頭さえ出てこないっ!!
 「えへへっ♪ 聞こえますか? ボクのおっぱいがぎゅ〜っ♪ って、締め付けられるみたいに……」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 イタズラっぽく頬を染めて、恋人に可愛らしい罠を仕掛ける確信犯のように、
 「ボクのおっぱいが、ぽにん♪ ぽにん♪ って、ほぉら……変な音たててますよね?」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 何度も何度もおっぱいが押し付けられては離され、
 「えへへっ♪ ボクのおっぱいが、先輩のおちんちん食べちゃいたいって♪ ずっとずっとボクが先輩のおちんちん独り占めにしたかったって……」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「そんな音、聞こえてきませんかぁ♪ ねぇん、せんぱぁい♪」
 「ふっ、ふわあああああっ!!?」
 押し付けられては離されという、官能的な柔らかい鼓動を繰り返されていく……圧倒的な心地良さを前に我慢なんて出来やしない!!

 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!

 一気に精液が噴出し、”ふわ・てらす”のパステルカラーのフリフリ衣装が白く汚され、可愛らしい童顔に白い精液がこびりついてしまう……!
 「あ、ああ……」
 あまりの快楽に、体から力が抜けていく……
 「ああんっ……♪ 先輩のせーえきでびしょびしょ……♪」
 うっとりとした、精液まみれの笑顔は、まさに淫靡な天使の顔――僕はもう、彼女に釘付けになっていた。
 「でも、まだ邪の力は出てきませんね。えへへっ♪ 物足りないのかな?」
 「は、はうう……!?」
 ぺちゃぺちゃ……っと、”ふわ・てらす”は僕のペニスを汚す精液を、全て小さな舌でなめ取っていく……!
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「あっ、ううっ……」
 不意に揺らしたおっぱいの振動にまた僕のペニスは元気になっていく。
 「あはっ♪ ボクのおっぱい、そんなに気持ちいいですか〜? 先輩ったら、本当にオッパイ好きな変態さんなんですねっ♪ ひよりんの言う通り」
 ううっ、ひよりの奴……っ! 変なことを教えやがってっ!
 だがその間にも、彼女のおっぱいは僕のペニスを包み続けた。
 「どういうのがお好きなんですか〜?」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふふっ……優しぃ〜く、ゆっくり焦らされるのが好きですか? ほらほら、蕩けていくみたいでしょ〜? 谷間の中が我慢汁でべとべとですよ? ボクのおっぱいが、先輩のおちんちんをとろとろにしちゃいますよ〜?」
 ゆっくりと、優しく、本当に包み込まれていくように、ペニスが快楽の園に包まれていく……急速な沸騰ではなく、少しずつ、精液が誘い出されていく……!
 「ふ、ふぁあ……き、気持ち良いよぉ……」
 「くすっ♪ 本当に嬉しそうですね〜っ♪ えへへっ♪ じゃあ、は〜い」 
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 一度だけ、強く締め付けられるおっぱいの中で――

 どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!

 僕のペニスは我慢していたおしっこを出したかのような快感を味わっていた……
 それなのに――
 「――あはっ♪ おちんちん、まだまだビンビンですよっ♪ えへへっ♪ もっともっとボクの技で気持ちよくしてもらいたいみたいっ♪ それなら今度は激しくしてあげますね〜っ♪」
 「えっ、ちょっ……うわああっ!?」
 ”ふわ・てらす”は初めから強くおっぱいでペニスを圧迫していく!! 強い快楽が怒涛のごとく流れ込んで、ペニスは一気に膨張していく……!
 「あはっ♪ もう、先輩のおちんちんカッチカチだ〜っ♪ ボクのおっぱいに掛かったら、先輩のおちんちんなんてあっという間にどぴゅどぴゅしちゃうんですねっ♪ えへへっ♪」
 「か、香奈ちゃん……!」
 「先輩のおちんちんは、ボクのおっぱいが大好きな変態さんっ♪ 先輩は大好きですか? ボクのおっぱい♪」
 からかうように言いながら、極楽パイズリは続けられていく……!
 「ボクは大好きですよっ♪ 先輩も……先輩のおちんちんもっ♪ もう、可愛くて、おっぱいで食べちゃいたいくらいっ♪ ほらほらほら、もっともっとはみはみしちゃいますよ〜っ♪ ――《ぱいふわっ♪ すいーと・ぱふぱふ》っ♪」
 「あああああああああああああああああああああああああっ!!」
 激しくも優しい、彼女のパイズリが、もはや防御無視の快感衝撃となって僕の脳天を過ぎ去り、一気に放出する!!

