ああ・・・星が、綺麗だな。
ね、そこから見える?もっと、こっち。
夢吉は・・・ああ、もう寝ちゃったな。壁にぶらさがってる籠が気に入ったみたいだ。
あの籠にはいい匂いの花を置いてるんだって、宿の人が言ってたっけ。
・・・もしかして、今、妬いたのかい?夢吉に。
っと!あいたッ!わか、わかったよ!頼むから枕で叩かないでくれよ!!
・・・ふう・・・夢吉なら大丈夫だって。
あいつも、お前が俺の嫁さんになってくれて、すっごく喜んでくれてんのがわかる。
ま、俺はその何倍も嬉しいんだけどな。へへ・・・今でも、夢のようだっていつも思ってる。
こうやって抱き締めても、何度も何度も抱き締めても・・・。
いつか腕の中から消えてしまうんじゃないかって、怖くなる時もある。
そう・・・俺は、お前がいてくれるから強くなれる。
だからこの先もずっと、お前の側で、お前だけを護っていきたいと思えるんだ。
・・・ありがとう、なんて、それは俺の台詞だよ。ありがとう、いつも、ありがとう。
ん・・・眠くなってきたかい?
じゃあ、俺も寝ようかな。まだ眠くないけど、努力はする。
だからさ、おいで。胸の中で、もっと強く、抱き締めてあげる。
お互いの肌と肌が触れていない隙間なんか、ないくらいに。
・・・なあ・・・わかるかい?俺の心臓、すごくどきどきしている・・・。
でもさ、これはお前と出逢った時から、ずっとなんだ。そして、きっとこれからも。
それは何て幸せなことなんだろうって、思えるんだ。
・・・うん、おやすみ。
どうか夢の中でも、逢えますように。
招待されなかったら、俺のほうから逢いにいっちゃうかも・・・なーんてな。
額におまじない、かけてあげる・・・効果は、俺が保障する。
添寝夜話
( 一生をかけたおまじない。夢でも現でも、君の傍にいたいから )
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