幻想の魔女（T.MIYAKAWA）

幻想の魔女１－１
　

「う、うぅ…」
　頬に伝わる石畳の冷たい感触に男は意識を取り戻した。
　男が目を開けると、一面暗闇に包まれた空間が視界いっぱいに広がっていた。
　そこは窓が一つもなく、明かりといえば壁の掛かっている蝋燭の灯だけだった。
　男はそんな暗い地下室の中に閉じ込められていたのだ。

（ここは一体何処なんだ?）
　男はそう考えながら立ち上がろうとした時だった。
｢!!｣
　男は体の辺りでガチャガチャという金属の擦れる音を耳にした。
　よく見てみると、男の両腕と両足には金属の枷が掛けられていて、しかもその枷には太くて頑丈な鎖が結ばれていた。
　その鎖は壁の方に固く打ち込まれていたのだ。

（オレが倒れている間にこんなのが…）
　男の手足に掛けられていた枷は簡単に外れるものではなかった。
　しかも両腕の枷は背中の方から掛けられていた為に体を満足に動かす事が出来なかった。
　男は体をいくら動かしたところで外せるものではないという事をこの時点で思い知らされたのだ。

（抵抗するだけ無駄か…）
　男はそう考えたが、だからといってここで諦めるわけにはいかなかった。
　とにかく男は何とかここから脱出する方法を考えようとした。
（このままだとオレも殺されるかもしれない…）
　こんな事を考えている男の脳裏には、ある光景が映し出されていた。
　

続く

幻想の魔女１－２
　

　この国では｢魔女狩り｣が盛んに行われていた。
　魔女とは人を誘惑しては堕落させ、やがては破滅させていく女達の事である。
　国内における災厄は全て彼女達の仕業だと決めつけていた。
　しかし、その実情は民衆が抱く政治への不満を他の方へ向けようとする謀略だったのだ。

｢これらの災厄をなくすに為には、魔女を殺さなければならない｣
　民衆達の間にはそんな考えが瞬く間に広まり、魔女狩りを支持した。
　こうして、魔女狩りや魔女かどうかを審議する｢魔女裁判｣が積極的に行われた。
　しかも通報者の中には、国から多額の賞金を出す事さえもあった。

　そもそもどのような基準で人間と魔女の区別をしていたかというと、実際には基準というもの自体が特に決めておらず、曖昧な考えで決め付けていたのだった。
　その為に多くの女性達が言われなき理由で魔女のレッテルを貼られ、次々と連行されて殺されていったのだ。
　この国ではそんな悲惨な行為が毎日のように行われていた。

　そんなある日、国のはずれにある｢幻想の森｣と呼ばれる森に魔女が住んでいるという情報を受けて、直ちに男を含む数人の騎士が派遣された。
　彼らは森の奥まで進み、魔女が住んでいると思われる廃屋を発見し、中に住む女性を見つけ出し、取り調べを行った。
　そして彼女こそが今まで連行された女性達とは違い、本物の魔女だと分かるや否や直ちに捕えようとしたのだ。
　しかし、魔女の力は彼らの予想よりも強く、その強力な魔力の前で騎士達は為す術も無く次々と倒されていった。
　唯一の生存者となった男は魔女の圧倒的な力の前に恐怖を抱き、思わず逃げ出したが、それを魔女は見逃すはずもなく、男はあっという間に彼女の手中に落ちてしまった。
　

続く

幻想の魔女１－３
　

（オレはこんな所で死ぬのはイヤだ!）
　魔女の住み処である地下室の中で男は思ったが、枷が体に掛けられている為に身動きが取れない状態のままただ時間だけが空しく過ぎ去っていった。
　しばらくすると、天井の方から足音が聞こえていき、それは段々と近づいてきた。
　男はその足音の方向である地下室のドアの方に目をやると、そこには魔女が立っていた。
｢…気がついたようね。｣
　彼に声を掛けた魔女は革で出来た光沢のある服は下着に近いものであった。
　というのも、そのデザインが服としての機能を完全に無視しているからである。
　魔女は顔に笑みを浮かべながら、男の方へと歩み寄った。