 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!

 白い白濁の液体が次々と飛び出してくる中で――
 「むむっ♪ 出てきた出てきたっ♪」
 ”ふわ・てらす”の弾む声に目を向けると、おっぱいの谷間から黒い煙のようなものが出てきた……こ、これが……僕の中にあるっていう《邪》の力……?
 「せんぱいっ♪」
 ”ふわ・てらす”は、にっこりとした笑顔を向けていた。
 「ボクのおっぱい、どうですか? 気持ちいいですか?」
 「あ、ああ……」
 そう言うと、”ふわ・てらす”はにこにこ笑って言った。
 「えへへっ♪ ボクも嬉しいですよ。ボクのおっぱいで、先輩のおちんちん独り占めできて。先輩のこと、独り占めにできて、本当に、嬉しいっ♪」
 「か、香奈ちゃん……」
 真正面から告げられる、飾り気のない好意に胸が熱くなってしまう……彼女が愛おしいと思う気持ちに囚われてしまう……
 「えへへっ♪ 浄化しちゃったら……今の記憶は全部なくなっちゃうかもしれませんけど……それでも、これからも先輩のこと、独り占めにさせてくださいねっ♪ その代わり……ボクもいっぱい、気持ちよくさせてあげますからっ♪」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふっ……ふわあああっ!?」
 「すぐ浄化しちゃいますからっ♪ 力、抜いてくださいねっ♪ ……ボクのおっぱいに、溺れてくださいっ♪」
 「や、やめ……っ!!」
 「ぱいふわぁ♪」
 ”ふわ・てらす”は、純真無垢な表情を浮かべつつ、いやらしいしぐさでおっぱいを寄せて――
 「せくしー……だいなまいとっ♪」
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「ふっ……ふわああああああああああああああああああああっ!!!?」
 ”ふわ・てらす”のいやらしいおっぱいが、包み込んでは離し包み込んでは離しの強い波となって僕のペニスを快楽で蹂躙し、極楽へと誘い出していく……!!!!

 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!
 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!
 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!

 全ては、真っ白になった……









 気が付くと、僕は自分の部屋に寝ていた。
 何か夢のようなものを見ていたような気がするが……どんな夢だったろう? 思い出せない。





 「せ・ん・ぱ・い♪」
 ふと甘い声が聞こえて、横を見ると、僕にとって一番大切な女の子が満面の笑顔で寄り添っていた。
 「どーかしました?」
 「えっ? いや……何か、変な夢でも見たのかな……?」
 「へーっ。えへへっ♪ えっちな夢だったんじゃないですか?」
 「そ、そんなワケ――」
 ふと、僕はそこでおかしな感覚に囚われた。
 「なあ……僕たちっていつからこんな関係になったんだっけ?」
 「えっ?」
 「僕……前まで、こういうことに抵抗があって……い、いや、誤解しないでね。僕は今すっごく幸せなんだけど……」
 「――先輩っ♪」
 僕の質問は、不意に彼女の唇で塞がれてしまい――僕もまた、彼女の体を抱きしめていた……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 彼女の豊かなおっぱいが僕の胸に当たる……ああ……心地良い……
 彼女は僕の唇を解放すると、満面の笑みを浮かべていった。
 「えへへっ明日は日曜日っ♪ ボクの試合、見に来てくれるんですよね?」
 「ああ、もちろん」
 「えへへっ♪ 来週の先輩の試合、必ず見に行きますから、だから今はぁ……もっと、楽しみましょ♪」
 「あ、ああっ! 今度は負けないぞっ!」
 「きゃーっ! 先輩のけだもの〜っ♪」
 「ぬかせ〜っ♪」

 こうして僕の学園生活は、より華やかで……楽しいものになっていった。何かを忘れているような……そんな感覚を残しながら。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 愛しさを感じていた。

