■水無瀬×伊織(両想い)前提

■名無しのモブ男たちに、伊織と水無瀬が犯されます

■精神崩壊の表現あり

■監禁、誘拐、薬物、強姦などの犯罪行為を推奨する話ではありません


全ての項目を理解して受け入れられる方のみ、スクロールしてお読みください















 背面座位の体勢で下から貫かれた伊織が、恍惚とした顔で喘ぎ声を上げた。
 後ろから伊織の膝裏を抱え上げて犯すのは、黒い肌でかなり筋肉質の外国人だ。色白で細身の伊織とは全てが対称的で、妙に生々しく感じる。リズミカルに突き上げられるたびに、伊織の性器からは先走りがだらだらと溢れて止まらない。
「いいっ、でっかい黒ちんぽ、僕の奥まですっごいごりごりきてるうっ!」
 以前までの伊織を知っている俺にとっては、耳を疑うほどの信じられない台詞だった。
 大げさではなく俺の倍以上はあるでかくて極太の性器が、おそらく限界まで丸く拡がった伊織の尻穴に根元まで侵入しては再びぎりぎりまで抜いて入口を浅く攻める。
 時間の感覚も曖昧になってきているが、俺は確か先週からこのマンションの一室に監禁されている。犯人は複数で、俺がゲイビデオ男優時代に所属していた事務所の連中だった。
 俺は初日からずっと手足を縛られているだけで、暴力も強姦も何も受けていない。
 翌日、通っている高校の制服を着た伊織が部屋に連れて来られた。俺が行方不明なのは今テレビでも報道されていて、寺尾が警察に届けてから捜索が続いているらしい。 伊織も手掛かりを求めて動いていた時に、連中に声をかけられたという。
『水無瀬! よかった生きてて……』
 拘束はされているが暴行の痕跡はない俺を見て、伊織が涙を浮かべながら駆け寄って来ようとしたが、連中に阻まれた途端に暴れ出した。 そして腹を殴られて失神した伊織は、引きずられるように俺のいる部屋から姿を消した。
 それから隣の部屋から何度も悲鳴や呻き声が聞こえてきて、一夜が明けた頃に再び俺の前に姿を見せた伊織は、すっかり様子が変わり果てていた。 半袖の白いシャツを羽織っただけの伊織の腕には、いくつもの注射針の痕があった。顔は青ざめ、目がうつろでぼんやりとしている。名前を呼んでも反応がない。
『伊織君、朝食の時間だよ』
 若い男が下半身をむき出しにして、性器を伊織の口元に押し付ける。すると伊織は飢えていた動物のように、それを美味そうにしゃぶり始めた。 じゅぷじゅぷと音を立てて、勃起してきた性器に奉仕する。伊織と何度もセックスをした俺も今まで見たことがない、大胆で貪欲なフェラだった。
『おいしい! ちんぽおいしいよ……ねえ、ミルクもちょうだい!』
『じゃあ朝一番の、濃厚なやつを飲ませてあげる』
 そう言って男は伊織の頭を両手で掴んで強引に前後させると、やがて伊織は喉を鳴らしながら放たれた精液を飲んだ。口の端からは、飲みきれなかったらしい白濁がどろっと流れ落ちる。
 目の前で、まるで別人のように淫らに男の性器を求める伊織を見て俺は涙すら出なかった。俺を探すために怪しい連中なんかにひとりでついてきて、罠にかかってしまった。
 すっかり薬とセックス漬けになった伊織は、今こうして突然現れた色黒の外人に抱かれている。更にもうひとりの外人が、背面座位で狂わされている伊織の足の指や脇を執拗に舐めながら自慰をしていた。次はこいつも伊織に挿入する気だ。
 恐ろしいのは、これらの光景は全てビデオカメラに収められていることだ。もしこの映像がネットで流されれば、伊織はもうアイドルどころか普通の生活すらできなくなる。大量の注射針の痕がついて変色している腕にまで、カメラが向けられているのだから。
 前の事務所の連中は、俺を潰すためにゲイビデオ男優の過去を週刊誌に暴露したが、それは逆に俺の活躍の場を更に広めるきっかけになった。
 業界では凄腕で有名な寺尾の策略もあり色々なメディアの仕事が増え、前の事務所の連中の思い通りにはいかずに怒りを買った。
 この一件は、俺への逆恨みで計画されたようだった。
 伊織と外人の結合部から、激しく擦れるたびに白い泡のようなものが溢れてくる。ふたり分の荒い息や漏れる声が部屋を満たし、俺の頭もおかしくなりそうだった。
 それなのに、伊織が他の男に犯されている様子を見せつけられている俺の股間は、何故か勃ち上がって萎える気配がない。
「ああーっ、すごい出てる! 熱いザーメンいっぱい僕の中に出てる!」
 色黒の外人の精を中で受け止めながら、伊織は歓喜の声を上げる。度重なる絶望に気力を奪われた俺の元に、解放された伊織が近づいてきて股間に触れる。
「……うっ」
「こんなに大きくなって、苦しいよね? 水無瀬も僕とエッチしよ?」
 追ってきたビデオカメラの前で伊織が俺のジーンズと下着を脱がし、勃起したものに腰を落としてきた。
 外人に中出しされたばかりで、緩くなった穴にずぶっと飲み込まれる。中に残っている精液がローション代わりになって、何の抵抗もなく伊織の奥まで俺の性器が届いた。
 打たれた薬で心が壊れても、俺のことは覚えているらしい。身体を倒してキスしてくる伊織を拒めず、今度は俺が腰を動かして本能のままに貪る。両腕を拘束されているので、その身体を抱き締めることはできなかった。
 このままで済むはずがなく、先ほど伊織の足や脇を舐めていたほうの外人が、俺の性器が埋まっている伊織の穴にローションを塗り込んでいく。外人の太い指の感覚が俺にも伝わり、嫌な予感がして冷や汗が浮かぶ。
 穴を更に指で拡げた外人は、そこに自身の性器を割り込ませた。頭を振り乱して狂ったような悲鳴を上げる伊織の腕に、また注射が打たれて痕が増える。
「ひっ、ぎ……」
 悲鳴が止んだ代わりにがたがたと震える伊織の中で、俺と外人の性器がきつく擦れ合う。
 こんなに無茶な扱いをされ続けていれば、近いうちに伊織は完全に壊れてしまう。
 この監禁を仕組んだ連中は、俺自身よりも伊織に手出しをしたほうが効果があると考えたのだ。確かに間違ってはいない。俺だけがこっちの世界に戻れば、何をされても俺ひとりだけの痛みで済むからだ。
 勃起した2本の雄を締め付ける伊織の中で、俺は外人よりも先に射精する。そして背後から外人に乳首を摘まれ、そこが弱い伊織は俺の腹に精を放った。
 現実から切り離されたこの狭い世界で、俺の理性は完全に壊れた。


