ないと・めあ 番外パロディ 『水着娘&無敵の腕輪』
プールサイドのような床が奥の方までつづいている。
ぼくはいま、水着娘のステージを進んでいた。
水着娘は様々な水着をつけており、しかもローションがついていてこちらに身体を擦りつけてくる。
その攻撃は今のぼくでは気を抜くとすぐに射精してしまいそうだった。
先へ進んでボスを倒すためには、もっとレベルを上げないと厳しいだろうな。
「ん? 行き止まりか」
迷路を進んでいると、不意に壁が現れて進路を阻まれていた。
参ったな、さっきの分かれ道までひきかえすか。
「あ、こんなところに」
だが床に置かれている小さな箱に目が止まった。
装飾のある木箱だった。いままでの経験上、この中にはアイテムが入っている。
今回は何だろう、たいていは回復剤なんだけどな。
ぼくは箱を手にとってあけてみた。
「これは、腕輪かな」
中に入っていたのは、直径10センチにも満たない腕輪だった。
身に付けたとしてもセックスバトルなんだから、防御力など期待できない。
いや、もしかしたら魔法で特殊効果があるのかもしれない。
「ん、紙きれもある。説明書か」
箱の中に同梱されていた紙に目を通すと、次のように書かれていた。
『無敵の腕輪:これを装備していれば規定人数の敵をイカせるまでは、決して射精することはありません』
おお! なんというすごい効果があるんだ。
これはもしかしてレアアイテムというやつではないのか。
さっそく装備してみよう。
ぼくは腕輪を右腕にはめてみた。腕輪はぴったりと腕にフィットしている。
よしこれで敵をどんどん倒してレベルを上げようじゃないか。
道を引き返して、さっき通った分かれ道まで戻っていく。
するとそこに水着娘が待ち構えていた。
「おかえり〜、でもここで終わりにしてあげる」
スクール水着を着た少女が不敵な笑顔で語りかけてくる。
だが今のぼくは、腕輪の効果で無敵のはず。
ここは先手必勝でガンガン攻める!
一直線に水着娘に飛び掛ると、スクール水着の上から胸やお尻を撫で回す。
対する水着娘も、すでにローションまみれのスク水をぼくの上半身にこすりつけたり、剥き出しのペニスを握ってそのまま手コキをくりだしてくる。
「ほらほら〜、私の指も気持ちいいでしょう。水着にかけてみる〜?」
すぐ耳元で水着娘がささやいてくる。
この攻撃にぼくは大きな快感を受けていた。
おかしい、無敵の腕輪をつけているのに、受ける快感は変わらない気がする。
いぶかしく思いながらも、水着娘への攻撃に集中しなければならない。
股間の水着をずらし、陰唇の中に指を入れて激しく動かすと、水着娘は歓喜の声を上げて絶頂に達した。
「はあ、はあ。勝ったけど、この腕輪、なんだかおかしいな」
「あー、侵入者発見!」
「うわっ、いま倒したばかりだってのに」
運が悪く、すぐにまた別の水着娘が現れてしまった。
今度の相手はビキニを着ている。
「ふーん。戦った直後なら、勝機は十分ね!」
ビキニの水着娘がぼくに密着してきて、足も絡ませながら滑らかな全身をすべらせていく。
「くっ、負けるものか」
ぼくもビキニ娘の胸に手をのばし、乳首を中心にいじっていく。
だがこの連戦が始まったとき、既に勝敗は決まっていたのかもしれない。
ビキニ娘がぼくのペニスを太ももに挟んで脚をすりあわせると、いまにも射精しそうになってしまった。
「や、やめろ。ああっ」
「さあ、思いっきり射精してよね」
太ももの圧力を増してペニスをおしつぶした素股に、とうとうぼくのペニスは限界をむかえた、かに思えた。
「で、で……出ない?」
「しぶといわね、これならどう」
太ももを上下にこすりあわせてくるビキニ娘。ぼくもかなりの快感を受けたが、射精にはいたらなかった。
「ちょっと、早くイッってよね」
ビキニ娘にあせりの色が見え始めた。
がむしゃらに太ももでぼくのペニスに刺激を加えるが、さっきより小さい快感しか受けない。
ぼくはその隙に、ビキニ娘の股間に手を入れてクリトリスをつまみ、指で押しつぶすように刺激を与える。
攻守は逆転し、そのままビキニ娘はイッてしまった。
「な、なんとか勝ったけど、この腕輪の効果って、もしかして……」
決して射精できなくなる代わりに、快感を受け続けるってことなんだろうか。
しかもなぜか性感が収まる気配がなかった。
以前なら射精直前まで快感を受けても、刺激せずに深呼吸すればペニスがだんだん収まってきたのに、今のペニスは萎えることがない。
こんな状態であれば水着娘に密着しただけでまた射精しそうだった。
ぼくは自分で射精しようと、自らの手でこすってみた。
だが快感は天井知らずに高まるのに、決して射精できなかった。
やっぱりこの腕輪をいったん外さないとダメか。
ぼくは腕輪を外そうとした。が、腕輪は身体にぴったりとくっついて取れない。
し、しまった! これは呪われたアイテムだったんだ!