 「か、香奈ちゃん……っ!」
 「――きゃっ!」
 僕はあまりの愛おしさに、香奈ちゃん――”ふわ・てらす”を反対に押し倒すように、上下関係をさかさまにしてしまった
 もともと体格差はあったし、ほんのちょっと僕が力を入れたら、簡単に二人の位置関係は逆転――マットの上に”ふわ・てらす”が寝て、僕がその上に軽く圧し掛かるような形になっていた……
 「せ、先輩……?」
 突然のことに、驚いたような、それでいて恥ずかしそうに瞳を潤ませながら、”ふわ・てらす”が言う。
 その潤んだ瞳、恥ずかしそうに頬を赤らめる童顔、フリフリコスチュームのしなやかな肢体に僕はもう――
 「ご、ごめん……ぼ、僕……我慢できない……」
 「せ、せんぱ……んっ♪」
 僕は、自分から、そっと”ふわ・てらす”の唇にキスをした……
 さっきまでは、懸命にリードしてくれていた”ふわ・てらす”のキスは、今度は優しく僕を迎え入れてくれた……
 「ず、ずるいですよ……先輩……」
 恥ずかしそうに潤んだ声で、”ふわ・てらす”は言う。
 「……今日はボクが先輩を気持ち良くさせるはずなのに、そんなことしちゃったら……」
 「ぼ、僕だって……」
 目の前にいる魅力的な美少女戦士に――いや、僕の為に気持ちよくしてくれている後輩の為に――
 「気持ち良くさせて、あげたいから……下手だったら……ごめん」
 「あっ……んんっ♪ ……あんっ……」
 僕はまた、彼女にキスをすると、そのまま首筋に持っていった。
 自信なんてない。経験は皆無だし、ほとんどはエロ本やエロビデオの知識――しかもほとんどが、男の責められるものばかりだった。
 それでも、頑張らなきゃ……
 僕は一生懸命、彼女の首筋をキスしながら舌でなめていく……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 「――っ!?」
 柔らかな感触が、僕の顔に当たる。どうにかして避けていた彼女の大きくて魅惑的なおっぱいが、僕の顔に当たってしまったのだ……
 大きなおっぱい……
 いつも登校中や下校中に甘えてきては僕を前かがみにし、授業中も惑わし続ける魅惑のおっぱい……
 僕は、辛うじて完全な露出を遮っている、フリフリのコスチュームを脱がしてしまおうかと思った時だった。
 「ぬ、脱がさないで……」
 ”ふわ・てらす”は潤んだ瞳とかすれた声で懇願してくる……
 「それがなくなったら……ボク、ただの女の子になっちゃうから……今は、”ぱいふわ”のままでいたいから……お願い……」
 意味は良く分からない……けれど今はきっと、大切なことなんだろうと思って、僕は脱がすのをやめた。
 すぐ手を伸ばせば、掌に収まることは決してないほどの巨乳が二つ大きくそびえ立っている……いつも誘惑してきた憧れのましゅまろが、すぐ目の前にある……
 「さ、触っても良い……?」
 「……え…へへっ……触る…だけで…いいんですか……?」
 妖艶な吐息を吐きながら、かすれた声で尋ねてくるのが色っぽい……
 俺はおそるおそる手を伸ばし――
 ……ふわっ……
 まず右手の人差し指が触れた。それからそっと掌を乳房に優しくつけてみる……温かい。しかも添えているだけなのに、ものすごい柔らかいことがハッキリと分かる。
 「――っ!?」
 そのおっぱいに添えた手の上に、彼女の掌が重ねられ、俺はドキッとしてしまう。
 「……そんな、ボクのおっぱいに緊張しないで下さい……」
 にっこりと微笑みかける”ふら・てらす”の優しい声が、あまりにも妖艶で、見蕩れてしまう……
 「もっと揉んでください……先輩が好きなくらい、いっぱい……」
 「えっ、でも……」
 「先輩、ボクのおっぱい、嫌いですか……?」
 「い、いや。そんなこと……」
 しどろもどろになる僕に、”ふわ・てらす”はにっこりと笑った。
 「えへへっ……嬉しいな♪ 先輩に好きって言ってもらえてるみたい」
 「……………」
 控えめに笑う”ふわ・てらす”の言葉に、胸が締め付けられる。こんなにも自分を愛してくれている人がいるなんて……そう思うと、心の中に温かいものが溢れてくる……
 もっと、気持ちよくさせてあげなきゃ……
 もっと、もっと……
 僕は、”ふわ・てらす”のおっぱいにキスをした。
 「……んっ♪ ……あっ♪」
 必死に我慢して、喘ぎ声を出さないようにする”ふわ・てらす”。それでも感じてくれているんだと嬉しくなりながら、僕はおっぱいを両手で揉みまわしながら、露出している場所をキスしていく……
 そのたびに、彼女が感じてくれているのが嬉しい……
 (でも、何だか……)
 おっぱいに唇を当てるたびに、柔らかぁい感触が伝わってくる……
 甘くて色っぽい、女の子の汗の匂い……
 (……眠くなってきた……?)
 揺れるおっぱいを間近で見ていると、何だか優しい――春の日のひなたでうたたねしているような気持ちになってきて……
 甘い匂いに、頭がぼんやりと……心地良い……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 (ダ、ダメだ……)
 こんなところで寝てしまったら、香奈ちゃんに「ないがしろにされた」と思われて、傷付けてしまうかもしれない。もっと別のところを責めて、目を覚まさないと……
 「……ダメですよ、先輩……♪」
 その時――僕の首を、彼女の両腕が包み込んできた。ふわっと、まるで羽衣が掛けられたかのようなくすぐったい感触に――
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 そのまま柔らかいおっぱいに優しく抱き寄せられてしまう……っ!
 「もっと……甘えてください……♪ ボクのおっぱいで、いっぱい♪」
 「ふっ……ふああっ……」
 力は全然込められていないのに、まるで抵抗できない……
 その間にも、柔らかい感触と甘い匂いに力を吸い取られ……僕の体は”ふわ・てらす”に抱きしめられたまま、横にくるりと回転させられ、上下関係がまた彼女の上位になってしまい……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 僕の顔には柔らかなおっぱいが強く押し付けられて……ああ、温かくって……気持ちいい……
 「……ふふっ……気持ちいいですか……? 先輩……力抜けてきちゃいました……? ボクのおっぱいにお顔包まれて……えへへっ……♪」
 おっぱいが押し付けられ、夢うつつの状態の中で、 ”ふわ・てらす”のどことなく嬉しそうな、甘い、妖艶な囁きが聞こえてくる……
 じゃ、じゃあ……この眠気は……彼女のおっぱいの力……?
 「……ごめんなさい、先輩♪ でも、光の神の戦士が快楽に溺れちゃいけないんです……ボクの任務はあくまで先輩の浄化――先輩を気持ち良くどぴゅどぴゅさせることなんですから……♪」
 「――ううっ!?」
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 甘い甘いおっぱいの感触の中で、僕のペニスだけがギンギンになり、それを”ふわ・てらす”のむちむちとしたふとももが、優しく包み込んでしまう……! 
 「でもっ先輩っ♪ ボクのこと、気持ちよくさせてくれようとして……ありがとうございましたっ♪」
 「むっむぐぐっ……!?」
 ぷりぷりのお尻をふりふりさせながら、細くしなやかなふとももが僕のペニスを上下にしごき、更に――
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 柔らかくて、温かくって、いい匂いのする大きなおっぱいが、僕の顔を包み込み、心を蕩けさせていく……
 「先輩のこと、大好きです……全部、ぜ〜んぶっ♪ 心も、体も、おちんちんもみぃ〜んな大好きですっ♪ だから、ボク。大好きな先輩の為に、頑張っちゃいますね♪」
 ”ふわ・てらす”の小柄な体が僕の上に圧し掛かり、顔をおっぱいで、ペニスをふとももで包み込んだまま――
 「ぱいふわぁ♪ えんじぇる・すぃーとっ♪」 
 次の瞬間、僕はパステル・ピンクの可愛らしい光に包み込まれた……!!

