「うるさい!」
身も蓋もない誰かの絶叫が聞こえて、それと共に廊下を走ってくる音がした。
ふたりのエミヤは顔を見合わせて作業に戻る。大体、見当はつく。一体誰なのか、何なのか、どういうつもりでやってくるのか。彼らの脳裏に浮かぶのはお祭り好きの悪魔だ。
果たしてそれは大正解で、台所に飛びこんできたのはアヴェンジャー、アンリマユ。ふたりのエミヤにプラス0.5な存在である、この世全ての悪は無邪気に笑って衛宮士郎とアーチャーの間に割って入り、そのままもつれこんだ。
「ちょっ……!」
「…………」
士郎はボウルを取り落としそうになり慌てた声を上げ、アーチャーは目を閉じてため息をつく。包丁と刻まれたチョコレートはまな板の上。
「トリックオアトリート! ん? トリックオアトリック? うんうん、オレ悪魔だしね、たとえお菓子もらったとしても問答無用でイタズラコースですヨ。選ぶ権利なんてそちら様にはありませんー、オレイズルール! マイルール!」
「……テンション高いな、いつも以上に……」
「祭りごとで浮かれているのだろうよ。仮装を身に纏えば気分もいつも以上に高揚するだろう」
「え? それ仮装してるのか?」
頭のてっぺんから爪先まで。眺めやって、二往復して、士郎は。
「とりあえず、いつもより布が多くなってるな」
真顔でそんなことを口にした。
何の仮装なのかはわからなかったようだ。
「作ったのおまえか? アーチャー」
「他に誰がいるというのだ。女性陣に任せるわけにもいかんだろう」
「それはどっちの意味でさ」
「両方だ」
だよなあ、と士郎はボウルをカシャカシャかき混ぜつつうなずく。―――――で、と。
「で、これ、なんの仮装なんだよ」
「……さあ」
「……さあ?」
「普段の格好からして仮装なのだから、適当に何か足しておけばそれなりに見える」
「あー……」
なるほどなー。
つぶやいて士郎はアンリを見る。体中の模様といつもの布。
うん。それだけで立派に何らかの仮装だ。残骸バージョンで耳だの尻尾だの足しておけばさらにらしく見えただろうが、アーチャーにはその辺のユーモアがなかったのだろう。したい!とせがまれて世話をしてやったはいいものの、そこが少し抜けていた。
らしいな、と何となくほのぼのして士郎はまたボウルをかき混ぜ始めた。
「でさー、アンタらはしないの、こういうの」
「する暇などない」
「うん。ない」
「えー。なんでなんでなんでー!」
士郎とアーチャーは顔を見合わせる。そして高低でハモり、アンリへと言い聞かせるようにゆっくり区切って、
「獅子。あかいあくま。くうくう。虎」
「あ。ああ。ハイ。ハイハイ」
アンリは真顔でうなずいた。
女性陣、胃袋キャラ四天王である。本人たちの前で言えば抹殺間違いなしだが。
「ライダーとイリヤ辺りは控えめだから助かるんだけどな……」
「何を言うか衛宮士郎。量が少ないからといってどうこうという問題ではない。大事なのは質だ、質。そのようなこともわからないから貴様は」
「あー、ハイハイハイハイ」
アーチャーのいつもの長台詞にアンリがストップをかけた。アーチャーはむ、と不満げな顔をしたがそれ以上続けずに黙る。
「でっさー、話は変わるんですけど、やっぱりみんな仮装してくるんですよネー。超楽しみ。これはカメラとか用意しとくアレかなー、写るんです」
「……なんで英霊がそんなの知ってるんだというか、いくらなんでも古すぎるっていうか、そもそも使えるのかっていうか……」
「いいから集中しろ衛宮士郎。用意が間に合わんぞ」
「あ、それはまずい」
はらぺこ獅子王とあかいあくまにくうくうなお嬢さん、冬木の虎。時間までに彼女たちが望むものを用意できなければ、待っているのは明らかにバッドでデッドなエンド。
道場もきっとハロウィン仕様?
