2度目を終えた諏訪が戻ってくると、大須賀が立ち上がった。

「さてと、またバックから犯ってやるか」

大須賀はうつ伏せに倒れた美幸のぐったりとした白い裸身に手を掛け、
平手で思い切りヒップをひっぱたいた。

「ひっ!」
「ほらほら婦警さん、3回戦の開始といこうか」

背後から胴体を抱き起こされ、美幸は惨めな四つんばいの格好を強制される。
大須賀はその腰を両手で抱くや、すでにいななきき昂ぶっている剛直を
すかさず媚肉の合わせ目にずぼりと沈めていった。

「ううっ、ううっ、うぐぅぅぅ・・・・」
「どうだい、婦警さん。自分が輪姦(まわ)されるって気分は?」

大須賀が腰をずんずんと突き込み、ヒップにその太股を打ち付けるたびに
美幸は苦悶の表情を浮かべて低く喘いでいたが、長く豊かな黒髪がだらりと垂れて、
その表情を隠していることに気づき、大須賀はそれをまとめて片手で鷲掴んで
ぐいと引き絞った。

「諏訪、これもちゃんと撮っておけよ」

恥辱の涙に濡れたその凄惨美ともいえる美しい美幸の横顔と
淫猥極まるアニマルスタイルでの交接シーンを諏訪がカメラで連写する。
煌くフラッシュの光でそれに気づいた美幸が途切れ途切れに懇願の声を上げた。

「もう・・・・ お願い・・・・ やめてぇ・・・・ 写真はいやぁぁぁ・・・・」

ちょうどその時、その懇願がとどいたかのようにフィルムがなくなり、
シャッターが切れなくなった。だが諏訪はニヤリと笑ってすぐに
新しいフィルムを取り出した。

「残念だったな、婦警さん。新しいフィルムはいくらでもあるんだよ」

諏訪が新たにフィルムを入れ替える。そこへ鞘堂が近づいてきた。

「どうせだったら、もっといい写真にしてやろうぜ」
「どういうことだよ、チャド?」

鞘堂は中嶋にちらりと視線をやった。

「なあに、あの野郎に約束したことをやるだけさ」

鞘堂は美幸の前に立ちはだかって床に膝をついてトランクスをずり下ろし、
腰を軽く振って怒張した醜塊な肉刀で美幸の頬を叩いた。

「ひっ!」

さらに右手をあてがい、美幸の唇にぐっと押し当てる。

「どうせこっちの口を遊ばせておくんだったら、俺のコイツをしゃぶってもらおうか。
分かるだろ、フェラだよ、フェラ、フェラチオだよ」

背後から刺し貫かれる衝撃に呻きながらも、美幸の瞳が大きく見開かれた。

「なあに、いつもあの野郎にやってるのと同じようにしてくれればいいんだよ。
それとも何か? 婦警様はそんなお下劣なプレイはできないってか?」

美幸は力なく首を横に振って掠れた声で拒絶した。

「いやぁ・・・・」

突然鞘堂の口調が乱暴なものに変わった。

「バックから突かれてアンアン喘いでる女が生意気なんだよっ!
黙って言う通りにしゃぶりゃあいいんだっ!」

嫌がる美幸の頭を左手で押さえつけ、さらに右手で両頬を挟みつけるようにして
唇を強引に割り、肉刀を無理矢理根元近くまで口内に押し込んでいく。

「むぐぐぐぐ・・・・」

突き込まれた肉刀の先端が喉仏までもぐりこみ、そのおぞましい感触と異様な臭気に
吐き気を催し、苦しげに呻く美幸。

「おっと、歯を立てるんじゃねえぞ。それにもし下手なまねをしてみろ。
あのへたれ野郎のチンポをすっぱり切り落として、二度とあんたとは
セックスできないようにしてやっからな」