さっき読んだ説明書には『規定人数の敵をイカせるまで外れない』と書いていた。
ということは、それまでぼくはずっと射精できずに快感だけを受けることになってしまう。
よく見ると腕輪には『28』という数字が刻まれていた。
これは腕輪の呪いが解けるまでに倒す敵の数だろう。
早く敵を倒して解除しなければ、こちらの精神力が削られてしまいそうだった。
すでにペニスからは射精したいという欲求だけが送られてきているというのに。
ぼくは急ぎ足で迷宮を進んでいった。
ただし、探索や出口へ向かうのは二の次で、敵と会うためだった。
水着娘をみつけたら、すぐに突撃してがむしゃらに攻撃して倒した。
防御のことなんて考えずに、最初から危険な挿入勝負にもちこむことが多かった。
水着娘の膣はいつもヌルヌルでぼくのペニスにからみつき、しかも上半身は常にローションの付いた水着で密着されるから、正常位や座位でつながっている間に、何度も絶頂に達して射精しそうになる。
だが腕輪の効果によってぼくは決して射精できなかった。
そして多くの敵を倒していく間に水着娘たちの方でも、ぼくがどういう状態におかれているか知れ渡ったらしく、できるだけぼくと長い時間結合したまま、彼女たちはイクのを我慢していた。
それでもぼくが無敵だったので、時間をかけながらも水着娘を1人、また1人と倒していく。
レベルはどんどん上がっていたが、相変わらずぼくの残り精力値は0に限りなく近い。
呪いが解けるまでの残り人数が1桁になるころには、ただ射精欲求のみで動いていた。
やみくもに進んでいると、またも通路の奥から水着娘があらわれる。
明るい花柄のワンピース水着だった。
股の部分の生地が多く、少し水着をずらしたぐらいでは挿入できなかった。
その間に水着娘はペニスを太ももにはさんだり、ローションでヌルヌルの胸を顔に押し付けたりしてくる。
それだけで再びぼくはイッてしまった。ペニスがビクビクと震えている。
「射精できなくて苦しいの? それともこのままずっと気持ちよくなっていたいの?」
快感で意識が朦朧としてくる。射精したい、射精したい。
そのためにはあと数人、水着娘を倒せばいい。
押し倒されたまま、なんとか挿入を果たし、何度もイカされながらも水着娘を倒す。
腕輪を見ると、解呪まであと2人。
ぼくはさらに奥へふらふらの足を動かした。
だんだんと通路の幅が少し広くなっている気がする。
まるで大勢の人が通ることが想定されたかのように。
「やっときたわね」
「最初のほうでゆっくりしすぎだよ〜」
「ここからは、私たちと楽しみましょ」
前方から現れたのは、3人の水着娘だった。
どうやらすでに次の段階まで進んでいたようだった。
レベルは十分だろうけど、相変わらずぼくのペニスは射精直前のまま。
だけどこの3人をたおせば、呪いも解けて思う存分射精できる!
ぼくは無鉄砲に水着娘たちのなかにとびこんでいた。
誰でもいいから早くイカせてしまいたかった。
直感というより本能だけで動いているぼくの攻撃はことごとく彼女たちに避けられ、ぼくの身体は3人に囲まれるかたちになってしまう。
背後にくっついたのは競泳水着の娘だった。大きな胸を背中ですべらせながら首筋を舐めている。
左右には白スクとパレオビキニの水着娘がぼくの足を片方ずつ、2人でわけあうように絡ませてきた。
そのまま4つの手がペニスを包み込んでくる。
反りたった亀頭に手のひらがおしあてられてグリングリンと回すように刺激される。
竿の部分は強く握られたり優しく擦られたりしている。
袋もふりまわされて新たな精子をつくりながら先へどんどん送り込んでいく。
ただでさえ限界以上の身体にこんなことをされてはひとたまりもなかった。
すぐにペニスは射精しようとふるえるが、まるで栓をされたように精液が出ない。
だが快感だけは際限なく高まっていく。いつもの射精できる快感値なんかとっくに過ぎていた。
失神するかとも思ったが、射精欲を満たすまではできそうもなかった。
なんとか動く両手を使って左右の水着娘の陰唇に指をいれる。
手マンしながらクリトリスを弄り続けた。
「ふぁ、ああん!」
「も、もう、イッちゃうよ!」
ぼくが10回ぐらいイカされたところで、水着娘の2人も同時に達した。
あとは背後にとりついている1人だけ。
「おつかれさまでした。やっと、あなたは射精できますよ」
背後の水着娘が急に耳元でそんなことをいった。
そうだ、2人の敵を倒したことで腕輪の呪いが解けていたのだった。
まだ残りの1人との戦いは続いているのに!
「この腕輪を外せば、もう我慢なんてできませんよね」
しかも水着娘がぼくの腕輪を外そうとしてくる。
それだけはやめさせないと!
「おとなしくしておきなさい。私が外してあげますから。
ほら、腕輪の効果で射精できない快楽を味わうのもこれが最後ですよ」
水着娘は左手でぼくのペニスを握り締めてくる。
冷たく細い指の感触に抵抗できずにぼくはまたイッってしまった。
さらになおも水着娘の手は止まらない。
「イッっている最中に腕輪を外すと面白そうですよね。さあ、外しますよ」
「や、やめ」
パッと水着娘が腕輪を外す。
そしてすぐにぼくの尿道、輸精管に溜まりにたまっていた精子が噴水のように放出された。
「すごいですね。ほらほら、まだまだ出ますよ。もう20回くらい発射したんじゃありませんか」
何度も何度も射精しても止まらなかった。
精液が水着娘の手からあっという間にこぼれおちて床にたまっていく。
それと共にすうっと下がっていく快感と射精欲。
負けたという敗北感よりも、やっと射精できたという安堵感の方が遥かに大きかった。
結局ぼくのないと・めあへの挑戦はここまでだった。
敗因は水着娘の強さではない。
トラップとして配置されていた無敵の腕輪を不用意に装備したぼくにあったのだった。
ないと・めあ 番外パロディ 『水着娘&無敵の腕輪』 了