集中して作業に戻った士郎とアーチャーに、アンリが非難の声を上げる。
「えー! ちょっと、なにこの放置プレイ! オレ大概のプレイはオッケーだけど放置だけはやだ! さびしい!」
「そんなこと言ったって仕方ないだろ」
「やーだー、やーだー、やー、」
連呼するアンリの口に褐色の指がそっと入れられる。とたんぴたりと止まるわがまま。
硬直する士郎。そのボウルの中から生クリームを掬っていき実に自然にアンリに与えたアーチャーは、琥珀色の目と漆黒に沈む目に見つめられても至って普通の顔だ。
アンリがイタズラもせず生クリームを舐め終え、喉を鳴らすと指をやはり実に自然に引き抜き、アーチャーは言う。
「居間でテレビでも見ておとなしくしていろ。そのうち誰かがやってくるだろうし、そうすればその相手と遊べばいい」
「あー……ハイ、ソーデスネ……」
「…………」
よしとばかりに顎を引き、再び作業に戻り始めたアーチャー。一方でアンリは士郎の服の裾を掴み、台所の隅まで連れていく。そうして声をひそめて、
「えっと。なにアレ、天然?」
「……だと思う」
「さすがのオレもドキッとしました。噛んだり舐めたり吸ったりする余裕もなかったです。いやー天然こえー、マジでこえー」
「いや、するなよ。…………怖い、よな」
自分もさんざん言われているくせにしみじみとこぼす士郎だった。

「Trick or treat! シロウ、アーチャー、手はずはどう?」
最初にやってきたのはイリヤで、玄関先から聞こえてきたブレーキ音からするにいつもの車でやってきたようである。
仮装は小さな魔女。足元までを余裕で隠す長いローブにぐらつく大きな帽子、手にした星のついたステッキが愛らしい。
しかしうっかりと彼女が運転する車を見てしまった者は窓からにょっきりと覗く帽子を見て目を疑ったことだろう。
―――――帽子が、外車を運転している?
ヒールの高いブーツを士郎に手伝わせ脱ぐとイリヤはありがと、と愛らしい笑みを浮かべた。
エプロンで手を拭い出てきたアーチャーにも愛らしい笑みを向け、白く小さな指先でふたりを招く。?という顔のふたりをまとめて招き、その両足を抱きしめるようにしがみつく。
四本分では当然腕が回らないから、片方ずつ。それでも、届かなかったけれど。
「甘い匂いがする」
幸せそうな声でささやいて、イリヤは笑った。
ぺたぺたと裸足で歩いてきたアンリはそれを見ておーおー、と声を上げる。
「オネーサマは本格的な仮装ですねー。よく似合ってらっしゃる」
「あら、ありがとうアンリマユ。あなたもとってもよく似合ってるわ。すごく野生的」
「それ褒めコトバ?」
「ええ、当然よ」
士郎とアーチャーを解放してさらりと髪を整えるイリヤ。ぐらぐらと帽子が不安定だ。
「てっきりシーツをかぶって、目のところに穴を開けて完成かと思ってたのに」
「あ、それイイ。来年それにしようっと」
「何を言う。そんな手抜きなど許さんぞ」
憮然としてアーチャーが言った言葉に、三人は彼を見て、次いで顔を見合わせる。
「―――――えーと、なんで怒られたんですか? オレ」
「たぶんあの子が完璧主義だからよ」
「あと別に怒ってるんじゃなくて、純粋に思ってることを口に出しただけだと思うぞ」
本当のことはめったに言わないくせにね。
一致した三人の意見、だが誰も口には出さず視線だけをアーチャーへ飛ばす。わかっていない顔のアーチャーは首をかしげ、
「何だね。人の顔をじろじろと三人そろって……」
なんでもない。
それが三人の答えだった。

「わたしが一番乗りなのね。何だか得した気分だわ」