その卑劣な脅しがわずかに残されていた美幸の抵抗の意志を奪った。

「ほら、何ぐずぐずしてんだ。さっさとしゃぶれよ、しゃぶるんだっ!
舌でチュパチュパ舐め回して出し入れするんだよ!」

無理矢理その身を奪われ、相次いで輪姦され、そのうえ自らこの暴漢の一物を
口に咥えて奉仕しなければならない。それも処女を捧げた愛する男の目の前でだ。
美幸の大きな瞳から屈辱の涙がこぼれ落ちて床を濡らした。だがそんなことに
お構いなく鞘堂が急きたてる。

「ほら、泣いてる暇があったらとっととやれって言ってんだよっ!」

美幸はおずおずと舌を使って口内を占拠する熱い砲身に絡ませ、舐め始めた。
もちろん美幸にとってフェラチオは初めての経験であり、それはかなり稚拙な
ものだったが、それでも鞘堂は狂喜した。

「おおっ、おおっ! いいじゃんか、婦警さんの尺八は、いかす、いかすぜっ!」

そして諏訪を振り返り、叫んだ。

「これだよ、これっ! この格好を撮るんだっ!」
「オッケーオッケー」

四つんばいの格好で上下の口を同時に犯される美幸。
その恥辱の姿がストロボに光に何度も煌き、余すことなく写し撮られていく。

「いい格好だぜ、婦警さん」

そこには仲間の誰からも信頼される才色兼備の女性警察官の姿はなく、
ただただ男の、いや雄のどす黒い下劣な欲望を満たすためだけの肉便器と
成り果てた憐れな雌の姿があるだけだった。



鞘堂は美幸の後頭部を両手で掴み、強引に股間に押し付けた。
脂ぎった下半身が顔に押し付けられ、顔面に剛毛が突き刺さる。

「もっと舌を使えっ! 口をすぼめてしゃぶるんだよっ!」

さらに美幸の長い髪をひとまとめにして掴み、それで頭を上下させる。
フェラチオから強制イラマチオへと移行したのだ。
口内を占拠し、いっそう膨張して暴れまわる肉刀に美幸は息苦しくなり、
心臓がバクバクと早打ち鳴らしていた。

「ほらほらほら、婦警さん、もっとだ、もっと! 俺をイカセテみろやっ!」

一刻も早くこの苦痛を逃れたい一心で、美幸はその凶悪な肉刀をスロートし、
懸命にしゃぶり上げていた。

「おおおっ、こりゃあ・・・・ すげぇ・・・・ いいぞ、いいぞ、婦警さんっ!」

鞘堂の呻きのピッチが急激に早くなってきた。いよいよ限界が迫ってきたのだ。
だが、鞘堂より先に背後から激しいグラインドを繰り返していた大須賀の方が
先に限界に到達した。

「いっ、いくぜっ、婦警さん!」

大須賀も最初の時のように躊躇はしなかった。
一気にスパートを掛けて腰を激しく打ち付け、より強く深く抉り貫く度に
美幸の身体がびくんびくんと激しく痙攣する。そして・・・・

「ぐおっ!」

短い呻きとともに、美幸の中へと3度目の噴出を果たすと、
下腹部に力を込めて全てを搾り出し、満足気に抜き出した。

「よかったぜえ・・・・ アンタのお○○こはホントよく締まって
搾り取られちまう。清純そうな顔して淫乱な婦警さんだぜ」

その言葉が終わらないうちに大須賀の身体を押しのけるようにして
すぐさま諏訪が美幸の背後に取り付いた。

「そのまま、そのまま」

諏訪はがっしりと美幸の腰を掴むや、大須賀のザーメンが溢れこぼれる秘裂を
背後からその太い肉槍で一気に穿ち貫いた。

「うぐぐぐぐっ!」

そのあまりの衝撃に美幸が声をあげ、思わず口内の肉刀を噛んでしまった。

「ぐおっ! い、痛てえっ! 噛むなって言ったろうがっ!」

美幸の頭を揺すぶり、怒鳴りつける鞘堂。
だが、その痛みと刺激が鞘堂が瞬く間に限界に追い込んでしまった。

「うおぉぉぉっ! 出る、出る、出るっ!」

鞘堂は破裂寸前の砲身を美幸の口から抜き出した。
その時、それはきゅっとすぼめた美幸の口唇に摩擦され、
全てが抜き出た瞬間にその刺激で一気に爆発した。

ドピュッ! ドピュッ! ドピュッ!

