恋の足音 since 2011.11.05 ※TOPへ戻る際は←のサイト名をクリックして下さい。


俺は変態と一緒に暮らしてる。

全寮制の早乙女学園に入って、最初は気難しいと思ってたトキヤは意外に可愛いところもあったりして
気付いたら色々とえっちな事をする仲になっていた。
最初のうちは、終わった後に何か言いたそうにして結局口をつぐんでたりしてた。
そんなトキヤに俺に出来ることなら何でもするよ、何て言ったのが運の尽き。
坂道を転がり落ちるなんて生易しい、崖の上から突き飛ばされるみたいな勢いでアレよと言う間に
えっちが変態じみていった。
道具を使ったりするのはまだ良い方で、酷い時は夜の公園でのえっちを要求されたこともある。
俺も男だしやりたい盛りの年齢だって思ってるけど、主導権を握ってるのはいっつもトキヤの方。
見つめ合って、手を重ねて、大好きだよって言う事すらままならない。
時々俺ってオナニーの道具の一つ何じゃ?って疑っちゃうほどトキヤはえっちな事に固執していた。
ほぼ毎晩、俺が黙って自分のベッドに向かっても奇襲をかけてくるくらい。

だから今、俺の目の前で静かに寝息を立てているトキヤは本当に貴重なんだ。
いつも神経質そうに釣りあがっている眉がふにゃっと垂れて、幼い表情になっている。
完璧に手入れをしているという白い肌が、ぼんやりと暗い部屋に浮かぶ。
爪で傷つけないようにそっと触ると、もちもちとした弾力が俺の指を跳ね返した。
「寝てる時はこんなにかわいいのに…」
俺の指から逃れて、壁を向いて再び深い眠りに落ちたトキヤのベッドに滑り込む。
掛け布団の隙間から入り込んだ空気に体を竦ませたトキヤを後ろから抱き込んで、肩口に顔をうずめる。
熟睡してるみたいだ。
前に同じ事をしたら狸寝入りしていたトキヤに迎撃されて、汗だくになるまで搾り取られたことがあった。
体温を分け合って眠るってだけの小さな望みすらトキヤの性欲の前には無残に打ち砕かれる。
規則正しく上下する肩が、平穏な時間を約束してくれてるみたいだ。
「トキヤ、好きだよ」
「んん…」
名前に反応したのか、トキヤが身じろぐ。
起きてしまわないように息を殺して、トキヤの寝息が落ち着くのを待つ。
両手を回してそっと抱きしめるとトキヤの首筋からボディソープの香りが漂ってきた。
手のひらには、布越しに感じる暖かい体温。
「…やべ」
しらばく幸せに浸っていると、体の一部が勘違いし始めた。
トキヤとくっつく=えっちする、と覚えこまされて正直に反応する股間が憎らしい。
「どーしよ…」
もぞ、と体勢を変えようとしてかえってトキヤに昂ぶりを押し付けてしまう。
トキヤの体が収まりのいい位置を探そうともぞもぞと動いて、余計に煽られた。
俺をその気にさせるために腰を擦り付けてくる時とは違うのに、俺のはどんどん硬くなっていく。

