■domine-domine seil:1a 提督とホワイトアウト?
「アミさまー」
「なんですか出会い頭に拝み倒すとか」
小さな包みを渡される。十数分前に見たものと寸分違わない。
「もういただきました☆」
「そうなんだが実はお願いがあるイヤあります」
実に面妖な予感しかしない。
「コレ、ジョスに渡していただきたいのでございますおねがいします」
「……何故御二人共にご自分で渡されないのですかきょぴ」
と見下す。
プレゼントも満足に一人で渡せないのか。
こんなヘタレ野郎共に統率されねばならないなんて、艦隊クルーのみなさまがきのどくスギ(自分含む)。マッハであやまれーという感じである。
「イヤなんか口きいてくれないし迂闊に近付いたらミッドナイトプレジャー食らいそう」
「え☆」
「怒りゲージMAXって感じ」
「ソレ違うゲームだしってゆーかなんでそんなことなってるのですか? なんかしました?」
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何枚田(@amimi☆kr)
お返しに何欲しいってきかれたから「一生のお願い、『くっころ』ってゆって」っていったらスゲーおこられた。
どうしたらいい?
と職場の上司に聞かれたので
「触手溜まりに醤油入れて漬かっとけ」
と言っておいた
Mar.14 12:53
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「そんな下らないことに一回しかない権利を行使しようとしないで下さい!!」
「今日は、ホワイトデー、と、聞き及んでいます」
何故ホワイトなのかは非常にキニナルがソレは置いておく。
提督を呼び止めて、挨拶して、切り出した。気合入れろ俺、と叱咤までしたのに。
「私は、実はまだ決めかねていて」
と目が泳いでいる。
「何か欲しいものはありませんか」
やっと決心したかのように口にする。
ああ、ジョスって可愛いよな、と胸の奥があったかくなる。そして格好良い。直視すると恥ずかしくなるくらい美形だ。クラインはそんなことを思って二秒目を閉じた。ひとりでに笑みが浮かぶ。
抱き締めてもらうだけで十分だけど、ここでは出来ない。背中とか、撫でてもらうのは私室で。誰も見ていないからって通路では駄目だ。彼の格好良さはいつでも見せ付けたいけれど、愛情、みたいなものは、自分だけで堪能したい。
だから、今は別の言ってみたい事を言う。なんか楽しそうな事、ないかなーと考える。
「そんな気、使わなくても良いよ。でも、折角だから」
いいかも。思い付いて、赤い瞳をみる。いつも、真面目で屈強そう。高潔という言葉が似合う。
「一生のお願い、『くっころ』てゆって」
大声を出してしまい、肩で息をする。
「……」
黙って俺を眺めているクラインはイマイチよくわかっていないに違いない。
そんないつ死ぬかみたいな言い草、許せるか。
こんなとき、どんな顔をすれば良いのか、ろくでもない響きに脱力しそうになるがそれでは駄目だ。
先ずは小言からだ。
くどくどと説教しようと思ったが、ムカつき過ぎてダメだった。きょとんと丸くなった瞳の色が無垢で、その顔が可憐に映っても、鎮まらない。却って昂ってしまう。提督ともあろう者が無邪気スギ、無自覚にも程がある。
「えーと、まだ他に何か?」
間が持たないのか、クラインは特に怯えた様子も無く言った。
「いえ何も」
一応、なんかマズい事いったかなー、という顔ではあるが、もうしらん。
「だったら「ではこれで」
踵を返す。
俺は、と何か切り出したげではあったが、暫く会いたくない。嫌でも職務で顔を合わせざるを得ないのだから構わないだろう。
プライベートな会話まで忠実である必要などないのだから。
幸い、停泊中で事務処理がメインだ。ギスギスした空気でブリッジを汚染する恐れもないわけだ。しかし、あからさまにガッカリした気配なんかは感じられない。変に傷付かれても困るけど、怒り甲斐がない。エッケルベルグは理不尽な不満を抱いて、報告を終えた。
「お疲れ」
いつもの楚々とした仕草で自分を労う上官に立ちはだかる。