亀頭から勢いよく迸った獣欲の滴りは美幸の顔面を直撃して白く染め、
闇を劈くような美幸の絶叫が轟いた。

「ふう・・・・」

諏訪が3度目を終えて戻ってくると、男達は気だるそうに、
だが満足気に顔を見合わせた。
鞘堂がぐったりと倒れ伏し、ピクリとも動かない美幸を一瞥した。

「しっかしホントいい身体してるぜこの女。たまんねえよな」

すぐさま大須賀が呼応する。

「ああ、そうだな。でも身体だけじゃなくてあっちの方も熱々のとろとろで
締まりも抜群だったな。こんなに犯し甲斐がある女は初めてだよな。
それがよりによって婦警っていうんだからなおさらだ」

諏訪も大きく頷き、さらに続けた。

「そうそう、婦警を犯るってのは燃えるよな。それによがり声もまた何とも
色っぽくてよお・・・・ あれだけでも抜ける、抜ける。
でもどうせなら、婦警の制服をひん剥いて犯りたかったって気もするけどな」
「ばーか、贅沢言ってじゃないよ。それにオマエは最初は相手が婦警だからって
びびりまくってたじゃねえか」
「うるせえよ。そんな昔のことは忘れたな」

軽口を叩きあう3人。そこで鞘堂が両手を組んで真上に上げ、背をぐっとそらして
伸びをした。

「でも、さすがにこれだけ立て続けだとこっちの身体がもたねえよ」
「じゃあ、打ち止めにしてそろそろずらかるか?」

大須賀が訊くと、鞘堂がとんでもないとばかりに首を振った。

「いや、まだ最後に残しておいたとっておきがあるからな。
そこを犯らなきゃ終われねえよ」
「残しておいたところ? おしゃぶりはさっきしてもらっただろ?
あの婦警さん、どうやらフェラは初めてだったようだけど、どうだったよ?
派手に顔面シャワーをぶちまけてたじゃないか」
「ああ、確かに巧くはなかったけど、あれはあれでなかなかよかったぜ。
あの婦警さん、どうやら男を悦ばせるテクってやつを天然で持ってやがる。
きれいな顔に似合わず、案外淫乱の気があるかもしれねえぜ」
「いいなそれ。清楚な顔した淫乱婦警だなんて、そのギャップが最高じゃんかよ。
あっ、でもじゃあ残しておいたとこってのはどこだよ?」
「決まってるじゃねえか、ケツだよ、ケツ。まだアナルが残ってんだろ。
どうだ、武人もたまにはアナルを犯ってみねえか」
「ああ、そっちのことか」

大須賀は鞘堂の提案に一瞬鼻白んだ。
彼はアナルには全く興味がない。それどころか排泄物を吐き出す穴に
突きこむことに嫌悪感さえ感じているのだ。

「あそこの締まりがあんだけいいなら、アナルはそれ以上だろうぜ。
それにフェラが初めてだってことは、こっちの穴はおそらく手付かずの
処女だろうし、こりゃあ楽しみだぜ。たっぷりと可愛がってやるさ」