 「あっ…ああ……」
 光の中で、僕はこれ以上ないない幸せな気持ちで……全身を優しく、愛撫されるのを感じていた……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 顔を包み込んでいたおっぱいは、まるで僕の体全部が顔であるかのように――ちょうどペニスが鼻の位置――にして、僕を柔らかな乳房の中へと誘ってくれる……
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 ペニスを包み込んでいたふとももは、まるで僕自身がペニスであるかのように優しく包み込んでくれる……!!
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 すりすりっ♪ すりすりっ♪ 
 ――どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!!
 優しい快楽に促されるように、ペニスの先から精液が飛び散る……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 すりすりっ♪ すりすりっ♪ 
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 すりすりっ♪ すりすりっ♪ 
 ――どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!!
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 それが交互に、何度も何度も繰り返され……天国ともいえる快楽の中で、僕はペニスから射精を繰り返していった……
 『先輩、どうですぁっ♪ 《えんじぇる・すぃーと》の力はぁっ♪ ぱふぱふとすまたを全身で味わえるって気持ちいいでしょ〜?』
 「あ、あああああ……」
 『えへへっ♪ 優しく、ゆっくりと、搾り取ってあげますからね、先輩♪ ボクの最高の技を使って……どぴゅどぴゅ♪ どぴゅどぴゅっ♪ ボクの体で、先輩のミルク飲み干しちゃいますから♪ だから、先輩はこの夢の中で、最高の快楽を味わってください……♪』
 純真無垢の初々しい声で、優しく囁いてくる”ふわ・てらす”の声……まるで子供が眠る時に寄り添い、頭を撫でてくれる母親の様に温かい……
 何度 射精しても穏やかな快楽が続き、どんどん幸福感が膨らんでいく。
 『もし先輩が浄化されちゃって記憶??なくなっても、こっそりしてあげますね♪ えへへっ浮気なんて絶対出来ませんよ♪ どんなに気持ちよくされても、ボクの技に適う人なんていないんですから♪』
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 『先輩の大好きなボクのおっぱいで包み込んでぇ、もう何も考えられなくなるくらいぱふぱふしてあげますっ♪ 先輩はボクの赤ちゃんになっちゃうんですよ〜? ボクの方が年下なのに。えへへっ♪』
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 『それから、先輩のおちんちんおっぱいで包み込んで、いっぱいどぴゅどぴゅさせちゃいます。先輩が幸せそうに喘いでくれればもっともっとボクのおっぱいでおちんちんはみはみして、ボクのおっぱいの中でしか射精できなくさせてあげますからね♪』
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 『それともボクのふとももですりすりしちゃいましょっかっ♪ えへへっ♪ ボクの足、綺麗ですか? 先輩、時々おっぱいと一緒にチラ見してましたよね?』
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 すりすりっ♪ すりすりっ♪
 『あはっ、ボクのパンツに先輩のおちんちん当たってますよ〜。先輩がいっぱい気持ちよくしてくれたお陰でぬれぬれなのに、先輩のおちんちんで余計ぬれちゃって……あはっ♪ また大きくなっちゃったっ♪』
 快楽で攻め続けられている間にも、耳元では彼女の、甘い言葉攻めが続いていく……恋人をからかうように囁き続ける優しい声が、どんどんと抵抗する意志を奪っていく……