「提督」
「何か」
気にしていない訳ではなさそうなのが微妙にムカつく。そこはかとなくクールなのが憎らしい。
「今夜、時間をいただきます」
空いているか、などと慮らなかった。
「あなたには……」
お仕置き、と言えない自分がヘタレだとは思うが、泉のように澄んだ青緑を見ると憚られた。汚せない。
「もっと深い反省が必要です」
いや、汚してやろう。
「ペナルティを受けていただきます」
「ソレって……」
そうだ。
「私の気が済むまで、泣かせてやる」
部屋にはロックが掛かっていなかった。エッケルベルグの気配に気付いてか、閉じたドアにロックの掛かる音がする。相変わらずサイバー者は便利に出来ている。
狙った訳ではなかったが、上手い具合に風呂上がりだった。
腰にタオルを巻いて、着替えを手にしている。濡れた黒髪が劣情を誘った。
「着る意味がないでしょう」
エッケルベルグはクラインの手から着替えを取り上げると、少し力を込めて顎に手を掛け上を向かせた。そのまま深いキスに移ると目が閉じた。石鹸の香りと柔らかな舌の、優しい感触に酔う。
細い腰を抱いて、言ってやる。
「宣言どおり、あなたを泣かせに来ました」
洗面所の床に、タオルが落ちる。乱暴に衣服を脱ぎ捨てながら、エッケルベルグは再びクラインの唇を奪った。
「御気遣いなく。シャワーなら私も済ませてきました」
と皮肉って壁に押し付ける。
何度も、何度も、口付けを交わす。息苦しさに逃げようとする腕を掴んで纏めて頭上に押さえ込む。相変わらず折れそうに細い手首をしている。片手で十分。キスで溶けかけて、思うように力が入っていない様子だ。
「ベッドがいい」
「駄目です」
握り込んで、手を動かす。強めに速く。
「いたい」
「痛いのが良い身体になればいいでしょう」
現に、確実に昇りつつある。感じているのも確かだ。
「背中も痛い。壁、が……かたいし」
「知りません」
まだマイペースな会話が出来る余裕があるなんてくやしい。
弱い場所を徹底して責めてやる。
「……、ジョス」
返事はしない。
手の中が熱くなる。次第に硬さが増し、湿り気を帯びてくる。
「きもちいいでしょう」
「っぁ……、……」
堪え過ぎて口の中を切ったようだ。クラインの唇から薄赤い唾液が伝う。ソレを舐めあげて、舌ごと貪って、囁く。
「黙って喘いでいれば良いんです」
鈴口に浅く爪を立てて弄り、人より敏感な耳の中に舌を差し込む。華奢な身体がびくん、と震えた。嬉しくなる。
吹き出した精を塗りつけながら、エッケルベルグはひっそりと笑む。目は笑っていない。緋い色は危うい色香で据わっている。
酸素を求める唇に指を押し込み上から舐める。優しく抱きながら告げる。
「泣かせて、啼かせて、意識も奪って差し上げます」
これは罰だからだ。
「綺麗にしてあげましょうか」
勿論、拒否の言葉は受け付けない。
屈み込んで、咥えてやる。
殊更に音を立てて舌で擦る。強く、弱く吸ってやると、じきに膝の力が抜けて、ずるずると座り込む。片膝は床に、もう一方は立てさせて、思い切り脚を開かせる。太股を撫でながら裏側を優しく辿った。咥えたままのエッケルベルグを気にしながらも、遂に放ってしまう。苦いが、見せ付けるように飲み下す。
立て続けに二度もイかされて、クラインはフラフラだ。涙目で喘ぐ姿にエッケルベルグの方が危うくなりかけた。
「では続きは、こちらでどうぞ」
バスルームのドアを開くと、クラインは黙って応じた。白濁を纏って虚ろに運ぶ脚が淫らで、更なる昂りも招いた。
別の場所には触れずに、硬くさせる事に執心してみる。感じ過ぎて苦しいのだろう、クラインは先端に加わる刺激に、弱々しく抗議した。指先が震えている。
「ぁ、もういやだ」
「聞くと思いますか」
その顔は、食べてしまいたいくらいだった。
「まあ、いいでしょう」
エッケルベルグは腹に付いた飛沫を舐め取ると、そのまま更に頭を下げた。
「え、なに」
「!? ……それ嫌だ」
聞けません。いや聞くか。舌を這わせる。こんなヤワで小さな窪まりに受け容れられるのが不思議だ。常日頃から思う事。