中途半端に俺のを刺激したまま、トキヤはまた深い眠りに落ちてしまった。
毎回もうやだ、って思うのにこうしてお預けをくらうとたまらなくヤりたくなる。
寝てるときでも、トキヤの中はやらしく動いて俺のをくわえ込むんだろうか?
「…………………………」
トキヤの寝息に混じって、生唾を飲み込む音が響く。
パジャマのズボンをそっとずり下げて、お尻の形を手のひらで確かめるように撫でる。
お風呂上りに毎日ストレッチしてるだけあって引き締まってるけど、
俺とか周りの奴らに比べたらトキヤのお尻は柔らかい。
たるんでるわけじゃないんだけど、こうもちもちしてるというか…
太りやすいみたいだし脂肪がついてるのかな。
俺はこの感じが好きなんだけど、トキヤに言ったら怒って更にストレッチに励みそうだ。
ぴったり張り付いてるパンツを引っぺがして、柔らかい肌に直接触れる。
丸みを手のひらでなぞって、親指で肉を両側から押し広げる。
手探りで探し当てた穴はぴったり閉じていて、受け入れる準備は整っていない。
それでも指の腹で襞をすりすりと擦っていると、トキヤの腰がもぞもぞと動き始めた。
「ぅん…」
「ッ!」
「…………………………」
焦った、起きちゃうかと思った。
俺にこんな事されてるって気付かれたらトキヤはどんな反応するんだろ。
…ブツブツ言いながらノリノリでのしかかってくる姿しか想像出来ない。
いっそ起こしてしまおうか。
そろそろ限界を迎えてる股間に視線を落としながら、またトキヤのお尻を揉み始めた。
侵入を拒むためにぎゅっと閉じられていた穴は少しだけ緩み始めている。
試しに親指をめり込ませると、思っていたよりも楽に入っていった。
一回抜いて、今度は俺のをぴたりと当てる。
先っぽから溢れ出した粘液がぬるぬると滑って、トキヤの肌を汚した。
しばらく穴の縁をぐるぐるとなぞって感触を楽しむ。
トキヤは動かない。
狙いを定めてぐっと腰を押し付けると、むちむちした中に阻まれながらも俺のが飲み込まれていく。
敏感な先っぽを扱くように蠢いてる肉の感触にぞわぞわと背筋を快感が這い上がる。
初めての時みたいに余裕が無くなって、どんどん息が荒くなって。
ほんとはゆっくり味わいたかった。
だけど今日の俺は童貞を喪失したあの時みたいに切羽詰ってて、トキヤを起こさないように、
なんて気を使うことも出来そうもなかった。
「トキヤ…ッ」
ごりっ、と音が聞こえてきそうなくらい勢いよく腰を叩きつけた。。
狭まった奥の肉に先端を絞られるのが気持ちよすぎて、目の奥がチカチカする。
中は初めてした時の弾力を保ったまま、適度な柔らかさで俺を締め付けてる。
何度か中を往復して、不意にトキヤのイイところを突いた瞬間掴んでた腰がびくりと跳ねた。
「ん…、音也ッ?!何をしているんです!!」
焦って上擦った声が至近距離で耳に突き刺さる。
部屋中に響き渡るハイトーンボイス。寮の部屋が完全防音でほんとに良かった。
どことなくその声に違和感を覚えながら、トキヤの声を無視して腰をぐりぐり回す。
光源が全く無い暗闇の中でも分かるくらい、耳もうなじも真っ赤に染めてトキヤが身悶える。
「やめ、なさい…ッ!」
「またまた…いて、」
「人の話を聞きなさいッ!」
びたん、とトキヤの手のひらで鼻を押しつぶされてようやく違和感の正体に気付いた。
声のトーンが、えっちがしたくてたまらない時じゃない。
学校で会う時のトキヤに近いんだ。
普段のキャラを保つためとか、興奮材料としてのお約束の抵抗とかじゃない。
本気で嫌がって俺を押しのけようとしてる。
眉間に寄った深い皺と、睨みつける眼光が俺の考えが間違いじゃないって証明していた。

「抜きなさい、今日はするつもりはありません」
単に素直になれなくて悪態をついてる時とは違う、刺々しい声と態度。
お尻の中は相変わらず嬉しそうに俺を受け入れてるけど、当の本人は本気で俺を拒絶してる。
「私は明日も早いんです、貴方も早く寝…!!!」
「ほんとに嫌なの?こっちは俺を離そうとしてないよ?」
「う、ごかないでくだ…さ、ぁあッ!!」
「いつも俺がやだって言っても好き勝手に動くくせに…」
トキヤが一番好きな場所に先端を押し付けるように動いた。
必死に声をあげないようにしているトキヤの唇の端から、隠しきれない甘ったるい声が漏れてる。
俺を引き剥がそうと腰の辺りで彷徨ってる両手をまとめて掴んで、体を起こしてトキヤの頭をベッドに押し付けた。
「音也、いい加減にしないと…」
「怒る?俺もさ、怒ってるよ」
「あ"ッ」
逃げられないように両手を拘束したまま、パンッ、と勢いよく腰を叩きつける。
二の句が告げないようにトキヤを揺さぶりながら、溜息を吐いた。
揺さぶられるのに合わせて、トキヤの唇から壊れたおもちゃみたいに声が漏れる。
「毎日毎日、二人っきりになった途端欲情してさあ、俺はトキヤのオナペットじゃないんだよ。
 俺、トキヤと普通の恋人同士みたいにデートしたりご飯食べたりしたかったのに」
「やっぁっ、ッ」
「俺をこんな世界に引きずり込んでおいてさ、俺からするのは嫌って何なの」
話しているうちに膨らんできたイラつきをぶつけるように、拘束してた両手を離して
腰を掴んで奥まで叩き込む。
いつもだったら唾液をだらだら流して喜ぶトキヤはベッドに突っ伏して弱く首を振ってる。
力なく猫のように丸まってしまったトキヤに構うことなく、覆いかぶさって出し入れを繰り返した。
これじゃまるきり動物みたいだ。
横に両手をついて顔を覗き込むと、唾液の代わりに涙が頬を伝っていた。
深い水の膜が張ってゆらゆら揺れる目を覗き込んでも、罪悪感は湧かない。
代わりに、もっと泣かせたい、と歪んだ感情がむくむくと頭をもたげた。
これじゃトキヤのこと変態なんて言えないかも。
引きずり込まれたんじゃなくて、こういう性質があるってのを気付かされただけなんじゃ?
なんてことに思い当たると、ようやくちょっとだけ反省の色が俺の心に浮かぶ。