***


 全裸で四つん這いになった俺と伊織には、鎖のついた首輪がはめられている。
 それぞれの鎖の先は、俺達をバックから犯している男優が握っている。発情期の犬2匹とそれらを躾ける飼い主ふたり、というシチュエーションで撮影するらしい。
 鎖を後ろに引っ張られたのを合図に、俺と伊織は向き合って唇を重ねる。奥を激しく突かれながら舌を絡めていると、勃起した俺の性器から先走りがあふれ出す。
 今の俺達は犬なので、人間の言葉を喋ることは許されていない。飼い主から与えられる快感に流されて腰を振り、鳴き声の代わりに喘ぐだけだ。
 もう戻らないと決めていたはずのゲイビデオの世界で、俺は初めての4Pを経験している。しかも決して巻き込んではいけなかった伊織まで一緒に。
 同じ部屋に監禁されるようになった俺達は、ビデオカメラがまわっていない時もずっと絡み合っていた。もしかしたら盗撮されているかもしれないが、どうでも良かった。伊織と離れて過ごす時間のほうがずっと辛い。
 ここからもう逃げられないのなら、撮影の時間以外は伊織を愛しながら過ごしたい。部屋に置かれた粗末な食事にも手を付けず、俺と伊織はシックスナインの体勢で互いの性器を夢中で舐め合う。
「美味しい、水無瀬の……好き」
「ん……俺も好きだよ、伊織」
 伊織の濡れた亀頭をぴちゃぴちゃっと音を立てて舐めまわすと、伊織が背を反らして喘いだ。その甘い声を聞いて、俺の性器は更に硬さを増して伊織の愛撫を求める。
 そんな時、外から聞こえてきたパトカーのサイレン音。急に騒がしくなった玄関。
 やがてこの部屋に俺達を探していた警察の人間が入ってくる瞬間まで、伊織との甘い時間は続いた。




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