居間に移動して行儀よく正座をすると、イリヤは菓子皿に盛られたキャンディに手を伸ばした。どら焼き、煎餅などの普段の和菓子から異なり今日はもれなくハロウィン仕様である。
「セイバーやリン、サクラたちは買い出し部隊なんでしょう。ライダーがいるから、荷物持ちは苦じゃないわね、きっと。だけど普通と役割が逆なんじゃないかしら? まあ、シロウたちの作るお菓子の方が絶対美味しいからその方がいいけど」
「イリヤ。それ遠坂たちの前で言ったら駄目だからな。ハロウィンが一転して血のハロウィンになる」
「ヤッバ! それ超楽しそう!」
「いや、楽しくないから」
冷静に返した士郎にアンリがむくれる。その前にティ・カップを置いてエプロンを軽く外しだしたアーチャーはさて、と。
「そろそろ他の面子も来る頃だろうな。たとえば―――――」
ピンポーン、とチャイムが鳴り、四人が顔を見合わせる。打ち合わせもしていないのに同じタイミングで無言で立ち上がると、玄関へ。
「Trick or treat。……こう言うのでしたね? お菓子か悪戯か……わたしとしては誰かが悪戯をされるのを横で見ていたいところです」
「マスターってば、今日はそういう趣旨のお祭りじゃありませんよ? あ、はい、お兄さんたち、これお土産です。大したものじゃないですけどよかったらどうぞ」
笑顔でフードを被った小さな英雄王から差しだされた紙袋を、士郎が複雑そうな顔で受け取る。アンリが横からそれを覗きこんで、高そう!とまるっきりそのままの感想を述べた。
その後ろに並んだアーチャーとイリヤ、一見すると兄妹だが実は姉弟のふたりはカレンとギルガメッシュの背後にいる人影を注視する。
鋼色の瞳と赤い瞳。白い髪は同じだが肌の色は真逆のふたりに見つめられ、クランの猛犬が渋い顔で、
「あのな。そこの姉弟さんたちよ、言いたいことがあるなら黙ってないではっきり言え」
「あ? ああ……うん」
「予想外ね。予想外だけど、理にはかなってる」
あなた一応教会に属するのだものね、とイリヤが言った先には神父服姿のクランの猛犬、光の御子クー・フーリンことランサーがいた。
「一応ってなんだ、一応とは」
「だってあなたそこのマスターから離れてアーチャーにべったりじゃない。ここに半居候なんでしょう? わたしが知らないとでも思ってるの?」
わたしの大事な弟に関すること、と言ってイリヤは軽くステッキを振る。別に何が起こったわけでもないが士郎がなんとなく身を引いた。 某カレイドを思いだして。
「そういえばリンはあの仮装をするのかしらね」
「……頼む。遠坂の傷を抉らないでやってくれ、イリヤ」
「……私からも頼む。イリヤスフィール」
遠坂凛はエミヤシロウにとっての泣き所。それと真実惨劇、血のハロウィンと化されても困るのでふたりは小さな姉に念を押す。
ランサーはその光景を見ながらきっちりと襟元まで閉めた神父服にどこか窮屈そうにしながら耳のピアス、くくった後ろ髪、胸に下げたロザリオをちょこまかといじる。
「クランの猛犬さんよー、なんでそんな的外れたカッコしてるわけ。アンタって言ったらほら、やっぱアレじゃないの」
「いやよ、オレもそう思ったんだけどよ。……マスター様がな」
ランサーとアンリの視線がカレンへ向く。カレンは一度まばたきをすると、
「何か?」
「別に」
猛犬と狂犬の声がハモった。あはは、とギルガメッシュが笑う。
「確かにランサーさんで仮装といえば狼男のイメージですよね。でもそれじゃつまらない、ってマスターが言いまして。“誰もが安易に予想できる仮装など面白いと思いますか? 本当に思っているとしたらその目と脳を丸ごと洗い直してくるといいわ”と」
「…………」