下卑た笑みを浮かべる鞘堂に大須賀は苦笑し、内心毒づいた。

「(趣味の悪りいやつだな。あんなとこを犯りたがるやつの気が知れねえぜ)」

そこで鞘堂は再び背をそらして軽く伸びをすると立ち上がり、窓から外を覗いた。
先ほどまでの満天の星空はいつの間にか土砂降りの雨に変わっていた。

「でもまあ、確かにちょっと休憩が必要かもな。何だか雨も降ってきたようだし、
ちょっと一休みとするか」

そこで大須賀がぞっとするような残酷な笑みを浮かべた。

「じゃあ、インターバルの間にちょっと趣向を凝らすとするか」
「うん、どういうことだよ?」
「なあに、ちょっとした余興さ、余興」

大須賀が鞘堂と諏訪に何やら耳打ちした。
2人は一瞬驚愕の表情を浮かべたが、すぐにそれが残酷な笑みに変わった。

「なるほどそりゃ面白れえ。それにしてもよくそんなことを思いつくな」
「だろ?」

大須賀は立ち上がると、ゆっくりと縛り上げられている男3人のところへ歩み寄った。


「(くそっ・・・・)」

目前で繰り広げられる淫惨な陵辱劇を、山口は自分の置かれている立場を忘れて
見入っていた。先ほどから股間の一物は充血しきってぎんぎんに勃起し、痛いほどだ。

「(くそっ! 俺も犯ってみてぇ・・・・)」

この大広間で顔を合わせた時から美幸に対してずっと抱いていた邪な思い。

――あの浴衣を剥ぎ取って一糸纏わぬ姿にひん剥き、その白い裸身を思う存分
  貪り喰らい、切ない声で喘ぎ求める美幸を最後の最後に滾った肉刀で
  思う存分刺し貫きたい。

食事中、中嶋に酒を勧める美幸の色っぽい浴衣姿を眺めながら、
そんな淫らな妄想をたくましくし、脳内で美幸と何度も犯していた。
唐突にモデルの依頼をしたのも、チャンスがあればあわよくば、
というその下心があったからだ。
そんな秘めた願望を、目前であの男達だけが思う存分満喫しているのだ。

「(畜生っ! アイツらばっかいい思いしやがって!)」

思わずきりきりと歯噛みしていた。
だが、そんな山口の思いを知ってか知らずか大須賀が不気味な笑みを浮かべながら
猟銃を手にして近づいてきた。

「おっさん、気分はどうだい」

猟銃の筒先が山口の額にぴたりと当てられた。

「お・・・・ 俺をこ・・・・ 殺すつもりなのか?」

山口の声が震える。すると大須賀はこばかにしたような口調になった。

「さあ、どうだかな。それはあんたら3人次第ってとこだな」
「ど、どういう意味だ」
「今から俺が言うことをちゃんとやってくれれば、こんな銃を使わずにすむのさ」
「お、俺達に何をしろって言うんだ」
「なあに簡単なことさ」

そこで大須賀は言葉を切り、ニヤリと笑った。

「あんたら3人もあの婦警さんを犯すんだ」
「なっ! 何を言ってるんだ、きさまっ!」
「なあに、あんないい女を俺達だけで楽しんだんじゃあ気がひけるんでな。
だからあんたらにもいい思いをやろうかと思ったんだよ。もっとも俺達が犯る前に
先にお楽しみだったあの色男と、もう今更おっ立ちゃしないあのじじいは除くがな」

山口が何か言いかける前に岡山が怒鳴った。

「な、何を言ってるんだっ、きさまっ! そんなことできるわけないだろ!」

だが大須賀は岡山に一瞥くれただけで、すぐに山口に視線を戻した。

「悪い話じゃないだろう。だいたいおっさん、さっきからずいぶんと
もの欲しそうな顔して見てたのをちゃんと知ってるんだぜ」
「な、何を言ってるんだっ! 俺はそんなこと・・・・」

