魔法少女さま、僕は地球を侵略します
僕は第58恒星系に所属するラウムという。
我々の国は宇宙随一の技術力をもち、暮らすものたちは知的生命体としての進化の頂点を極めていると自負している。
今回、僕はとある星の侵略作戦に際して、そこにある資源や技術の程度、そして支配している生命体の知的レベルや生態についての調査にやってきた。
隕石にまぎれてその星への到着をはたし、いまは外見をその星に住むものたち、いわゆる『人間』に擬態して潜入調査を行っている。
幸い、僕の本来の姿はこの星の人間の『男』というものとほとんど変わらなかったために、外見は大した擬装をほどこさなくても済んだ。
今日もこの星での一日にあたる時間を調査に費やし、僕は山の地中につくった秘密アジトへと帰った。
通信機を起動させて、はるか彼方の星にいる上司へと今日の調査報告を行う。
「こちら、第58恒星系にいるラウム」『聞こえている。今回お前の知りえた事を逐一漏らさずに報告せよ』こちらの発信に対し、すぐに上司の声が聞こえてきた。「はっ。前回の報告にも申しましたように、この星の技術レベルはB級の下位程度であります。我々の国の最新鋭軍艦が1隻もあれば十分に制圧できるかと思われます。知的生命体の個体数はおよそ100億。ただし、その中の半分以上は原始レベル程度の生活をしております」
『それが本当であれば来月にでも制圧のための軍艦が派遣されるであろう』「いえ、それはもうしばらくおまちください。じつは、今回、この星の生命体で非常に重要な報告がありますゆえに」『なんだ、申してみろ』「はい。この星の知的生命体は、我々のように単一生殖ではなく、優性生殖を行っています」『どういうことだ?』
「我々はペニスの先から射精した胤(たね)を地面に撒けば、程なくして子が生まれます。しかし、この星の生命体は、我々の身体に似た男という個体が、女という特殊な身体をもった個体と交わることで子が生まれるようになっているのです」『ほう……それはなんとも興味深いことだな』「人間の女というものが、どういう身体や機構をもっているかは次回の報告においてお伝えしたいと思います」『了解した。調査はくれぐれもこちら側の正体と、おのれの身に注意して行え』「はい」
通信が途絶える音が聞こえ、それからほどなくして何も聞こえなくなった。
調査は上々に進み、報告もつつがなく行っている。この調子でいけば、この星が我々の支配下におかれることもそう遠くないだろう。
僕は一日の疲れをとるために、この星の住人と同じように寝床に入ったのだった。
次の日、さらなる調査のために人間たちが多くいる繁華街という場所へと来ていた。
さて、女というものの構造をよく知るためにはどこに行けばよいのだろうか。
「ちょっと、そこのあなた!」
急に僕の背後から大きな声で呼びかけてくるものがいた。
振り返ると、やや背の低い、この星の教育機関に従事するものが着ている服の女がいる。
女は明らかに僕に対して敵意のようなものをもっているようだった。
「あなたの正体は、とっくにバレているわよ」「えっ、正体って」なんだって? 僕の正体がバレたというのか? 何か失態を犯してしまっていたのだろうか。
「観念して、あなたの住む星に帰りなさい!」なにやらステッキのようなものをかざし、女はすっかり戦闘態勢をとっている。
これはもう、戦うしかない!
「仕方ないか……少しぐらい、この星の個体を減らしても規則には違反しないしな」
だけど、この女以外の人間は助けてやるか。無駄な命を減らすのは好きじゃない。
「異空間転移装置、起動」非常時のために携帯している機器の1つを動作させる。辺りはさっきまでの景色から一変して、無機質な地面と空だけが広がる場所になる。
「えっ!? な、なにこれは」女がうろたえた様子をみせている。当たり前か。この星の技術ではこんなことできないし。
「ここに僕ときみだけを閉じ込めたのさ。だからたとえ、きみが死んでも誰もわからないよ」遠隔武器を構えながら、僕は女に無慈悲に告げた。
だが、女はすぐに気をもちなおしたのか、いっそう強い目をして僕を見た。「負けないんだからっ! あんたたちなんかに、地球は渡さないんだからっ!」
突如、女の身体が発光しはじめる。「な、なんだって?」これは、このエネルギーは我々の知らないものだぞ。
「魅惑のひとみであなたを捕らえ、更紗の肌でつつんであげる…… 魔法少女セラフィック・スターズ! ハートを射止めるんだからっ」
一瞬にして女の外見が変わってしまった。肌にピッタリとくっついている衣服は、水着としても使えるだろう。だが生地は透けており、女の肌をまったく隠していなかった。
な、なぜあんなにも胸が丸く膨らんでいるのだろう。そして股間に何も付いていない……用を足すときにどうするんだ。
「うふふ、そんなにまじまじと見つめちゃって。女に免疫がないっていうのは本当だったのね。」魔法少女と名乗った女が、余裕ありげに微笑んでいる。
くっ、なぜだ。その笑顔をみるだけで精神に変調をきたしそうだ。これは早くこの女を倒さないと! 僕は遠隔武器を握り、女に向けて発射する。だが震えた手があさっての方向にとばしてしまった。
その間に魔法少女が僕の傍に近寄り、遠隔武器を奪い取る。「ほーら、だめでしょ。こんな危ない物をもってちゃ。あなたが握るのは、こっち♪」「な、なにをする」
むにゅ。僕の手が女の胸へと導かれていた。そのまま女の手が重ねられて上から揉むように握られる。女の胸はどんな反発をうけてもすぐに形を戻し、僕の手が吸い付いたように離れなくなった。
「あなたたちって、赤ちゃんのころもおっぱいを触らずにきたんでしょ? 可愛そう、私のおっぱいならたくさん触っていいんだからね」
もはや女の誘導がなくても、僕の手は自動的に女の胸を上下左右に揉みまわしていた。
そして今度は、女の手が僕の股間へと伸びてきた!