そして、尖らせた舌を突き挿れる。ひくつく内壁をぬるぬると滑らせる。
「……っや」
何も言えなくなって己の口を塞ぐクライン。
「っ……!! ……」
堪えているのが十分伝わる。
「ぅ……」
何にって、快感に決まっている。
遂に強張った身体から力が抜けて、手がくたりと落ちる。
「ぅ……ぁ……」
エッケルベルグの肩の上に乗った手のひらは、熱く、弛緩していたかと思えば時折震える。ソレは、舌先で蹂躙されるという行為で淫らに圧
蕩けそうな熱が、伝わってくる。
「ふあ」
微かな拒絶の言葉ごと、押し上げてしまう。
戸惑いながらも感じている様は、暗い悦びを満たした。時には恨めしい程掴み所ない恋人の総てを剥ぎ取って、その痴態をさらけ出させ、淫ら声を果てるまで搾り取ってやる。
それは愉悦だ。
残忍なまでにたぎっていく。
異様な愛撫に蕩け切った恋人は、甘い怯えをみせた。もう、堪えられない。
背中越しに抱きすくめ、壁に手をつかせる。柔らかな身体を引き寄せて、一気に貫く。呼吸が一拍、止まったのがわかり、激しくたぎる。そのまま、情動にまかせて腰を使う。奥まった場所につかえても、手加減はしない。越してしまってもかまわないだろう。そういう愛撫も、してみたい。
「もっと奥に、欲しいですか」
言いながら、一際つよく、突いてしまう。
「嫌ですか」
締め付けがキツくなる。痛いくらいだ。
「力を抜いてください」
調節などとうに出来なくなっていると知りつつ請う。
可愛い腹を撫でながら、腕を引き、耳元で囁く。
「でないと、最奥
耳たぶに噛み付き、うなじにかけて舐めてやると、がくり、と首が落ちた。気を遣ってしまったようだ。いい身体だ。
それでも無慈悲に突き当たる部分を叩き、深く深く、腰を入れる。
「ジョ、ス……ぅあ」
今まで挿れた事がないそんな場所へ侵入し、白く放つ。心地良かった。彼が息も絶え絶えに喘ぎ妖しく痙攣しても、何も、溢していない事にも翳った悦びを感じる。堪らない。
「あ、あ」
見開いた目には、何も映っていない。
一度中に出されると、酷く敏感になるという。彼のように繊細なら、どれ程か。思うと、射精
「悦いでしょう……もっと、突いて欲しい筈です」
堪らなく良い声だった。他の誰にも、聞かせたくはない。
俺が思っている程に、彼は犯され馴れていないのだろうか。この程度の抽挿で、昇り詰めてしまう。ソレは、彼の中に、未踏の部分があるのではないかと夢想出切る程、儚げで、どこか清楚な匂いがした。
「こんなに絡み付いて……、仕方のないひと、ですね……」
淫乱だ、とは口に出来なかった。憎らしいが、愛おしいし、そんなこと言えなくなったくらい俺は彼に焦がれている。今だって玩ぶ余裕など霧散しそうだ。
重ねる毎に、交わせば交わす程、自分の中の青臭さを暴きたてられていく。初めての恋のようにソレは甘く、俺を締め付け微かに苦く、胸を刺す。
なのに、壊したいとも思う。清廉な上官を、潔白な恋人を、快楽によがり狂わせたい。
狂っているのは俺だ。
だからこれでいい。このまま、挿し貫いて奪い去る。理性も、意識も。
そして、俺は総てを忘れて甘く妖しい粘膜に溺れた。
「なんか……すごいことされたかも……」
クラインは息を上げる俺にもたれて、そう言った。少し掠れた声が醒めない劣情を煽る。無防備な唇を貪ったが、さすがにこれ以上は抱けない。絡めた舌を優しく吸われると、もうこのまま眠り込んでしまいそうになった。
「ジョス」
次のキスはクラインから仕掛けられたものだった。触れるか触れないかの軽い距離で、俺の唇を一瞬だけ舐める。それだけで心臓が止まりそうだと思う。あんなに深く繋がっておいて、まだこんなあどけない程に可愛い仕草など。いたいけでとても似合っているのに、同時に俺を包み込むような視線に安堵もする。たった半年だが俺の方が先に生まれているのに、すこし悔しい。そして抗えない。
夢の中のように抱き締める。
いつの間にか彼がONにしたシャワーの湯気にあてられたのか、俺は甘く白く溺れていく。
「激しくて、ちょっとびっくりした」
でも、と俺の手をそっと握る。絡まる指が、囁く唇がなまめかしい。そして、堪らなく可愛い。好きだ。
