もう少しだけ・・・傍に寄っても、よいでござろうか・・・。






すまぬ、そなたも明日は早いと聞いたのに。
・・・ああ、佐助から、な。
出陣する男共のために、屋敷に残るみんなで豪華な朝餉を用意してくれるそうだな。
あと、道中には握り飯が出る、とも。
・・・そなたが握ってくれたのが、某に当たるとよいのだけれど。






はっ!す、すまぬッ!!い、い、い今のはきき、きっ、聞かなかったことにモガッ!!!






・・・そ・・・。






そうだな、深夜に大声で叫ぶことではなかったな・・・すまぬ。
・・・はは、本当でござるな。今夜は、謝ってばかりだ。
そなたと夫婦になって、もう随分経つが・・・こうしていると、酷く、安らぐ。
こうして・・・隣に心を許せる者がいるのといないのでは、随分と違うのだな。
夫婦にならなければ、この安らぎはわからなかった・・・。
だから、そなたを推してくれたお館様には、やっぱり感謝しておるのだ!


ぬぅ・・・お館様ッ、おやかたさばんんんがッ!!






・・・・・・す、すまぬ。滾ってしまったでござる。






・・・では、この口を塞いだ手を握って、休むとするか。
明日からしばらく城を空けるが、頼む。


大丈夫でござる、そなたになら、できる。某は、そなたの力を信じているでござる。














あ、あの。
・・・いや、やっぱり何でも・・・何でもな、くはないんだが、そ、その・・・。






・・・手だけでは、今夜は足りぬ。


もう少し、もう少しだけ、傍で・・・抱き締めても、よいでだろうか・・・。














添寝夜話



( 明日の夜はそなたが傍にいないのだと思うと、某は、寂しい )

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