いつのまにか、僕のペニスは大きく膨らみ、かたくなっている。
「くすっ、ココは普通の男の子と一緒だね。形も一緒なのかなあ?」魔法少女はてのひらでペニスを撫でながら、もう片方の手で器用に僕の衣服を脱がしていく。
僕はいまだに女の胸から手がはなせず、コリコリした乳首の感触も楽しみながら裸になっていた。
「もうおっきくて、かっちかち。我慢汁もすこし出てきているね」彼女のいうとおり、すでに僕のペニスはいきり立っていて、いまにも射精しそうだった。さらに彼女のすべすべの手が亀頭やカリを中心に這い回るのだから、たまらない。高まる快感にもだえて腰が引けそうになる。
「逃げちゃダメだよ。あなたのおちんちんは、これからここに入るんだからね」次に僕の手が導かれたのは、彼女の水着の股間の奥だった。そこにはペニスなんてなく、ぬめりとした肌が裂けていて小さな穴が空いていた。
ここに、僕のペニスを入れる?
そんなことされたらどうなってしまうんだ。
「んふ♪ 私が宇宙人のはじめての童貞をもらうんだね」
水着をずらし、彼女が股をひらいた中心に、僕のペニスが近づいていく。そしてぬめりを帯びた柔肉の間に入った。
「……うっ!」食べられた、と思った。そこはまさに女がもつもう1つの口だった。
僕のペニスが入ると、舌のような肉がペニスの周りを包み込み、じゅるじゅると蠢いて刺激してくる。さらにきつく締め付けてくるので、一度入ったら容易には抜けないようになっていた。
「ね、どう? あなたが初めて宇宙人で童貞を失った感想はどう?」「う……あ、あぁ……」あまりの快感に脳が支配され、こたえる余裕がなかった。ただ僕はさらなる快感を得ようと腰を動かし、みずからペニスを彼女の下の口へと入れていく。
「もっと気持ちよくなりたいのね? いいよ、私も動いてあげる」魔法少女もさらに腰を左右にぐりんぐりんと回すように動かし、連動した股間に絶妙な刺激をおくってくる。「遠慮しなくていいんだよ。私の膣で射精してみてね」
射精!? そうだ、このままだと射精してしまう。僕の子胤が、この女に食べられてしまうのに。ああ、でもこのまま射精すれば、すごく気持ちよくなるんだろうな。
「ね、早く出してよ。気持ちよくないの?」ぎゅう、と下の口が閉じた気がした。さらなる締め付けがペニスをおそい、いまにも射精しそうになる。魔法少女の手が僕の腰をつかみ、ペニスを抜こうとすることも許さない。だめだ、もう……出る!
ビュッ、ビュッ、ビュッ……
「し、搾られてる!」「あはは、出てる出てる」
大切な僕の子胤が女の身体に奪われたというのに、僕はあまりの快感に放心しそうになっていた。しかも僕のペニスはまだ女の中に入ったままだ。「まだ出るよね? 全部わたしの中でうけとめるから、遠慮しなくていいよ」な、さらに僕を射精させるつもりなのか!
身体の力が抜けている僕は、いとも簡単に魔法少女に押し倒され、仰向けに寝かせられる。ペニスは入れられたまま、彼女が覆い被さってきて、僕の顔面に乳房を押し付ける。う……心地よい圧迫感と、なんだかいい匂いがして、さらに気が遠くなっていく……。
「もう観念しちゃった? でも、もっと射精してもらうからね。あなたがもう二度と、地球を侵略しようという気がなくなるまで」
侵略? もうそんなことはどうでもいいから、早くペニスを刺激してほしい。もっと、射精させてくれ。
「ふふ、いい目になったね。そう、私の身体だけ感じてね。そうしたらあなたのこともっと気持ちよくさせてあげるんだから」ぐりぐりと僕の顔面で乳房が踊り、ペニスが彼女の中で再び締め付けられる。僕はもう何も考えず、ただ射精だけをもとめて腰をつきあげるようになっていた。
『……せよ。応答せよ。第58恒星系にいる、ラウムよ。応答せよ』『どうしたというのだ、緊急事態でも起こったというのか』『わかりません。ただ彼の生命反応が、とある個体と異空間にいったあとに途絶えました』『我々の技術力を超えるものが、あの星にあったというのか』『そのような報告は受けていません。しかし前日、彼が女の調査に向かうとの情報はありました』『女? それがおそらくは、ラウムが消息を絶った原因かもしれん。他の調査員に伝えよ。至急、女についての情報を得てくるようにと』『了解』
[魔法少女さま、僕は地球を侵略します] 了