慌てて取り繕う山口。大須賀は猟銃を下ろし、山口の前にしゃがみこんだ。

「隠すなって、おっさん。あんたも本当はあの婦警さんを犯りたいんだろ?」
「ば、馬鹿なことを言うなっ!」

本心をずばりと見抜かれ、山口はことさら顔を真っ赤にして怒鳴った。

「そ、そんなことがあるわけないだろっ! きさまらと一緒にするなっ!」

すると大須賀はいきなり山口の股間に手を伸ばすと浴衣の裾を割り、
直接山口の一物をぐっと握り締めた。

「うおっ!」

山口が低く呻き、大須賀が半ば呆れ、半ば感心したように言った。

「へえ・・・・ なかなかいいサオを持ってるじゃねえか、おっさん。
これなら諏訪のデカまらにも全然負けてねえぜ。だけどこんなに
ギンギンにおっ立てておいて、何が『きさまらと一緒にするな』だよ。
格好つけないで正直に言えよ、本当はあんただって犯りたいんだろ?」
「こ、これは・・・・」

さらに大須賀の指が亀頭をひと撫でした。

「うおっ!」

大須賀が指先についた透明な液を、山口の頬に擦り付け、嘲り笑った。

「何だもう先走ってるじゃねえか。気の早いおっさんだぜ」

まぎれもない証拠を突きつけられて言葉を失った山口に大須賀が追いうちをかける。

「身体は正直だよなあ・・・・ クックックッ、いいじゃねえか。
あんなシーンを目の前で見せ付けられたらおっ立つのは当たり前さ。
あの婦警さん、本当にいい女だぜ。身体はもちろんだけど、それこそあっちは
熱々のとろとろ、締まりもアジも抜群だ。あんなによかったのは初めてだったぜ。
ああいうのを名器っていうんだろうな。いくら犯っても犯りたりねえよ」

思わず山口が生唾を呑み込んだ。

「どうだい、犯りたくなったか?」

顔を背ける山口。
すると大須賀は今度は宮崎に視線を向けた。

「あんた、今恋人はいるのか?」
「えっ? い、いや、今は・・・・」

宮崎が口ごもった。

「そうだろうなあ。あんたちょっとオタクっぽいし、とても女にもてそうな
顔じゃねえからな。で、どうだい、あんたはあの婦警さんを犯りたくないか?」
「じ・・・・自分は・・・・」

何と返事をして言いのか分からず、おどおどと視線を落としてうつむく宮崎。

「こんなチャンスを逃しちまったら、あんなとびきり上玉の、それも現役の
婦警さんとヤレるチャンスなんか一生ないと思うぜ」

大須賀は宮崎の股間にも手を伸ばして探り、ニヤリと笑った。

「ほうら見ろ。やっぱりあんたの下半身も『犯りたい』って言ってるじゃないか。
まあ、そっちのおっさんほどのギンギン立ちってわけじゃじゃないけどな」
「こ、これは・・・・」

思わずうつむく宮崎。そこで岡山が再び怒鳴った。

「2人とも惑わされちゃだめだっ。そんなことできるわけないだろっ!」

大須賀の冷たい視線が岡山を捉えた。

「おっさん、自分の立場がまだ分かってないようだな。あんたらに選択権はないんだ。
犯れと言われたら犯るしかないんだよ。どうしても犯らないんだったら・・・・
わかるだろ?」

猟銃の銃口が岡山に向けられる。

「くっ・・・・・」
「それにあんただって女房が入院して長いんだろ。あっちの方はずいぶんと
ご無沙汰なんじゃねえのか。それとも母親にでも慰めてもらってるのかよ」
「ば・・・・ ばかなことを言うなっ!」

顔を真っ赤にして怒鳴る岡山。

「い、いったいどういうつもりだ」

山口は大須賀の本心を探るように上目遣いで見上げた。

「だから言った通りさ。あんたら3人であの婦警さんを犯せって言ってるんだ」
「し、しかし・・・・」
「わかんないやつだな。俺はあんたらに相談してるんじゃない、命令してるんだ」