「言い過ぎたかも、ごめんねトキヤ」
「んっ…もういいですから、ひッ!?」
「でもやめない。もっと泣かせてあげる」
丸まったトキヤのお腹のしたに手を滑り込ませて、粘ついた液体でどろどろになってる熱の塊を
ぎゅっと握りこむ。
簡単にいけないように根元を締め付けたまま、腰を回して奥をこね回す。
「いやッあ、ああああぁぁ…………ッ!!」
鼻にかかった甘ったるい喘ぎ声が高く掠れて、最後には空気に溶ける。
がくがくと震えているトキヤを気持ちよくしてあげることなんて考えずに、
ひたすら自分がやりたいように動く。
千切れるんじゃないかと思うくらいに締め付けられながら、侵入を拒む肉の壁をずくずくと突き崩す。
強く突き上げるたびに、トキヤの目の端にたまった涙が散ってぽたぽたとシーツに落ちた。
「苦しい?それとも気持ちいい?」
「んぁ、ひぐッぅうう…」
返事をする余裕は与えずに、俺のを飲み込んで限界まで広がってる穴の縁をなぞった。
握りこんだままの熱が、解放されるのを望んでびくびくと跳ねる。
俺がトキヤの温もりを感じただけで欲情しちゃったように、俺のをくわえ込んだトキヤがいつまでも
頑なな態度を取れるわけがなかった。
最後の砦とばかりにぎゅっと口を引き結んで、はしたない喘ぎ声をあげないように耐えている。
その努力も虚しく、俺に貫かれたままのお尻はひくついて、刺激を求めてかくかく震えている。
「俺もう出そうなんだ。中に出すから零さないでね?」
わざわざ宣言してあげると、トキヤが閉じていた目を見開いて俺を睨む。
「こっち向いたら変な角度で突いちゃうよ?これがいいの?」
「ひぃっあ、ぁあッ!」
一番奥を先っぽで抉るように何度も突いて、その勢いのままに熱を吐き出す。
珍しい状況に興奮していたせいかいつもより多めに出た粘液がじわじわと広がって
俺のにまで絡み付いてきた。
中途半端な姿勢で突き上げられてるトキヤが喉を反らして声にならない叫びをあげている。
「このかっこが好きなんだ…ねぇ今度トイレの個室でしてみよっか?
 狭いところでするの良さそうだし」
トキヤからの返事は無かった。
聞こえてくるのは溶けきった甘ったるい声と、俺が腰を叩きつける乾いた音だけ。
「あ、出る…ほら分かる?トキヤ」
「ひっ、やぁ、ぁああ…熱い…」
あ、今のいや、はイイ方の意味だ。
自分の感情を律することに関しては一流のはずなのに、えろ方面はすぐ流されるんだから。

抜いた刺激でトキヤがイってしまわないように慎重に体を引く。
散々かき回した穴はまだぽっかりと口を開けたまま、俺が出した精液をだらだら垂れ流している。
犬みたいに息を荒くして肩を上下させているトキヤが落ち着くのを十分に待って、
そっと根元を締めていた指を離した。
イくタイミングを逃してしまったトキヤは恨みがましい目で俺を睨みつける。
熱が燻ったままの自分の股間と、俺の顔と、満足して通常状態に戻ってる俺の股間を
トキヤの視線が辿っていった。
口には出さないけど、物足りないオーラがびしばしとトキヤから放たれている。
にこっ、と俺が笑いかけるとトキヤの瞳が期待で彩られた。
俺は笑顔を崩さずに素早くズボンを履き直してトキヤのベッドから降りる。
「じゃ、おやすみ〜」
「はっ!?」
がばっと身を起こして素っ頓狂な声をあげたトキヤには答えずに、自分のベッドへ向かう。
布団をかぶると途端に襲いかかってくる睡魔。
慣れないことして疲れたのかな、すっごい眠い。
抵抗せずにゆらゆらと夢の世界に沈みかけた意識の端で、トキヤの気配を探る。
ベッドの上でぎしぎしと進退を迷って、結局部屋を出て行った。
多分トイレで抜いてくるんだろうから、戻ってくるまでに眠りに落ちて朝まで起きないでおこう。
追いすがって無理矢理二回戦に持ち込もうとしないあたり、反省してくれたのかもしれない。
明日の朝、ちゃんと話し合ってみよう。
もしかしたらちょっと性欲の強い恋人くらいには落ち着いてくれるかもしれない。
淡い期待を抱いて、俺は意識を手放した。


そうして目覚めた翌朝、昨夜のことなんて忘れましたとばかりに俺のを美味しそうに
しゃぶりつくしてる涎まみれのトキヤがベッドに潜り込んでた。
…もう色々諦めた方がいいのかな、俺。
寝てる受けを後ろから抱きかかえてこっそり挿入って一、二を争う萌えシチュなので音トキで!