禁断症状/3 「つまりこいつは、俺達3人の中なら誰でも良かったってわけか。いいご身分だな」 「良かったな露伴……俺が学校行ってる間は、承太郎さんとじじいが構ってくれるってよ」 「まあまあ、そんなに露伴君をいじめたら可哀想じゃよ。ふたりとも」 ベッドの上で承太郎さんの性器を舐め上げながら、後ろを仗助に貫かれる。そしてそれを、この部屋の主であるジョースターさんがすぐそばで椅子に座って見ているという狂った光景。 ある意味、僕の欲望を充分すぎるほど満たしてくれる理想的なシチュエーションではないかと思う。この身体はもう、普通の刺激じゃ物足りなくなっていた。 承太郎さんも仗助も、前に僕を抱いていた時と比べて手つきが荒々しくなっている気がした。僕の頭を押さえつけて、性器を口の奥まで飲み込ませる承太郎さんの大きな手と、 肌に食い込むくらい強く僕の腰を掴み、腸壁を抉るような勢いで何度も奥まで突いてくる仗助。身も心も乱れて、興奮が止まらない。 ジョースターふたりに挟まれて達することができたら、幸せすぎて死んでしまいそうだ。 「なあ、露伴って俺達に触られたり突っ込まれたりしなきゃおかしくなるんだろ……何かの道具使ってじらしたら、どうなんのかな」 「その道具とやらは、どこで手に入れるんだ? 言い出したお前が買ってくるのか」 「俺、健全な高校生っすよ? ここは大人に任せるってことで」 背後から聞こえてくる笑い声。仗助は抜ける直前まで腰を引くと、勢いをつけて再び僕を貫いた。吸っていた承太郎さんの性器から唇が離れ、僕は喉を反らして喘ぐ。 「そんなに良かったか? 最後は中に全部出してやるから、待ってろよ」 恐ろしく優しい声でそう言った仗助が、再び腰を動かした。勃起している僕の性器から溢れて止まらない先走りはシーツに滴り落ち、染みを作っていく。 それでも激しく攻められて悦んでいるこの身体は、もう僕自身にも止められなくなっていた。 やがて達したふたりの精液が身体の奥と喉に流れ込み、僕はうっとりしながら全身を震わせる。解放された身体をシーツに伏せると、硬くなっていた乳首が擦れて気持ち良かった。 承太郎さんとジョースターさんが部屋から出て行った後も、身支度を整えた仗助はベッドに腰掛けたまま動かない。僕は汗と精液が染み込んだシーツに寝転びながら、仗助の 背中をぼんやりと眺めていた。沈黙が重く、長い。 「なあ、露伴」 「ん……?」 「俺さ、本気だったんだぜ。あんたのこと。病気だからかわいそうだとか、そういう気持ちじゃなくてさ……あんたに頼られるのが嬉しくて、独り占めしたいって思った。 できれば恋人みてえに、一緒に居たかったんだよ」 「仗助……」 「でも、無理だ。もうあんたを、そんなふうには見られねえ」 仗助はこちらを少しも振り向くことなくベッドから立ち上がり、頼りない足取りでドアに向かって歩いていった。仗助が出て行き、ドアが閉まって僕は部屋の中でひとりになった。 自分だけが僕を助けられる存在になりたいと、赤面しながら僕に告げた仗助。射抜くようにこちらを見つめながら、僕が好きだと言っていた承太郎さん。僕は結局、どちらも 欲しがった挙句に両方を酷いやり方で裏切ってしまった。 病気のせいだというのは、言い訳にならない。ふたりが怒るのも当然だ。 淫らな感情が薄れてきて、少しずつ冷静さを取り戻していく。とりあえず服を着て、この部屋を出よう。後のことはこれから考える。 決意して身を起こすと、後ろの穴からどろりとした生温かいものが流れ落ちた。それが仗助が注ぎ込んだ精液だと気付いた時、乱暴に犯されて感じた快楽がよみがえる。 僕は引き戻されるようにベッドに倒れ込み、再び勃ち上がってきた性器に指を絡めた。 強がったところで僕はもう、この病気から逃れられないのだ。 |