銃口が再び山口の額に向けられ、トリガーに手がかかる。

「ひっ!」

次の瞬間、銃口がすっとそらされ、トリガーにかかった指が動いた。
乾いた破裂音とともに山口の背後にあった瀬戸焼の置物がこなごなに砕け散った。

「犯らなきゃどうなるか、これでわかっただろ?」

その一発の銃弾は大須賀のどんな言葉よりも効き目があった。

「どうだ、犯る気になったかよ?」

山口と宮崎が青ざめた表情で頷き、岡山も否定の言葉は発せずにただ顔をそらした。

「よし、それでいい。おい、チャド、諏訪!」

2人が寄ってきて彼らの拘束を慎重に解いていく。

「分かってると思うが、妙なまねをしたら・・・・」

大須賀が猟銃を3人に向け、撃つまねをした。

「『バンッ!』だからな」

だがそんな脅しをかけるまでもなく、さきほどの一撃が3人の抵抗する気を
完全に奪っていた。
よろよろとよろめき立つ3人。そこへ鞘堂と諏訪が美幸の両手を掴んで
引きずるようにして連れて来た。

「そんじゃたっぷりと可愛がってやれよ」


意識朦朧状態の美幸の頬に鞘堂が痛烈な往復びんたを喰らわせた。

「ほらほら婦警さん。まだお休みの時間には早いんだよ。今度は特別ステージだ」

顔を上げた美幸の前に立つ山口・宮崎・岡山。
美幸が掠れた声を上げた。

「た・・・・ 助け・・・・ て」

だが、今度は大須賀から冷酷な言葉が放たれた。
「残念だったな、婦警さん。そいつらは正義のお助けマンってわけじゃないぜ。
その逆さ、逆。アンタは今からこいつらにも犯されるんだよ」

銃口を向けて3人を急かす。

「ほら、さっさと犯っちまいな」

それでも宮崎と岡山の足はまるで硬直したように動かない。
しかし唯一山口だけが躊躇なく歩みを進め、美幸を仰向けにして覆いかぶさった。

「いやぁぁっぁ!」

どこにまだそんな力が残されていたのかと思うほど美幸は必死に抗い、
のしかかってきた山口を両腕で押し返そうとする。
山口も懸命に押さえ込もうするが、身を捩り、両手を突き出し、脚をばたつかせて
最後の力を振り絞って抵抗する美幸に手を焼いてなかなか組み敷けない。
山口が背後で呆然と立ちつくしている宮崎と岡山を振り返り、怒鳴った。

「何してるんだおまえら、殺されたいのかっ! 早く、この女を押さえつけろっ!」

その言葉に弾かれたように、まず宮崎がのろのろと動き出した。
それでも動かない岡山に背後の大須賀から冷たい声が掛かった。

「おっさん、まだ分からないのかよ。そんなに撃たれたいのか、えっ?」

その言葉にようやく岡山も動き出し、2人が美幸の両手首を掴んで床に押さえつけ、
山口が下半身を制して3人がかりで美幸を組み敷くことに成功した。

「いやっ、いやっ、いやぁぁぁぁっ! 中嶋くんっ、中嶋くんっ、中嶋くんっ!
助けてぇぇぇぇぇ!」

美幸の絶叫が轟いた。

「いいぞ、いいぞ、早くおっさん、犯っちまえよっ!」

猟銃を向けながらやんやの姦声を上げる大須賀・鞘堂・諏訪。
山口は目前で卑猥に揺れる美幸の乳房を力任せに鷲掴みんで揉みしだき、
乳房全体をかっぽりと口に含んでしゃぶりついた。さらに乳首に吸いつき、
舐め転がし、甘噛みする。

「あうっ・・・・ いやっ、やめてっ、やめてぇぇぇぇ!」

大須賀の指先が美幸の秘裂へくじりこむように割り入っていった。

「あうっ!」

美幸の身体がびくんと跳ね上がる。
乳房を左手で弄び続けながら、右手で媚肉の裂け目を丹念にいじりまくる。
それは彼が常にセックスの際に行う前戯だった。
山口は頭の中が真っ白になりながらも、その奥で冷静な自分がいるのに驚いていた。
悔しいが、あの男の言った通りだ。
この宿で初めて美幸を見た時から、いや、あの駐車違反で取締りを受けた時から
彼女に対して抱いていた邪な思い。最初はどんな形であれ彼女とセックスできれば
それでいいと思っていた。だが・・・・それは違った、今なら分かる。
ただのセックスでは満足できない。そう、自分は美幸を無理矢理犯したいのだ、
思うがままに蹂躙し、陵辱の限りを尽くして刺し貫きたいのだ。
たとえそれが強制されたものだとしてもかまわない。いやむしろその方が罪悪感が
軽くなって好都合とさえ思えた。