「…………」
「…………」
「……似合っているぞ、ランサー」
「……ありがとよ」
「いや、本当に似合っていると思う。正直……驚いたよ。君と言えばまずラフな服装のイメージが強かったからな。そのようなきっちりとした格好も似合うのではないか。今後、もっとワードローブに取り入れていくべきだと思うが?」
常に黒一色の一張羅のおまえさんがそれを言うかね、だとか。
様々にランサーとしては言うことがあっただろうが、ロザリオをいじる手を止めてぽかんとアーチャーの顔を眺めるだけだった。
「ランサー?」
「あ? あ、ああ、いや、サンキュ、な」
「なんだ、変にどもったりして。らしくない」
不思議そうに言うアーチャーに、ランサーは眉間に皺を寄せた。口の中で何やらごちゃごちゃとつぶやいている。
それを尻目に士郎、アンリ、イリヤは少し離れた場所で小さく、
「天然か」
「天然だなー」
「天然ね。しかも相当性質が悪いタイプ。だからわたし心配なのよ、シロウはまだいいわ、しっかりしてるもの。でもアーチャーは変なところで抜けてるから」
だからわたしが守らないと、とこぶしを握るイリヤに士郎が複雑な顔をし、アンリはキョーダイアイー、などと言って拍手している。
「ギルガメッシュ? それもありますが、わたしは駄犬の劣情と発情を抑えるために聖なる衣服に願いをこめたのです。ただ単につまらないだとかそんな理由で遊んでいるように吹聴されては困ります」
「あれ、違うんですか」
「違います。この程度で遊びだなんて、生温い」
沈黙。
平然としているのはカレンとギルガメッシュだけだ。
あはは、と笑うとギルガメッシュはマスターは相変わらずですね、と言ってかぶったフードを取る。
「まあ、立ち話もなんですしそろそろお邪魔しますね、お兄さんたち。何か手伝えることがあったら言ってください」
―――――?と、言い終えて、集まる視線にギルガメッシュが不思議そうな顔をする。
「どうしました?」
その金色の絹のような髪にぴょこんと生えた黒い猫耳。合わせて黒い尻尾も跳ねる。
気づかなかった。士郎が言えばオレも、とアンリが賛同し、イリヤはあざといのね、と髪をかき上げる。
なおも上手い言葉が見つからないのか沈黙するアーチャーに、まあ気持ちはわかると肩を抱こう……として叩くに留めるランサー。
「使い魔としての黒猫という存在は、使い古されたほどポピュラーな手だと思いますよ」
カレンが言って靴を脱ぐ。
「それでは、お邪魔します」
すたすたと歩いていく後ろ姿には迷いがない。彼女の背を見送って、ぽつりともらされた一言は。
「あれでここまで来たのか?」
「ま、今日なら仮装だと思ってくれるんじゃねえの。マスター様にとっては普段着かつ戦闘服だがな」
すなわち、はいてない。
ようやっと代表二名からカレンの服装に対して言及された瞬間だった。

ケルト出身であるランサーからハロウィンの慣習を聞きだしている間に、買出しをしていた女性陣たちが戻ってきた。
まあこうなんじゃねえの、そうなんじゃねえの、別にどうでもいいんだが。
大ざっぱすぎる想定と同意と最後には投げやったランサーに呆れた顔をしていたふたりのエミヤたちは騒がしい声を聞き玄関先へ歩いていく。靴が多い、置き場所がない、荷物が重い。
主にあかいあくまの不満である。セイバーとライダーはどう見ても規格外の荷物を両手いっぱいに持ち、大河がそれを見てすごいのねー、と満面の笑みを浮かべて感心している。他人を疑うことを知らない冬木の虎。
桜はよいしょ、と他の誰より小さな紙袋を一生懸命玄関へと下ろし、大きくため息をつく。面子の中で体力が一番低いのが彼女だ。
