■2009年06月23日(Tue)
こねた
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今思いつきました。 ライドウ
女だったら良かったのに。 黒尽くめの子供は教えた通りに数歩下がった距離を保って着いて来る。 「ここの蕎麦は旨いんだけど、開いてる日は少ないんだよ」 のれんの出ていない店先を指で示すと、子供は軽く頷いた。 沈黙。 また歩く。 女だったらもう少し扱いようがあるのに。 男の、しかも子供なんてどうすりゃいいんだ。 「あら、鳴海さん」 「ああ、こんにちは。お変わりありませんか」 「ええ。兄も憑き物が取れたみたいで。心のつかえも取れました」 「それは良かった。今日は着物をお召しなんですね」 「母が折角仕立てたのだからとうるさくて。虫干しのようなものですわ」 「素敵ですよ。良くお似合いです」 「お上手ね」 「洋装もお似合いでしたが、僕の身長だと帽子のつばが邪魔をしてしまって。本音を言うと、こうしてお顔が拝見できて嬉しいのです」 「まあ」 微笑みながら言うと、彼女は頬を赤らめて口元を隠した。
連れているのが男で良かった。 こんな風に会話を楽しむ事もできなかったろうし。
「あら、学生さんをお連れなのね」 「ウチで働く事になりまして、今日は案内をしているのです」 名前を呼んで隣に並ばせると、彼女の顔がとたんに明るくなった。 「まあ……お名前は」 「葛葉ライドウと申します」 彼女はうっとりとライドウの顔を見詰めていた。 ライドウは居心地が悪いのか帽子のつばを引き下げて俯くと、かわいらしい、と彼女が呟いた。
……やっぱり女の方が良かった。
鳴海さんも十分うるわしいのですが、ライドウさんはこう、危うい美しさというか 大人と子供の中間の時期は短いから尊いよ、みたいな。 美少年って良い言葉ですね。
最近毎日文字打ってます。 なのに数があんまり増えない。 なぜ。
ガリガリ君讃歌を帰宅途中で思いついたのですが あまりにもあんまりなネタなので心の中にしまっておきます。 あーガリガリ君ソーダ味は最高だっ! コーラでも可。 リッチ系は不可。 あれはガリガリ君である必要性があるのかなぁ、と。 夏はガリガリ君が美味しい季節なので大好きです。 早く梅雨あけないかなあ。 | | |