「(犯ってやるっ! 犯ってやるっ! 犯ってやるっ!)」

山口は浴衣の裾をぐっとたくし上げ、もどかしげにブリーフをずり下ろして
極限まで張り詰め滾った一物を露わにした。
このあまりに異様な状況においても、山口の陰茎は普段どおりに、いや普段以上に
ギンギンに張り詰め、猛々しく屹立して天を衝いていた。

「犯ってやるっ! 犯ってやるぜ、婦警さんよおっ!」

思わず本心が声になった。慌てて

「恨むなよ、婦警さん。俺も殺されたくはないからな」

そう付け加え、熱く滾った肉刀を秘裂にあてがうや、一気にそれを突き込んだ。

「はうううっ!」

美幸の身体がびくんと跳ねる。

「おおっ、おおっ、おおっ! いいぜ、いいぜ、婦警さんっ!」

熱く蕩けた蜜壷をその剛直でぐいぐいと容赦なく抉り貫いていく。
もはや山口に強制されている意識など全くなく、間違いなく山口は自らの意志で
美幸を犯していたのだ。

「はあっ、はあっ、はあっ・・・・ だ、だめぇ・・・・ いやぁぁっぁ!」

山口は最奥部まではまり込んだことを確認すると、美幸の喘ぎ混じりの悲鳴を
心地よいBGMのリズムとして腰を小刻みに振り、グラインドを開始した。

「ふんっ、ふんっ、ふんっ!」

始めはゆっくりと、次第に早く。そして押し引きにアクセントをつけつつ、
インサートの角度を微妙に変えながら美幸の中を縦横無尽に出し入れする。
まさしく自らが思うがままに山口は美幸の身体を貪り味わい、思う存分に
刺し貫き犯す山口。
そう、彼はまさしく今、美幸に抱いた邪な思いを実現することができたのだ。



山口の緩急自在のグラインドの連続に大須賀が苦笑交じりに鞘堂を振り返った。

「見てみろよ、あのおっさん。とことん本気(まじ)だぜ。ありゃあわざわざ
こっちが脅さなくても、ほっといたってあの婦警さんを犯してたんじゃねえか」
「無理もねえって。あんないい女のレイプシーンを見せつけられたらたら、
男なら誰だって犯りたくなっちまう。それが自然の摂理ってやつさ」

そこで鞘堂は一息つき、感嘆したように繰り返した。

「それにしてもホント犯し甲斐のあるいい女だぜ」
「ああそうだな。本当にいるんだよ、男に犯されるために存在する女ってのはな。
それが婦警っていうのも皮肉なもんだ。おっ、見ろよ、あのおっさんもいよいよ
クライマックスみたいだぜ」

山口のグラインドが次第に大胆になっていく。腰の振りが大きくなり、
一突き一突きの繰り返しのピッチをあげ、その力強さもましていく。
山口が突き込むたびに、美幸の淫肉がきりきりと山口の剛直を貪りだしていた。
まるで男の精を自ら請い求め、吸い上げたがっているかのようだ。
山口は内心ほくそえみ、ここぞとばかりにその剛直をより激しく打ち込んでいく。