「気分はどうかしら?」
「……。」
　魔女は男に声を掛けたが、男は何も答えず、視線も彼女から反らしていった。
「どうしたの、しゃべれるんでしょ?」
　魔女はそう言って男の顔をジッと見つめていたまま、沈黙がしばらく続いた。
「…魔女に答える義理など無い」
　男は突如沈黙を破るかのように、口を開いた。
「フフ、やっとしゃべる気になったのね。
　でもね、私の時はこんなに優しくはなかったんだからね…。」
「どういうことだ。」
　魔女のこの言葉に男は反応した。
　というのも、今の魔女の顔にはさっきまで見せた笑顔がなくなっていたからだ。

　魔女は自分自身の事を話し始めた。
　その当時、彼女は神に仕える身分としてこの国の教会で平穏な日々を送っていたが、そんな暮らしもある日を境に終わりを遂げてしまった。
　教会の中に魔女の疑いのある人間がいるという通報があったのだ。
　不運にもその容疑を掛けられたのは彼女だった。
　この一方的な言い掛かりに対して彼女は抗議したが、聞き入れるはずがなく強制的に城の方へと連行されていった。
　この時の彼女にとって辛かったのは、誰も救いの手を差し伸べてくれなかったことだった。
　裁判の時でも彼女は無実を訴え続けたが、誰も耳を貸そうとはしなかった。
　元々彼らには自分たちの主張を覆されるような事があってはいけないという考えが強かったのだ。
　こうして魔女のレッテルを貼られた彼女はまさに地獄ともいえる日々を送る事になった。
　彼女が受けた尋問や拷問は日を追う毎にその激しさを増していった。
　中でも街頭の中をさらし者にされた時が彼女にとって何よりも辛かった。
　手足に枷を掛けられ、裸同然の姿をさらけ出される自分に向けられる民衆の冷たい視線や魔女だという非難の声は彼女にとって最も耐え難いものだった。
　やがて彼女は国のはずれにあるこの森の奥深くへと追放されてしまった。
　考えようにはこれまでに容疑を掛けられた女性達と比べれば彼女の方はまだ幸運な方であったが、これまでの過程から考えればそれでも彼女にとっては受け入れがたいものであった。
　森の奥にあるこの廃屋に身を潜めるようになってからはというもの、彼女の心は国に対しての激しい憎悪を募らせていた。
　そして彼女は自慢だった長くて美しい髪を切ってある誓いを立てた。
　自分が受けた苦しみを何万倍にしてでもこの国に返してやると。

「…これが私の全てよ。」
　こう言って魔女は沈んだ口調で話を締めくくった。
　男は彼女の口調から激しい怒りと憎悪を感じながら、黙って聞いていた。
「お前のいきさつは分かったけど、それと俺たちと何の関係があるというんだ?
　だいたい、オレは直接関ってたわけじゃないんだ。」
　男は何かしらの理由をつけて必死に反論した。
「関係ないって言いたいの?
　私はそんな事で許すつもりなんてないわ!」
　そう言って魔女は問答無用と、男の体を押さえ込んできた。
　

続く

幻想の魔女１－４
　

「何をするんだ!?」
　男が叫んだが、魔女はおかまいなしに体を押さえたままズボンを脱がしていった。
　ズボンが脱がされて、露となった男の股間は大きく膨張し、天井へと突き上げていった。
｢へぇ、さっきまでこんなにしてたのね…｣
　魔女はつぶやきながら薬瓶を取り出すと、中の液体を自分の手の平に垂らしていった。
「な、何だそれは?」
「…塗ってみればすぐわかるわよ。」
　瓶の中身について尋ねると、魔女は液体を男の股間にすり込むように塗り始めた。
　このヌルヌルとした液体を塗られた男の股間は赤く腫れ、激しい痒みが襲ってきた。
「な、何だコレは!?」
　男は腫れあがった股間が大きく膨れあがっていく様を見て驚いてしまった。

