・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・。


うう、ん・・・あ、っ・・・ああ・・・おはよう。






そうだったね、戦は終わって、ようやく還って来たんだったな。
ふふ、夢の続きかと思ってしまったよ。貴女が愛しい余りに、にね。
その神々しいまでに美しい肌に指を這わせたのが幻だとしたら、あまりに寂しいじゃないか。


そんなに照れなくてもいいだろう、私たちは夫婦だ。
可愛い貴女に愛を告げるのは当然だし、最愛の妻を褒めて何が悪いというのだろう。
愛して止まない貴女のその身体も心も、私のものだ・・・未来永劫、ね。


・・・うん、そうだね。
貴女の言う通り、私の場合は身体も心も、そして志までもが、我が殿と共に在る。
でも、そうでなければ数々の戦には勝てない。
最近は・・・というより、貴女と巡り会ってからは特に強く勝利を願うようになった。
負ければ貴女を危険な目に遭わせることになる。だから戦に勝つ必要がある。
蜀軍の勝利は、故国と護るべき人へ捧げる・・・私の場合は、貴女へ。






私の、趙子龍の魂は・・・いつだって貴女と共に在るのだから。






ああ、格子から漏れている朝陽が綺麗だな。まだ、そう陽は高くなっていないようだ。
よかった・・・・・・ふふ、昨夜は歯止めが利かなかったから、な。
私は武人だけれど、戦に出ていた分だけ執務室には仕事が溜まっているはずだから。
午後から登城するつもりだったのに時間が過ぎていたらどうしようかと、実は内心焦った。


これなら・・・まだ、貴女の傍に居ても大丈夫そうだ。


いいや、まだ起きる気はないよ。食事は・・・そうだな、後でいい。
さ、もう少し、こちらへおいで・・・ほら、恥ずかしがらなくてもいいんだって。
着替えるって言っても、私が帯を解く手間が増えるだけだから。
そのままの・・・一糸纏わぬ姿のままで、良い。






・・・昨夜は、月光の下でしか拝めなかったからな。
朝陽の中で乱れる貴女の姿も、見せてくれ。嫌がらなくても、此処には私しか居ないだろう。
私の中の『 龍 』は、一晩貴女を喰らい尽くしただけじゃ足りないようだから。














どんな貴女も愛してる。私は生涯、貴女だけに、溺れる。


息継ぎも、呼吸の仕方すらも・・・忘れてしまうほどの、愛に。














添寝朝話



( 龍の魂を鎮められるのは、貴女を真に『 感じ 』られたその時だけだ )

拍手、有難うございました。貴方の拍手が、私の元気の源です。

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