「うおっ、うおっ、うおっ!」

雄叫びのピッチも短くなってきた。明らかに限界に近づいている。

「い、いくぜっ、婦警さん!」

山口は満を持して大きく腰を後方へ振った。そしてその反動をつけて、
その滾りきった熱き剛直を美幸の中に突き刺すようにして抉り貫いたのだ。

「あぐぅぅぅぅぅ!」

美幸の絶叫と共に山口は思いのたけをすべて解き放った。
ひときわ深く腰を押し出し、美幸の最奥部へ狙いをつけて、
その熱い獣欲の滴りを一気に注ぎ込んだのだ。

「ふう・・・・」

邪な欲望を思いの向くままに果たした山口はその満足感に浸りながら、
性の陶酔に身を震わせていた。
全てを放出しきったにもかかわらず、いまだ山口はその小太りの身体を
美幸の細身のそれに折り重ねていた。
淫惨な暴虐の嵐に飲み込まれた美しき婦人警官の形よく盛り上がった乳房が
荒い息遣いに合わせて自分の身体の下で大きく波打っている。
もはや美幸は抵抗する体力も気力もすべて尽き果て、完全に山口のなすがままと
なっていた。だが逆にそれでは面白くないのだ。
やおら山口は上体を起こし、その乳房を愛おしそうに握り締めた。
美幸の身体が一瞬びくんとはねた

「いやっ・・・・ やめてぇぇぇ」

それはもう哀訴に近かった。だが山口はかまわず乳房を揉み砕き、乳首を口に含んだ。
さらにその厚ぼったいざらついた唇で白い胸元から首筋へキスの雨を降らせ、
舌でちろちろと舐め回し始めた。

「あふっ・・・・ あああっ・・・・ だめっ・・・・ やめてぇぇぇ・・・・」
「婦警さん、どうだ、感じたか?」

山口は美幸と繋がったままの状態で、両手を彼女の胸の脇に置いて自らの身体を支え、
そのまま美貌の婦人警官の顔を凝視した。
強靭な肉刀に何度も刺し貫かれた美貌には、長いほつれ髪とともに、
恥辱・羞恥・絶望の感情が入り混じって張り付いていた。
大きな瞳が涙に濡れ、半ば開いた花のような唇からは苦しげな吐息がもれている。
その叙情的ともいえる凄惨な美貌が、山口のサディスティックな嗜虐心を掻き立てる。
それと同時に、恥辱と悲愁に耐える美幸の淫肉の中で、一度は放出して萎えかけた
男の昂ぶりが増してくるのを感じた。山口にとってもそれは初めての経験だった。

「(たまんねえな・・・・ あいつらがあれだけ夢中になるわけだ)」

美幸の体内から湧き滲み出す愛液と自らが放出した獣欲の熱水の交合による豊潤な海に
回復しだした自身をたゆわせながら、山口は再びその柔肌の感触を貪り始めた。
その様子を見て大須賀が半ば呆れ、半ば感心したように声を上げた。

「すげえな、あのおっさん。どうやらあの状態のままで2度目の開始らしいぜ。
俺もあそこまでとことん犯れとは言ってないんだがな」
「ああ、すげえ・・・・」

鞘堂を諏訪も言葉を失い、固唾を呑んでそれに見とれていた。

山口の腰が再び激しく動き出した。
体内に深く食い込んだものが改めて躍動し始めると、美幸は弾かれたように
その蹂躙から逃れようと身を捩り、絶叫する。

「いやっ、やめてぇぇぇぇ! 中嶋くんっ、中嶋くんっ、中嶋くんっ」

だがそれこそが山口が求めていたものであり、返って加虐心を刺激し、逆効果になった。

「ぐぉぉぉぉ!」

山口はまさしく興奮した獣のような叫び声を上げると、まるで20代の若者のように、
熱く激しく美幸を責め立て、抉り貫いていった。

「いくぞぉぉぉっ、婦警さんっ! うおぉぉぉっ!」
「ああっ、だっ、だめっ・・・・ おねが・・・・ い、も、もう・・・・
いやぁっぁぁぁ!」

ひときわ高い美幸の悲痛な絶叫とともに、今度こそすべての熱水を美幸の中に
注ぎ込んだた山口が満足気な笑みを浮かべて美幸の中からようやく引き抜いたのは
その数分後のことであった。



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