「フフ、さっきよりも随分大きくなってきたわね。」
　男の股間は塗られる前の3倍の大きさになり、それを見た魔女は思わず声を漏らしてた。
「すごいでしょ?　でも、もっとすごいものを見せてアゲル。」
　魔女のこの言葉の後に、男は信じられない光景を目の当たりにした。
　なんとメロン位の大きさだった魔女の両胸がムクムクと大きくなり始めたのだ。
　魔女の胸は片方だけでも両手ではとても持ち上げられないほどの大きさになっていた。
　推定でも数メートルを超える胸を男は見上げるように見ていた。
　魔女が上体を前へ倒すことで、その大きく膨らんだ胸が男の視界いっぱいに迫ってきた。
　魔女は薬で大きくなった股間を両手で掴み、その先端をペロリと舌で舐め始めた。
　男は股間を掴まれただけで、顔を引きつらせていた。
「それじゃ、次はコレね。」
　男の反応をみた魔女は両胸を両腕に乗せた状態で、挟み込まれた男の股間は、彼女の両胸にできた深い谷間の中にあっという間に埋没していった。
　魔女は股間を挟めたまま両胸を上下へと小刻みに動かし始めた。
　両胸を動かしながら魔女は男の反応をうかがっていた。
「どうしたの、もう限界?　こんなのまだ小手調べよ。」
　さっきまで虚ろだった男は、魔女のこの言葉を聞いて何とも言えない不安を覚えた。

「それじゃあ、ここからが本番よ。」
　魔女は上体を起こすと、そのまま腰を男の股間の方へと下ろしていった。
　男の巨大な股間はズブズブと音を立てて彼女の腰の中へと納まっていった。
　魔女の膣の中の温かい感触が股間を通して男に伝わってきた。
「な、何をするんだ。」
「決まっているでしょ、これから君の全てを頂くのよ。」
　自分の股間を無理矢理挿し込まれて動揺する男に、魔女は冷淡な目で答えた。
「やめてくれ、魔女なんかに犯られてたまるか!」
「やめてですって?　私もそう言って助けを求めたけど、誰も聞き入れてくれなかったのよ。
　だから…だから私もあなたがいくら頼んでも絶対にやめないから。」
　魔女は男の命乞いを一方的に拒否をした。
「それに、私の名前はミスティ、ちゃんと名前で呼んでもらいたいわ。」
　ミスティと名乗った魔女は腰をゆっくりと動かし始めた。
　腰を動かす度に彼女の両胸は波を打つように揺れ、男はその胸に釘付け状態となった。
　その様子に気が付いたミスティは腰の動きを止めると再び上体を倒すとその巨大な胸を男の顔にぐいぐいと押し付けてきた。
　ミスティはしばらくしてから男の顔を胸から解放させると、再び腰を動かし始めた。
　こうしてミスティは腰を動かしては胸を押し付けるという動作を繰り返していた。
　彼女の動作に男は何度も果てたが、射精は止まらず彼女の膣の中を常に満たして続けた。

　それからどのくらいの時間が経過していったのだろうか、二人の交わりはまだ続いてた。
　彼女の腰の動きは未だ衰える様子はなく、男の射精もまた勢いよく放出され続けていた。
「…頼むから、もうやめてくれ。」
「あら、まだしゃべる元気があるのね。
　嬉しいわ、まだ楽しめそうじゃない。」
　男が必死に助けを求める声もミスティの耳には届かなかった。
「あなたには私の糧になってもらうのよ。
　この国を滅ぼすのに必要な魔力を得る為のね。」
　ミスティは腰を動かしながら、自分の胸中に秘めた恐るべき復讐計画の一部を教えた。
　それを聞いた男は恐怖のあまり、顔を青ざめたが、下半身の方は興奮状態となっていた。
「…頼む、助けてくれ。」
「ダメよ、いくら叫んでも誰も助けてくれないからもう生きてここを出られないわ。」
　ミスティの発したこの言葉は、男に対する死刑宣告であった。
　彼女の言葉通り、男の命が尽き果てるまでこの恐怖の宴は続くであろう。
「せめて死ぬ前は、私のこのオッパイを使ってあなたにはいい夢を見せてアゲル。　死ぬ前に見せる最後の夢をね。」
　

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