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「へ〜、アンタが京一の・・・」
やってきた亜里沙は、を上から下まで無遠慮に眺める。

「・・・あ、あの?」
突如現れた美少女二人に、は戸惑うことしかできない。

「ね〜、どっちが告白したの〜〜?」
そんなに興味深々で尋ねる舞子。

「は、はいい!?」
は目を白黒させた。




「つーか、ちったあ状況を慮れ!!」
振り返り怒鳴る雨紋。

雷撃の連打で、息が上がってきている。




「なんでアンタまでいるのよ?雨紋」
ようやく雨紋の姿を目に留める亜里沙。

「成り行きでな!アンタらこそ、わかってることがあるなら説明してほしいもんだぜ!!」




「この子、京一のカノジョ」
を指差す亜里沙。

「ち、ちがいます!!」
あわてて否定する

雨紋が聞いたのはそういうことではないんじゃ?とは思ったがとりあえず否定が先に出た。

「そういえば、京一君は〜?」
のんびりたずねる舞子。

「アレに飲まれちまったよ!」
雷撃に痺れたのか、徐々に渦巻くスピードを緩めていくソレを指す雨紋。

「ええ!?うそでしょあの馬鹿!龍麻が聞いたら呆れてジャーマンかまされるわよ!!」

「龍麻サンも来てんのか!?」
京一にジャーマン、というところをスルーして反応する雨紋。




「今屋上で如月と闘ってるの、よ!」
びゅん、と鞭を鳴らす亜里沙。
襲い掛かってきた不良が、亜里沙の鞭に打たれて吹き飛んだ。

亜里沙の言葉に、は出会ったばかりの如月の姿を思い出した。
(あの人と、緋勇君が・・・?)

「如月サンと闘ってるって・・・なんだよそりゃ!?」
雨紋も驚く。

「如月君、悪い子に身体乗っ取られちゃったの〜」
と、舞子が説明した。




「もしかして、あの風呂敷包みの!?」
如月が持っていた気味の悪い風呂敷包みを、は思い出した。

ぱっと顔を上げて舞子を見る。

舞子はきょとんとしたが、すぐに微笑んで。
「そっかあ、あなたも≪視える≫子なんだね〜。だからひーちゃん、あんなに心配してたんだ〜」

「し、心配・・・?」

されたことあったっけ?と面食らう
怒られたり睨まれたり小突かれた記憶はあるものの、心配なんてまったく身に覚えが無い。




「よおし、じゃあ舞子も頑張っちゃう〜!」
そう言って両手にビンを持つ舞子。




「「ニトロはダメ!!」」
突如声をハモらせる亜里沙と雨紋。




「ここをドコだと思ってんだよ、地下道だぞ地下道!」
「だってえ〜、旧校舎でも使ってるし〜」
「いいからしまいなさい舞子!メ!」
「え〜〜」
二人から責められ、不満げにぷうと頬を膨らませる舞子。
だが渋々、ポケットにビンを戻す。

「・・・・・」
ニトロという物騒な言葉に、そのビンから目が離せなくなった




「とにかく、アンタはその子を護ってて!アタシたちはそのために来たんだから!」

はあ〜い、といつもの調子で返事をする舞子。




「・・・え?」

わたしを、護る?

亜里沙の言葉に戸惑うは、同時に京一の言葉を思い出す。





『いいか?俺はなァ、不埒な輩からちゃんを護るように龍麻に言われたの!』




次々襲い掛かる不良。
対峙する亜里沙。

自分の前に、庇うように立つ舞子。

深紅の渦と一人闘う雨紋。

そして、それに飲み込まれた京一。






(いったい、何が起こってるの?・・・緋勇君)
























そしてその頃、彼らがいるビルの屋上では。










無駄なことだ。貴様の攻撃で傷つくのは、この、如月の裔の肉体だけ




緋水は歪んだ笑みを浮かべた。










膝をついた龍麻に向かって。






「・・・んなもん、やってみなけりゃわかるかッ」

龍麻は荒い息のまま睨み返す。





















瞳の黄金は、翳っていた。















【続】





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(06/09/28)