 『全部……全部出して下さい……ボクの体に、いっぱい掛けて……♪』
 誘う言葉と、彼女の美しい裸体の幻が僕を誘う……!!

 「あああああ……っ!」
 彼女の愛の言葉と共に、全ての快楽が奔流となって一気にペニスに流れ込んできた……
 甘い、甘い幸福感の中で、どんどんと心が蕩けていく……
 全てが、どんどん白い光の中に包まれて……何もかも愛おしい存在に吸い尽くされてしまう……

 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!
 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!
 どくんっ! どくどくどくどくどくっ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!




 『先輩……大好き♪』

 全ては、真っ白になった……









 気が付くと、僕は自分の部屋に寝ていた。
 何か夢のようなものを見ていたような気がするが……どんな夢だったろう? 思い出せない。





 「せ・ん・ぱ・い♪」
 ふと甘い声が聞こえて、横を見ると、僕にとって一番大切な女の子が満面の笑顔で寄り添っていた。
 「どーかしました?」
 「えっ? いや……何か、変な夢でも見たのかな……?」
 「へーっ。えへへっ♪ えっちな夢だったんじゃないですか?」
 「そ、そんなワケ――」
 ふと、僕はそこでおかしな感覚に囚われた。
 「なあ……僕たちっていつからこんな関係になったんだっけ?」
 「えっ?」
 「僕……前まで、こういうことに抵抗があって……い、いや、誤解しないでね。僕は今すっごく幸せなんだけど……」
 「――先輩っ♪」
 僕の質問は、不意に彼女の唇で塞がれてしまい――僕もまた、彼女の体を抱きしめていた……
 ぷよんっ♪ ぷよんっ♪
 彼女の豊かなおっぱいが僕の胸に当たる……ああ……心地良い……
 彼女は僕の唇を解放すると、満面の笑みを浮かべていった。
 「えへへっ明日は日曜日っ♪ ボクの試合、見に来てくれるんですよね?」
 「ああ、もちろん」
 「えへへっ♪ 来週の先輩の試合、必ず見に行きますから、だから今はぁ……もっと、楽しみましょ♪」
 「あ、ああっ! 今度は負けないぞっ!」
 「きゃーっ! 先輩のけだもの〜っ♪」
 「ぬかせ〜っ♪」

 こうして僕の学園生活は、より華やかで……楽しいものになっていった。何かを忘れているような……そんな感覚を残しながら。
 


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