別の能力面でのキャパシティではおそらく、一番上だろうが。
「アーチャー、士郎、用意は出来てる?」
「ああ、出来てる。下ごしらえは全部終わって後は焼いたり飾りつけしたりするだけだ」
「よし。さすがね。……で? 士郎はともかくアーチャー。その格好、何かしら」
「…………」
凛の言葉にアーチャーが目線を逸らす。え、とその顔の動きを追った士郎に、凛は。
「わたし言ったわよね。用意しておいたわよね。着なさいって言ったわよね。で、どうしていつもの冴えない格好なのかしら?」
あかいあくまが笑っている。既に荷物は己のサーヴァントに預けて、その上でのこの言い草だ。
「……凛。私にはだな、あのような」
「わたしがね、見立てたのよ。買ったの。お金出して。わざわざ、あんたのために。で、どうして着てないの」
いつの間にかどやどやと玄関に人が集まってきていた。アンリ、イリヤ、ランサー、カレン、ギルガメッシュ。セイバー、ライダー、桜、大河、内と外から取り囲まれ、己のマスター、あかいあくま遠坂凛に笑顔で追及され、アーチャーは言葉を濁す。
「料理の支度をしただろう……それで、私の役目は」
「それは当然のことでしょ。人が息をするのと同じことよ」
「……うわー、ひでー。ナチュラルにひでー。同族の悪魔だとしても、オレこの御方に一切勝てる気がしません」
「え、なになに、アーチャーさんなにかするの? なにするの?」
「アーチャー、何かあるのなら見てみたいわ、わたし。だっておねえちゃんが弟の晴れ姿を見たいなって思うのは当然でしょ?」
「は、晴れ姿などでは」
「なんだなんだ、おまえも仮装すんのかよ。もったいぶってないで見せてみろって、オレとおまえの仲だろ? それともふたりっきりのときに見せてくれんのか?」
「よくわかりませんが、抜け駆けは禁止ですよランサー!」
「セイバー。発言するときは口の中のものを飲みこんでから言うべきです」
「え、え、なんですか、どうしたんですか? え?」
一斉攻撃。
波状など生易しい。津波だ。雪崩だ。大災害だ。
無言を貫いていたカレンがきゅ、と手元で音を鳴らす。口がゆっくりと動いた。
「―――――ギルガメッシュ。必要はないかもしれませんが、とりあえず逃げ場を塞ぎなさい」
「はい、マスター」
良い子の返事と同時にアーチャーの前と後ろが物々しい鎖で縛され、そこに急襲する、赤い、布―――――


「ゲット」


階段を降りてくる足音。
先程、己のサーヴァントにうるさい!と怒鳴った就職活動用の履歴書を書いていたバゼットがむっつりとした顔でやってきた。
「全くあなたたちはいくら祭りごとと言え、どたばたと騒がしいといったら、な、い―――――?」
腰に手を当て物申そうとした彼女は、目の前の光景に目を丸くする。
「……何をしているのですか?」
ハロウィンとはそのような祭りごとでしたか、と首をひねるバゼットにアーチャーの微妙に高く裏返った声が飛ぶ。
「そんなわけがあるかね!」
そのようなとはどのような荒事だ、と叫ぶ声に重なって、オーブンがチン、と軽い音を立ててシフォンケーキが焼き上がったことを知らせた。

その後で撮られた写真は、しばらくアーチャーの頭を悩ませることとなった。
腕を尽くし振る舞われた料理で皆が喜んでくれたことは彼に取っては非常にうれしいことだったのだが、それで差し引きプラスマイナスゼロ、といったところだ。
お菓子か悪戯か?
両方をそれぞれに味わったという典型的な例が、今回のアーチャーであった。


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