6月 SENSEITO MONOCHROME

2007/6/3

稲嶺


ラグビーの試合後、観客の目の前で行うクールダウンは
ちょっと目のやり場に困る。

まず、靴をぬいで・・・・
2007/6/4

稲嶺


足をのばして・・・・
2007/6/5

稲嶺


お?
2007/6/7

稲嶺


おおッ!?
2007/6/8

稲嶺


反対の脚もしっかりストレッチして・・・・
2007/6/9

稲嶺


!!
2007/6/11

稲嶺


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2007/6/12

稲嶺


あ・・・・・。
ジャージの下をリアルに想像して勃起してしもた。

股間をクールダウンや!!
2007/6/14

稲嶺


「先生の首筋、すごい脈うってる」
「そら、オレも生きてるからな・・・有働も脈うってるで」
「心臓?」
「・・・いや・・・」


オレの中で。
2007/6/17

高橋




「高橋さん、ゆうちゃんは精一杯頑張ってるんやから
 そう厳しく言わんといてください」

有働の姉ちゃんは試合のたびにやってきて
オレの近くに居座り小言攻撃をしてくる。

スコアをつけたり水を用意してくれたり
ビデオを撮ったり(弟の映りがやや多いけど)
マネージャー的なことをしてくれて助かってはいるけど、
何故かオレのやることなすこと気にくわへんらしい。

ああ・・・・女ってこんなにうるさかったっけ。

「勉強かてせんとあかんのに、そんな練習練習て・・・・」
「部には部のやり方がありますから・・・」
うんざりして、投げやりに答える。
2007/6/18

高橋




オレの態度にムッときたのか
「そういうところは厳しくて、どうして男女交際にはゆるいんですか!」
「は?」
有働姉ちゃんは弟に群がる女子高生たちを指差した。
「男子校の試合やのに、あんなに女子高生を入れて。
 ゆうちゃんもきっと困ってます」
「応援が多い方が選手はやる気がでるし、
 男女交際に関しては本人らの自由ですから」
「でも中学校の監督さんはもっと・・・・」
「もう高校生です。いいじゃないですか、青春してて。
 お姉さんだって、そういう楽しい時期があったでしょう」

そう言うと、有働姉ちゃんは口を閉ざして俯いた。

いきなりその綺麗な目からポロポロと涙があふれる。

「え?ええッ?!」
2007/6/20

有働




「あの・・・・有働・・・」

部活後、高橋に話しかけられた。

「あ、オス」
「あ〜・・・えっと、その、なんや・・・・」

ストップウォッチを意味なくカチカチ押してモゴモゴしてる。
なんやなんや珍しい。
オレはボールを拭く手をとめた。

「お・・・お姉さん、元気か?」
「は?四番目の?」
「うん」
「さぁ?全然会ってへんし知らんです。
 あれ?そういえば最近来てませんね、あんなにうるさかったのに」

高橋は「うん・・・・」と呟いて肩を落とした。

「・・・あの・・・なんかあったんですか?」
「いや、その「なに」があったんかオレにもわからへんのや」
「へ?」
「いつものように言い合いしてたらやな、急に泣かれてやな・・・・
 そんなヤワいタイプとちゃうのに、いきなりやで」

しょんぼり頭をかく。

そうや、勝気な姉ちゃんは人前で簡単に泣くタイプと違う。
涙を流すというたらひとつしかない。

高橋、きっとそこにふれたんや。

「あの・・・・何を話したかはわからへんのですけど・・・・」

一拍おいて、

「姉ちゃん、彼氏を事故で亡くしてるんです」
「え・・・・」
2007/6/21

有働




オレは幼い自分にラグビーを教えてくれて、若くして交通事故で亡くなった
姉ちゃんの彼氏の事を一通り話した。
高橋に似ていることだけは省いて・・・・。

高橋は今までみたことがないような深刻な表情で聞いている。
やっぱり思い当たるところがあるのか、話し終わったら
ひとつだけため息をついた。

「その・・・・姉さんの携帯番号知ってるか?」
「あ、はい」
「教えてくれ」
「・・・・・」

番号を教えたら高橋は走って行った。

その背中をオレは複雑な気持ちで見つめていた。
2007/6/22

有働




その後、どんな話をしたのか知らんけど、
次の試合で姉ちゃんはひょっこり現れた。
部員みんな、「マドンナがかえってきた!」
って喜んだけど、いつものように横にドスッと座って
文句を言いまくる姉ちゃんに、高橋だけうんざりした顔をしている。
すべてがいつも通りや。

高橋は相変わらずオレの先生にデレデレした顔をしているし、
何にも変わらへん。
いや、変わんといてほしい。

高橋はいい人やと思う。
姉ちゃんの「幸せ」をオレは誰よりも願ってる。

でも、姉ちゃん
お願いやから、
ずっと、これからもずっと

「あの人」のこと、忘れんといて・・・・。


(終わり)
2007/6/25

稲嶺


「今日、名簿つけてて気が付いたんやけど、
 有働って漢字、“有難う”に似てるな」
「ありがとうって、どんな漢字?」
「知らんのかいな!」

サッと書いてやると

「あ、ホンマや!パッと見、似てるな!」

有働がニコ〜ッと笑った。

「有難うくん」
「はい」
「サンキューくん」
「はいはい」

幸せな時間。
2007/6/27

有働


いつちゃんと言おうか。

「近い将来、一緒に住もう」

って。
2007/6/28


「有働の脳みそ筋肉・体育会系 vs 山沖教授の頭脳・インテリ系」

結果

「有働の脳みそ筋肉・体育会系」  372票
「山沖教授の頭脳・インテリ系」  347票

2007/6/29


「インテリ人の勃起するまでの頭の中の工程をみてみたい。
 ピタゴラスイッチみたいな。」

上記のコメントに爆笑させていただいたので、つい・・・・。
2007/6/30


「インテリ系は一緒に暮らすと疲れます。
その点体育会系はとりあえずお腹一杯ご飯さえ
食べさせておけば大丈夫なところがナイスです。」

妙にリアルな上記のコメントに激しく同意させていただきました。

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