「こういうの、もっと……欲しい」
クライン、すきだ。
「こういうの、もっとして欲しいかも」
お前がイヤじゃなかったら、と続ける。
「俺ホントに2秒落ちてたし……こんな風に、気持ち良くしてくれて……色んな事考えてくれてて、」
ちょっとつかえてしまう。余韻が残っていて苦しい、でも、ソレは何となく甘い痺れだ。だからこれでいい。
「ごめん。そんなお前に調子乗りスギました。あんなこと言ってふざけて、ごめん。ありがとう……いつも」
熱い身体をそっと抱き締める。
「幸せだから、思ったこと何でも口に出しちゃってて、いつも……俺もうこれが最後かもしれないって思ってるから……」
息が上がったまま、熱いシャワーの中で、くたりと笑う。胸に顔を埋める。しあわせだ。ずっと続いて欲しいくらい。
「でも、自重もしま」
沈黙。
シャワーの音しかしない。
「……ジョス?」
へんじがない。のぼせているようだ。
「あれ?」
「ちょ、何気絶してんの、やばいどうしよう」
「停泊中って、なーんか気、抜けそうになるよなー」
「お前ー……、エッケルベルグ大尉来てんぞ」
「マジかやべー」
聞こえていないようでホッとする操舵手。勿論聞こえてはいる。
だが今の俺にどうこう言う資格はナイ。
前夜の醜態を引きずっているなんて、二日酔いより腑抜けだ。
午後のコーヒーを啜って、ため息をつく。
あの後のぼせた俺を着替えさせて医務室まで担いで行ったらしい。軽々と。横抱きじゃなかったのだけが救いだなんてアサギリ少佐のフォローが空しかった。なんの慰めにもなってないし。
意識を奪ってやると宣言しておいて、こんな事になるなんて。なんか立ち直れない気がする。
だがアレはないだろう。
頼むからもっと言動には気を付けて欲しい。
──もっとして欲しい。
とかダメだろ、あんなこと言われたらもう甘いを通り越して致死量だ。
頼むから提督、自重、お願いします。
「大尉、ちょ、大丈夫ですか鼻血ダラダラだし」
「おーい誰か拭くもの」
「つかチョコ貰いスギでオーバーヒートじゃね?」
「あるあるだなー。クッソ真面目だから全部食べないと申し訳ないとかだったりしてダッタリシテ」
「ここ1ヶ月栄養源は愛という名のチョコオンリーとかgkbrスギだろw」
「リア充つらたんwwwwwwwwwwww」
医務室でコッソリ囁いたごめんなさいだって、効力がありすぎておそろしい。
そんな事して、額にキスなんかされても逆効果です。
ごめんで済んだら軍法会議も憲兵もいらんのです。
そもそも俺は何におこっていたのか、勿論覚えていますがもういいんです。
おこってますが、チョットは。でも、もういい。
わかっててくれてるならいいし。
かわいい。可愛い、死ぬ程愛してるクライン。
俺だって口に出してしまいそうなんだし。
鼻にテッシュ詰めててもサマになるイケメンぶりってどうなんだろう。却ってアホっぽい気もする。
ジョスさんはカッコいいけど、なんかどっか抜け抜けだ。
食堂で流血事件以降、午後の業務はずっと鼻テッシュ状態だった。
珍しく提督が気にしてるそぶりを顔に出してたけど、放置でおけだと私は思う。アレゼッタイ幸せが脳から出てる。血液になって飛び出しただけだ。イメージ的には吸う方なのによく出すお人。血の気多スギかも。
まあ鼻血Lvのラブンラブン(違 なら仲直り──ていうかそもそも違えてないんだろうしうひひ──したっぽいし。でもキニナル。多分そう。
おこられちゃったんだよね。
一生のお願いとか言うから。
てゆーか多分心配ばっかかけてるからマジギレ確定でしょ普通に。
アホだ……。
わたしだって彼に死を連想させる言葉を吐かれるのはなんかやだ。
真面目な──提督の為なら死ねそうな勢いだし──ジョスさんなら、もっと嫌だろう。
だってそんな宇宙一アホな提督が大事なんだ。
あーあ。
ずっとこのままでいたいっちゃ。
とは言わない。
何故なら、変わらないと世界じゃないからだ。
変わらない宇宙はない。
ソレに対応するのが、我々宇宙軍だからだ。
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