幻惑ライブラリ
教室の前でばったりと出くわした龍麻は、そう言って不審人物かのごとくを睨む。 「なんでって・・・ほ、補習」 「・・・・」 「これぞまさしく掃き溜めに鶴!地獄に天使!右は龍麻、左は醍醐の男臭いサンドイッチよさようなら!!」 さあどうぞ!と我が家に招くがごとく教室のドアを開ける京一。 だからと言って喜ばれても返事に困ってしまう。 京一をどうにかここまで連れてきた醍醐は、肩の荷を降ろしたような表情をした。 あからさまにがっかりする京一。 「う、うん・・・」 よくよく見れば、だけプリントの枚数が違う。 「何の教科の補習なんだ?」 「・・・・・・・・・・・体育」 「体育〜?」 「す、水泳のテスト、失敗しちゃって・・・」 「・・・もしかしてカナヅチ?」 「そうじゃ、ないんだけど・・・・あの、水は、・・・水の中はときどき・・・・・・」 言い淀む。 「あ、ううんなんでもない」 「じゃあ、あれだ!練習しよう練習!!いざ、魅惑のプールへ!あ、海もいいな!!」 「いやあの・・・だから、テストの代わりにこの補習を・・・」 「いつまでも喋ってないで課題をやれよ京一。が困ってるだろうが」 「へーへー。なあ、ちゃん。この公式どーやって解くんだ?」 「に頼るな。自力で解け!」 「んだよ!そんじゃ一生終わんねえよ!!」 「だったらもうずっとここに居ろよ!ここに住め!遅刻の心配がなくなるぞ。旧校舎があるからメシの心配もないしな」 「誰が住むか!」 とりあえず、間に挟まれたの居心地は最悪だった。 「だ、醍醐君!?」 「あ、本屋」 「なんだ、なんか買うのか?」 「・・・う、うん。読書感想文用の本を。まだ、終わってなくて」 「そんなモン、わざわざ買わなくても図書館で借りればいいじゃねェか」 「・・・・・あ、そっか」 「緋勇君はなに読んだの?」 「俺も行く!!」 「宿題するつもりなのか?京一・・・」 「バカヤロー!俺の目の黒いうちは、図書館デートなんかさせるか!!俺抜きのラブコメは許さねェ!!」 「・・・・」 「京一、少し慎め。が困ってるだろ・・・」 「どうせなら美里や小蒔も誘おうぜ!教えてくれるヤツは多いほどいいからな!ひーちゃん電話だ!」 「命令すんな。京一お前、携帯は?」 「忘れた!」 「死ね」 小蒔からは二つ返事を貰い、すでに宿題を終わらせている葵も手伝ってくれるらしい。 (06/07/01) |